堂満岳、武奈ガ岳

この冬は雪が多いのでぜひ比良に行ってみたいと思っていたのだけれど、天候がうまく合わなくて、まだ一度も行けないでいた。
昨日の土曜日(2/24)は好天予報で、いよいよチャンス到来ということで、久しぶりに雪の比良に向かった。

8時過ぎに比良駅に到着した。気温は低めだったけれど穏やかな好天で、ライトジャケットも脱いで長袖アンダーと長袖シャツで8時20分に出発した。
比良駅で下車した登山者は 10 人足らず。私以外はみんな冬山装備で、私も若い頃はこの時期の比良と言えばそれなりの気合いと覚悟で入山していた。
今日は果無山脈敗退の教訓でポールとチェーンスパイクは持ってきたものの、シューズはゴアテックスのトレランシューズだった。
駅前からは正面に今日の最初の目標の堂満岳が見える。
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しばらく車道を走る。
目の前にびわ湖バレイの打見山(左)から堂満岳(右)へのスカイラインが望める。
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未舗装と舗装路が交互に現れて、出発して 23 分で堂満岳への分岐に出た。
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この道は2年前に随行で堂満岳へ行った時に降りてきた。
まさかこんな所で道を間違うはずは無いと油断していたら、いつの間にやらずいぶんルートからはずれていた。本当はすぐに左の沢を渡らなければならないのだけれど、沢沿いの踏み跡をそのまま進んでいた。
実際はほんの数分程度だったと思うのだけれど、なぜかすぐに引き返すという判断ができず、地図を見て、このままこの沢をつめていけば正しいルートに合流できると考えて、強引に突き進んだ。
すぐに古い堰堤が現れて、左岸から乗り越えた。上部ではちょっと緊張した。
また沢に下りて、ポールを出して少し進んだら、ちょっとした滝が出てきた。
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強引に越えようとすれば越えられないことはなさそうだったけれど、両側が迫ってきているのが不気味で、このまま進むと行き詰まってしまうと思った。比良の沢は甘くは無い。
諦めて戻ることにした。失望感で一杯だった。まだ序盤で時間はたっぷりあったけれど、そういう冷静な気持ちになれなかった。
堰堤は今度は右岸から越えようとした。しかし上に上がると、沢に下りる斜面がかなりの急傾斜で、ちょっと躊躇した。
しかし逆に斜面の上の方はそれほどの急傾斜ではなく、ヤブも大したことが無さそうで、地図を見るとこの斜面を上がれば正しいルートに出られそうだ。
木の根をつかんで強引に這い上がったら、踏み跡のような地形に出会った。赤テープもある。
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こういう植林のテープはルートの目印ではなくて林業者が仕事のために付けたようなものがよくあるので、安易に追っていくととんでもない所に行ってしまうことがしばしばあるので、gps で現在地を確認しながらこの踏み跡を追った。
うまい具合に本来のルートに近づいてきて、いつの間にやら正しいルートに合流していた。
ほどなくノタノホリに出た。
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ここまで出発してから1時間5分だったので、おそらくロスタイムはほんの10分くらいだっただろう。これで気分がすっかり回復した。
本来のルートに出ると路面が踏み固められているので、チェーンスパイクを着用した。
沢筋に出ると登りが急になって、ぐいぐい高度が稼げる。おかげで汗が滴ってきた。
斜面を上がると気持ちのいい稜線に出た。
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そして最後の登りにさしかかる。
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この斜面は無雪期にはロープが張られている箇所で、かなりの急傾斜が続く。
チェーンスパイクはツァッケが小さいので、堅い雪面なら良く効いてくれるのだけれど、軟雪だとほとんど役に立たない。おまけに手に持っているのはピッケルではなくて超軽量トレランポールなので、もし足を滑らせたらどこまで落ちていくことやら・・・。今日の装備ではここを下ることはできない。
一歩一歩雪面にシューズを蹴り込んで急斜面を這い上がって、10時45分に堂満岳の山頂(1057m)に到着した。出発して2時間25分だった。山頂の標識は完全に雪に埋もれている。
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比良は高い山でも 1000m 少々なのだけれど、琵琶湖側から登ると出発地点が標高 100m くらいしかないので、登る標高差はなかなかのものだ。京阪神から日帰りエリアでこれだけの標高差が登れるのは比良くらいしか無いのではないだろうか。
山頂から武奈ガ岳を望む。
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ジェルを補給して写真を撮ったら早々に金糞峠に向かう。
20分ほどで金糞峠に到着。
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沢に下りて、中峠に向かう。
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今日はできるだけ同じ道を通らなくて済むようにルート設定してきた。中峠からコヤマノ岳を経て武奈ガ岳に向かうつもり。
沢を渡ったらすぐ前の斜面にはっきりしたトレースが上がっていた。中峠へのルートとはちょっと違うような気はするのだけれど、あまりにもはっきりしたトレースで、方向としては悪い方向ではないので、このトレースを追うことにした。
どうも中峠を経ずにコヤマノ岳に直接上がるルートのようだ。ただ、このルートは手元の登山地図にも地形図にも載っていない。テープマークもしっかりしているので、積雪期限定のルートということもなさそう。
日が陰ってきて気温が下がってきていて、山頂に上がると風が吹いているかも知れないので、山頂のちょっと手前の樹林帯でおにぎり休憩にした。
そして沢筋から 50 分ほどでコヤマノ岳(1181m)に到着した。
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鞍部に下りると、武奈ガ岳の山頂が指呼の距離に望める。山頂の人混みがはっきり見える。
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上部は寒そうなのでここでライトジャケットを羽織った。
武奈ガ岳で雪庇を見るのは初めて。
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12時22分、混雑する武奈ガ岳山頂(1214.2m)に到着した。比良駅からほぼ4時間だった。
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遠方は霞んでいて、展望は今ひとつ。これは北方で、手前が釣瓶岳(ツルベ)、後方は蛇谷ヶ峰。
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写真を撮ったら早々に下山。ここの下山路は無雪期は歩きにくいのだけれど、今日は雪で舗装されていて快適に下れる。
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樹林帯に入ると一気に暑くなってきたのでライトジャケットを脱いだ。
イブルキのコバを通過。
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スキー場のゲレンデ跡。
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八雲が原でちょっと休憩しようと思っていたのだけれど、やはり何人か人がいたので、北比良峠へ少し向かった所でいちご大福休憩にした。
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武奈ガ岳からほぼ1時間で北比良峠まで下りてきた。
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このあとはダケ道を下りる予定なのだけれど、実はこの先に不安ポイントがある。左側に崩れた急斜面があって、滑りやすい道をトラバースしなければならない。はたしてそこの雪がどんな状態になっているだろうか。
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写真では見えないけれど、ここの左下は無木立の急斜面が下の沢まで落ちている。ここで滑ったらまず生きては帰れない。
登山靴にアイゼン、ピッケルであればそれほど困難な斜面ではないのだけれど、いかんせんチェーンスパイクにトレランポール。
考えても仕方無いので足を踏み出した。一歩一歩足元をしっかり確認してトラバースをやり過ごし、軟雪の急斜面を這い上がって上に出た。何と、上に出たらこのトラバースを避けているトレースがあった。どこから始まっているのだろう。
ここが過ぎればあとは淡々と下るだけ。
途中、木の間から堂満岳を東から眺めることができた。登った斜面はやはりなかなかの急傾斜。40度くらいはありそう。まぁ40度ならスキーでも滑れる斜度ではあるけれど(今はムリ)。
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北比良峠から50分ほどで大山口に降り立った。
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チェーンスパイクを洗って、ポールをしまって、舗装車道は走った。
イン谷口の出合小屋は土台のみ。
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このあとも舗装車道は走って、比良駅が見えてきた。
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比良駅には午後2時50分に戻った。出発してから6時間半だった。
やはりと言うべきか、冬の比良は甘くは無かった。正直なところ、今日の装備で行ける限界を超えていたと思う。先日の果無山脈や昨年の大峰など、やはり 1000m を越える山域ではまともなアイゼンとピッケルは必須だと思った。
ただ、シューズに関してはこのくらいの山域で好天、日帰りならトレランシューズ(ただし防水機能があること)の方が軽くて楽だ。車道や林道で走れるというメリットもある。
昨年3月の山上ヶ岳ではトレッキングシューズと、amazon で買った安いアイゼンで十分だったので、今度はトレランシューズにこのアイゼンを試してみようと思う。

大峰山

日曜日(2/18)は随行で北摂の大峰山へ行ってきた。
大峰山は2年前に別の講座で登っている。

JR の武田尾駅を出発して、少し車道を歩く。
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ほどなく廃線へ。
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さっそくトンネルが出てきたけれど、ここは出口が見えているのでライト無しで通過。
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トンネルを抜けて、大峰山の周回路に入る。
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前回来たのは1月で、満月滝が氷結していたけれど、今日はごく一部につららが垂れている程度。
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ナメ滝の下を渡る。
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前回は寄らなかった安倉山(465m)へ。
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ちゃんと三角点もあります。そしてここで昼食。
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昼食後、北に向かって大峰山(552.3m)に到着。
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途中の展望場所から北西方面を望む。真ん中あたりの三角の山は大船山?
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元に戻ってきました。
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今回も最後は廃線歩き。
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その後、この廃線跡を JR がハイキング道路として少し整備したそうで、鉄橋の線路部分はずいぶんきれいになっていた。
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鉄橋からの武庫川の眺めはなかなかのものです。
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その後も長いトンネルをいくつか抜けて、西宮名塩駅にゴールした。
朝方はずいぶん冷え込んだけれど、昼間の日射しは春の訪れを感じさせてるものだった。
暑い季節が苦手な私にとっては、一抹の寂しさを感じる季節感になってきた。

京都一周トレイル 清水山

水曜日(2/14)は京都一周トレイルの講座で清水山のあたりを歩いてきた。
ほんの 10 日ほど前に陸上クラブの仲間と走ったばかりなのだけれど、トレランで走るのとは違った楽しさがある。

出発は京阪の清水五条駅で、しばらく五条通りを東に向かう。
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歩道橋の上から清水山を望む。右は阿弥陀ヶ峰。
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渋谷街道の旧道。
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1号線のトンネルをくぐって、階段を上がって、ようやく山道に入る。
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清閑寺山の謎の塔。ずいぶん古いものだけれど由来はよくわかっていないらしい。
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トレランの時はいつもスルーする清水山山頂(242.5m)。
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東山山頂公園で昼食。朝は寒かったけれど、日射しのおかげで暖かくなってきた。
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東は音羽山。
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展望台からみる西山。右に愛宕山。
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山道を下って、尊勝院。今日は閉まっていた。
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粟田神社に寄り道。
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ここの境内からの北山の眺めはなかなかのものです。クレーンが目障りだけれど。
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旧東海道を少し歩いて、明智光秀の塚へ。
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地下鉄の東山駅で解散した。
その後、修理のできた傘を受け取りに、新京極のモンベルに向かった。
もう2週間以上前に修理できていたのだけれど、わざわざ電車に乗って取りに行くのも面倒なので、ついでの機会があるまで放っておいていた。
修理料金は何と 702 円!!。
モンベルは製品のコストパフォーマンスも良く、品揃えも豊富で、アフターフォローもしっかりしている。非常にいいイメージのブランドなのだけれど、そのせいで山に行くとモンベルだらけ。
ユニクロはロゴは付いていないのであまり気にならないけれど、モンベルはほぼすべての製品にロゴが付いているので、ウエアなどはどうしても躊躇してしまう。けれどジオラインなどの下着類は愛用しています。

屯鶴峯

月曜日(2/12)は祝日だったけれど、随行で屯鶴峯(どんづるぼう)へ行ってきた。
屯鶴峯は昨年、一人で来た時に山頂の手前の朽ちた休憩所跡を山頂と思って引き返してしまったという苦い経験がある。
このところ寒い日が続いているけれど、この日も寒かった。昨夜は大阪市内でも雪が少し積もったようで、鶴橋からの近鉄沿線は建物の屋根に雪が積もっている。
屯鶴峯は低山だけれど奇岩のエリアで、雪が残っていたらちょっと危なそうな箇所もある。
最初心者クラスなので大丈夫だろうかと思ったけれど、予定通り関屋駅から出発した。

しばらくは住宅街を行く。歩道は積雪で滑るので、車道を歩く。
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歩道の無い R165 歩きを避けるために住宅街を少し大回りして、近鉄南大阪線沿いの車道を歩いて屯鶴峯の登山口へ。
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すぐそばにはダイトレの起点標石。
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登山口そばの奇岩はやはり雪がかぶっていた。屯鶴峯にこれだけ雪があるのは年に一度あるかどうかというくらいだろう。
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今日は私の知らない周回コースを行くようで、しばらく尾根筋を歩いて、防空壕の跡。
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このあと、風の当たらない場所で昼食休憩。
そして屯鶴峯の山頂(154m)へ。
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ここからは昨年、私が歩いた道を辿って登山口に戻る。これまではほぼ樹林帯だったけれど、ここからは岩肌の露出した滑りやすい道になる。しかし眺望は素晴らしい。
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地層(?)がくっきり。
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幸い、雪はほとんど消えていた。
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無事、登山口に戻って、昨年も立ち寄った大子道の地蔵磨崖仏。
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その後、近鉄二上駅に向かった。
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それにしても寒い日だった。私が持っている中綿ジャケットで一番暖かいやつを一度も脱ぐことなく終わった。

渦森台からゴルフ場、六甲最高峰、魚屋道

土曜日(2/3)は講座の六甲全山縦走6回シリーズの5回目だった。
全山縦走路では一番標高の高いエリアなので、縦走路までの行き帰りが長い。と言うか、縦走路よりも前後の上り下りの方がはるかに長い。

集合は渦森台4丁目のバス停だったけれど、私は JR 住吉駅から歩いて行くことにした。集合の9時半の1時間前に住吉駅を出発した。
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神戸の街を北に向かうと坂ばかり。急坂や車道のヘアピンをショートカットする階段を上がったりして、30 分少々で渦森台の団地までたどり着いた。
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さらに 10 分少々、登り車道や団地のショートカット階段を上がったりして、目的のバス停に到着した。
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前回下った油コブシへの分岐まで、別の道で上がる。
早々と雪が出てきた。
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1時間ほどで分岐に到着。
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それから 45 分くらいで全山縦走路まで上がったけれど、途中、路面の雪が踏み固められて滑りやすい所が何カ所かあった。
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ガーデンテラスで昼食。この時期に全山縦走路を行ったことは何度かあるけれど、これまでで最多の積雪だと思う。
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展望は今ひとつ。
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目的の最高峰ははっきり見える。
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全山縦走路の山道を忠実に辿る。
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1時半前に最高峰に到着した。
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天気は今ひとつで、小雪がぱらついてきた。
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これから下りなので、みなさんアイゼンを装着。私は例のピンスパイクを履いた。
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七曲りを下って、沢に合流。
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そして雨ヶ峠に少し登り返し。
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ゴルフ場のそばを通って、風吹岩へ。
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ここから魚屋道(ととやみち)を下って、車道に下り立った。
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車道を下って、JR 甲南山手駅に到着したのは4時 50 分だった。

明神山

月曜日(1/29)は随行で大阪・奈良県境の明神山へ行ってきた。

出発は JR 関西本線の河内堅上駅。
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10 時に出発して、まずは大和川を渡る。
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住宅街を抜けて、送電線の巡視路に入る。
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なかなかの急登で、一気に視界が開ける。手前は生駒山系の最南部で、奥は矢田丘陵。
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稜線に乗ってから少し西に向かって、何かの塔。
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稜線を東に向かう。なかなかいい雰囲気なのだけれど、今日は寒い。
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山頂手前の東屋で休憩。
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東屋からほんの数分で明神山山頂(273.6m)に到着した。ここで昼食。
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ここは 360 度の素晴らしい展望台で、山名を記載したパネルが四方に設置されている。しかし残念ながら今日は空気が霞んでいて遠方は見えない。
南は手前に二上山、奥に大和葛城山と金剛山。
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明日香村の方向は奥に音羽三山から龍門岳の山並みが望める。
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北は真ん中に信貴山。その奥に生駒山。右端は矢田丘陵。
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実は東側には舗装路が山頂まで上がってきている。これを下る。
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住宅街に下りて、永福寺に寄り道。
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さらに下って、白山姫神社(しらやまひめじんじゃ)。
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神社の東側は尼寺廃寺跡(にんじはいじあと)。
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残念ながら資料館は休館日だった。
2時半過ぎに JR 畠田駅で解散となった。
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それにしても寒い一日でした。

果無山脈敗退

山歩きが好きな人なら「果無山脈(はてなしさんみゃく)」なんて名前を聞いたらほとんどの人が興味をそそられるだろう。
昨年、小辺路で果無峠を越えた時、いつかこの稜線を歩いてみたいと思った。
標高は 1000m を少し越えるくらい、稜線そのものの距離は 20km にも満たないくらいで、1日で十分歩けるくらいのスケールなのだけれど、いかんせん、交通の便が悪い。
西端の小森から入って東に向かって、果無峠からは十津川、もしくは熊野本宮大社に下りるというのが一般的なのだけれど、小森へのアプローチが難点で、通常の路線バスは走っておらず、龍神バスの停留所から 12 〜 13km をコミュニティバスのようなバスが週に3日だけ運行している。しかもその3日がすべて平日ときている。
さらに登山口になる「ヤマセミ温泉」に到着するのは午後で、夜間歩行をやるのでなければ稜線でテント泊しなければならない。当然、水は運び上げなければならない。
こういうルートで稜線上でのテント泊はそれはそれで魅力的とは思うけれど、バス便が平日しかないというのがネックだ。
軽装のトレラン装備なら走れない距離ではないけれど、さすがにもうテント、シュラフを担いでは走れない。
十津川をスタートにすれば果無峠手前の観音堂で水が得られるので、稜線テント泊もそれほどの負担ではなさそうだけれど、ヤマセミ温泉に下山してからは車道を歩くしかない。
いろいろ調べてみると、小森に自転車をデポして、十津川から登って自転車で戻ってきたという記録があった。しかしこの県道は 30km 以上あって、しかも標高 700m くらいの峠がある。自転車でも楽ではない。
何とかうまい方法はないものだろうかと考えたあげく、ヤマセミ温泉から果無峠まで1日で往復するというアイディアを思いついた。十津川から熊野本宮大社までは昨年、小辺路で歩いている。
本当はもっと暖かく、日が長くなってからの季節の方がいいのだけれど、思いついたら我慢できなくなった。
標高的には先週の金剛山とほぼ同じくらいで、ここ数日、寒波が襲っているので雪は降っているだろうけれど、金剛山よりもだいぶ南なので、まさかラッセルなんてことは無いだろうと思った。
地形的に稜線はわりと走れる部分があるんじゃないかと思って、特に復路は走り主体という軽い気持ちで出かけた。

土曜日(1/27)の昼過ぎに家を出て、3時間半でヤマセミ温泉に到着した。
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久しぶりに車中のナベで一人宴会して、日曜日は朝4時に出発した。
しばらく小森の集落の車道を歩いて、登山口に到着。
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いきなり雪が出てきた。これほど早く雪が出てくるとは想定外。早々にスパイクを装着する。
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今日のスパイクはピンが6本ついているだけの簡易なものなので、まともな雪道ではほとんど役に立たない。ポールを持ってくれば良かったと思ったけれど、後の祭り。
5時 22 分に和田ノ森(1049m)に到着した。標高的にはこのあとはそれほど大きなアップダウンは無いはずなので、雪もこの程度だろうと思った。
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林道と交差。林道でも行けるようだけれど、夜間に雪でルートがよく見えないので、忠実に稜線を辿る。
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ウサギの足跡に導かれて進むが、予想外に積雪量が増えてきた。果無峠まで行くのはムリかもという気持ちが出てきた。ボトルのストローの部分が凍ってしまった。
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一部、ルートがよくわからず、ウロウロさせられたりしたけれど、6時半に安堵山(1181.1m)に到着した。まだ暗い。
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安堵山を下ったあたりからようやく夜が明けてきた。林道を歩く部分もあるけれど、このあたりは吹きだまりがたくさんあって、ペースはまったく上がらない。
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ようやく展望の得られる場所に出た。これは南側。
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これから果無山脈最高峰の冷水山(1262.3m)に向かうのだけれど、部分的に結構な急傾斜が出てきた。このスパイクではあまりにも心許ない。しかもピッケルはおろか、ポールすら持っていない。
登りは何とかなるかも知れないけれど、問題は下り。
おまけに、今回は走ることを主眼にしてきたので防水機能の無い普通のトレランシューズで来ている。防水ゲイターを着けているので雪は入ってはきていないけれど、少しずつ足が冷たくなってきている。
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昨年、山上ヶ岳を敗退した時よりも状況は悪い。出発してちょうど3時間だけれど、まだ半分も来ていない。
せめて冷水山までという気持ちはあったけれど、どうせ戻るなら早い方がいいだろう。
ここで戻ることにした。まさかご来光を眺めながら敗退することになるとは思ってもみなかった。
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来る時にすぐそばに林道があるのを何度か見ていたので、帰りは林道を利用することにした。部分的に吹きだまりがあるけれど、余計なアップダウンが無いのが助かる。
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安堵山は林道で巻いて、ちょうど作業小屋のようなものがあって、中に入れたので、ぼたもち休憩にした。
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ずっと奥は大峰?
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和田ノ森も巻けそうな道があった。ただしこの道は地図には載っていない。
gps で見ると登った時の稜線のすぐそばをほぼ並行しているのだけれど、なかなか合流しないのでちょっとあせってきた。斜面を削って造られている道なので、山側が削られていて斜面に登っていけない。
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この道がもし稜線からはずれてきたらどうしようかと不安になった頃、鞍部で稜線の道に合流できた。ほっとした。
傾斜のきつい下りは難渋したけれど、林道をうまく利用したおかげで2時間で下りてくることができた。
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まだ9時。まぁ仕方無い。得るものは多かったので、次回のための下調べと思えばムダではなかった。
もっと暖かくなってから再挑戦しようと思う。

唐櫃越え

日曜日(1/14)は随行で「唐櫃越え」を歩いてきた。
唐櫃越えはほんの2ヶ月ほど前に一人で歩いたのだけれど、この時はわりと道が荒れていた。はたして今日はどうなることか。

集合は苔寺のバス停。私は阪急の上桂駅から歩いて行った。
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このところ冷え込みの厳しい日が続いていて、地蔵院の前もうっすらと雪。
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竹林を抜ける。
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お墓を過ぎて山道へ。
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南の方には小塩山。
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2ヶ月前に歩いた時は落ち葉に覆われていて道がわかりにくかったのだけれど、今日は随分様変わりしている。
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11 時半頃、沓掛山(416m)に到着して、昼食にした。出発してからほぼ2時間。
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前回、ひどい倒木のあった所は横に踏み跡ができていた。
ほどなく林道へ。
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朝方は好天だったのだけれど、次第に雲がかかってきて、愛宕山の上部は雲に覆われている。
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みすぎ山手前の倒木も横に踏み跡ができていた。
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午後1時 45 分、みすぎ山(430.1m)に到着。
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このあとの谷筋の下りは前回は小雨と暗闇でずいぶん歩きにくかったのだけれど、今日はどうということも無い。
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あっさりと住宅街へ出た。
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このあと住宅街を歩いて、3時頃に馬堀駅で解散となった。
私は二条で地下鉄に乗り換えて、奇しくも前回このコースで折れた傘を修理してもらうべく、新京極のモンベルに向かった。

伏見稲荷から太閤担

昨日(1/10)は京都一周トレイル講座で伏見稲荷から太閤担まで歩いてきた。
午前中は予想外の好天だったけれど、天気予報通り午後には雨がぱらついてきて、終盤は傘をさしてのハイクとなった。

朝 10 時に京阪伏見稲荷駅を出発。かつてはここが一周トレイルコースの起点だった。
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売店の並ぶ裏参道から本殿へ。平日だけれどすでに観光客でごったがえしている。
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本殿でお参り。
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千本鳥居を通って奥社へ。
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奥社を過ぎるとひざ松さん。
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四ツ辻から西山の山並み。山の眺めはずっと変わらないけれど、市街地は高速道路がずいぶん増えた。自分自身、京都市街の高速道路を走ることはまったく無いので、どれが何なのかまったくわからない。
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四ツ辻もごったがえしている。
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参道をはずれて一周トレイルコースに入って、見晴台で昼食。
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荒神峰にも立ち寄っておく。
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その後、少し住宅街を歩いて、泉涌寺へ。
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そして今熊野観音寺でトイレ休憩。
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このあたりから小雨がぱらついてきた。
醍醐道に出て、ちょっと剣神社へ寄り道。
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今日、初めての山道らしい山道の京女鳥部の森では本降りに。
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今日はここから太閤担に下りる。
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阿弥陀ヶ峰への登り口。
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京都女子大前のバス停で解散して、私は京都駅まで歩く人達と一緒に歩いて、京阪七条駅から電車に乗って帰った。

摩耶山から記念碑台

年末、クリスマスあたりからくすぶっていた風邪が 30 日になって爆発して、31 日にかけてずっと 38 度台後半、一時は 39.2 度まで体温が上がって、久しぶりに寝込んだ。
自己判断でインフルエンザではないと考えて、正月でもあったので医者には行かなかった(行けなかった?)。
元旦には 37 度台前半あたりまで下がって、二日にはほぼ平熱に戻ったけれど、二日間の高熱の影響か、しばらく頭痛が残って、せっかくの好天にも関わらずどこにも行けない正月となってしまった。
そんなわけで初出動は昨日(1/5)の随行での六甲ということになった。

6回で六甲全山縦走路を歩く講座の第4回目。前回は菊星台で解散したので、今回はまずは菊星台を目指す。
集合は護国神社。私はリハビリを兼ねて JR の六甲道駅から歩いて行った。
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今日の予定ルートの山寺尾根は奥の方の尾根。
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しばらく高級住宅街の急坂を上がって、ようやく取り付きへ。
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なかなかの急登が続いて、おかげであまり寒さを感じない。
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取り付きから1時間半ほどで菊星台に到着した。
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空模様は今ひとつというところ。止まっていると風が冷たくて寒い。
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東屋のあたりで昼食。
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キャノンボールの時は深夜のカレーエイドのビューテラス 702。あのカレーを食べることはもう無いのだろうと思うとちょっと淋しい。
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北面斜面になるアゴニー坂のあたりは少し雪が残っていた。
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しばらく山道を登って、またドライブウェイへ。
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キャノンボールや個人で行く時はいつもここからドライブウェイを行くのだけれど、今日は正しく三国池の方に向かう。部分的には残雪も。
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丁字が辻でドライブウェイに合流して、ハイカーのオアシス、藤原商店。
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藤原商店の少し先に展望場所がある。ここを通る時はいつも道の反対側を行くので、こんな所、知らんかった。ケーブルの駅舎の左側に堡塁岩が見える。四半世紀前にはクライミングに何度も通った。
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そして六甲阪神稲荷大神。阪神タイガースのための神社だそうだけれど、ここもまったく知りませんでした。
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六甲山ホテルは閉業していた。昨年、前を2度通っているのだけれど、開いていたのかどうか思い出せない。どこかの会社が買収していて、再建するらしい。
そして記念碑台へ。ここも上がるのは初めて。
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その後、ゴルフ場のネットの所で今日の縦走ルートはお終い。
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油コブシを下る。ここを歩くのも初めて。
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3時 45 分、住宅街に下り立った。
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その後、住宅街をしばらく下って、六甲ケーブルの駅で解散となった。
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私はまたここから歩いて JR 六甲道駅に向かった。