伊賀忍者武術大会マラニック

昨日は伊賀忍者武術大会マラニックに参加してきた。
八ガ岳スーパートレイルにエントリーしてしまったので、小手試しのつもりで軽く走ろうと思ったのだが、後半は暑さにやられて、想定外の苦しい走りになってしまった。

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この主催者の大会はいつも、当日、集合場所まで行かないと、本当のコースがわからない。しかし順位やタイムを競うレースではないし(そういう気分で走る人も少しはいるが)、ぼくはそういうユルイところが好きなので、よく参加している。
今回も、以前のコースはネットで情報収集していたが、集合場所に貼られている地図でようやく今日のコースがわかった。GPS に入れてきたコースに比べると、スタート直後に南の方へ 5km ほど行って、脇道を戻ってくるようになっている。
案内のハガキによると、ナンバーによって9時から10分間隔で3組のスタートとなっていて、ぼくは9時半のスタートになっていたのだが、実際は各自それぞれが9時以降、適宜スタートしているようだ。
ぼくは9時15分くらいに、一人でスタートした。
しばらくは車のあまり多くない車道を南下する。前方に何人か参加者が見えていたが、キロ6分くらいのペースなのに追い越してしまって、直線道路なのに前方に誰も見えなくなってしまった。
道路に書かれたマークを見落とさないように注意して行くと、5kmを過ぎたあたりから東の山側の細い道に入っていった。登りになってくると前方に参加者がたくさん見えるようになり、安心してついて行ったら、一部コースを少しはずれてしまっていた。しかしロスはさほど大きくない。
10kmを過ぎたあたりで、以前に別のコースの大会で何度か走った道に合流しているはずだが、はっきりした記憶が無い。そうこうするうちに脇にそれる登山道に矢印が書かれていた。
大峰という山へ登るハイキングコースのようで、なかなかの傾斜の登山道だ。しかしまだまだ余裕があって、気分は上々。
頂上は開けた展望台のようになっていて、たくさんの参加者が一服していた。ぼくは歩きながらジェルを補給して、反対側の車道を下って行く。
いつの間にか、以前に走った道にまた合流していた。道のわきにグラウンドがあって、そこのトイレと水道が道のすぐそばにあったので、顔を洗って、首筋を冷やすアタッチメントを濡らした。
見覚えのある細い車道を登って、峠から和束に向けて下って行く。快調だ。思い通りの走りができている。
約3時間で、和束のエイドに到着した。
エイドでは猪汁とおにぎりが用意されていた。おにぎりはちょっとノドを通らない感じだったので、後を考えてザックに一つ入れておく。生暖かいお茶を3杯ほど飲んで、粗塩をひとつまみ舐め、アタッチメントを再度濡らして再スタートした。
しばらく和束の住宅地を行くが、エイドで休憩した直後だというのになぜか身体が重い。休憩前の方が身体が軽かったくらいだ。そんなに長い時間、休んでいたわけではないのに。
堂仙房への登りになると、さっきまでなら走れていたような傾斜でも走るのがつらくなってきた。と同時に、身体が非常にほてってきているのを感じた。暑さにやられてきたのだ。
ぼくはめっぽう暑さに弱い。身体に熱がこもるような感じになって、脚筋疲労はそれほどではなくても身体に力が入らないような状態になってしまうのだ。
普段なら先行者をどんどん抜いて行くようなコース状況なのだが、今日は逆にどんどん抜かれて行く。
今年2月の別のコースの大会でも和束から堂仙房に上がった。この時は取り付きは今回とは違うルートだったが、途中からは同じコースになった。その時はごく一部の急な登り以外はほとんど走って上がったのだが、今日はほとんど歩いているという感じだ。
八ガ岳スーパートレイルにエントリーしたことを後悔した。この大会が終わってから決断すれば良かったと思った。9月上旬であれば信州と言えども、かなり暑くなる日もある。標高が1000mから2000mくらいのコースなので、平地に比べればマシとは思うが、晴れたら日射しの強さは平地以上になる。
しかしもう申し込んでしまったので、今更やめるという訳にはいかない。暑くならないことを祈るだけだ。
ジェルを補給したが、身体の重さは変わらない。何とか立ち止まらずに歩き続けているだけという感じ。ただ、部分的な平坦な所や下りは走ることができた。
堂仙房ではエイドがあった。焼きそばが振る舞われていたが、とてもノドを通りそうにない。水分だけたっぷり補給して、最後の下りへ向かう。
水をがぶ飲みしたせいで、胃袋が重い。それでもノドはまだ渇いている。道は小川沿いについており、所々わきの斜面に小さな流れがあるが、道からさっと手が出せるようなところがなかなか無い。
堂仙房のエイドで水は補給してきたのだが、顔を洗って首筋を冷やしたいのだ。
そうこうするうちに前方にサポートの人がいて、水が集められているところがあった。顔を洗って、ついでに頭も濡らして、もちろんアタッチメントもたっぷり濡らして、気分転換した。
多少は気持ちも持ち直して、家が現れてきたので、国道はもう少しかと思っていたら、思いもよらない登りが前方に現れた。どうせすぐに終わるだろうと思ったが、登れど登れど目の前の道は終わらない。
こんなはずではなかったのに・・・という気持ちが湧いていた。まるで鯖街道の最後の2kmのような状態だ。お腹も空いてきた。しかし焼きそばを食べておけば良かったとは思わなかった。
ようやく峠にたどり着くと神社があって、手洗いの水が流れていた。また顔を洗って、アタッチメントを濡らした。
下りきると国道に出た。笠置大橋がすぐそばに見えた時は本当に助かった思った。おそらくあと1kmくらいだ。この主催者の大会は笠置の山を登って、寺がゴールになっているコースがしばしばあるのだが、今日はそうでなくて本当に助かった。もしそうなら、登りをあきらめて温泉へ直行したかも知れない。
歩いてしまいたい気分だったが、何とかそれだけは避けようと、最後の気力を振り絞ってゴールの温泉まで走り続けた。
約43km、5時間18分だった。
ゴールしてもすぐに温泉に入る気になれず、しばらく腰を下ろして、和束から運んできたおにぎりをほうばった。
今回はシューズに温度センサーをつけて走ったが、帰ってからデータを見ると、標高の低い和束のあたりでは30度前後まで上がっていた。笠置に下ってからは時間的にはわずかだったが、30度を超える気温だった。
これで100マイルが走れるとは到底思えない。暑さ対策も何か、もっと効果的なことを考える必要がある。
幸か不幸か、予想外にいろいろと学ぶことの多い大会だった。

くろんど池往復

今日は久しぶりにくろんど池往復コースへ行った。曇り時々小雨という天候で、まぁまぁ走りやすかった。

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昨日の練習会の疲れがまだ残っていて、脚は少し重かったが、久しぶりののんびりトレイルで気分は上々というところ。
交野山の頂上の手前でクラブの若手(と言ってもクラブ歴は私よりはるかに先輩)に出会った。富士登山競争に出るらしい。
この大会は20年ほど前に2回出場したが、これまでに参加したすべてのレースの中でも最高に過酷なコースだった。初めて参加した時は、その日のうちに帰るつもりだったのが、あまりに疲れて動く気になれず、前日泊まったビジネスホテルにもう一泊した。
身体は思いっきり疲れているのに興奮状態が続いて、ベッドの上でごろごろと何度も寝返りをうって、なかなか寝付けなかったことを覚えている。
今日はなぜかトレイルランナーにたくさん出会った。天候が不安定なわりにはハイカーも多かった。
距離にして30km足らずで3時間20分くらい。かつてはこのコースが練習で走る長めのコースだったが、今は感覚的にはショートコースという感じ。
しかし久しぶりのせいか、最後の方は結構脚筋疲労を感じた。

鯖街道ウルトラマラソン

昨日は鯖街道ウルトラマラソンを走ってきた。初参加だった。

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予定通り土曜日は、クラブのベテランの人のテントに泊まらせてもらった。夕食は魚料理店へ行ったが、何と魚料理以外のメニューは何も無いという恐ろしい店!。野菜が好きなぼくとしてはかなりつらい食事だったが、なかなかの人気店のようで、ずいぶん混んでいた。
夜はあまり眠れなかったが、こういうのはいつもの事なので気にしないようにした。六甲縦走キャノンボールを経験したおかげで、一晩くらいは寝なくても走れるということはわかっている。
天気予報では午後から雨模様ということで、シューズをどうしようかと最後まで悩んだが、結局ランニングシューズを選択した。今回はできるだけ身軽に走ることを優先しようと思って、荷物は雨を想定したライトジャケットを腰に結んだだけで、飲み物や食べ物は一切持たなかった。念のためにポケットティッシュをタイツにはさんでおいた。
下はハーフタイツ。上はノースリーブのドライシャツの上に長袖シャツといういつものスタイル。ゴアテックスの帽子を飛ばないように襟にバンドで止めた。
商店街の鯖街道起点を6時にスタートした。かなり前の方でスタートしたが、みんななかなかのペースで。どんどん抜かれていく。ぼくはベテランのお二人と相前後しながら行く。おおむねキロ5分半くらいのペース。これくらいがちょうどいいと思う。
しばらくしたら下見で走った道に合流した。ここからは徐々に登り気味になってくる。まだどんどん抜かれる感じ。しかし気にしない。
まずは最初の下根来のエイド。ポカリスウェットをもらう。エイドではできるだけ小まめに、お腹が空いていなくても固形物も少しは取るようにしようと思っているが、まだ朝食のおにぎりが胃に溜まっている感じ。
車道の傾斜がきつくなってくる。ベテランの一人の方が少し前の方に行かれるが、あえて追わないようにする。
少し行くと今度は上根来のエイド。こんどはバナナを一切れ補給。
そしてようやく山道への分岐に到着した。いつもこの先の山道が渋滞するらしい。ネットで写真を見ても、そういうシーンが多い。しかし今日はそんなことはまったく無い。ランナーはまばらで、自分のペースで行ける。ここでベテランの人の前に出る。
杉の枯れ葉でフカフカの山道をしばらく上がると一旦林道へ出る。ほどなくエイド。今度はオレンジをいただく。そしてまた山道へ。
眺めの良い峠を越えて一気に下り、ふたたび林道へ出る。しかしすぐにまた山道へ。しばらく下ってまた林道へ出て、これからずっと車道と思っていたら、また山道へ入る。今年はちょっとコースが変更されたそうだ。車道よりはこちらの方がいい。
平坦になって最後で小川を丸木橋で渡って、車道に出る。ここでエイド。
ここからは20kmほど延々と車道を走る。所々にちょっとしたアップダウンはあるが、おおむねやや下り気味。キロ5分台の前半で行けている。
ちょうど中間地点の標識があったが、3時間45分だった。このペースでいけば7時間台ということになるが、後半は峠が二カ所ある。7時間台はムリとしても、9時間以内にはゴールできる可能性が高そうだ。
エイドのたびにしっかりと補給する。半鯖と合流する三叉路を10時前に通過して、ここから峠へ登って、久多のエイドに到着。ここはおにぎりがある。梅をもらったが、そのままではのどを通らなさそうなので、お茶をもらって口の中でお茶漬けにして流し込んだ。
あと35kmとのこと。10時を過ぎており、この後のコース状況を考えるとうまくいって8時間半くらいだろうか。
しばらく石のゴロゴロする荒れた道を走ったり歩いたりして、八丁平への山道に入る。つづら折れを登っていたら、早くの半鯖のトップがやってきた。大変なスピードだ。
所々走りを交えた歩きで何とか峠まで登り切って、八丁平に入る。あたりを眺める余裕も無くひたすら前へ。
今回はさすがにコースミスもなく、つづら折れの下り山道へ入る。足先をひっかけて一度転倒したが、大事には至らず。
エイドではパンをポカリスウェットで流し込む。
大見のエイドを過ぎると杉峠までの最後の登り。この道はずっと昔は車道だった道なので、登山道のような急な登りは無い。しかしここまで来ると緩い登りもなかなか走り続けられない。道が荒れていて、足元の石か何かに躓いて、しばしばこけそうになる。
見覚えのあるキャンピングカーの廃車のあたりから雨がぽつぽつと落ちてきて、峠に近づくあたりで本降りになってきた。腰に巻き付けてきたライトジャケットがようやく出番を迎えた。
杉峠のエイドに到着した時は雨の風も強く、かなりの荒天になってきた。しかしジャケットと帽子のおかげでぼく自身はまったく問題無い。豆腐そうめんをいただいて、この後は車道のみ。しかししばらくは急な下りが続く。ここをいかに脚へのダメージを少なく走るかというのが重要なポイントだ。
このところ抜かれるのは半鯖の人たちだけだったが、全鯖の何人かに抜かれた。傾斜がゆるくなってきて、13時20分頃に鞍馬のエイドに到着した。雨は小降りになってきている。
あと13kmくらいだろうか。8時間半はちょっとムリという感じ。しかしここまで60km以上走ってきたわりにはまだしっかりと走れている。キロ5分前半くらいを維持している。急な下りで勢いよく抜いて行った全鯖の人が走ったり歩いたりしている。
信号を渡って右にまがったらまたエイドがあった。通りすぎそうになったが、呼び止められた。市原のエイドだ。ここでもらったきゅうりの梅ペースト添えはおいしかった。
このあと少し緩い登りがあるが、この登りでまたリズムが良くなった。賀茂川のそばまできて、ゴールが近づいてきたことを実感する。
全鯖の二人組を追い越す。『ナイスランですね!!』なんておだてられてさらにペースが上がってしまう。
河川敷に下りていよいよ残り5km。8時間30分台で行けそう。ここまで来てまだキロ5分少々で走れていることに自分でびっくりする。このところはロードのフルでも最後はキロ6分台まで落ちるというのに。
最後の賀茂川のエイドでもしっかりと補給してラストスパートモードに入った。
しかしこのあたりからちょっと体調がおかしくなってきた。あとわずかということで緊張感が薄れてきたのだろうか。ちょうど昨年の福知山のラスト5kmあたりと同じような感覚で、頭が少しぼうっとして、油断するとふらふらと倒れてしまいそうな感じ。しかし福知山も何とか最後まで持ちこたえたので、今回も大丈夫と自分に言い聞かせる。
ラスト2kmあたりではペースを維持することもできなくなってきて、関係者の声援に応えることすら億劫になってきた。ついさっきまで快適なゴールをイメージしていたのに、そんなことはもうどうでも良い、ただただ早くゴールしたいというだけの気持ちになってきた。
ラスト1kmを過ぎたところで先ほど抜いた二人に抜き返された。気を遣ってくれたのか、無言で走り去って行った。その方がありがたい。
出町柳への橋の下で最後の声援をもらったが、反応する気力すらない。
すぐ後ろに一気に迫ってきている足音が聞こえたが、後ろは振り返らずに何とか前でゴールテープを切った。
8時間38分38秒。45位だった。
ゴール後はすぐそばの濡れた芝生に倒れ込んだ。親切なスタッフが荷物を持ってきてくれた。
次第に雨が強くなってきたので橋の下のブルーシートの所に移動して、缶ビールとサービスの豚汁で祝杯を挙げた。親切なスタッフが、ぼくの両手がふさがっているのを見て、完走証を荷物の所まで持ってきてくれた。ありがたいことだ。
ベテランのお二人はぼくから1時間ほど遅れてゴールされた。
エイドは充実していたし、スタッフも親切で、とてもあたたかい良い大会だと思う。しかしこのコースはぼくの好みとしてはどうも今ひとつというのが正直なところ。ロード区間が長すぎる。
自分が想定していたよりは良い結果で、ラストで苦しんだのもそれも楽しみのうちというところだが、一度経験しておけばそれでいいかなというのが本音だ。
スタッフの皆様、どうもありがとうございました。

音の花温泉マラニック

今日はクラブの仲間と音の花温泉マラニックに行ってきた。絶好の好天に恵まれて、とても楽しい一日を過ごすことができた。

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私が参加するのは昨年に続いて2回目。コースとしては先日の生駒全山とほぼ同じで、途中の鳴川峠から奈良県側に下山する。距離は30kmくらいで、これでは少しもの足らないと思ったので、家からアップを兼ねて走って集合地に行った。おかげで40kmほど走ることができた。
前半は私より走力が少し劣る人がいたので余裕があったが、都合でその人が途中で引き返したので、その後はかなりきつかった。プレッシャーも感じた。
先日よりはかなりハイペースだったが何とか踏ん張って、終盤の下りでは日頃の成果で先頭を引っ張った。
後ろをあまり気にせずに走ることができたので、下りは思い切り飛ばすことができて快適だった。
楽しい仲間に恵まれて、今日も充実、満足の一日だった。

生駒トレイル王寺まで

昨日は生駒のトレイルを王寺まで行ってきた。
土曜日に急遽決まったこのイベント。当初は一人で生駒を60kmほど走ろうと思っていたのだが、クラブの人に天王寺での呑み会に誘われて、それなら生駒を走ってから行こうということになった。
八尾へ降りると鶴橋経由になるのがわずらわしいので、ちょうど以前から一度行ってみようと思っていた信貴山経由で王寺へ降りるコースを行くことにした。家からだと48kmくらい。

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朝の6時にスパバレイの近くで待ち合わせたので、5時15分くらいに家を出る。
待ち合わせ場所のちょっとした勘違いがあったが、6時10分くらいにスパバレイをスタート。今日のパートナーは10歳ほど年下の女性。ランニングに関しては私よりレベルが高いが、この1年ほどは故障に悩まされていてあまりしっかりした走り込みはできていない。
しかしそこは実力者。登りは私が一人で走る時よりも少し速いくらいのペースで、終盤大丈夫かと少し不安を感じる(自分のことだが)くらいだった。
呑み会は3時からで、それまでに銭湯にも行きたいので、1時にはゴールしたい。
天気は良く、街ではかなり暑かったようだが、トレイルには絶好のコンディションだった。
二人だけなので途中はトイレ以外は休憩を取らず、鳴川峠手前の展望場所で初めて腰を下ろして少し休憩した。
パートナーはトレイルはあまり経験が無いので、山道の下りは慣れていなくて少してこずっている模様。しかし基本的な走力や体力は十分なので、不安はまったく無い。
鳴川峠を越えてドライブウェイの横のあたりで、偶然クラブの人に出会う。一人でバイクを置いて走っているとのこと。枚方でも出会わないのにこんなところで出会うとは。
少しおしゃべりしてから分かれて、信貴山を目指す。ここからはしばらくほぼ平坦なトレイルがドライブウェイのすぐそばを行く。
そろそろGPSの地図を見て行こうと思ったが、なぜかGPSの地図がうまく表示されない。入れてきたコースの表示は出ているのだが、走っているコースからは随分離れていて、さらにどんどん離れてくる。このあたりはまだ知っているルートなので間違っているはずが無い。仕方ないのでGPSはあてにせずに行くことにする。
高安山への最後のきつい登りを上がって、ここでいつものコースから分かれて信貴山方面へ向かう。ここからは私自身も初めてのコース。
しばらく下り基調で行くと分かれ道があった。GPSが正しく表示されないのでコースが確認できない。やはりここまで来ると疲れてきて早く下りたかったので、沢沿いのルートを下ることにする。
少し下ると下の方に人のかたまりが見えた。何かの宗教集団のようで、10人くらいの集団でお祈りをしている横を走り抜けて行った。
ほどなく車道に出たが、ここからも道がわからない。適当に行ったら大きな駐車場に出たので、この道は間違いだったかと思ったが、車から降りてきた人が行く方を見るとどうも神社かお寺のようだ。たまたまトイレがあったので入ったら人がいたので道を尋ねてみたら、自分もよくわからなくて迷いながら来たとのこと。下の駐車場に係の人がいるらしい。
駐車場の人に道を尋ねて、王寺の駅を目指す。バス停があったが当然これは無視。
しばらく車道を下る。以外と街が下に見えて、駅まではかなり距離がありそうだ。途中でまた道をたずねて、結果的にはほぼ正しい道を経てJRの王寺駅に到着した。12時過ぎで、スパバレイからほぼ6時間だった。思ったよりかなり早く着くことができた。家から約48kmだった。
そのまま着替えもせずに電車に乗って天王寺へ行って、駅の近くの銭湯へ行った。広くて気持ち良い銭湯だった。
その後、堺シティマラソンを走ってきた某クラブの人たちの呑み会にまぜてもらって2時間の飲み放題、食べ放題で楽しい時間を過ごして、7時前のまだ明るいうちに家に帰ることができた。
大満足の一日だった。

鯖街道試走、鞍馬まで

予定通り昨日、鯖街道の試走へ行ってきた。
全コースは約76kmとのことで、日帰りで全コースの試走は私のレベルでは難しい。しかしこのコースは途中で便利な公共交通機関に出会える場所があまり無く、小浜からコースに入ると鞍馬までは途中リタイアも容易ではない。その鞍馬まででも60kmくらいはある。
六甲縦走キャノンボールを走る前までは鞍馬までの試走すら難しいと感じていたが、キャノンボールを完走したことで気持ちの余裕ができて、思い切ってやってみることにした。

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一番早い電車でもバスで遠敷(おにゅう)に着くのが9時過ぎになる。バス停の待合室で準備をして、スタートできたのはもう9時半になろうという時だった。
しばらく車道を行くことになるので、走り出してすぐの所にあった神社のトイレで用を済ませて、車の少ない車道を行く。天気は良くて、低温予報に反して少し暑いくらいだ。
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今回も積極的に行く。徐々に登りがきつくなってきて、心拍数は160近い。1時間半くらいたって、ようやくトレイルへの入り口に到着した。
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トレイルは落ち葉がたくさん道にたまっていて、どこが道なのか判然としない。わずかな気配で道を判断しながら進む。所々スギの木に赤テープが巻き付けてある。
一度林道に出て、またトレイルに入る。このあたりでは所々まだ雪が残っている。
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約800mまで登り切って、しばらく下って車道に出る。ここからは延々と2時間くらい、車道を走らされることになった。途中で一度腰を下ろしてパンを食べて休憩した。
久多でふたたびトレイルに入る。沢を離れて八丁平に向かうところで2回目のパン休憩。
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小雨がぱらぱらし出していたが、休んでいるうちに本降りになりそうな気配になってきたので、ジャケットとパンツをはいて、ザックにもカバーを付けた。
ここからはジグザグに登っていく。どういうわけかここでGPSがロスト状態になり、しばらく行っても回復しないので、一旦offにしてから再度起動した。谷の下で、植林の中ではあるけれど、衛星が捕捉できないほどの条件ではないと思うのだが。
ようやく八丁平に到着。中学でワンダーフォーゲルにいた頃は、八丁平は『京都の秘境』という印象で、これまで訪れたことが無かったのだが、まさかこんな歳になって、こんな形でやってくることになるとは思いもしなかった。
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小雨がずっとぱらついているが、このあたりでは少しみぞれのような感じだ。
何となくのんびりした気分でいたら、この後たて続けで3回ほどコースミスしてしまった。1回目は花脊への矢印につられて八丁平の周遊道路に入ってしまい、2回目と3回目はうっかり林道を行ってしまった。せっかくGPSに地図を入れてきているのに、林道でスムーズに走り出すとつい確認を怠ってしまう。
そろそろずっしりとした疲れを感じてきた。これまですでに45kmくらい。しかしまだまだ先は長い。平らな車道は走れるが、荒れた山道はフラットでもあまり走れない。緩い登りも早歩きが精一杯というところだ。
2月の六甲試走と同じ状況になってきた。しばしば立ち止まって地図で現在地を確認するが、そのたびに期待したほど進んでいなくてがっかりするということの繰り返し。
もう登りはこれが最後のはずだ。しかし登りと言ってもそんなに急な道ではないので、気分的にはむしろ走らなくて良いだけ気楽なくらいだ。しかし歩きでは距離が進まない。
それにしてもあちこちに古い車やおおきな家庭ゴミが捨てられているのには唖然とする。こんなところまでどうやって運んできたのかと思われるような大形のキャンピングカーまで放置されている。
そうこうするうちにようやく花脊峠へ到着した。午後6時前だった。
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ここからはもう車道を下るだけのはず。ここの下りが急でつらいというのを何人かに聞かされていたが、これくらいならそれほどではない。確かに下りで脚へのダメージはあるものの、しっかり走れるので距離が稼げてありがたい。
かなり薄暗くなってきたが、何とかライトを出さずに終われるだろう。
途中で、出町行きのバスが追い越して行った。音楽を流しながら走っていたので、おそらく手を挙げれば乗せてもらえたと思う。過ぎ去って行くのを見ながら、乗せてもらった方が良かったかなと少し後悔したが、そんな気持ちもすぐに消え去った。
途中で地図を確認するが、まだ以外と距離がありそうだ。
かなり暗くなってきた頃、ようやくくらま温泉を通過した。もうすぐだ。
土産物店はすでに全部閉まっていて、食べ物はおろかビールを買うこともできず、鞍馬駅に到着したのは6時45分だった。9時間以上かかって、約63kmの試走がようやく終わった。

ダイトレ

昨日はダイトレ(大阪チャレンジ登山)だった。
昨年に続いてこれで3回目。スタート地点が変わって、わずかだが距離が短くなった。

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天王寺から河内長野行きに乗ったので、古市で乗り換えになったのだが、うっかり橿原神宮行きの急行につられて乗ってしまって、3つほど先の駅から戻ることになってしまった。しかし時間的には本来の各停を待っていても同じくらいだった。
スタート地点が以前の道の駅からさらに10分ほど先で、駅からかなり遠い。スタート時間は約50分後の9時40分になった。
9時スタートの組にクラブの知り合いが二人いた。一人はぼくよりはるかに速い人。もう一人もぼくよりは少し速いはずなので、まず追いつくことはないだろう。
今回も荷物はすべて背負って走ることにする。
スタートしてすぐに登りが始まるので、いきなり心拍数が大きく上がるのはよろしくないので、数分程度軽くアップしておく。今回は積極的に行くつもりだ。
スタートして少し行ったところで以前のコースと合流した。
結構積極的にいっているつもりだったが、葛城山のチェックポイント通過タイムは昨年とまったく同じ。今回はコース変更で若干距離が短くなっているはずなので、実質的には落ちているということ。ここで一つだけ持ってきたジェルを補給する。
水越峠も昨年とまったく同じ。
金剛山の登りの終盤あたりで空腹感を感じるようになったので、念のためにと持ってきたキンツバを3分の1ほど食べる。
階段を上りきった後の緩い登りも積極的に走ったが、金剛山の到着は昨年より1分遅れ。ここでバナナを3切れほどいただく。
しかし昨年はレース直前に天気が荒れて金剛山の上部は一部雪が残っており、道もぬかるんで走りにくい部分がわりとあったので、今年はそれが無い分はタイムが縮められるだろうと期待していた。
行者杉への下りの段差には昨年は非常に苦しんだ記憶があるのだが、今年はそれほどでも無かった。しかし行者杉の通過タイムは期待したほどではなく、今年も5時間30分くらいかなという感じだった。
昨年苦しんだ下りも今年はそれほどキツイとは思わなかったが、道の状況は基本的に同じなので、そうそうペースアップできるようなものでもない。下りでの転倒は大けがにつながる。
またまた空腹感を感じてきて、車道に出てからキンツバの残りを二口ほどかじって、最後の一踏ん張りを頑張った。
緩い下りではキロ4分30秒くらいまで上がっている時もあって、最近のマラソンでのダメさから考えるとよく走れているなとは思ったが、結局ゴールタイムは5時間52分56秒。昨年が5時間54分33秒だったが、若干の距離の短縮を考えるとほぼ同タイムだった。
これまでのベストは4年前の初回の時の5時間19分59秒だが、金剛山までのタイムはこれまでの3回ともほとんど同じ。初回はこの後の下りが10分ほど速かった。
このところのロングトレイルの練習で、長い時間走り続ける筋力、体力の強化を目指していて、それなりの手応えも感じているのだが、実際のところはいざレースになると後半のペースダウンが以前よりも大きくなっている。
ただ、六甲全山往復のようなことはおそらく1年前ならできなかったと思うので、こんな感じで続けていこうと思う。
今回はタイム的には不満足だが、走りの内容は悪くなかったと思う。終盤の登りもハムストリングをしっかり使っていい歩き方ができていたと思うので、合格点を与えておこうと思う。

六甲縦走キャノンボールラン完走!!復路編

湯元台の広場では片道コースの参加者がたくさん集まっている。スペースを見つけて座ったところ、ちょうどその横にいたのはしばらく一緒だった男性。
コンビニでどん兵衛きつねを買ってきて、往復コース参加者のみサービスのおにぎりを食べてエネルギーを補給する。そして少しでも脚が休まるようにマッサージしておく。
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7時32分にいよいよ復路がスタート。天気は良さそうだが、ジャケットを着たままスタートした。
復路はすぐに上り坂になるので、最初から歩きで入る。集団の後ろの方からスタートしたつもりだったが、片道の人たちはスタートしたばかりで元気なので、どんどん追い抜かれる。
塩尾寺までは坂が結構きつい。みんなショートカットの山道へ行くので、一緒にその流れに入る。細い道で追い越しができないので、前から遅れないようについていくのが精一杯だ。車道に出たときはほっとした。
塩尾寺からはトレイルに入る。まだしばらく登りが続くが、このあたりになると身体が少し慣れてきたようで、脚は疲れているが、それなりのペースでは登って行ける。
道がなだらかになってくると、所によっては走れるようになってきた。思ったよりも楽に大谷乗越に着いた。
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所々現れる急な登りも以外とスムーズに登れて、2時間ほどでドライブウェイに出ることができた。そして一軒茶屋のエイドに到着。
おなかはまだ十分という感じなので、水分だけ3杯ほど補給した。
宝塚から須磨へ向かうのは初めてだが、ショートカットもしっかり辿れて、ほどなく次のエイドに到着。ここは往路でポタージュをいただいたところ。
コロッケがあって、みんなおいしいと言っていたが、さすがに油ものは避けて、草餅の大福と飲み物をいただいた。
日は差しているが、薄い雲がかかっているので、日射しはそれほど強くなく、絶好のコンディションという感じだ。自分ではあまり感じていないが、やはり汗をかいているようで、ノドが乾く。
自然の家で車道に出てから、アゴニー坂への山道に入るのを見落としたようで、そのままドライブウェイ沿いに掬星台まで行ってしまった。せっかくこれまでうまくショートカットをたどってきたのに、ムダをしてしまって残念。
掬星台のエイドではチキンラーメンと巻き寿司一切れをいただく。水分も補給したいところだったが、何と酒しかない。自動販売機があるが、高そうなのでパスする。
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ここからの下りは結構急なところもあるので、ここでトレッキングポールを出した。これは大正解だった。
市ヶ原への分かれをミスして少し大回りしてしまったが、大きなミスにはならずに市ヶ原を通過。そしてしばらく車道の登りを歩いて大龍寺へ向かう。
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大龍寺の少し上のエイドでの水分を期待して自動販売機をパスしてきたが、今度も酒しかなかった。
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豚汁のサービスがあったが、かなり塩辛かった。バナナがあったので、3切れほどもらって口直しした。
ここを越えると鵯越まで自動販売機が無いので、水分が不安だったが、仕方ない。鍋蓋山を越えて、ここは試練になるだろうと思っていた菊水山も思ったより楽にクリアできて、完走への希望が大きくふくらんできた。
ゴルフ場を左手に眺めて階段を下りていたところ、菊水山を下りきる手前に水場があったことをふと思い出した。さっそくそこへ行って、冷たくておいしい水をたっぷり飲んで、ボトルにも一杯補給した。
ほっと一息をついて、やれやれと安心して車道に出たところ、予想外のエイドに出会う。ここでははちみつレモン、オレンジなど、今日のコンディションには一番うれしいものが並んでいた。
ここまで来ると下り気味の車道でももうまともには走れない状態になっていたが、登りは相変わらずしっかり歩ける。これなら思ったよりも早くゴールできそうだといい気分になっていたところ、鵯越の駅を過ぎてからの住宅街で何度か道に迷ってしまう。GPS で地図がちゃんと表示されない状態になっていたが、復路なので大丈夫だろうと安易に考えていたのが間違いだった。運悪く、前後には誰も見あたらない。
明らかに間違いと気づいて戻っていたところ、少し先に何人かのグループが歩いて行くのが目に入った。やれやれと思って彼らを追うことにする。
追いつきそうで追いつかないという状態だっったが、高取山の登りの途中、月見茶屋手前の公園で彼らが少し休憩しているところで追いついた。往路でしばらく一緒だった男性もいる。関東から一人でやってきたらしい女性がいるが、どうしたことか片眼に絆創膏をしている。しかも往復コースだ。片眼でトレイル、しかも夜間走なんて信じられない。
その後、私を含めて5人のグループで、時には離れたりしながらもほぼずっと一緒に行くことになる。
妙法寺の私設エイドでコーラとポカリをもらって、いよいよ最終章の須磨アルプス、横尾山を越えて、旗振山へ向かう。
グループでしゃべりながら歩いているので、一人よりも疲労感が少ないように感じる。脚はまだ若干の余裕がありそうで、登りも何とか歩き続けられる。
少し薄暗くなってきたが、暗くなるまでにゴールできるだろう。
旗振小屋から瀬戸内海を眺めている時、女性が『苦しかったけれど、もう終わるのかと思うとちょっと寂しい』と言ったが、まさにそういう心境だった。
石段をリズミカルに下りて、最後は5人で手をつないで一緒にゴールした。17時48分。トータル19時間10分の旅が完成した。
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六甲縦走キャノンボールラン完走!!往路編

六甲縦走キャノンボールラン、完走した!! 往路8時間26分、復路10時間44分。トータル19時間10分でした。
夜10時のスタートということで時間の余裕があったので、交通費節約のために大江橋から阪神梅田まで歩いて、山陽電鉄に乗り継いで須磨浦公園に向かった。須磨駅ではキャノンボーラーがたくさん乗り込んできたが、みんな若そうで、ロードレースでよく見かける私と同年代のような人間はまったく見あたらない。
ナンバーカードをもらって用意をする。寒いのでスタート直前までジャケットを着ていたが、ファイントラックのノースリーブシャツの上にいつものながそでスポーツシャツで走ることにする。
そして今回の秘密兵器はストレッチストッキング。と言っても SKINS のような高価なものではなく、以前に鎖骨骨折した時に全身麻酔の手術による血栓予防のために使ったものをもらってきたやつ。これをタイツの下にはいた。
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ちょっと遅れる人がいるとのことで、スタートが10時15分になる。そんなノリの大会なのだ。
その人は何と、ランパン一丁に上半身裸で、荷物のザックをかついで改札から出てきた!! 昨年のビデオで。吹雪の中をランパン一丁、上半身裸で走っていた人だ。
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復路は宝塚スタート組と同時スタートなので明朝7時30分。自分としての制限時間は9時間30分だったが、この遅れで15分余裕が減ってしまった。できれば宝塚のローソンでカップ麺を食べるだけの時間の余裕がほしい。
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宝塚に向けていよいよ100名以上がスタート!! 結構みんな速い。最初は集団なので周りのペースに合わせて走っていたところ、旗振山を越えたところでコースミス。すぐに気が付いて戻った。
おらが茶屋のエスケープルートはみんなそちらへ行った。
不安だった須磨アルプスを無事通過すると気分が楽になったが、はたして明日、ここまで戻ってこれるのか、もし戻ってこれたらその時、心身がどんな状態になっているのか、そんなことが頭をよぎった。
横尾の住宅街に入る。このあたりに最初のエイドがあるはずだが、そういう気配はまったく無し。
妙法寺のショートカットもみんな知っている。
いろんな場所で神戸やその他、きれいな夜景が望めるが、そんな感傷にひたっている余裕はまったく無い。
菊水山の登りの手前でパワーバージェルを補給。最初のペースチェックの目安となる菊水山は、これまでの2回の試走よりも速いタイムで到着して、うれしさ半分、不安半分というところだが、今回は攻めるということでこのまま行くことにする。
大龍寺近くのエイドが見えてきた。ようやく補給できると思ったところ、ギャグ写真を撮っただけで、まともな補給食は無しでがっかり。
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前回は市ヶ原でおにぎりを食べて登りに備えたが、今回はエイドが充実していると思っていたので、軽量化のために補給食は万が一のための小豆モチ1個だけしか持ってきていない。スタート前にしっかりと食べてきたので、今日はこのままスルーして登りに入る。
後ろから追いついてきた人としばらくしゃべりながら登る。私はどちらかと言うと一人マイペースで黙々と行きたいタイプなので、しゃべりながら行くのはあまり好みではないのだが、気さくな感じの人で、なんだかんだとこの人とは最後まで付きつ離れつ、一緒にゴールすることになった。
しかしこのあたりから脚筋疲労を感じるようになってきた。私が前を走っているのでついついオーバーペースになってしまっているような気がするので、先に行ってもらう。
最後の階段のショートカットもしっかり見つけられて、掬星台に到着。この登りも試走よりも速いタイムだったが、今度こそと楽しみにしていたエイドにまた振られる。
ここで覚悟を決めてたった一つの補給食を食べることにする。そして寒いのでジャケットを着る。
一旦離れた彼氏とまった一緒になり、記憶を頼りにルートを正確にたどる。
ガーデンテラスの少し手前のところで今日、初めて、エイドらしいエイドに出会う。食べ物は無いが、あたたかいポタージュをもらって、腰を下ろしてのんびりする。これはおいしかった。
いつものショートカットもしっかり見つけられて、ほどなく一軒茶屋のエイドへ。今度はトマト味のマカロニ入りスープ。ついでに小さな稲荷寿司も一つもらう。のどにつまって戻しそうになるが、何とかこらえた。
お腹が落ち着いたところで再スタート。東六甲縦走路に入るときに4人ほどの集団になっていたが、私は下りが遅いのでみんなに先に行ってもらう。やはりすぐにみんな見えなくなってしまった。
まだ7時半のスタートまでは2時間以上余裕があるので、何とかカップ麺が食べられるくらいの時間はありそうだ。
下りなので追い抜かれるだろうと思っていたが、登ってくる人以外は誰も会わずに塩尾寺まで来た。
車道の下りになるとますます脚筋疲労を感じる。この後、何人か抜かれたが、下りで極力脚を使わないようにして、湯元台広場に到着した。8時間26分。目標の9時間以内をクリアして、試走よりも速いタイムで往路を終えることができた。
これでここで45分ほど休憩できるのが良かったが、その間に脚筋疲労がどれくらい回復できるかが大きな問題だ。しかし体感的には試走時よりも疲労感が少ないように感じる。やはりこれが大会というものなのだろう。

六甲全山縦走塩屋ルート

今日は予定通り、六甲縦走へ行ってきた。昼頃に前線の通過で天気が荒れるという予報だったが、キャノンボールの本番も天気が悪い可能性があるので、悪天覚悟で出かけた。
六甲山系の西の端は塩屋だが、一般的に縦走のイベントは須磨浦公園がスタートになっている。おそらく集合できるスペースがあるからだろう。
しかし須磨浦公園をスタートすると、すぐに石段の登りがしばらく続く。これがうっとうしいので、今日はあえて塩屋からスタートすることにした。それも、早く山路に入れるルートを選択した。

より大きな地図で 六甲塩屋 を表示
今朝は異様に暖かかった。手袋がいらないくらいだったが、転倒時のケガ予防のために手袋をして走り出した。手にも汗をかきそうなくらいだった。
須磨浦公園からよりも快適に行けてルンルン気分だったが、旗振茶屋を越えると急に人が増えた。先月は土曜日だったが今日は日曜日なのでそのせいかと思ったが、実は全山縦走の大会が催されていた。おかげで宝塚手前までずっと、何度も渋滞に悩まされることになってしまった。
先月走っている気楽さで油断したようで、栂尾山でコースミスしてしまった。GPSのおかげでロスタイムは10分くらいですんだが、本番は夜なので注意しなければならない。
須磨アルプスは何度来ても緊張する。
須磨アルプス
こんなところを夜にヘッドランプで大丈夫だろうかと不安になる。足を踏み外したらまず生きては帰れない。
その後はショートカットもうまくできて順調に進めたが、歩いている人が多いのでついつい気持ちが緩む。標識をしっかり見ずにコースを間違えそうになったこともあった。
菊水山の登りの手前でパワーバージェルを補給して備えたが、案の定渋滞で自分のペースで登ることはできなかった。まぁオーバーペースを避けられたとプラス志向で行こう。
菊水山まではほぼ前回と同タイム。もっといいタイムを期待していたのだが・・・。
菊水山
市ヶ原では摩耶山の登りに備えておにぎりを食べた。
今回はメインルートを行く。しかし登るにつれて天候が悪化してきた。雨は時折小雨という程度だったが、風が強くなってきた。いかにも前線が通過しているという感じで、これから標高が高くなるので若干不安を感じる。
上部のショートカットもしっかり見つけられて、掬星台はスルーしようと思っていたのだが、摩耶山の登りが以外と体力を消耗したので、先を考えて休憩所で風をよけてジャケットを着て、大福餅を食べた。
風が非常に強くなってきて、ジャケットを着ても寒い。アゴニー坂を過ぎると雨が本降りになってきた。車道に出てから休憩所でウィンドパンツを着けて、さらに先へ進む。
先月はこのあたりの車道の緩い登りが走れなかったのだが、今日はまだ余裕がある。
前回コースミスしたところも間違わずにゴルフ場方面へ向かって、前回よりも早くガーテンテラスに着いた。今日はトイレ休憩だけにする。パワーバージェルを補給。
何となく調子が良くなっている感じ。東六甲縦走路は今回は雪も無く、雨でぬかるんでいるところが何カ所があったが、ポールは出さずに快調に走る。前回はこのあたりでかなり疲れて2度ほど腰を下ろして休憩したが、今日はそんな必要は無い。
塩尾寺の駐車場の下のショートカットに入ったが、ここはやはり走れるような道ではなかった。多少距離があっても車道の方が楽のように感じた。
宝塚まで約8時間30分。前回より1時間ほど短縮できたが、正直なところはもう少し短縮したかった。
しかし篠山と昨日の練習会の鬱憤は多少晴らせたようには思う。
できることなら本番は雨だけは勘弁してほしいところだ。