金剛山、大和葛城山

先日、六甲へ行った仲間に「次はダイトレ(ダイアモンドトレイル)に行こうか」とうっかり言ってしまった。

ダイトレはこれまでに何度かのレース参加や個人的な全コース走破など何度も走っているが、いずれも10年近く前のことで、もはやこういうことはできない。

せめて核心部の大和葛城山と金剛山だけでも思って以前の記録を見返してみたが、これでも 28km くらいあった。

もうしばらく 20km を越えるトレイルランはやっておらず、先日の六甲もたかだか 16km くらいの歩きだったが終盤はかなり脚が疲れたし、7月に和束へ行った時も距離こそ 35km ほどあったが走れたのは序盤のロードのみで、平坦なロードや月ヶ瀬への下りすらまともに走れなかった。

しかしスタートゴールを電車の駅でルート設定しようとするとこのコースくらいしか思いつかない。

いくら頭で考えてもどうにもならないので、とにかく行ってみることにした。当初は御所スタートで考えたが、スタート地点の標高を考えて前回と同じく天見スタートにした。

10/8(土)、朝6時過ぎに家を出て8時過ぎに天見駅に到着。

昔、ダイトレのレースでゴールになっていた駅前のスペースで準備をして、8時12分に出発した。

しばらく車道を走ったり歩いたりして(一部崩壊して車道が付け替えられていた)、20分少々で山道に入る。前回よりもさらにわかりにくくなっていた。歩く人が少ないのだろう。昔はこれがレースコースだったが、今はゴールが紀見峠の方に変わっているらしい。

登山道そのものははっきりしていて、出発して1時間ほどで稜線に出た。

しばらくは緩い登りだったが、ほどなく走れる道になってきた。思い切って走ってみたら意外と走れた。

稜線に出てから 40 分足らずで行者杉を通過。

そばには役行者の祠。

千早峠も走って通過。

登りはあまり頑張らずに歩いて、中葛城山(937.6m)。

11時17分に伏見峠に着いた。思ったより早く来られた。まだ脚も残っている。

観光客の歩いているしっかりした道をしばらく上がって、屋根のある休憩所でおにぎり休憩にした。

大阪府最高地点(1053m)に立ち寄る。一般的に大阪府の最高峰は金剛山と言われているが、実は金剛山の最高地点は奈良県。本当の最高峰は大和葛城山だがここも奈良県との県境になる。完全に大阪府に入っている最高峰はどこ?

金剛山の山頂はダイトレのコースからはずれるが、せっかくなので寄っておく。

11時53分、金剛山山頂(1125m)に到着した。神社の神域のせいか三角点は無い。

引き返してダイトレのルートをひたすら下る。階段はやはりみんなイヤなようで、横の斜面に踏み跡がたくさんついている。

山頂から55分ほどで水越峠のゲートまで下りてきた。

どこか適当な場所があれば登りの前に補給しようと思ったが適当な場所が見当たらず、そのまま最後の登りにさしかかる。

トリカブトがたくさん咲いていた。

大和平野と大和三山。

約50分の登りで大和葛城山の山頂(958.6m)に到着した。ポストは廃品の再利用?

大阪市街と大阪湾。後ろには六甲。

金剛山は上部に雲がかかっている。

トイレまで下って、そばの展望場所でアンパン休憩にした。

ここからも大和三山。

以前はこのあたりから下る道があったはずなのだが、それが見当たらない。ロープウェイの駅の方にちょっと下ったり、逆の方に少し戻ったりしてみたが見つけることができない。

しかたなくロープウェイ駅の方に下って、見つからなければ北尾根で下ろうと思ったところ、道標を発見。

ここを下ったら前回下った道に合流した。

歩きにくい道だったが40分足らずで谷筋に下りてきた。奥の方にチラッと見えるのはくじらの滝?

無事、ロープウェイ駅まで下山。

不安だった最後の車道も何とか25分ほどのジョグで駅のそばのライフにゴールして、ここのトイレで着替えた。

狭いトイレでの着替えは苦労した。本当ならここで缶ビールでも買いたいところなのだが、昨今はコロナの関係でこういう場所での飲食が制限されているので、家まで我慢することにした。

約 28km をほぼ7時間。思いのほか最後までしっかり動けた。このところちょっと意欲が減退してきていたが、これならまだもう少し楽しめるかなと思った。