早池峰山

4/26(月)は早池峰山に向かう。前日の岩手山の疲れが残っていたので、正直なところ天気が悪ければやめる口実になるのにという気持ちも少しあったが、幸か不幸かそこそこの好天になりそう。止めるわけにはいかない。

6時過ぎに門馬コースの登山口に到着した。駐車スペースは真新しい白線が引かれていたが、他には誰もいなかった。

早池峰山は南側にもっと楽なルートがあるのだが、この時期はまだ車道が通れないので標高差1300mの北側からしか登れない。

準備を整えて6時27分に出発した。岩手山のゴロゴロ斜面の下山のせいで脚に筋肉痛が残っている。

しばらく朽ちた林道を行くと登山道の標識があった。

握沢の右岸を行く。しっかりした橋がいくつか架かっている。

迂回路も整備されている。

出発してちょうど1時間で沢を渡る地点まで来た。

渡ったところに鳥居があって、ここが六合目。いよいよ本格的な登山道になる。

六合目から40分ほど登って七合目。すでに雪が出てきていた。

次第に雪が深くなって、さらに傾斜が急な部分もあって難渋した。

七合目から八合目までは1時間かかった。

ようやく視界が開けてきた。

そして上部が望めるようになってきた。

雪の斜面は本当にいやらしくて、ちょっと踏み込むとズボッと落ち込んだりする。これまでのツボ足登山ではワカンは持っていたもののまったく不要だったので、今日に限って持って来なかった。しかしここもヤブや岩場も出てくるのでワカンを履いてもそれはそれで歩きにくそう。

山頂部分がだいぶ近づいてきて、気持ちは楽になってきた。

突然、雪が消えて、写真には写っていないが雪解け水が流れている。

10時45分、ようやく稜線に出た。

あと少し。

10時55分、ようやく早池峰山山頂(1917m)に到着した。長かった。

岩手山はよくわからなかった。

無風の山頂でようかん休憩をして、下山に移る。

下りの雪の斜面は登り以上に歩きにくかった。ズボズボはまるのでたまらずスパッツを付けた。

不安定な道を下りながら、今回の登山はこれで最後にしようと思った。当初は翌日、栗駒山の山スキーを予定していたのだが、前日の岩手山とこの早池峰山の連チャンでかなり疲れた。

せっかくこういう場所に来ているので、三陸海岸を車で走って震災の爪痕を肌で感じてみるいい機会かもと思ったりした。帰りは仙台からフェリーに乗るのでちょうどいい。

鳥居のそばでドーナツ休憩をとって、午後2時過ぎに登山口に戻ってきた。

このあたりは携帯圏外なので後片付けを早々に済ませて携帯の通じる国道まで走った。

国道の駐車スペースに車を停めておにぎりを食べながらこれからどうするか思案した。三陸海岸へ行くなら東へ、予定通り栗駒山へ向かうなら西に行かなければならない。

天気予報では明日は曇り。雨の心配はあまりなさそうだ。

おにぎりを食べて一息ついたらやはり予定通り栗駒山へ行こうと気持ちは決まった。

西に向かって、温泉は盛岡郊外の矢巾(やはば)温泉「南昌のゆ」へ。

その後、花巻方面に向かって走って、一関の道の駅「厳美渓(げんびけい)」に車を停めた。ここも夜は空いていた。