北海道へ

長年の夢だった北海道での山スキーを実行する機会がようやくやってきた。

今冬はゲレンデ練習は 10 日以上行って、二年前の失敗を繰り返さないようにという準備はしてきた。

ゲレンデでの滑りは二年前よりはマシという感覚はあったが、山スキーは結局一度も試すことができなかった。長野のスキー場に行った時に試せるように道具だけは用意していったけれど、天候とスケジュールがうまく合わなくて、一度もシール 歩行をすることも無く今日まで来てしまった。

念願の北海道での山スキーという期待感と共に、大きな期待感と同じくらい大きな不安を抱えながらの出発となった。

3/23(火)夜に敦賀発苫小牧行きのフェリーに乗った。

フェリーは 20 代前半くらいの頃に四国へ行くために2回ほど乗った記憶がある。その頃はまだ本州とは橋では繋がっていなかったと思う。

それにしても 20 時間超は長い。仕方ないのだが。

私は中学生の時にユネスコ主催のツアーで日本返還前の沖縄に行ったことがある。これまでの人生でただ1回の沖縄経験である。

その時は京都から夜行列車で鹿児島まで行って、そこから船で那覇(たぶん?)に行った。どれくらいの時間がかかったのか、もはやまったく記憶に無いのだが、20 時間ということはなかったのではないかという気がする。

今回乗ったフェリーは本当に大きかった。

むかし乗ったフェリーは雑魚寝状態だったが、今回は一番安いクラスでもかつての夜行寝台車くらいのベッドは用意されている。

火曜日の夜というせいもあるのか、10 人くらい入れる部屋に私一人だった。

レストランは朝昼夜の食事時1時間だけしか営業していない。おおむねファミリーレストランレベルの値段と品質。高価なグリルもあるが、そんなものは眼中に無い。

航行中はほとんどネットは繋がらない。時間潰しの本を用意していったが、それにしても退屈。列車旅なら外の風景を眺めることもできるけれど、船では外は海。

高価なクルーズ船や高級列車での旅が富裕層には人気があるそうだが、私は到底そういうものを楽しむことはできない。

24 日(水)の夜8時半くらいに苫小牧に到着した。

まずはガソリン(軽油)を給油しようと思って、あらかじめ探しておいたガソリンスタンドをナビで行先設定したら、何と十数キロもある。そんなはずではなかったのだが・・・。

実は苫小牧にはフェリーターミナルがいくつかあって、当初想定していた苫小牧港からはずいぶん東に離れた場所に到着したのだった。

しばらく他にはまったく車の走っていない道を行って、ようやく苫小牧の市街に近くなってきて、予定のガソリンスタンドで給油してから近くの道の駅ウトナイ湖に車を停めた。

スキージャム勝山

3/15(月)〜16(火)は福井のスキージャム勝山へ行った。通称「ジャム勝」。

自分の滑りを確認するという目的は終わったので、近場で雪の多そうなところということでジャム勝にした。白山へ行く時に近くは何度も通っているけれど、スキー場に行くのは初めてだった。

15日の早朝に家を出た。高速の深夜割引を使うつもりで5時までに入れるように家を出た。

ところが福井北 IC で出る時の料金を見て「あれっ?」。後から確認したら深夜割引は深夜0時から4時まででした。

8時前にスキー場の駐車場に到着した。平日だというのにすでにそこそこの車が停まっている。

もっと雪が多いと思っていたが、一番下のゲレンデは部分的に地面が出ている。

グランドシニア(60歳以上)2日券(¥6,600)を買ってリフトに乗った。

結構長い。さらに上のリフトへ。このリフトも長い。

私のレベルにちょうどいいくらいの中級斜面で、ここを何本か滑ってからさらに上へ。

一番上は法恩寺山(1357m)の山頂のすぐ下で、ここからの眺めは素晴らしかった。

これは大日山?

真ん中が赤兎山で左が大長山。

遠方には白山。

ここから一番下まで滑ると 5000m 以上のロングコースらしい。確かにそれくらいの長さがあった。八方尾根のリーゼンと同じくらい?

駐車場の車は思いのほか多かったし、観光バスも何台か停まっていて団体客もそれなりに来ていたようだが、ゲレンデが広いせいか混雑感はまったく無かった。

温泉はゲレンデ下の施設にある法恩寺温泉「ささゆり」へ。いいお湯でした。

この日は駐車場で車中泊。

翌 16 日は予報通り朝からどんよりした曇り空。予報では天気が崩れるのは昼くらいからとのことだったが、10時くらいには小雨が降り出した。

雪ならまだしも雨では気力も出ない。

次第に本降りになってきたので昼前でお終いにした。ここのゲレンデは結構コースが長くて、前日からノンストップ滑降を何度も繰り返してきたので、すでにそこそこの満足感もあった。

先日の鹿島槍の時と同じパターンで、今日も時間があるので下道で帰ることにした。

白馬からに比べると距離は随分近くて、おまけに後半は通い慣れた国境からの道なので、さほど疲れも感じずに5時くらいには家に帰ることができた。

ジャム勝は初めてだったが、私にとっては今シーズン行ったスキー場の中では一番良かった。ちょうどいいくらいの斜面が多いし、リフトが長いので長く滑れる。来シーズンもぜひ来たいと思う。

鹿島槍スキー場

白馬3日目は当初は栂池から白馬乗鞍岳への山スキーを予定していたのだが、天候があまり良くなさそう。それに昨日の白馬コルチナの上部の雪質から考えると、すぐ近くの白馬乗鞍も同様の雪質の可能性が高い。

白馬乗鞍へ行ってあの雪質では悲惨なことになるので、今日もゲレンデスキー練習にした。

行き先は鹿島槍スキー場。ここも 30 年ほど前に何度か来た。その頃はこのあたりにさのさか、青木湖、鹿島槍と3つのスキー場があって、すべて繋がっていてサンアルピナという名称で、共通リフト券で滑ることができた。

しかし青木湖スキー場はどうもすでに消滅しているようで、鹿島槍だけ独立して存続していた。さのさかも残っているようだが。

木崎湖の南からぐるっと大回りして、30km 近く走らなければならなかった。

それにしても空いている。リフトも一部しか運行されていない。

ゲレンデ下にセントラルプラザという建物があって、その両側に斜面があるが、両方合わせても 100 人いるかいないかくらい。いくら平日とは言ってもこれでは経営は成り立たないだろう。コロナで外国人観光客がいないという打撃はあるにしても、それにしても閑散としている。

ゲレンデのことはもはやまったく記憶に無い。ゲレンデ上部からは鹿島槍ヶ岳の双耳峰が望めた。

が、予報通り次第に天気が悪くなってきた。昼頃からは下では小雨、上部は湿ったあられのようになってきた。おかげで雪質も悪化。

練習目的なので多少天気が悪くても構わないけれど、雪ならまだしも雨では気持ちが萎える。

リフト開始から滑っていたのでそこそこ満足感もあったので、午後1時くらいでもう終わることにした。

予定ではもう1日滑るつもりだったけれど、翌日も天気が悪そう。気分的にもちょっと疲れてきたので、もう帰ることにした。

大町温泉にでも寄って、高速で休みながら帰ろうと思ったが、ふと考えるとこの時間なら下道を走って、途中どこかで温泉、食事とすれば今日中に帰れるのではないかと思った。

ナビで調べてみると夜の 12 時くらいには帰れそうだ。

下道を3時間ほど走って、木曽福島の桟(かけはし)温泉へ。

ここは良かった。R19 から少し入った、ちょっとわかりにくい場所ではあるけれど、秘湯という雰囲気。ちょうど入った時に一人出てきて、出る時に一人入ってきて、実質貸し切りだった。

茶色いお湯で、浴槽は二つ。ただそのうちの一つは源泉がそのままで供給されていて、つまり水風呂。こんな風呂は初めて。

多治見のあたりの吉野家で夕食にして、12 時を少し過ぎた頃に無事に帰宅した。

家と白馬の間を下道で走ったのは初めてだと思う。随分昔は中央高速は伊那北までしか行っていなくて、そのあとずっと下道で白馬や志賀高原などに行ったことは何度もあるけれど、約 400km をずっと下道で走ったのはおそらく初めて。

正直、疲れました。もうやりたくない。

白馬コルチナスキー場

3/4(木)は初の白馬コルチナスキー場へ。

ゲレンデの真ん前にすごいホテルが・・・。

このスキー場は、一般的なスキー場では立入禁止になるような樹林帯のエリアが開放されている。あくまでも自己責任ということではあるけれど。

パウダーマニアに人気なのが「裏コル」と呼ばれるコースで、ゲレンデの最上部から白馬乗鞍スキー場の方向に滑っていく。

いきなりここに突っ込むのは危ないので、まずは林間コースからちょっとそれて新雪の残っている斜面に入ってみたが、とんでもない重い雪質でまったく制御不可能。

そんなわけで下の初心者向き緩斜面でひたすら練習に取り組んだ。

リフト最終まで滑って、姫川温泉・白馬ハイランドホテルの天神の湯へ。

スーパーで食材を買って、今夜もまたサンサンパークで一人宴会を楽しんだ。

八方尾根スキー場

先週はまた長野へスキーに行ってきた。

3/2(火)の夕方に家を出て、高速のパーキングで夜を明かして、まずは八方尾根スキー場へ。

スキーで八方に来るのは 30 年ぶりくらいだろうか。

ゲレンデに近くて無料ということで咲花(さっか)ゲレンデの駐車場に停めた。

ゴンドラ乗り場には遠いのでリフトを乗り継いで上部へ。

さすがに八方は大きい。菅平とは大違い。

八方に来た目的は、先日の菅平で果たせなかった、自分のフォームを撮影してもらうため。この日の午後に 30 分間の撮影を予約してきた。

無事、撮影が終了してからゲレンデの最上部まで上がった。

第1ケルンと白馬三山。左から鑓ヶ岳、杓子岳、そして白馬岳。

10 年以上前に白馬大雪渓を上がって、鑓ヶ岳からスキーで滑り降りた。ちょうどこの写真の鑓ヶ岳の左側の斜面を滑った。

パソコンのデータを探っていたらその時の動画が出てきた。この頃は山岳会の仲間と一緒に行っていた。

2008/5/18

こちらは鹿島槍ヶ岳と五竜岳。

そしてこのあと滑ったリーゼングラートの斜面。

八方に来たのならやはりリーゼンを全部滑らなければということで、写真撮影以外はノンストップで下まで滑った。ただし最下部はゴンドラに乗るために横にそれたが。

3時を過ぎると急に気温が下がってきて、雪面が堅くなってきた。八方のゲレンデは全般的に厳しい斜面が多いので、ムリをしてケガをしないように、3時半くらいでお終いにした。

温泉は「倉下の湯」へ。

入り口の自動販売機で入浴券を買って入るが、受け付けなどはなく、置いてあるカゴに券を入れて入る。

設備は古いけれど、お湯は茶色で温泉ぽいいい感じ。多分ずいぶん昔に来たことがあると思う。

その後、スーパーで食材を調達して、サンサンパーク白馬というトラックステーションのような場所に車を停めて、一人宴会にした。

菅平高原スノーパーク

この冬はスキーに注力している。

一度は諦めた山スキーだが、北海道の山を滑りたいという気持ちはどうしても抑えることができない。

昨年末から週イチのペースで国境高原スノーパークに通ってきたが、いくら練習目的とは言ってもさすがに飽きてきた。

なかなか思ったようには上達できないけれど、やはりここは集中的に滑り込むしかないと感じて、久しぶりに信州のスキー場に出かけることにした。

そうは言っても単に数をこなせば上達するというのものでもないので、一度自分の滑りを自分で見てみることが必要だろうと思った。

仲間と一緒に行けば自分の滑りを撮影してもらうことは簡単なのだけれど、常に単独行動の私の場合はそういうことができない。

いろいろと調べてみると、スキーなどの動画を撮影してくれるサービスがあることを知った。

長野のいくつかのスキー場で、予約した日時に撮影してくれる。動画データはネットでダウンロードするものや SD カードで受け取る方法などがある。30 分で 3000 円程度なので、さほど高額ではない。

しかしさらに調べてみると、ゲレンデにビデオカメラが設置されていて、スマホで操作して撮影する「ゲレロク」というサービスがあることを知った。無料で利用できる。

信州エリアだと菅平と野沢温泉に設置されている。それならということで、行先を菅平に決めた。天気予報を見て、2/18 から 22 までの4日間にした。

2/17 の夕方に家を出た。平日なので高速の深夜割引を使うために SA か PA で夜を過ごすことにした。

この日は北陸地方はかなりの荒天で、米原から関ヶ原のあたりは吹雪状態だったが、養老を越えたあたりからは回復して、この日は辰野の PA で夜を明かした。

予定通り8時くらいにスキー場の駐車場に到着して、リフト運行開始の8時半ちょっと前にゲレンデに出た。予報通りの快晴。

この写真は最終日の夕方に日の出ゲレンデの下から撮ったもの。

ゲレンデの上からは北アルプスの絶景が望めた。白馬などの後立山方面。

こちらは根子岳(左、ねこだけ)と四阿山(右、あずまやま)。

根子岳の麓も菅平スキー場のエリアで、ここから根子岳へは半日行程で山スキーが楽しめる。実は後半には行ってみようかと考えていて、シールなども用意してきたが、結局は行かなかった。

菅平スキー場は初めてだ。信州のスキー場に来るのは本当に久しぶりで、ここ 10 年以上は来ていない。

このところ国境やびわ湖バレイなどの小さなスキー場しか行っていないので、最初は大きくて楽しかったが、ゴンドラなどは無くて、何キロもあるようなロングコースは無い。

ラッキーだったのは、上田市が観光事業に補助金を出しているようで、その恩恵でリフト券が割引価格になっていて、シニア2日券が通常 7000 円のところが 5000 円になっていた。駐車場はタダなので、一日あたりわずか 2500 円。

さて目的のゲレロクだが、設置されている場所に行ってみたところ、かなりの傾斜のコブ斜面で、これは到底ムリと思った。下りるだけなら下りられないことはないと思うけれど、それを撮影しても練習のためのフォームチェックにはならない。あっさり諦めた。

この日は4時頃まで滑って、上田市方向に 20 分ほど走ったところの「ふれあいさなだ館」という温泉に行った。

このあたりは上田市真田町という地区で、真田幸村と関連があるもよう。スキー場の最上部にも真田幸村の看板が立っていた。

その後、近くの西友で食材を調達して、公園の駐車場で一人宴会にした。

その後の3日間もまったく同じパターンで練習に励んだ。おかげでゲレンデの滑りに関しては以前のレベルくらいまでは戻ってきたかなと思う。まぁもともと大したレベルではないのだけれど。

最終日は温泉に入ってから一路家に向かって車を走らせた。最後は時間調整のために京滋バイパスをゆっくり走って、午前0時01分に久御山淀 IC を出て深夜割引をゲットした。

そろそろ本来の目的の山スキーにも行ってみたいところだが、2年前に準備不足で失敗した経験があるので、次は白馬へ行って滑りを撮ってもらって、もう少しゲレンデ練習をやってから山デビューしようと思う。

国境高原スノーパーク

2年前の冬に、また山スキーをと思って何度かゲレンデ練習をしてから春に白馬乗鞍に出かけた。

しかしこの時は散々な結果で、やはり山スキー復活はもう無理だと諦めた。そして昨冬には歩くスキーの Hok スキーを買って、美ヶ原乗鞍高原などに出かけた。

来年はいよいよ念願の北海道の山にデビューしようと思っている。

北海道は山はおろかそれ以外でもほとんど行ったことが無い。たった一度の北海道経験は、20 年以上前に京都府山岳連盟で遭難対策委員をやっていた時に日本山岳協会の遭難対策委員全国大会が札幌であって、それに派遣された時のこと。

その時は土曜日の朝に出かけて空港から会場のホテルに直行して、ホテルで会議。夕食もホテル。夕食後もミーティング。そして翌日曜日も朝から会議で、昼食をとったら空港に向かって、ホテルまでの往復のみで終わってしまった。そんなわけで北海道は実質的には未経験である。

会社員の時代は夏休みに有給を足して 10 日から2週間程度の休みを取って、ヨーロッパアルプスなどに何度か出かけたりしたが、この頃の国内線は LLC のような格安運賃は無くて、パッケージツアーでも利用しない限りは飛行機に安く乗れる方法が無かった。

その点、国際線は格安チケットが当時からあったので、コストパフォーマンスを考えると海外に行ってしまう方が割安と感じていた。

会社を辞めて一人で仕事をするようになってからは平日に長く休むことは病気にでもならない限りは不可能になってしまったので、もう 20 年以上、長期の山行きはまったくやっていない。

が、一人での仕事も今年いっぱいで辞めることにした。

今年 65 歳になって高齢者の仲間入りをして、さらに 60 を過ぎてからは体力低下が著しいので、何とか自分で納得できる山行きができるのはあと数年が限界だと感じている。

年金も満額で受け取れるようになったので、このあたりが潮時だと決断した。

私は山が一番美しいのは雪山だと思っている。北海道の山ならなおさらである。

北海道の山が現実的になってくると、やはりスキーしか思いつかない。

一度は諦めた山スキー復活だが、もう一度再挑戦しようという気になった。

幸い今月半ばに近場でも結構雪が降ったおかげで、今シーズンは滋賀県のスキー場も大半がすでに滑れる状態になっている。

これまでもゲレンデ練習に何度も出かけている国境高原スノーパークも全面滑降可となっている。

ここは火曜日がシニアデイで、シニア(何と 50 歳以上)はリフト一日券が半額になる。もともとシニア割引が設定されているのだが、それがさらに半額で 1650 円なり。駐車場の 1000 円を入れても 2650 円で一日楽しめる。二年前に来た時には半日券があったが、それは無くなっていた。

ということで 12/29(火)に今シーズンの初スキーに出かけた。

8時半のリフト開始で、9時前に到着した。平日だが思いのほか車が多かった。一番上の第1駐車場はすでに8割くらい埋まっていた。

しかしゲレンデに出てみると、滑っている人はそれほど多くはなかった。リフトの待ち時間はほぼゼロ。

昼食は車に戻って、持参したカップ麺とイナリ寿司ですませた。こういう人は他にも結構多かった。昼時の駐車場はさながらオートキャンプ場の様相だった。

コーヒーブレークをはさんで3時半過ぎまで滑った。一番下の初心者ゲレンデのリフトのみでひたすら基礎練習をやった。

この年になってこんな練習を一人で繰り返して、はたして効果が出るのだろうかと疑念を感じることもないわけではないが、とにかくやるしかない。

北海道での山スキーに向けて!!(もちろん厳冬期は行きませんが)

Mt.乗鞍スノーリゾート

先週末は三連休だったのでぜひ遠出したいと思っていたが、土曜日は全国的に雨。日曜日も関西の中南部はそこそこの天気のようだが、中部地方は今一つの予報で、好天は月曜日だけになりそうだった。

あまり大きな期待はせずに土曜日の午後、雨の中を乗鞍方面に向けて家を出た。

山スキー道具一式と歩くスキー、ピッケル、アイゼン、ワカンと何とでもできる準備をしておいた。

雨は途中で止んだけれど、Mt.乗鞍スノーリゾートの駐車場に停めて一人宴会を楽しんでいた頃から雪が降り出した。

日曜日の朝も雪で、時折強い風が吹いている。こんな中で山歩きをする気は毛頭無いので、今日はゲレンデスキーをすることにした。

昨年、一度はもうスキーは辞めようと思ったので、この天候の中でのスキーにはあまり積極的な気持ちにはなれなかったけれど、まさか松本観光というわけにはいかない。

それにネットで調べてみたら、事前にカードで支払いを済ませておけばシニア一日券が 2800 円。駐車場もタダなので、これなら半日くらいでお終いにしても元が取れる。

リフトは全部で 10 本あるかないかというくらいのスケール。速いクワッド(4人乗り)が1基あるだけで、あとはすべて昔ながらの二人乗り。

コースの大半は初心者スロープで、部分的には漕がないと進まないくらいの平らな部分もある。今の私にはちょうどいいくらい。

昨年、何度か近場のゲレンデに行った時は半日券でも十分という感じだったけれど、9時前に滑り始めて、何度かの休憩をはさんで午後4時過ぎまで滑っていた。

滑り終えた後はスキー場の少し下にある「湯けむり館」という温泉に向かう。車道はすっかり雪に覆われていて、対向車線で中型バスが立ち往生していたりして、途中でしばらく車がまったく動かない状態になってしまった。

リフト券が入浴料の割引券になっていて、通常750円のところを550円で入れた。

お湯は乳白色の、いかにも温泉という感じのいいお湯だったけれど、駐車場の大きさや施設の規模に比べて風呂が非常に小さい。

露天はせいぜい10人くらい。内湯も15人くらいで満杯で、洗い場の数も少ない。水風呂も無し。もう少し大きかったら文句無しだったのだけれど・・・。

そしてまたスキー場の駐車場に戻る。翌日のことを考えて、一番上の休暇村のそばの駐車場に置いた。

さて、明日はどうするか。天気は良さそうなので乗鞍岳に向かいたいところだけれど、ここ何日か新雪が積もっている感じ。多分上部ではかなりの積雪だろう。おそらく久しぶりの積雪だと思われるので、状況としては雪崩の危険性大である。

やはりここは安全第一で、乗鞍高原を HOK スキーでスノーハイクをすることにした。

白馬乗鞍岳

新しい車で初の車中泊をした。

最初からわかっていたことではあるけれど、シートを倒しても床が完全にフラットにならないので、腰のあたりに段差ができる。段差を改善できるようなマットを用意してきたけれど、狭い場所に敷くのが面倒で、そのまま寝てしまった。寝心地はやはりあまり良くなかった。

夜はかなり冷え込んだが、朝は快晴で、まずはゴンドラで上に向かった。

ロープウェイに乗り継いで、自然園に下り立った。


久しぶりにスキーにシールを貼る。グルー(糊)は少し塗り足してきたけれど、何と言っても10年前のシール。はたしてしっかり効いてくれるだろうか。

みんな天狗原の方に向かうのだろうと軽く考えていたら、二つの方向に向かうパーティに分かれていた。

以前のかすかな記憶で、何か建物のそばを通ったような気がしたので、栂池ヒュッテの方向に進んだ。

しかしどうも地形がおかしいし、こちらに来たパーティは自然園の方向に向かっているように思える。

やはり間違っていた。尾根の方向に向かうべきだったのだ。

元に戻るのは面倒なので、前の尾根に上がっているトレースを追うことにした。おそらく私と同じように間違えた人が戻るために辿ったトレースだろう。

シールはしっかりと効いてくれている。雪の付着も無い。

ほどなく正規のルートに戻って、前の人たちのトレースを追う。

後立山連峰の山々が見渡せる。右の高い山が白馬鑓ヶ岳と杓子岳かな? 10年ほど前、ゴールデンウィークの後くらいの時期に、猿倉から白馬の大雪渓を上がって稜線に出て、白馬鑓ヶ岳からスキーで猿倉まで滑り降りた。

山岳会の人と一緒に行ったもので、途中で白馬鑓温泉の露天風呂を楽しんだ。

天気が良くて暑い。途中でジャケットを脱いだけれど、汗がしたたり落ちる。

上空にヘリが飛んでいる。事故だろうか。下山してから聞いたニュースで、唐松岳付近で事故があったことを伝えていた。

ロープウェイの駅から1時間20分ほどでようやく天狗原に到着した。前回来たときはここから振子沢を下りて蓮華温泉に向かった。

その時は天候が悪くて、我々より後に出たパーティで天狗原で遭難事故が発生して、死者が出た。今日は快晴無風だけれど、その時は強風が吹き荒れていた。ここは真っ平らなので吹きさらしになる。視界が悪いと進む方向がわからなくなる。

登りは順調だった。天狗原から50分ほどで2436.5mの岩峰に到着した。

最高地点はもう少し先だけれど、ここからはハイマツのブッシュ帯なので、スキーには適さない。なので今日はここを最高到達地点にする。

ここでどら焼きを食べて一服する。目の前には妙高の山々。火打山の北面や乙妻山北東斜面など、いずれも素晴らしいコースだった。

しかし問題はこれからの下り。最近、新雪が積もっているようで、しかも結構重い。

シールを剥がして、ブーツのバックルをしっかり締めて、ビンディングを踏み込んだ。

そして恐る恐る滑り出したその瞬間、これはダメだと直感した。ほんの数回のゲレンデ練習など、何の役にも立たないということを悟った。

傾斜はそれほど急ではないので何とかターンはできるけれど、転倒しないようにバランスを維持するのが精一杯で、1ターン毎に休まないと脚が持たない。

天狗原の平原がすぐ下に見えるけれど、そこまでが果てしなく遠く思える。

天狗原からの下りも苦労した。最上部から、昔ならほんの数分程度で下りてきたであろう斜面をほぼ1時間かかった。

実は朝、ゴンドラとロープウェイの往復チケットを買っていた。よく考えたら帰りはロープウェイの部分は滑り降りることができるので、ロープウェイは行きだけで良かったので損をしたと思ったのだけれど、今となっては往復を買っておいて良かったと思った。

ロープウェイの駅にたどり着いた時、これで私の山スキーは終わったと思った。北海道の山スキーなどもはや夢物語。ゲレンデスキーをやるつもりは無いので、おそらく今日が人生最後のスキーになるだろう。

こういう結果に終わるかもということは薄々とは感じていたので、それほどの失望感は無い。やっぱりそうだったかというくらいの気持ちだ。

この歳での10年近いブランクというのはそう簡単に取り戻せるものではないし、もはやそこまでの意欲も無い。

北海道での山スキーという夢があったので山スキーは諦めきれなかったのだけれど、これでもうすっきりした。

こういうこともあり得ると思っていたので、今回は普通の登山靴とアイゼンも用意してきている。明日は白馬の大雪渓にでも行ってみようと思う。

まずは八方の温泉ですっきりして、

昨日と同じスーパーで夕食を買って、猿倉に向かった。

白馬から猿倉に向かう道は以前、走ったことがある。白馬から栂海新道へ行こうとして、大糸線の電車が遅れて猿倉までのバスに乗れず、やむなく走ることになってしまった。一人でタクシーなど恐ろしくて乗れない。

こんな道をよく足で走ったなと思いながら車で進んだ。今なら考えられない。

午後5時に無事、猿倉に到着した。

栂池高原スキー場へ

だいぶ前からゴールデンウィークは山スキーへ行こうと決めていた。

とは言っても10年近いブランクで、ゲレンデにほんの数回行っただけ。はたしてまともに滑れるかどうか?

不安は大きいけれど、ここ数年、ずっと山スキーへの未練が心の底に淀んでいる状態だったので、それをすっきりさせるためにもとにかく行ってみるしかない。そう思った。

行き先はまずは初心者コースの栂池高原スキー場から白馬乗鞍岳と決めていた。ここなら急斜面も無いし、滑落するような危険な場所も無い。天気さえ良ければ危険はほとんど無い。

それに天狗原までは10年ほど前に蓮華温泉へ山スキーで行った時に経験している。

そんなわけで10連休初日の4/27の土曜日、栂池に向けて車を走らせた。

連休初日なので道路が渋滞するのではないかと思って早めに出かけたが、渋滞したのは京滋バイパスの宇治トンネル手前の数キロだけで、あとは名神も中央もスイスイ行けた。

ところで、今度の新しい車にはレーダークルーズ(オートクルーズ)という半自動運転のような機能が付いている。

前の車と一定の車間距離を保つか、前に車が無い時は設定した最高速度で自動的に走るというもので、アクセルやブレーキ操作がまったく必要無い。

実は昨年、奥穂高へ行った時のkenさんの車にこの機能が付いていて、いろいろと説明してもらったけれど、自分で運転していないのでどうもよくわからなかったし、何か設定が面倒そうだった。その時は自分の車にはそんなものはいらないと思った。

しかし最近の車は多くの車種でこの機能が付いているらしい。私の車も標準装備だったので、いらないというわけにはいかなかった。

基本的には高速道路を走る時に使うもので、街中で信号待ちがあるような状況で使うものではない(そんな状況でも使えるようなものもあるとか)。

新しい車に乗り換えてから名神のような長い距離の高速を走る機会が無かったので、これまでこの機能を試したことが無かったのだけれど、ようやく試してみるチャンスが訪れた。

せっかく付いている機能なので、どんなものか一度は試してみようと思った。

設定は車間距離と最高速度だけで、それほど面倒ではない。ハンドルに付いているスイッチで簡単に設定できる。

初めてアクセルペダルから足を外す時は緊張した。高速なので万が一思いがけない動きをしたら大変だ。

最初はアクセルもブレーキも操作していないのに車が自動的に速度調整するのが変な感じだったけれど、ものの数分もしたらその動きに慣れてきた。

前に車が割り込んできたら速度を緩めて車間距離を取ってくれるし、逆に前の車がいなくなったら設定した最高速度まで勝手に上げてくれる。

かつて80km制限になっている場所で108kmくらいで走っていてスピード違反で捕まったことがあるので、そういう場所では最高速度を100kmに設定した。

これはなかなか便利だと感じた。

結局、瀬田東で名神に入ってから安曇野ICまでのほとんどの区間をこの設定で走った。マニュアル車に乗っているのにこんな機能を使うというのはちょっと変な感じもするけれど。

白馬のスーパーで夕食を買って、栂池のゴンドラのそばの駐車場でディナーにした。