秋田駒ヶ岳

4/23(土)は朝から雨。しかし天気予報では昼頃からは回復すると言っているのでアルパこまくさに向かう。

小雨が降ったり止んだりという程度で、車の中で時間つぶし。路線バスのようなバスがしばしばやってくる。アルパこまくさが9時半にオープンしたら入って中を回ってみた。秋田駒ヶ岳の自然のことを解説したビデオを見て時間つぶし。

車に戻ったら雨が本降りになってきた。

雨雲レーダーを見て、もう本降りの雨は無いだろうと思って、11時過ぎにスキーを担いで駐車場を出発した。準備をしている間に二人パーティが登っていくのが見えた。


✳︎赤が登り、青が下り

ゲレンデ方向に向かっていそうな道を少し上がると左への登山道のような道が見えたのでそちらへ入った。ところがこの道はほどなく消えてヤブになってしまった。戻るのも面倒なのでそのまま突っ切って行った。

ヤブを抜けると広いなだらかな斜面が広がっていた。かつてはスキー場だった。前の方に二人連れが見えた。どうもボーダーのようだ。ツボ足で登っている様子。

雪がつながっていると思える場所でスキーをはいて、ゲレンデ斜面を上がる。緩い初心者向け斜面。

30分ほど登ると前方に秋田駒ヶ岳が少し見えてきた。

旧ゲレンデトップからさらに登ると除雪された車道にぶつかった。

道を渡るのは面倒なので道の左側を進むが、こまかいボコボコがあって歩きにくい。帰りが面倒そうだ。

少し行くと先行の二人が下る準備をしていた。私はさらに先に進む。

車道の左側を登ってきたが、見回した範囲では右側の斜面の方が歩きやすそうだ。板を脱いで反対側に渡ることにした。

かすかにトレースがあるのでここを歩いている人はいるのだろうと思う。できるだけ本来のルートの方向に行きたいのだが、次第に方向がずれてきた。

次第に傾斜が急になってきて、この斜面に入ってから30分ほど登ったら上部がヤブになってしまった。本来のルート方向もヤブ。

出発が遅かったのでいずれにしても山頂まではムリだろうと思っていたので、これを口実にここで引き返すことにした。標高1250m。

ほんの5分ほどの滑りで車道まで戻ってきた。

車道を渡って旧ゲレンデトップまでは難渋したが、ここからはラクチンだった。真ん中奥は昨日行った乳頭山の稜線。

田沢湖も見えた。

午後2時半過ぎ、アルパこまくさまで戻ってきた。

天気は回復していて、秋田駒ヶ岳の全容が望めた。

温泉はアルパこまくさ館へ。

さて、明日はどうするか。明日は好天の予報なので秋田駒ヶ岳に再挑戦という考えが浮かんだが、当初の予定は岩手山。岩手山は今回の遠征の最高峰で、おそらくいちばん手応えのある行き先になると思う。せっかくの好天予報なのでやはり予定通り岩手山に向かうことにした。

今宵は移動途中にある雫石の道の駅。

ここは車中泊の車が多くて、真夜中でも駐車場の半分くらいが埋まっていた。

乳頭山

4/22(金)は乳頭山(にゅうとうさん)へ。

学生時代に一年だけ入っていたワンダーフォーゲル部の春の合宿で乳頭温泉に来た。これが私の数少ない東北経験の一つだった。

天気予報では天気はあまり良くないようだが、雨はなんとか逃れられそうなので予定通り向かうことにする。夜中に一時雨が降っていたが朝には止んでいた。


✳︎赤が登り、青が下り

乳頭温泉郷のどんづまりのちょっと手前に孫六温泉への小さな標識があった。未舗装を進んで通行止めの手前の小さな駐車スペースに車を置いた。

8時10分に出発して林道を進む。

10分くらいで林道がおしまいになって、乳頭山への標識があった。

後ろに掘立小屋のような建物が見えるが、あれが貸し切りで過ごした建物ではないだろうか。ここをベースにして1週間ほどこのあたりを歩いた。

孫六温泉には宿泊施設があるが、今はまだ営業していないようだ。

しばらく誰も入っていないような登山道に入る。すぐに雪の斜面になったがかなり急なのでしばらくスキーは担いだままで登る。

15分ほど登ると傾斜が穏やかになってきたのでここでスキーを履いた。

ちょっとしたコブのようなところがあって、そこに道標が立っていた。

細い尾根を少し下る。帰りが面倒そうだ。

単調な樹林帯が続く。幸いピンクのテープが頻繁に出てくるのでそれを見失わないように進む。

スキーを履いてから1時間ほどで田代平まで来た。ガスで視界が無いので方向がよくわからない。木があまり無いのでピンクテープも見かけなくなった。

ほどなく田代平山荘が現れた。ちょうど10時。

すっきりした斜面を進む。左側が少し切れ落ちている部分があった。

このまま雪の斜面を頂上まで行けるのかと思っていたら、逆にヤブが濃くなってきた。山頂は近いのだがこれ以上はスキーではムリと判断して、ここにデポしてツボ足で山頂に向かうことにした。

ここからは意外と面倒だった。雪が切れると足跡が残らないので下りのことを考えておかなければならない。

ヤブ斜面を這い上がったら登山道に飛び出した。

10時44分、乳頭山(烏帽子岳)山頂(1478m)に到着した。

視界はわずか。

早くデポ地に戻りたいので早々に引き返した。

無事、デポ地に戻って、スキーを履いて下る。ガスで周囲がまったく見えず、ふと気がついたら左の上に雪庇が見えた。行きに見下ろしていた谷に入り込んでしまっていた。

このまま進んでも下で本来のルートに合流できそうな気もするが、そういうことをすると往々にして大ヤケドになるので、現在地点がはっきりわかっているうちに元に戻ることにした。諦めてスキーを担いで雪の急斜面を這い上がった。

田代平山荘の前でようかん休憩。

ここから下もルートがわかりにくかった。行きに頻繁に見えたピンクテープは下りではほとんど見つけることができなかった。gpsのトラックがあったので修正しながら下れたが、これが無ければ遭難間違い無しだった。

行きのコブは板を脱いで登り返して、12時23分、登山道の入り口まで滑り降りてきた。

あとは板を担いで12時40分に駐車場に戻ってきた。最初から最後まで誰にも出会わなかった。

温泉は乳頭温泉郷どんづまりの蟹場(がにば)温泉に行った。露天と岩風呂と木風呂があるが、すべて別の場所なので服を着ないと廻ることができない。岩風呂に入っておしまいにした。どうも東北の温泉はそういう造りのところが多いようだが、どうしてそんな造り方にするのか理解に苦しむ。

時間があるので明日行く予定の秋田駒ヶ岳の登山口になるアルパこまくさ館に寄って様子を見ておく。雪はあまり多くはなさそうだ。

コンビニで買い物をして、今日も田沢湖畔の駐車場で車中泊。

今回の東北遠征は現地実質8日間の行程で、これで前半の4日間はすべて山頂に立つことができた。こんなにうまく進むとは思っていなかった。

八幡平

4/21(木)は八幡平。「道の駅おおゆ」からは1時間以上かかって、9時過ぎに八幡平の無料駐車場に到着した。今日も快晴。

雪はたっぷりありそうだがこの駐車場が標高1540m。八幡平山頂が1613mで、予定しているコースの最低鞍部が1450m程度なのでスキーだとわずらわしいだけと思ったので、ツボ足の歩きで行くことにした。

駐車場の前の雪のカベを上がったら標識の竹竿が点々と続いていた。

標識に従って進むとほどなく分岐へ。

八幡平山頂に向かうと広い雪原になった。ガスがかかっていたりしたら方向を見失いそうだ。

出発して30分足らずであっさりと八幡平山頂(1613.3m)に到着した。広大な平原でここが山頂とは思えないが、それでも百名山の一つ。

時間があるので自撮り。

さて、茶臼岳方面に向かう。ガマ沼は雪原。

大きな八幡沼も雪原。

沼のほとりにはきれいな陵雲荘。

茶臼岳は以外と遠く見える。右には岩手山の威容。

やや下りぎみに八幡平山頂から1時間足らずで最低鞍部の黒谷地(くろやち)湿原へ。ここも雪原。途中でスキーで歩いている人に出会った。

反対側の南側は車道がすぐそばを通っている。

茶臼岳への登りに移る。標高差で100mくらい。思ったより緩い登りで、やはりスキーで来なくて良かったと思った。HOKスキーならちょうど良かったかも。

20分足らずの登りで茶臼山荘が見えた。

さらに先の茶臼岳山頂に向かう。

最後は荒れた斜面を上がって11時46分、茶臼岳山頂(1578.2m)に到着した。

今日も快晴無風の山頂を独り占めできた。後ろは岩手山。後日、登る予定だが、ちょっと圧倒された。大丈夫だろうか。

山頂からのパノラマ。

ようかんを食べたりしながらのんびりしていたら単独行の男性がスキーを履いたままで現れた。ヤブの急斜面をどうやってここまで上がってきたのだろうか。

ひとしきり景色を堪能したら下山に移る。しばらくは来た道を戻る。

行きには寄らなかった源太森に上がってみた。

ここからの景観も素晴らしかった。立ち寄って良かった。ここからのパノラマ。

このあとは行きのルートからはずれて見返り峠へ向かう。こちらにも竹竿の目印が並んでいるが、適当にカットして進む。

あとわずかだが早く戻っても仕方ないので腰をおろしておにぎり休憩。足下に有料駐車場が見えている。

午後2時過ぎに駐車場に戻ってきた。

あと片付けをしたらアスピーテラインを戻って、秋田八幡平スキー場のそばの「八幡平温泉ゆらら」へ行った。ここは一般的なタイプの造りで、露天あり、水風呂ありでゆっくりできた。

明日は乳頭山の予定だが、これまでトイレ付の駐車場や道の駅で快適に過ごしてきたのであまり山奥の不便なところまでは行きたくない。しかしこのあたりには道の駅が無いので、田沢湖のそばに行ってみた。

遊覧船などの運航はゴールデンウイークからのようで、観光客はほとんどおらず閑散としている。潜窪(せんくつ)日本一とのこと。こういう意味です。

湖畔にバスターミナルと土産物屋があって、そこに大きな駐車場がある。おまけにトレイ付き。まだ土産物屋は営業していないのでガラ空き状態。ここで車中泊できるかどうかわからないが、しばらく様子を見ることにした。買い物は近くにコンビニが1軒だけあった。

特に利用を制限するような表示などもないので今晩はここで過ごすことにした。フリーのWi-Fiがあるのだがいかんせん電波が弱くてまともには使えない。

八甲田山

4/20(水)は八甲田山に向かう。当初、酸ヶ湯から毛無岱(けなしたい)、大岳、仙人岱(せんにんたい)、酸ヶ湯の周回ルートを予定していたが、私の車のそばに停められた方がスキーの準備をされているので行先を尋ねてみたところ、私が予定していたルートの反対回りで、大岳までずっとスキーで行けるとのこと。このあたりは良くご存じの様子だったので、急遽予定を変更して仙人岱から大岳に登って、それを下りてくることにした。


✳︎赤が登り、青が下り

今日も快晴。7時50分、駐車場の前の車道を渡って雪のカベを登って、今回初めての山スキーを開始した。

目の前には緩やかな斜面が広がっており、どこでも歩ける。

好天なのでジャケットはザックに付けているが、パンツははいておかないと面倒なので暑い。おおむね緩斜面なので何とか汗をかかずに登れる。

随所に標識がある。このあたりはバックカントリーのツアーがさかんなようだ。

30分ほど進むと大岳が見えてきた。

沢を回り込んで仙人岱のコルに向かう。

沢をつめていったら雪が切れていた。致し方なく板を担ぐ。10分ほど登るとまた雪の斜面になったが、ちょっと急な斜面だったのでその上まで担いで上がった。

仙人岱はもうすぐそこだが、先行されていた朝に出会った方がショートカットのような斜面に取り付かれていた。詳しい方のようだったので私もそちらに向かおうかと迷ったのだが、やはり初めてのルートなので忠実に進むことにした。

9時23分、出発して1時間半ほどで仙人岱に到着した。右手に避難小屋が見えている。

正面に大岳が聳えている。夏道が出ているような気もするが、右側の雪の斜面を行くことにする。ここでドーナツを補給する。そしてここでクトーを装着しておく。

ジグザグを切って斜面を上がる。振り返ると正面に硫黄岳。遠方は南八甲田連峰。

斜度はそれほど急ではないのだが、雪が柔らかくて登りにくい。途中であきらめて夏道の方に逃れることにした。

しかしこれがなかなかの難題だった。雪のすぐそばはササの斜面で、冬場の積雪の重みで枝が下向きになっているのでスキーブーツのソールが滑ってなかなか登れない。手で枝を掴んで強引に這い上がる。幸い、ササ原はそれほど長くは続かず、土の斜面になった。

夏道とはずいぶん離れているのでこのまま進む。

山頂の手前でようやく夏道に合流して10時33分、大岳の山頂(1584.5m)に到着した。山頂には誰もいなかった。

これは八甲田ロープウェイ方面。左奥が田茂萢(たもやち)岳かな。

東の方に高田大岳とその左に雛岳。

今日も写真を撮ったり、おにぎりを食べたりしてゆっくり過ごした。

山頂のすぐ下に雪の斜面があったので、下が見えないがそこでスキーを履いた。少し滑ったら斜面の全貌が見えた。何とこの斜面は予定の斜面とはつながっていなかった。ちょっとした尾根が間にある。どうもカルデラの斜面だったようだ。

稜線のそばで板を脱いで、板をかついで適当にヤブをこいで雪の斜面に出た。今度は間違いなさそう。

滑降はチョー快適だった。歓声を上げながら下まで一気に滑り降りた。その間、わずか3分。

その後、雪の切れた場所を板を担いで下りて、また履きなおして滑って、12時前に駐車場に下りてきた。

時間もあって天気がいいので車のそばでシールやジャケットなどを広げてのんびりした。

そして酸ヶ湯温泉に向かった。平日の昼食時にもかかわらず駐車場はほぼ満車。

タオル付きだが入浴料1000円! ヒバ千人風呂というのが有名らしいが、ここは身体を洗うことはできなくて、普通の内風呂は別の場所になる。つまり移動するためにはいったん服を着なければならない。

内風呂は4~5人くらいでいっぱいになるくらいの小さな風呂で、せめて着替えなくても移動できるようにしてほしい。

割引券で200円で買ったソフトクリームはおいしかった。

一息ついたら八幡平に向かう。ただし登山口へのアスピーテラインは夜間通行止め。これから行けば閉じる前に入ってしまえるが、夜中を中で過ごしていいのかどうかよくわからないので、手前のどこかで夜を明かして明朝に向かうことにする。

まずは十和田湖へ向けて車を走らせる。車道の脇は雪の壁。奥入瀬渓流のあたりを車で走り抜けて、十和田湖畔で一服。ゴールデンウイーク前のせいか観光客はほとんど見られない。

鹿角のセブンイレブンに向かおうと走っていたら手前でファミリーマートを発見。しかもすぐそばに道の駅がある。八幡平までは1時間以上かるがアスピーテラインが開くのは8時半なので、今夜はここで過ごすことにする。キャンピングカーやワゴンの車中泊の車がほかにも数台停まっていた。

岩木山

4/19(火)、秋田には定刻の5時より少し早く到着した。今日は青森の岩木山へ向かう。コンビニで行動食と朝食のパン、コーヒーを買って、車の中で食事を済ませて岩木山に向けて車を走らせた。150km ほど。3時間くらいはかかる。

弘前に入ってしばらく行くと岩木山の勇姿が見えてきた。デカい。

8時過ぎにようやく登山口の嶽(だけ)温泉に到着した。登山口に近いあたりはホテルや旅館専用の駐車場ばかりのように見えたので旅館街の少し下の岩木トレイルセンターの駐車場に停めた。

報告では雪はあまり多くなさそうだったので、歩きで行くことにした。ここから山頂までは標高差で1200mくらいある。決して楽な行程ではない。一抹の不安を感じながら8時半過ぎに出発した。

岩木山なら標識くらいあるだろうと思っていたが、それらしきものが見当たらない。

どうも上に駐車スペースがあるようだが、ここも何の案内も無く、停めていいのかどうかすらわからない。

ここからすでに雪の斜面になった。果たしてどこがルートかと見渡してみたら、少し上に神社の鳥居が見えた。登山口に神社というのはよくあるパターンなので、そちらに向かってみる。さほど明瞭なものではないが明らかに人が歩いたトレースがある。足元を見ながら緩い雪の斜面を進んだ。

これならスキーで来るべきだったと思ったが、今さら戻るわけにはいかない。スキーのトレースも少しはある。上部がどうなっているのかはわからないが、これならスキーだったら帰りは楽勝だ。

快晴の好天だがスキーで来なかったことの後悔があって気分はすっきりしない。

1時間ほど登ると右への道標があった。ピンクテープも見えるが、夏道だろうか。トレースはこのまままっすくなのでそれに従う。

登り出して1時間半ほどで正面奥に岩木山が見えた。まだまだ遠い。(真ん中奥のちらっと頭が出ているところ)

少し傾斜が急になっていたところでアイゼンを装着して、ついでにドーナツを食べた。

振り返ると後ろには白神山地の山々。

左側にスカイラインが見えてきた。さらに上がると正面にまるで雪崩のデブリのよう荒れた雪の斜面。スカイラインの除雪作業を行っているようで、除雪した雪が捨てられているのだろう。捨てる時は下を確認してくれるのだろうか。もしスキーで来ていたらここでデポだろう。

デブリ斜面を這い上がったらリフト乗り場に出た。ここも準備作業中。リフトコースの脇を登るが、途中からリフト下の斜面に移った。なかなかの急斜面でしんどい。そろそろ出発してから標高差で1000mくらい登っている。さすがに疲れてきた。

ようやくリフトの上まで来た。標高1470m。

ここから見える先は雪は無さそう。しかし突然雪が出てくると困るのでしばらくアイゼンのまま歩いたが、さすがに諦めて脱いだ。

避難小屋が現れた。かつて遭難事故があって、その関係者が建てたらしい。

ここから先は岩がゴロゴロした斜面で本当に歩きにくかった。スキーブーツならもっと面倒だったに違いない、と慰めておく。

あと少し。

12時5分、岩木山山頂(1624.6m)に到着した。快晴無風。東北遠征初日を絶好のコンディションで登頂できてうれしかった。おまけに平日とは言えこんな絶好のコンディションなのに誰もいない。

山頂には岩木山神社の奥社。

日本海が見える。右奥は津軽半島。

自撮りや景色の写真を撮ったりおにぎりを食べたりと、私にしてはめずらしく30分ほどゆっくりした。のんびりしていたら別ルートから単独行の男性が現れた。

名残惜しいが下らなければならない。こういう道は登りより下りの方が歩きにくい。転倒すると大ケガする可能性があるので慎重に下った。

15分ほどで避難小屋まで下りてきて、これで一安心。リフト乗り場でアイゼンを装着して、リフトの下の斜面を下まで下った。

デブリ斜面を下りたらあとは単調な緩斜面を淡々と下るだけ。スキーなら何もせずにあっという間に下りてしまえるのだけれど・・・。

だいぶ下りたところでカモシカ(おそらく)に出会った。

前方に神社の建物が見えてきた。午後2時25分、登山口の駐車場まで下りてきた。今日、このコースを歩いたのはおそらく私だけだと思う。

あとは車道を歩いて午後2時35分に車まで戻ってきた。

後片付けをしたら温泉へ。ネットで調べて開いている旅館に行ったところ、今日は日帰り入浴はやっていないとのこと。ずいぶんぶっきらぼうな対応で、別の温泉に向かった。

行ったのは「小松野温泉 旬楽」。

ここは入浴料300円。当然、せっけんシャンプーは無いけれど、今回はしっかり用意してきている。大き目の家庭の風呂という感じだったけれど文句はありません。

ここには自動販売機すら無かったので、たまたま通りかかった岩木山神社の駐車場に停めて自動販売機のジュースを飲んだ。

さて、これから酸ヶ湯温泉に向かう。ちょうど弘前では桜まつりが開催されているそうで、桜が随所に咲いている。

岩木山神社から1時間半ほどかかってようやく酸ヶ湯に到着した。酸ヶ湯温泉の車道を隔てた向かいの駐車場に停めたが、意外と小さい。まだ時間があるので明日の予定の毛無岱への取り付きを調べに行ったところ、いきなり結構な急斜面になっている。明日こそはスキーで思っていたが、地図を見ると途中にも等高線のつまっている箇所がある。また明日も歩きになるのだろうか。

大きな無料駐車場は温泉の少し上だった。きれいなトイレもある。これならゆっくりできそう。左奥に見えているのが八甲田山大岳。

東北へ

昨年から北海道へは3回行ったが、まだまだ何度も行きたいと思っている。その一方、東北地方も私にとってはほぼ未知のエリアで、こちらも近いうちにぜひ一度と思っていた。

どうせ行くならまだ雪の残っている季節に行きたいと思って、混雑するゴールデンウィークの前に行くことにした。この時期ならまだ山スキーもできるだろうと思った。

やはりフェリーを利用して車でということになるのだが、北海道と違って東北へのフェリーは週に一便しか運行されていない。月曜の朝に敦賀を出港する。

4/17(日)の講座はバス便の不便な行先だったので、家に帰り着いたのは夜の9時前だった。そのことは事前にわかっていたのでほとんどの準備は土曜日のうちに済ませておいたが、ふとんに入ったのは12時前だった。

気が張っていたのかあまりよく眠れないまま5時に起きて、朝食は取らずに5時半頃に家を出た。

マキノの道の駅でパンを食べて、到着定刻の8時半の少し前に敦賀のフェリーターミナルに無事到着した。これでようやく一安心。秋田行きのフェリーは週にこの一便しかないので乗り遅れる訳にはいかない。

予約時の様子ではずいぶん混んでいそうな感じだったが、実際のところは今回もかなり空いていた。定刻の9時半に出港して、海もおだやか。まぁ最初は敦賀湾内なので当然だが。大荒れの出発となった1月の北海道とはうって変わって上々の出だしだ。

フェリーでの時間のつぶし方にも慣れてきた。最安値よりもワンランク上にしているのでベッドにテレビが付いているし、本も2冊ばかり持ってきている。WiFiのつながるエリアではパソコンも使える。

夕食ではレストランでビールを飲んで、早々にベッドに寝転んだ。秋田には翌朝5時に到着の予定。

品谷山、廃村八丁

4/17(日)は講座で品谷山と廃村八丁へ行ってきた。以前このあたりを個人的に歩いたのはもう6年前だった。

京阪の出町柳駅に集合して、広河原行きのバスに2時間近く揺られてようやく登山口の菅原に到着した。

トイレが一つしかなく、歩き始めたのは10時過ぎだった。

集落の奥から登山道に入る。前回来た時は沢筋をそのまま詰めてしまって苦労した。

少し登るとイワウチワの群生が出てきた。

50分ほどしっかり登ってダンノ峠に到着。

今日はここから品谷山に向かう。

25分ほどの登りで稜線に出た。

ちょっとだけ残雪。

タムシバ?

この先で他の団体パーティが昼食をとっていた。

我々はもう少し先に進んでちょっとしたスペースで昼食にした。

昼食後、15分ほどで品谷山(880.7m)に到着した。

このあと廃村八丁に向かうが、しばらく倒木などでずいぶん道が荒れていた。

品谷山から20分少々で峠に到着した。

廃村八丁へ向けて沢筋を下る。

20分ほどで廃村八丁に到着した。前回個人的に来た時はこの沢が飛び石で渡れなくて、あきらめてジャバジャバと渡った。

時間があるので神社の跡に行ってみる。少し西に向かってから参道を上がる。

すでに完全に崩壊している。

さて、菅原に向かって戻る。沢を何度も渡りながら進む。

途中から急斜面を這い上がって四郎五郎峠へ。

八丁平から移転した同志社の新心荘。自然環境研究室と書かれているが、あまり利用されているようには見えない。

菅原まで下りてくるとこのあたりではまだ桜が満開。

その後、午後5時半過ぎのバスで出町柳に戻った。

保津峡から六丁峠、嵐山へ

4/6(水)は京都一周トレイルの講座で保津峡から六丁峠を越えて嵐山まで歩いてきた。

集合はJR山陰線保津峡駅。駅のホームから保津川を見下ろす。

落合への車道からの保津川。ちょうど桜が満開。

昼食のために清滝川と合流しているところの河原に下りる。

保津川下りは客足が回復しているもよう。

書物岩。ここから眺めるのは初めて。岩の層が本を重ねたように見えるとのことだがここからではよくわからない。船からだとよく見えるらしい。

六丁峠へ車道で上る。これはミツバツツジ。

六丁峠に到着した。

車道を下って鳥居本。これが愛宕山への一の鳥居。

二尊院。

小倉池。前回はハスがきれいだった。

嵐山の竹林。平日にもかかわらず観光客が多い。

亀山公園の展望場所からの桂川(保津川)。山腹に見える建物は大悲閣。

公園の中にある角倉了以像。

そして渡月橋へ。

観光客の混雑の中を抜けて阪急の嵐山駅で解散した。

深山

4/4(月)は講座で北摂の深山(みやま)へ行ってきた。以前に講座で行ったのはもう6年前のことになる。

亀岡からバスを乗り継いで土ヶ畑(どんがはた)へ。

9時頃にバス停を出発してしばらく車道を歩いて、20分ほどで登山道に入る。

登山道に入ってしばらくはゴルフ場のそばを登るが、ひと登りすると開けたススキ原に出る。

正面奥は愛宕山の稜線。その手前の右は半国山。

反対側には山頂のレーダー雨量観測所。

少し進むと車道に合流して、山頂(790.6m)へ。

山頂は深山神社。

南方、ずっと奥は六甲山系。

さらに30分足らず先に進んで、兵庫・大阪・京都の三府県境の船谷山へ。三角点は無いが標高 730m ということになっている。ここで昼食にした。

昼食後は「ささやまの森公園」に向けて下る。

これが蛇岩? このあたりは展望台とのことだが展望はほとんど無し。

さらに下ると公園の散策路に合流して、東屋でひと休み。

午後1時過ぎに公園の中心部に下りてきた。

ここからゴールのバス停までは 30 分ほどなのだが次のバスは4時半なので、ここで時間潰しをする。

私は「アカマツ林の散策路」へ入ってみた。

意外と登りが続いた。下ると山の池。

3時を過ぎてからバス停に向かって出発。八幡谷ダムのダム湖の横を行く。

4時頃に安口(はだかす)西のバス停に到着した。

バスに 30 分ほど揺られてJR園部駅に着いて、電車を乗り継いで帰宅した。

白馬乗鞍スキー場

3/29(火)は前日のレッスンの復習をすべく、白馬乗鞍スキー場へ行った。昔に来たことがあるような気もするし、初めてのような気もする。いずれにしても過去の記憶はまったく無し。

今日は個人練習目的なのでとにかくリフト料金の安いゲレンデということでここにした。

ゲレンデに出るとそばのリフトが運行を開始していたので、その乗り場まで行った。すぐそばにリフト券売り場の窓口があったが閉まっていた。空いている窓口はずいぶん離れた場所で、しかも登っていかなければならない。

ようやくリフト券が購入できたが、リフト券売り場のそばのリフトは運行されていない。一体どういうつもりでこういう運営になっているのだろうか。シーズン終盤なので営業が縮小されているのだが、それにしても客の利便性などまったく考えていないとしか思えない。

いちばん上まで上がると後立山連峰の勇姿が間近に眺められた。

練習にはちょうどいい緩斜面がわりとあったので、練習には良かった。もう一つ、うるさい音楽が鳴っていないのが良かった。ハイシーズンならどうなのかはわからないが。

それにしても滑っている人より仕事をしている人の方が多いんじゃないかと思えるくらいガラ空きだった。まぁ人気が無いのはわかる気がするけれど。

3時頃まで滑って帰阪の途へ。温泉は大町の薬師の湯。

お湯はいいのだけれどカルキの匂いがした。以前もそうだったのだろうか・・・。