支笏紋別岳

1/30(日)は前日に登山口の下見をしておいた支笏湖そばの紋別岳に向かう。

✳︎赤が登り。青が下り。

苫小牧のホテルを出て支笏湖に向かうが、行くにしたがって雪が強く舞うようになってきた。またかという感じ。しかし8時半頃に着いた時にはすでに駐車スペースはほぼ満車状態だった。ちょっと横の1台分除雪されたスペースに停めた。

一人、出発の準備をしている山スキーヤーがいたが、私は出かける気分になれない。

今晩宿泊予定の洞爺湖に向かって、近くにあるスキー場にでも行こうかということも考えたりしていたが、多少雪が小ぶりになってきて、さらに一人がスキーで出発していった。

これを見てやはり行こうと心が決まった。ここが今回最後の山スキールートなので、ここを行っておかないと後悔すると思った。

9時20分頃に出発した。雪はほぼ止んでいた。

山頂の手前まで車道を進むルートなのだが、少し進むとゲートがあった。

さらに少し行くと右側の斜面にショートカットしているトレースがあったので、そちらに入ることにした。

また車道に合流してからはずっと車道を進んだ。思いがけず晴れ間が出てきた。来て良かった。

1時間少々登ると左手下に支笏湖が見えてきた。

さらに進むと正面に紋別岳の山頂が見えた。

調べてきたルート図では途中から斜面を登っていくようになっているのだが、そのあたりは下ってきているトレースばかりで登りのトレースは見つけることができなかった。ここに入ると登りで苦労しそうに思えたので、そのまま車道を進んだ。

ずっと先に車道を上がっている先行者が見える。車道は山頂の北西斜面をぐるっと大回りしているのだが、右斜面にショートカットしているトレースが見えたので、それを追うことにした。

ようやく山スキーの登りらしくなって気分良かったが、次第に傾斜が急になってきた。前方からスノーシューのパーティが下りてきた。

登りのトレースが急になって、そのままの傾斜ではずり落ちて登れなくなってきたので、新雪斜面に入ってラッセルした。そしてようやく山頂の電波塔が近づいてきた。

11時40分、紋別岳の山頂(865.6m)に到着した。

山頂から支笏期を見下ろす。湖の向こうは風不死岳。左に樽前岳。

準備を整えて下りへ。登ってきた尾根ではなく左の斜面に向かう。

ニセコの山に比べると雪はあまり良くなかった。ちょっと重い。

ほんの5分ほどで車道まで下りてきた。

車道はそこそこの傾斜があるので直滑降ではスピードが出過ぎるのが、深いわだちがあってターンはできないので、ボーゲンでスピードを抑えながら下った。

12時22分、無事駐車スペースに戻ってきた。車は半分くらいに減っていた。

また支笏湖のビジターセンターで時間潰しをしてから洞爺湖に向かった。

今宵の宿は洞爺サンパレス・リゾート&スパ。

湯快リゾートと同じようなタイプのホテルで、食事はビュッフェ。食事は雲仙の湯快リゾートの方がましだった。

苫小牧へ

1/29(土)は倶知安を発って苫小牧へ向かう。

昨夕から雪がどんどん降って、朝はこの通り。

脱出するのに一苦労した。

できれば羊蹄山をちょっと登ってから支笏湖へ向かいたかったのだが、この積雪ではとても山に向かう気になれない。

倶知安から離れるにつれて降雪は弱まってきた。11時過ぎに支笏湖に着いて、駐車場に車を停めて翌日行く予定の芦別岳の登山口の偵察に行った。

駐車スペースはさほど大きくはなく、それなりの数の登山者があるようだった。

観光エリアに戻って湖畔に出る。

後ろの山は風不死岳(ふっぷしだけ)。

WiFiの使えるビジターセンターで時間潰しをしてから苫小牧のビジネスホテルに向かった。

夕食は今回の旅で初めて店に行く。しかし少し前にコロナの感染拡大で北海道に蔓延防止重点措置が発出されて、おかげで多くの店が閉まっている。スマホで営業しているのを確認して出かけた店も閉まっていたりして、氷点下数度くらいの寒さの中で店を探すのは大変だったが、ようやく空いている店を発見。

店の前に出ていたメニューではまぁまぁ並の値段だったので入ったが、料理の質はまったくダメだった。これまでに北海道で入った居酒屋の中では最低だった。

風呂も久しぶりにホテルの狭いユニットバスで、いろんな面で不満足な一日だった。

チセヌプリ

今日(1/28)こそはチセヌプリに向かおう。昨日と同じくチセヌプリスキー場跡の駐車場へ。

✳︎登り下りほぼ一緒。

駐車場を出発したのは10時前だった。トレースを追ってゲレンデの左端の方に向かう。今のところ天気は悪くないが、予報では悪化する見通し。

しばらくは樹林帯。

途中でトレースがいろいろと分かれていてルートをはずしてしまったが、gpsのおかげで正しいルートに戻って、11時半頃に上部の平坦な場所に出た。ようやく正面にチセヌプリが現れた。

思ったよりヤブのようなものが見える。それに意外と傾斜がありそう。

左遠方はシャクナゲ岳。遠くにシャクナゲ岳に向かう先行パーティが見えた。

しばらくほぼ平坦な場所を進む。帰りは面倒くさそう。

20分ほど平坦な場所を進んで、そろそろチセヌプリへの分岐のあたりなのだが、チセヌプリへ向かっているトレースが見当たらない。もちろん人影も無し。天気も下降気味。

天気のことも不安で、この斜面を上がっていく気力が出なかった。12時前、ここで引き返すことにした。

シールを剥がすと面倒になりそうなので、平坦エリアの末端までシールのまま戻る。末端からは旧ゲレンデトップが見えていた。

ここでシールを剥がして下る。

イワオヌプリやニトヌプリに比べると雪が重かった。ライン取りが難しくて、ちょっとラインをはずすと面倒な登り返しが出てきたりして苦労した。

正味15分くらいの下りでゲレンデ下まで戻ってきた。

12時40分くらいには駐車場まで戻ってきて、そのまますんなりとホテルに戻った。

ホテル休養

1/27(金)は朝から天気が悪かった。天気予報でも回復の見込みはなさそう。

そうは言っても終日ホテルに留まっているわけにもいかないので、もし雪が小康状態だったらチセヌプリスキー場跡のあたりでも散策してみようと思って出かけた。

途中では雪が多少おさまってきていたが、駐車場に着いたらまたガンガン降り出した。

しばらく様子を見ていたが止みそうにもないので諦めて、ニセコアンヌプリ国際スキー場の様子を見に行った。

このあたりでは雪はさほど多く降ってはいなかったけれど、ゲレンデスキーをやる気分にはなれず、ホテルに引き返すことにした。

倶知安のツタヤで文庫本を買って、ホテルに戻ってのんびり過ごした。

ニトヌプリ

1/26(水)も天候は今ひとつだがチセヌプリに向かおう。

✳︎赤が登り。青が下り。

駐車スペースは五色温泉手前の曲がり角の路肩。無雪期は車道なのだが冬は除雪されていない。一昨日、昨日とここにはわりと車が停まっているのを見ていたので、早めに出かけた。とは言っても9時くらいなのだが、平日のこの天候にもかかわらずすでに数台の車が停まっていた。

9時20分くらいにチセヌプリを目指して出発した。しばらく車道を行く。

右手の斜面に入っていくトレースがあったが、これはニトヌプリへの向かうトレースだろうと思ってしばらく車道を進んだ。

チセヌプリへのルートも途中で車道をカットしていくのだが、どうもそのまま車道を進んでしまっているようだ。しかし戻るのも面倒だし、どうせ先でトレースに出会うはずなので、そのまま先に進んだ。

左手のチセヌプリの方に向かうトレースが2カ所ほどあったが、新しいトレースではなかったので見送った。今日は先行者が何人かいるはずなので車道を横切っているトレースがあるはず。

そのまましばらく進んだら右手にトレースが見えてきた。これは車道を横切ってはいないがそちらに合流する。明らかに今日のトレースだ。

そのままトレースを追っていくが、どうも進む方向がおかしい。チセヌプリは北に向かわなければならないはずだがトレースは東に向かっている。これはひょっとしてニトヌプリに向かうトレースでは?

どうもこれはニトヌプリに向かうトレースのようだが今さらチセヌプリに方向転換するわけにもいかない。天候も良くないしノートレースの斜面をラッセルする体力も無い。

トレースが急になってきたので今回初めてクトー(スキー アイゼン)を着けたが雪がやわらかいのでほとんど効果無し。どうもスノーシューのトレースのようなのでジグザグに登る。

標高が1000mを越えて、gpsでは山頂まではあと標高で数十メートルくらいだが、いよいよ見通しが効かなくなってきた。おまけにトレースもわからなくなった。

gpsがあるので戻れなくなることはまずないと思うが、今日はもうこのあたりでお終いにしようと思う。

12時前にシールを剥がして新雪斜面に向かった。

今日も雪はフカフカのパウダースノー。腕が上がったような錯覚に陥る。

10分くらいで車道に合流するところまで下りてきた。

昨日のイワオヌプリのような広大な斜面は無かったけれど、そこそこ満足することはできた。

あとは車道を10分ほどで駐車スペースに戻ってきた。

あとはすんなりホテルに戻ってのんびりしようと思う。

イワオヌプリ

夜の寒さは恐れていたほどではなく、アマゾン毛布のおかげでぐっすり眠ることができた。夜中の積雪はわずかだったので大丈夫だったが、まともに降ったらたまらない。

1/25(火)は予定通りイワオヌプリに向かう。

✳︎赤が登り。青が下り。

昨日と同じく五色温泉の駐車スペースに車を停めて、9時半頃に出発した。

左手にイワオヌプリ。

右手にはニセコアンヌプリ。

序盤は気持ちの良い樹林帯。

樹林帯を抜けて広大な斜面を先行パーティのトレースに助けられて上部に出た。

先行パーティは左のピークに向かったが、目の前のピークの方が高そうに見える。しかしこちらはトレース無し。

どうするか迷ったが正面のピークに向かうことにした。

ノートレースの斜面を登っていったら先行パーティが左のピークに到達しているのが見えた。そしてそこには標柱のようなものが見えた。やはりあちらが本当のピークだったのだ。致し方なくそちらに方向転換。

11時ちょうどにイワオヌプリの山頂(1116m)に到着した。

帰ってから地形図を確認したら、三角点があるのは私が目指した方のピークだったように思われる。

イワオヌプリ山頂からのニセコアンヌプリ。

ニトヌプリ(左)とチセヌプリ(右)。

さて、お待ちかねのダウンヒル。山頂直下は一部ガリっている部分があってあせったが、少しトラバースしたらパウダーになった。

これぞ北海道のパウダースノーという雪質!!。できるだけ先行者のシュプールを避けて下りた。が、ものの2〜3分でおいしい斜面は終わってしまった。

ここに来る人たちはみんなまた登り返して何度かダウンヒルを楽しむようだが、私はそこまでの気力は無い。十分に満足したというわけではないけれどまた登り返すほどの気力は残っていないので、そのまますんなりと下った。

山頂から25分くらいで下まで下りてきた。

今晩から倶知安の「トリフィートホテル&ポッドニセコ」というホテルで4泊する。

部屋の大きなカプセルホテルという造りで、完全な個室ではないけれど2畳くらいのスペースでカーテンで仕切られている。

すぐそばにスーパーとコンビニがあるので便はいい。イビキのうるさい人がいたが耳栓をしたらさほど気にならずに眠れた。やはり車中泊よりははるかに気楽だ。

ニセコへ

1/24(月)は手稲ネオパラへ行こうと思って登山口に向かったが、住宅街の細い道に入り込んで登山口にたどり着くことができなかった。除雪で雪の壁ができていて道幅も細くなって見通しがきかない。こんなところでウロウロしていたら事故を起こしかねないので諦めることにした。

それならということで無意根山に向かったのだがまたもや登山口がわからず、結果的に登山口への道が除雪されていないということがわかった。

今日は札幌で泊まろうと思っていたのだがここまで来たら札幌に戻っても翌日適当な行先が無いので、ニセコに行ってしまうことにした。

ニセコは昨年3日ほど過ごしたのでだいたいの様子は覚えている。まずは道の駅へ。

羊蹄山は見えているのは下半分くらい。

まだ昼過ぎなので五色温泉の方に行ってみることにした。

平日だが数台の車が停まっていた。せっかくなのでニセコアンヌプリの麓を少し滑ってみようと思って準備していたら、こんな時間でも後からやってくる人たちがいた。

午後2時頃に出発した。

このあたりの地形は記憶がある。

次第に天気が悪化してきたので40分ほど登ったところでおしまいにすることにした。

シールを剥がして下りへ。

ものの5分くらいで車まで戻ってきた。

板を脱いで片付けをしてりたら突然片方の板が勝手に滑り出してしまった。滑走モードで下りてきているのでストッパーが効くはずなのだが、どういうわけかストッパーが上がってしまっている。歩行モードにしないとこういう状態にはならないはずなのだがどうしてこうなったのかさっぱりわからない。

板は車道をどんどん滑っていった。最初追いかけようとしたのだが、歩いて追いかけたくらいでは追いつかなさそうで、それに追いついたとしても戻ってくるのが大変だ。

ブーツを脱いで装備を大急ぎで車に放り込んで、車で追いかけることにした。

幸い、200mくらい先で止まっていた。ちょうど五色温泉の宿のそばだったので、ここの温泉に入っていくことにした。

いいお湯でした。

今宵の宿は昨年2泊したトイレのある駐車場。

今回初めての青空駐車場泊。寒さにはさほど不安はないのだけれど、天気予報ではこの先はかなり雪が降りそう。車中泊している間に雪が積もるとドアを開けた瞬間に雪が車内にどさっと入ってくるということを経験的に知っているので、明日から倶知安の安ホテルに泊まることにした。

ホテルが取れたので気分が楽になって、ほっこりした気持ちでアマゾン毛布入りシュラフに潜り込んだ。

朝里岳

1/23(日)は朝里岳に向かう。

※赤が登り。青が下り。

朝里岳は札幌国際スキー場のゴンドラ山頂駅からスタートするのでまずはスキー場へ。今回初めて晴れた。

朝里岳だけが目的ならゴンドラ片道切符だけでいいのだが、時間的にはたっぷり余裕があるので1日券を買った。

ゴンドラ山頂駅から立ち入り禁止のロープを越えていく。山スキーヤーだけではなくボーダーやスノーシューのハイカーなどがたくさん朝里岳に向かう。

目の前に朝里岳が望める。

準備を整えてスタートしたとたん、ビンディングが簡単にはずれてしまった。何度やりなおしてもうまく履けない。しかも左右の両方。ここまでの二日間は問題なく使えていたのだが・・・。

実はゲレンデでこういうことがこれまでに何度かあったが、何が原因かさっぱりわからない。ブーツに雪がついているわけでもない。

30分くらいは悪戦苦闘していたのではないだろうか。ついに諦めてゴンドラでいったん下ることにした。スキーは2セット持ってきている。

別の板を持って再度ゴンドラ乗り場に向かったところ、長い行列ができていた。今日は好天の日曜日なのだ。しかし並ぶしかない。が、待ち列に一人客用のあって、こちらに行くと意外とすんなりと乗れた。

2時間近くタイムロスして、再スタートできたのは11時過ぎだった。

ようやく山に入れたと思ったとたん、うるさいエンジン音が聞こえてきた。何とスノーモービル。排気ガスの匂いまで漂ってきた。がっかり。

しかしスノーモービルが走っていたのは出発直後のエリアだけで、間もなくエンジン音も聞こえなくなった。

気温はかなり低いようで、写真には写っていないがダイアモンドダストがキラキラ輝いていた。

樹林帯を越えて広大な斜面が目の前に広がってきた。

歩き出して1時間くらいで山頂エリアまで来たが、あまりに広大でどこが山頂なのかわからない。小ぶりのスノーモンスターに出会った。

余市岳と手前に広がる飛行場と呼ばれている大平原。こういう真っ平なところをスキーで行きたいとは思わない。

あたりを見回しながら歩いていたら標識らしきものが目に入った。12時20分、ようやく朝里岳山頂(1280.6m)に到着した。

モンスターの陰でシールを剥がして下りの準備。

そして無木立の広大な斜面に飛び込んだ。

チョー快適な斜面だが快感はあっと言う間に終わってしまった。2分くらい?

あとは平坦なところをえっちらおっちら。さらに板を担いでちょっとした尾根に上がって、滑れそうに見えた林に入ったらすぐにアップダウンの試練が待ち構えていて、山頂から30分ほどかかってようやくスキー場エリアに戻ってきた。

あとはゲレンデを下までおりて、車に戻ってカップ麺昼食にした。

その後は4時過ぎまでゲレンデを滑って、ちょっと前にネットで見つけた「ていね温泉ほのか」へ向かった。

ここは24時間営業という温浴施設で、個室で寝ることができる。明日は札幌郊外のルートに行きたいと思っていたので小樽には戻らないことにしたのだが、どこか屋内で車を停められるところがないか探していて見つけた。もちろんコインパーキングよりははるかに高いけれどホテルに泊まるよりはマシ。車も屋内の駐車場に置くことができたので安心して眠ることができた。

朝里川温泉スキー場

1/22(土)は春香山へ行こうと思って登山口に向かったが、目的地の数百メートルくらい手前で通行止めになっていた。距離的にはここからでも歩けるくらいだが、このあたりに車を停めておけそうな場所が無い。仕方なくここから近い朝里川温泉スキー場へ行くことにした。

シルバーだとリフト券は3000円。駐車場は無料なのでかなり割安だ。

ゲレンデは圧雪されていなくて、上部の斜面はパウダー部分が結構残っている。

ツリーランエリアもあって、林の中を滑ることができた。

昨日の塩谷丸山の雪とは全然違って「これが噂の北海道のパウダースノーか!!」という感触だった。

温泉は昨年も寄った「湯の花 朝里殿」へ。

夜はまた小樽に戻って昨日と同じ屋内駐車場に入った。

塩谷丸山

記録に書かれていたようにJRの塩谷駅の駐車場に車を止めた。雪が降ったり止んだり。

出発しようかどうしようかと悩んでいたら、後から来た車の3人パーティが小雪の中を出発して行った。

それを見ると急に気分が楽になって、がぜん行く気が出てきた。

※赤が登り。青が下り。

準備を整えて10時頃に出発した。しばらくはザックにスキーをつけて車道を歩く。

15分ほどで登山口へ。

除雪されているのはここまで。この先でスキーを履く。

先行者のトレースを追っていたら前方に見えてきた。先頭が男性で後続の二人は女性のよう。

しばらく後ろについていたが、ふとgpsを見ると入れてきたルートからはずれてきている。先行者は知っていてルートを選んでいるのかも知れないが、そのあたりのことはわからないので、私は斜面を適当に横切って本来のルートに向かうことにした。

小雪が舞って風も強くなってきたが、あと少しのはずなのでピークを目指す。

ピーク直下に来たら人影が見えた。先ほどの3人パーティだった。

ここでスキーを脱いで12時40分、塩谷丸山山頂(629.2m)に到着した。

わずかの間、視界が開けて石狩湾が望めた。

写真を撮ったら早々に下山に移る。

頂上直下の斜面は大変な重雪で、滑り出したとたん、前のめりにつんのめって頭から雪面に突っ込んだ。先が不安になる。

このルートは上部では滑りは登りとは違うラインで下るようなのだが、初めてだと不安を感じていたのだが、幸い先行パーティがそのラインへ行ったようなので、そのトレースを追って行った。幸い、雪質はマシにはなったが、期待していたほどのパウダーではなかった。

先行パーティの一人の女性がちょっととまどっておられたようで、少し離れたラインで追い抜いてしまった。ルートがよくわからないが、gpsのルートから離れないようにして下って登りのトレースに合流した。

20分ほどの下りで登山口に戻ってきた。

この下でスキーを担いで歩いていたところ、3人パーティの男性が追い付いてこられた。「山頂の雪は重かったですねぇ」と言葉を交わした。

午後2時前に駐車場に戻ってきた。

カップ麺やコーヒーで一息ついてから、フェリーターミナルそばの「小樽温泉オスパ」に向かった。JAF割引で650円で入れた。

今晩どこに車を停めるか調べていたところ、小樽駅の近くにコインパーキングで屋内の施設があるというのを発見して、ここに行くことにした。24時間1000円なり。

冬の北海道の極寒に備えてアマゾンで新規購入したシュラフの中に入れるタイプの毛布に潜り込んで眠りに入った。