今日の練習会は競技場だった。
なぜか中学生などが非常にたくさんいる。まるで何かイベントでもあるのかと思われるくらいだ。
予定のメニューはインターバル 1000m X 5 本。右股関節の調子が今ひとつなので、強い走りは少し恐い感じがしていたが、とにかく行けるところまでは行ってみようと思ってスタートした。
久しぶりのインターバルだったせいか、時計のスイッチを押し間違えて、1本目はタイムが取れず。体感的には 4’20” くらいだろうか。こんなスピードで走ったのは本当に久しぶりだ。しかし余裕は残しておいた。
2本目はもう少しスピードアップしてみた。体感的には 4’10” くらいかなと思ったが、実際には 4’01” だった。そこまで上がっているとは思わなかったので、安堵感と共にわずかなうれしさを感じた。
何とかこのペースを維持しようと3本目をスタートしようとしたところ、例の左膝の痛みが突然現れた。
すぐにトラックの内側へ入ったが、歩くのも痛い。芝生をとぼとぼ歩いて、水道でしばらくヒザを冷やした。そしてぼんやりと立ってみんなが走っているのを眺めていた。
しばらくしてゆっくり走ってみたところ、痛みは治まっていたので、トラックの内側をしばらくスロージョグして、無事家まで帰ってきた。
明日は久しぶりに生駒山まで行ってみようと思っていたのだが、途中でヒザの痛みが出ると面倒なので、遠出はやめることにした。
競技場で春季総体が開催されるので、応援がてら出かけて、ついでに山田池でも走ってこようと思う。
明日と31日の土曜日にたっぷり走れば久しぶりに月間 500km をクリアできるかもと思っていたのだが、それはちょっと難しいかも知れない。
いくら距離を走り込んでも普通のハーフやフルなどのロードではその効果はほとんど感じられないが、アップダウンのある長いレースだとやはり違うようだ。
しばらくはしっかりと距離を踏みたいと思う。
投稿者: まつだ
淀川市民マラソン
昨日、淀川市民マラソンの案内が送られてきた。今年はエントリーするつもりはなかったが、取りあえず案内だけはしばらく置いておこうと思っていた。
が、参加費のあまりの高騰に愕然として、すぐにゴミ箱行きにしてしまった。
ナンバーカード等の事前郵送だと何と 7,000 円!!。昨年がいくらだったのか正確には覚えていないが、間違い無く 1,000 円は値上がりしている。
昨今のランニング大会の参加費高騰には非常に不満を感じているが、淀川市民マラソンのような交通規制の必要の無い河川敷の大会、おまけに昨年は受け付けや荷物預かりに長い列ができて、お世辞にもスムーズな運営とは言えない大会が、なぜこれほど参加費を上げるのか、まったく理解できない。
もう淀川市民マラソンは二度とエントリーしないだろう。
だからという訳ではないが、6/29 に開催される『伊賀忍者武術大会マラニック山城編』にエントリーした。
おんたけウルトラトレイルまで2ヶ月ほど空くのが少し不安で、それまでにもう一度そこそこの距離の大会を走っておきたいと思っていた。
この大会は私のお気に入りの京和トライアスロンクラブ主催の大会で、だいたい参加者は 300 人程度。参加費も 3,500 円から 4,000 円で、だいたいはゴールに温泉があって、完走すると入浴券がもらえる。
このコースは以前に一度参加したことがあるが、その時は暑さにやられて終盤にかなりしんどい思いをさせられた。しかし今回もしっかり攻めてみたいと思っている。
鯖街道ウルトラマラソン
故障の不安を抱えながらの鯖街道ウルトラマラソン。やはり左膝の痛みに何度か襲われて、一時は途中リタイアも覚悟したが、何とかごまかしごまかしで完走することができた。
昨年より参加者が 150 名ほど増えているということで、公園のテントの場所があるかどうか少し心配だったが、土曜日の夕方6時前に到着した時はまだ十分にスペースがあった。
食事は持参してきているので、テントを張ったら早々に夕食にした。
夕食を終えたら早々にシュラフにもぐる。ちょうど睡魔が襲ってきたので、寝られるうちに寝てしまおうと思った。
このところレース前の車中泊などではあまりよく眠れないことが多いのだが、今回はしっかりと熟睡することができた。
朝はさすがに寒かったが、日中は好天で気温が高くなることが予想されるので、上は半袖のTシャツ、下はランパンにした。スタート場所までは捨てるつもりの長袖Tシャツを羽織って行く。
スタート地点では、以前にこの大会を2連覇したクラブの若手と、全盛期は過ぎたがまだまだトップレベルの実力者に出会う。私はとにかく故障が出ずに完走できることを祈るのみだ。とは言っても今回は2回目なので、そこそこは攻めてみるつもり。
スタートしてしばらくは平坦なロードを行く。キロ5分台前半くらい。運悪く何度か信号で止められたが、さほど大きなロスではない。
国道を渡って、いよいよ最初の峠への道に入る。徐々に上り勾配になって、最初のエイドは 9.5km あたり。54 分くらいだった。
次第に登りが急になってきて、このあたりでは歩き始める人も現れてくる。さすがにこの程度で歩く訳にはいかず、山道への入り口までは走り続ける。
山道へ入ったのは 1:43 くらいだった。昨年より攻めたつもりだったが、昨年は 1:35 でここまで来ていた。
ここからは渋滞するということを何度か聞かされていたが、昨年同様、今年も渋滞ではない。ランナーは続いているが、おおむね走力が同程度の人がかたまっているようで、ちょうどいいペースで引っ張られている感じ。
ジグザグになっている箇所は適当にショートカットして行く。
一旦、林道に出る。昨年はここにエイドがあったが、今年は無い。
稜線に出ると素晴らしい展望が開けるが、これからは滑りやすい下りなので、足元に注意しなければならない。
山道の下りはガンガン攻める。と言うか、流れに乗って走らざるを得ない。転倒するかどうかギリギリというスピードだ。
ようやく下りきって、小川を渡って車道に出る。昨年はここにエイドがあったが、今年は無し。しばらく言ってようやく百里のエイドに到着した。
久多までは 20km くらい、延々とロードが続く。単調でおもしろくない区間だ。
故障の不安をすっかり忘れていた頃、突然左膝に痛みが走った!!。思わず立ち止まり、ストレッチをして2〜3歩走ってみるが、痛みがひきそうな気配はない。この痛みが出ると、簡単には治まってくれないので、この時点で今回はここで終わりだと思った。
しかしリタイアするにしてもエイドまでは自力で行かなくてはならない。手前のエイドに引き返した方が近いかもと思ったが、とにかくしばらく歩いて先へ進むことにした。クラブのベテランの人に抜いていかれた。
しばらく歩いていたら、歩きでは痛みが出なくなっていることに気が付いた。そこで、少し走ってみた。ゆっくりなら何とか走れそうだ。歩いていたのは 10 分くらいだろうか。とにかくリタイア案は一旦却下して、行けるところまで行こうと思い直した。もし久多まで行ければ、登りは何とかなるはずだ。
なぜかヒザの痛みはすっかり消えて、またキロ5分半くらいのペースに戻っていた。さっき抜かれたクラブの人が、前に見えてきた。かなりペースダウンされている感じ。一声掛けて、抜いて行く。
半鯖との合流点が見えてきた。昨年は半鯖ランナーが来る前にここを通過したのだが、今回はすでに速いランナーが通過している。
久多のエイドには 4:30 くらいで到着した。昨年は 4:10 くらいだったが、ヒザのトラブルを考えればこの程度のタイムロスは仕方ないだろう。いずれにしても今回はタイムを追いかけるのはもうムリだ。
オグロ坂峠に到着したのは 5:27 くらい。結構体力を消耗している。八丁平からの下りはスピードに乗れなかった。
この先、例年のコースが昨秋の台風による道の崩壊で、林道を迂回するコースに変わっている。おかげで 1km ほど長くなるらしい。
林道はしばらくゆるい登りが続く。このくらいなら走りのリズムで行きたいところだが、もう体力の余裕が無い。下りになって山道に入ったら、瞳孔がしっかりコントロールできずに目の前が白くなる症状が現れた。かつて、マラソンのラストでこういう経験をしたことが何回かあるが、低血糖で頭にも十分なエネルギーが供給されなくなってきているのだ。
このまま下りを走る続けるのは危険なので、うしろにランナーが来たらどんどん先行してもらうようにした。と同時に、これから先の行程に不安を感じた。まだまだ 20km 以上残っているのだ。
コース脇の小さな小川で顔を洗って水を飲んで一息ついたら、ようやくエイドが現れた。ここではパンやバナナ、キュウリにオレンジなどをたっぷりと補給した。
気分も少し落ち着いて、やや食べ過ぎぎみで再スタートした。胃が重いが、おかげでずいぶん体力が回復した。またそこそこまともに走れるようになっていた。
しばらく荒れた林道を行って、大見尾根のだらだら登りに入る。最後の登りだが、なかなかつらい箇所だ。平坦な箇所では走るようにする。
約 57km の杉峠エイドにようやく到着した。この後、鞍馬までの急な下りが最後の難関だが、もう登りは無い。久しぶりに時計を見てみたら、いつの間にかバッテリーが切れていた。先月のウルトラに続いて、またもや時計無しの走りとなった。
ロードの急な下りというのはヒザに一番こたえる。しばらくするとやはり左膝に違和感が出てきた。爆発寸前という感じ。何とか持ちこたえて、鞍馬のエイドまであと 1km という表示が出たところで、ついに爆発。たまらず歩く。
少し歩いていたら、道の右側に女性が一人で私設エイドを置いておられる。そこに消炎鎮痛剤のスプレーのようなものが見える。それに惹かれて立ち寄ったところ、やはりエアサロンパスのスプレーだった。
ここでスイカを一切れいただいて、おまけにスプレーをいただいてしまった。サンプルの小さいもののようだが、これなら持っていてもほとんどじゃまにならないし、非常にありがたかった。
ヒザにスプレーをかけるとまた少し走れるようになって、鞍馬のエイドに到着。ここまで来れば、ペースさえ間違えなければおそらく完走できるだろう。後はヒザがこれ以上ひどくならないことを祈るのみだ。
交通量の多い狭い道をしばらく行って、市ヶ原のエイドへ。ここから少し緩い登りを上がって、賀茂川へ向かう。このあたり、昨年は無かった私設エイドがいくつかあって、そのたびに立ち止まって休憩した。
エイドで時間を聞こうと思いながら、エイドを出てからそれを思い出すということの繰り返しで、タイムがまったくわからない。おそらくゴールタイムは9時間から9時間半くらいだろうと思う。
いよいよ賀茂川の河川敷に入ってきた。残り約 4km。
天気が良いので家族連れなどたくさんの人で賑わっている。そんな人たちが、さかんに声援を掛けてくれる。ありがたいのだが、正直言って返事を返すのがしんどい。
橋を渡って、残り 1km。昨年はこのあたりはヨレヨレ状態だったが、今年はまだまだしっかり走れている。ラストはギアチェンジしてトップスピードに上げてゴールしたが、時計の 9:30 という数字を見た瞬間、がっかりした。
昨年の 8:38 に較べると1時間近くタイムが落ちた。今年はコースが少し長くなっているので、その分を考慮すると落ち分は 45 分くらい。ヒザ痛で歩いた分も除くと、実質的な落ち分は 30 分くらいだろう。
この原因は明らかで、昨年に較べると練習量がぐっと少ない。昨年は年明けからほとんど毎月 500km ほど走っていたが、今年は平均でも 400km に満たないくらいで、先月は故障もあって 300km ほどしか走っていない。
それでも先月のウルトラ 100km,昨日の鯖街道 77km が完走できたのは、これまでの貯金が少しはあったからだろう。
次のターゲットは7月のおんたけウルトラ 100km。これは自分としても今年のメインターゲットにしている。目標タイムは 14 時間以内。
もうそれまでは大会の予定は何も無いので、今後はこれまでの練習不足を取り返すつもりでじっくり走り込んで行きたいと思う。
鯖街道へ
これから小浜へ出かける。昨年は一緒に参加したクラブの人のテントに泊めてもらったが、今日は自分のテントを持参するので、荷物が多くなった。コンロを持って行くつもりだったが、止めることにした。
二日ほど前、朝の目覚ましジョグをやっていたところ、キャノンボール直前に襲った左膝痛とまったく同じ症状が突然現れた。また DNS かとがっかりしたが、昨日の朝夕のジョグでは大丈夫だったので、出場することにした。
右股関節の違和感も残っているし、このところずっと故障の不安を抱えながらの大会参加が続いている。
クラブに入ってから3年半ほどになる。この歳になってこんな練習をしてよく故障しないなと我ながら感心していたのだが、昨年末あたりからずっとどこかに不安を抱えた状態が続いている。
ただ、昔のようにロードレースで数秒にこだわるような走りをしているわけではないので、多少の痛みが出ても走ることさえできれば棄権は考えない。
今回も不安はやはり下りだ。根来坂峠からの下りは飛ばさないようにしよう。
明日は天気も良さそうなので、先月のウルトラと同様に完全に空身で走るつもり。
何とか故障が出ずに走りきれることだけを祈っている。
山田池ジョグ
6日の山田池の練習会のダメージが尾を引いていて、右足股関節の不調がすっきりしない。11日の競技場での練習会も、予定メニューのレペティションはやらずに、キロ6分程度のジョグだけでお茶を濁した。
今日は今シーズン初のナイター練習会だったが、おそらくインターバルなどのスピード練習になるので、止めておいた。
日曜日に鯖街道を控えているので、もうあまりムリはしたくないのだが、まったく走らないというのもそれはそれで不安になる。
と言うことで、今日の夕方は久しぶりに山田池へ出かけた。
朝のジョグでも違和感があったので恐る恐るで走り始めたが、以外と調子が良く、自然とペースアップしていった。とは言ってもせいぜいキロ5分半程度。
しかし後半になってからやはり違和感が出てきた。
またも不安を抱えながらのレースということになるが、鯖街道は先日のウルトラと違って山道で歩きになる部分がいくつかあるので、走りにこだわる必要は無い。と言うよりは、私の走力ではすべて走るということはそもそも不可能だ。
心配なのは朽木の約 20km に及ぶ長いロード部分。ほぼフラットでしっかり走れる部分なので、ここで故障が出ると大きくタイムが落ちてしまう。
あとは杉峠からのロードの下り。
昨年、一度経験しているので、故障さえ出なければ気分的には楽しめると思う。
楽しみ半分、不安半分というところだ。
堂満岳
今日は登山教室の随行で比良山系の堂満岳へ行ってきた。絶好の好天で登山者はかなり多かったと思うが、コースの大半がほとんど人の歩かない荒れた道だったので、静かな歩きを堪能することができた。
より大きな地図で 堂満岳 を表示
※一部軌跡が変になっているのは gps の誤作動。何故か時々ロストしていた。
湖西線の比良駅からバスでイン谷口へ。ここから少し車道を歩いて、登山道に入る。
釈迦岳への道を分けて、今日は神璽谷(しんじたに)をつめる。しばらくは砂防堰堤がいくつかあって、道もしっかりしているが、徐々に荒れてくる。
一カ所、片側が崩れていて、残置のロープもかなり古くなっている部分があって、ここはロープを2本張って安全を確保した。
稜線へのツメの部分は一部雪が残っていたが、その後は蟻地獄のような砂の急峻なルンゼをつめる。
シジフォスになった気分で何とか上がりきって、北比良峠のそばで昼食。
主稜線はシャクナゲがいたるところで満開状態。
主稜線から分かれて堂満岳のピークへ。
下山は南比良峠から深谷を下る。私自身はこのルートは初めてだ。滅多に人が歩いていないという感じで、荒れた草付きの急斜面をずり落ちるように下って行った。
江戸時代に作られたという大物百間堤(おおものひゃっけんづつみ)でしばし休憩。
後はつまらない車道を歩いて、比良駅に戻ってきた。
今日は通常の講座ではなくてある程度の経験者だけが対象の番外編ということで、私自身も楽しめた一日だった。
山田池ペース走
今日の練習会は直前になって競技場から山田池へ変更になった。
故障のせいもあったりしてこのところは練習会でも軽いジョグ程度の走りばかりが続いていたので、今日は少しは練習会らしい練習がしたいと思っていた。このところの走りの内容や体調から判断して、1周を 11 分台後半くらいで8周を目標にした。
遅いペースでスタートすると身体がそのリズムに慣れてしまうので、最初はあまり遅くなりすぎないように適当なグループに入って走った。
1周目は 11’23″。体感よりはいいタイムだが、はっきり言って余裕はほとんど無い。このペースを8周続けるのは到底ムリという感じ。しかし4周くらいなら行けそうだ。
2周目と3周目は 11’18” にペースアップ。上げた感じは無かったが、グループに付いて行ったらたまたまそうなったという感じ。心拍数は常時 160 を越えるくらいで、上り坂の上では 170 以上に上がっている。はっきり言って、限界スピードだ。
4周目は 11’24” にペースダウン。グループがばらけてきて、何人かは4周で終えたようだ。
ここからは単独走。今日は何とかこのペースを維持して、6周をきっちり走ることにしようと思う。
登りがきつくなって、5周目は 11’31″。
ラストは何とかペースアップしたかったが、踏ん張りきれずに 11’34” にさらにダウン。しかしこのところの練習状態から考えると、よくこのスピードで走れたと思う。最後の最後で右股関節の違和感も出てきたので、これが今の限界だったと思う。
14 日からは競技場のナイター練習会が始まる。ここで久しぶりにスピード練習に取り組んでいきたいと思う。
桂川サイクリングロードマラニック
昨日は恒例のクラブのマラニック大会で、牧野から淀川、桂川のサイクリングロードを 29km ほど走ってきた。
これまでは毎年、ほしだ園地から交野山を越えてスパバレイにゴールするというコースだったが、今年はコースチェンジ。しかしずっと平坦なサイクリングロードで、マラニックというコースではない。
桂川のサイクリングロードは細い道を猛スピードで走る自転車が多いので、個人的にはあまり行きたくないコースで、直前まで自分だけ高槻からポンポン山を経由して嵐山で合流するということを考えたりしていたのだが、先日のウルトラからまだ1週間なので、計画通りにみんなと一緒に行くことにした。
集合の牧野駅にちょうど9時に行って、すぐにスタート。穂谷川沿いを少し行って、淀川に合流する。キロ6分半くらいのゆっくりペースで、おしゃべりしながら樟葉のゴルフ場横などを通過して行く。
このあたりはまだ道幅も広いので、自転車とのすれ違いは特に問題無い。
八幡の御幸橋でショート組と合流して、いよいよ桂川のサイクリングロードに入って行く。総勢 20 名少々。
大勢で走るとどうしても横に広がってしまって、自転車とすれ違うたびに声を掛け合って避けたりしなければならない。やはりこういうことにあまり注意がいかない人もいるようで、自転車とすれ違うとすぐにまた道をふさぐような位置に戻ってしまう人がいる。
しばらく行くと河川敷の土道を行けるようになるので、私は一人だけこちらへ避難する。やれやれという気分。
ここを走る時はほとんどがこのまま鴨川を京都市内へ向かうのだが、今日は桂川へ行かなければならない。名神高速が近づいてきたので、そろそろ桂川方面へ分かれなければならないはずだ。
この分かれはわかったが、桂川との合流までがもう記憶にない。しかし幸い、このあたりを知っている人がいて、無事に桂川へ合流することができた。サイクリングロードはおそらくもっと手前の橋で渡るのだろう。
トイレのある所で小休止して、また単調な道を嵐山へ向かう。少しペースが上がってきたのでいよいよバトルモードかなと思ったが、結局そうはならず、相変わらずキロ6分以上のペース。おかげで楽に付いて行くことができた。
ゴールの嵐山には予定通りの 12 時半頃に到着。あまりの人の多さに気が滅入る。
風風の湯というのは最近できた温浴施設で、一人 1200 円というぼったくり価格に躊躇していたが、もう二度と来ることはないだろうという気分で入った。ところが入ってみると、午後2時までは 800 円とか。そんな案内は外には表示されていなかったはずだ。これなら許せる。
フロントで混んでいると言われたものの、実際にはそれほどでもなかった。浴槽は内風呂と露天で、あまり大きくはない。しかし実際の入浴客数から言えばゆっくりとつかることができた。
うれしかったのは、自動販売機のビールが 220 円だったこと。こういう場所の自動販売機はたいてい街中より高くなっているのだが、酒屋の前の自動販売機より安いくらいだった。
帰りは渡月橋を渡って嵐電方面へ。まるで繁華街の雑踏並みでうんざりする。
嵐電のホームにビールの呑める店があって、そこを目指したのだが、予想通りの大混雑のため、京都市内へ向かうことにする。
四条大宮に到着して、王将一号店でようやく食事にありいた時は、ほとんど4時になっていた。
志賀エクストリームトライアングル
8/30 に開催される、モントレイル志賀高原エクストリームトライアングルにエントリーした。
今年はこれくらいのレベルのトレイルレースがいくつか新しく登場している。ただ、予想外にエントリーの出足は遅いようだ。
6月に開催される草津でのスパトレイルは3月末がエントリー期限だったが、数百人の定員に対して申し込みは定員を下回ったのではないかと思われる。
7月開催の『美ヶ原トレイル ラン&ウォーク in ながわ』は今年で4回目だが、まだエントリーできる。
ハセツネや富士登山競争のクリック競争、UTMF の抽選などに較べると、それ以外の大会はさほど混雑しているわけではなさそうだ。
志賀エクストリームも今年が第1回である。距離は 65km で、それほど長いレースではないが、累積標高差が 4700m ということで、アップダウンの厳しさはかなりのものだ。私レベルであれば走れるセクションは限られるだろう。制限時間が 20 時間ということなので、ハセツネのアップダウンをもっと厳しくしたようなレベルだろう。
先日、ようやくロードの 100km を完走したので、これまでの経歴で言えば心残りはトレイルの 100 マイルくらいだ。しかし国内でこれを実践しようとすると、実質的には UTMF しか無い。
八ガ岳スーパートレイルは中断になってしまったし、おんたけの 100 マイルは全コース林道で、この大会の 100km を 14 時間以内で完走した実績が無いとエントリーすらできない。今の私にはこれはかなり厳しいハードルだ。
となると、やはり UTMF を狙うしかない。
UTMF も年々エントリーのハードルが高くなってきて、それなりの実績が求められる。ポイントを取得できるレースは東日本が多く、関西からはかなり不便で費用もかかる。
今年はおんたけウルトラの 100km にエントリーしているので、これが完走できれば3ポイント。あと1ポイントでエントリー資格を得られるのだが、この志賀エクストリームでポイントを得られることを期待するしかない。
昨年、キャノンボールの往復を2回完走し、故障の練習不足で臨んだ先日の 100km も最後までしっかり走れたので、低いレベルであればかなり長時間動き続けることはできるようになってきたように思える。
しかし 100 マイルにチャレンジするならここ2〜3年くらいがタイムリミットではないかと感じている。
奥熊野いだ天ウルトラマラソン
初のウルトラ 100km は、不安感 100% でのスタートとなった。
今月の走行距離はわずか 196km。一番長い距離を走ったのも 15km で、これでウルトラの 100km にチャレンジしようというのは無茶でしかない。しかしせっかくエントリーしたので、とにかく行けるところまで行こうと思った。
『完走したい!!』と書いた護摩木を火に投げ入れて、朝の5時に那智の滝の滝壺をスタートする。まだ薄暗くてかなり寒い。天気予報から暑くなるのを予想して、ランパンとスカスカの薄いTシャツというウエア。他の人たちはほとんどが長袖シャツにロングタイツを着用している。手袋をしている人も少なくない。日が昇れば暑くなるだろう。
滝壺から石段をしばらく上がって、400m ほど車道を上がってから折り返してくる。先頭グループはさすがのスピード。これから数キロはずっと下り基調になる。
どうも gps のスピード表示が変だ。キロ6分台の後半になっている。いくら何でもそんなことは無いはずだ。まぁ、普通のロードレースではないので、あまり気にしないようにしよう。いずれにしても序盤の下りではスピードを上げないことが重要だ。
心配な左膝は今のところ何とも無いが、先月の長居のマラソンで発症した右股関節の違和感が少し出てきた。ペースが遅いのであまりひどくはならないのではないかと思うが、少し不安を感じる。
5km ほど下ってから今度は同じく 5km ほどの登りへ。エイドがあったが、さすがにパス。完走目的のために全エイド制覇を考えていたが、さすがにまだ補給する気分にはならない。
最初のうちは緩いのぼりだったが、次第に傾斜が急になってきた。歩いている人もチラホラ出てくる。
これも完走目的で、登りのきつい所は歩きで行こうかと思ったりもしていたのだが、いざこういう局面になるとどうしても走りで行きたい気持ちが強くなる。実はこういう登りが好きなのだ。決して速いわけではないし、場合によっては歩きに切り替えた方が筋肉の疲労という面からも良い場合もあるのだが、ロードレースでは何とか走りにこだわりたい。
最初の 10km は 67 分ほど。登りが長かったのでこんなものだろう。初めてのエイドで水分と梅干しを補給する。
下りの傾斜はさほどきつくない。左膝の不安もすっかり無くなり、右股関節の違和感も治まっている。気分転換に遠くの景色を眺めたりしながら、緩い傾斜を下って行った。
この 10km は 63 分くらい。下り基調なのにキロ6分以上かかっているが、序盤でムリは禁物だ。
27km のデポジットのある集会所に到着。ここでバッファリンと bcaa の錠剤を補給する。ようやくトイレですっきりして、気分も爽快になってきた。
ここからはしばらく緩い登りが続く。調子が上がってきてガンガン行きたい気分だが、まだ 30km 程度なのでここでムリをするわけにはいかない。多分、このレースで一番の快適な時間帯になるのだろうと思いながら走って行った。
徐々に傾斜がきつくなってきた。歩いているランナーの方が多い。歩きに切り替えた方が良さそうな部分もあったが、せっかくここまで走り続けてきたので、何とかふんばる。私はこういう部分が好きなのだ。
40km を 4 時間 40 分くらいで通過して、ちょうどフルの距離で峠の上に到着した。小さな女の子が冷えたタオルを差し出してくれた。顔と首筋を拭いて気分がすっきりした。
しばらく緩い下りが続いて、50km を通過する。いよいよ 10km が 70 分くらいになってきたが、まだ脚は残っている。完走できるのではないかという気持ちが実感を伴ってきた。まだこの先 50km あるというのに、もはや気持ちはゴールに向かっている。
また登り基調になる。しばらく行くと、折り返してくるランナーとすれ違うセクションに入った。下ってくるランナーはみんなご機嫌な様子で、ほとんどみんなが『頑張って!!』と声を掛けてくれる。
始めのうちは返事していたが、あまりにも次から次からかけ声が続くので、いい加減うんざりしてきた。そのうちにもう開き直って、無視することにした。
このあたりで gps の調子がおかしくなった。何かメッセージを表示して、どこを触ってもフリーズ状態だ。仕方ない。どうせタイムをチェックしたところでどうなるものでも無いし、帰りの 78km のデポジットでは gps の電池切れに備えて予備の時計を入れている。
65km のエイドポイントで往路に合流する。この直前でコースミスしたが、直後にいたランナーに呼び止められて助かった。突然トレイルになったのでおかしいとは思ったのだが。
このあとはずっと緩い下り基調。70km を過ぎてもまだ脚が残っている。我ながら不思議だ。昨年の六甲往復2回や八ガ岳スーパートレイル(97km の関門で引っかかったが)、ダイトレ全山などの貯金が残っていたとしか考えられない。
78km のデポジットではまたバッファリンと bcaa の錠剤、bcaa ドリンクと VAAM を補給する。
ひょっとしたら 11 時間台かもという期待が一瞬膨らんだが、80km が 8 時間 52 分だったので、これはあっさり諦める。昨年の鯖街道が 76km で 8 時間 38 分だったので、ほぼ同タイム。アップダウンを考えるとかなり遅いが、今日はまだあと 20km 残っている。おまけにこのあと長い登りが待ち構えている。
いよいよ最後の 7km の登りが始まった。ここまで戻ってこられることは往路ではイメージできなかったが、何とまだ若干の余裕がある。ペースは遅いが、走りのリズムで進めている。
5km ほど登ると傾斜が緩やかになる。部分的に緩い下りもあるのだが、何とここで右膝に痛みが!!。これはヤバイ。痛みの質からして最後の下りでは間違い無く苦しめられるだろう。
90km はほぼ 11 時間。おそらくあと1時間半くらいはかかるだろう。
下りにさしかかったら予想通り、右膝の痛みが出てきた。気を紛らせるために景色を眺めて関係無いことを考えたりしてみるが、それでごまかすことはできない。
歩きに切り替えた方が良いと思うのだが、せっかくここまでずっと走り続けてきたのに、ここで歩く訳にはいかない。痛みが強くなると立ち止まってヒザを伸ばしてまた走るということを何度も繰り返した。どんどん抜かれていくが、そんなことを気にしている場合ではない。
5km に及ぶつらい下りがようやく終わり、最後のエイドステーションに到着した。残りは 2.8km。ここからはフラットのようなので、ヒザの痛みが治まってくれることを祈った。
期待通りヒザの痛みは治まって、またしっかり走れるようになった。おそらくキロ7分か、それよりも遅いくらいのペースだと思うが、100km 近く走り続けてきてまだ走れているのが本当に不思議だった。
残り 1km を切ると随所にスタッフの方が迎えてくれて、声援をかけて下さる。ゴール直前で完走賞のお茶の葉と菊の一輪、そして猪をかたどった木彫りを首にかけていただいて、12 時間 40 分の長い旅が終了した。
もっと感激するのではないかと期待したが、思いのほか淡々とした気持ちだった。
本当にあたたかい大会だった。大会を開催して、そして支えていただいたスタッフの方々には本当に感謝したいと思う。
細かい心遣いが本当に素晴らしかった。エイドステーションのドリンクは随所でコップに氷が入れてあったし、バケツの水も本当に助かった。ヒザに不安を抱えていた私にとっては、補給よりもヒザや股関節を水で冷やすことの方が重要だった。
初めてのウルトラ 100km は、予想外の完走で終えることができた。
これまで『ロードの 100km はあまり興味が無い』と言ってきた。これはもちろん本音なのだが、心の底では『完走する自信が無い』という気持ちがあったことも事実だ。
そういう意味では、心の底のわだかまりがこれで一つすっきりさせることができたように思う。
しかしロードの 100km をまた走りたいかと聞かれると、それはまだ微妙だ。つらさという意味では予想外に楽だったというのが本音だが、本当に楽しかったかと言うと、これもまた微妙な気持ち。
7月にはおんたけウルトラトレイルの 100km を控えているので、今のところはそれを次の目標にしたいと思う。
ただ、5月にはまた鯖街道があるのだけれど。