矢田丘陵

矢田丘陵は生駒山地の東に南北に走る丘陵地。せいぜい標高 300m 少々なので、山というほどではない。
生駒や奈良の山へ行くといつも見える場所で、一度歩いてみたいという興味は持っていた。
しかしながら仕事ならいざ知らず、丘陵歩きにわざわざ自分で出かけるのも面倒で、これまで訪れる機会が無かった。
昨日は天気予報ではあまりすっきりしない天候が予想された。まともな山だと雨に遭うかも知れない。それにこのところ不明瞭な路でヤブ歩きが続いていたので、たまには気楽に行けるルート設定にしてみたいという気持ちになった。
そこで直前になってふと思いついたのがこの矢田丘陵。地図を見ると最南端が法隆寺のあたりで、法隆寺をスタートして北上して最北端の生駒市の総合公園まで行って、それから道をうまくつなげると飯盛霊園を経由して家まで帰れそうだった。
総合公園から飯盛霊園までの道が不明瞭だったが、ヤマレコを検索したらちょうどこのあたりを歩いた人のデータがあった。
この情報を元にしてルート設定したところ、自宅まででおおむね 40km 程度だった。これなら丘陵歩きなので大丈夫だろうと思った。

8時過ぎに法隆寺駅に着いて、駅前の案内板のあるベンチで用意して、8時 20 分頃に出発した。
天気予報では随分気温が下がると言っていたが、それほどではない。
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法隆寺はおそらく初めてだと思う。
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まだ時間が早いせいか、参拝客はあまり多くない。拝観料を払って中に入るつもりはないが、外から見えるあたりはざっと歩いてみた。
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ついでなので向かう方向とは逆の西に向かって、藤ノ木古墳も訪れておく。
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もう一度法隆寺に戻ってトイレを拝借して、いよいよ矢田丘陵への道に向かう。
gps にルートを入れてきたので迷わずに行けたが、随分細い道で、あのヤマレコのデータに出会わなければ苦労しただろう。
最初の目標は松尾寺。
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ゴルフ場の中を抜けて行く。
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地元の人に馴染みの寺なのか、この時間でも下ってくる人がたくさんいる。
法隆寺界隈で時間を使ってせいで、1時間少々でようやく松尾寺に到着した。
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寺の上に松尾山神社というのがあったので、ひょっとしたらここから松尾山へ行ける道があるかもと思って上ってみたが、期待ははずれて結局元に戻ることになってしまった。
年配の参拝客が多かったが、実は車道がすぐそこまで入っていた。
このあとは一般車が入れない細い車道を登って、最後は急登を少し上がって松尾山山頂(315m)へ。
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山頂エリアは電波塔か何かの工事をやっていた。
この日の最高標高点だと思っていたけれど、帰ってから確認したら交野山のエリアの方がここより高かった。
※実は矢田峠のそばに 340m 地点があったのだが、まったく気が付かなかった。
ここからはしばらく山道になる。すれ違うハイカーもちらほらと。
展望台からの東側の眺めは素晴らしかった。やや南向きのアングルで、左端は龍王山と三輪山。正面向こうは音羽山のあたりだと思う。
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矢田峠はどこなのかよくわからなかった。
道標はわりと整備されているけれど、どうも表示がわかりにくい。管理道路などもあって、表示に従って歩いたら余計な回り道をさせられたりする。
一度はまた元に戻ると思ってしばらく下ったが、これはおかしいと気付いて元に戻った。今回はこういうロストは無いはずだったのに・・・。
今度の展望台からは生駒山が正面に。
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このコースは道そのものはしっかりしているし、アップダウンも少ないので、ほとんどが走れる。だから逆にしんどい。ちんたら歩ける部分があまり無いのだ。
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こんな道はオフロードバイクが入ってくるのではないかと懸念していたが、バイクには出会わなかったもののマウンテンバイクには何度もすれ違った。
一度細い車道に出て、すぐにまた山道に入る。
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帝塚山大学に近づいてくると、グラウンド(おそらく)からの大きな声がたくさん聞こえてきた。
大学の正門そばで一旦車道に出る。
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ルートはこの道を渡るのだが、前方には道らしきものが見あたらない。それに交通量も多い。こういう場所ではよく地下道か横断歩道があるのだが、それも見あたらない。
たまたま大学の正門に警備員の方がおられたので尋ねてみたら、この道を渡って少し西に行った所から山に入るとのこと。
峠になっているので向こう側から来る車が見えにくくて緊張したが、何とか無事渡ることができた。
後で矢田丘陵の案内パンフレットを見たら、もっと西の横断歩道を渡るのが正規ルートだったようだ。
木道の急な階段を上がって、また細い車道に出て、ここの展望エリアでおにぎり休憩にした。11 時半で、出発して3時間少々。
この先の展望橋からの生駒の眺め。
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いよいよ矢田丘陵も終盤のエリアに。
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このあともまた一度街に下りてしまいそうになって戻るはめになった。
しかし幸いヤブこぎになることはなく、出発して4時間で総合公園への車道に出た。これで矢田丘陵は実質的にお終い。
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gps に入れてきたルートでは総合公園の中を突っ切っている。ルートに従って進んでいたら、グラウンドで行き止まりになってしまった。
さて道はどこ? と眺めていたら、かすかな踏み跡があるのに気付いた。
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確かにここを通っているようだが、これまでの道とはうってかわって不明瞭な道で、枝道もあってややこしい。
踏み跡に従って進んでいたら、ルートからずいぶんはずれてきた。変な方向に行ってしまいそうだったので、はずれた場所まで戻ったが、そのあたりには分岐は見あたらない。
今日はヤブこぎはしたくないと思っていたので、踏み跡を辿ってみることにした。しかしこの踏み跡も消えてしまった。
またもやヤブこぎになってしまった。もう道は無いので、gps を頼りに本来のルートの方向を目指して適当に行く。そうしたらピンクのテープが張られているのが目に入った。
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それほど古いテープではなさそうだったので、このあたりに踏み跡があるかも知れないと思ってテープを辿ってみたが、それらしい道は見あたらず。
車の音が聞こえるので、車道には近いようだ。
gps を頼りに急な斜面を谷に下りたら、かすかな踏み跡に合流した。ここから車道まではわずかだった。
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このあともしばらくは郊外の、車も入れないような細い道をしばらく辿って、田原台の住宅街に出た。
それにしてもこのルートを歩いたヤマレコの人、一体どうやってこんな道を見つけたのだろうか。
ようやくむろいけ園地へ向かう道と出会って、実質的な今日のコースが終わった。出発して5時間だった。
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あとはもう消化試合なのだが、距離はまだまだあるし、しんどい登りの三連チャンが待っている。気を緩めるわけにはいかない。
飯盛霊園に入ったところでどら焼き休憩を取って、霊園の登り車道を何とかジョグで上がりきった。
ほしだ園地はこれまで見たことが無いほど人が多かった。R168 の付近は路上駐車がいっぱいで、一体何を求めて来ているのかまったくわからない。紅葉がきれいとも思えないのだが。
ゴルフ場の登り車道も何とかジョグで上がりきって、残すはくろんど園地のみ。
この登りの三連チャンはいずれも傾斜が何とかジョグで上がれるくらいなので、よほど疲れていない限りは歩くわけにはいかない。標高差は 100m から 150m くらいなので、時間にすれば 10 分少々というところだ。
最後のくろんど園地は未舗装なので、一番しんどい。しかしここをジョグで上がりきるかどうかはその後の納得感に大きく影響するのだ。
くろんど園地を上がり切った時はほっとした。
交野山も国見山も山頂はパスして、最短経路で家を目指した。
お腹が空いたので、津田サイエンスヒルズの公園で最後の総菜パンを食べた。朝よりも寒い感じ。
穂谷川の堤防では足の裏が痛かった。今日は HOKA ではなく、久しぶりに Salomon の Sense Mantra にしたが、距離が長くなるとやはり痛い。
家に着いたのは午後4時 20 分頃。出発してからちょうど8時間で、距離は約 43km だった。

貴船山

日曜日は登山講座で京都北山の貴船山へ行ってきた。
多少は晴れ間も出るのではと思っていたが、午前中は時折小雨(霧雨?)という生憎の天候で、気温も高くて快適にはほど遠いコンディションだった。

叡山電車はやはり満員だった。京阪が少し遅れたせいで予定よりも1本あとになってしまった。
貴船口駅に集合して、しばらく車道を歩く。
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紅葉はなかなかきれい。イチョウの木が美しい。
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貴船神社本殿でお参り。ご朱印をもらう行列ができていた。
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このあたりから鞍馬にかけてはパワースポットのようだ。しかし私はこのあたりは何度も来ているものの、何も感じたことが無い。
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さらに車道を歩いて奥宮へ。
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会社員時代に慰安旅行で貴船の料理旅館に泊まったことがある。
あまりの料理の少なさにみんな不満たらたらで、さりとて外で二次会というわけにもいかない。
旅館の人がこれではまずいと思ったのか、しばらくしたら炊き込みご飯か何かのおにぎりが出てきたのを記憶している。
そんなこともあって、こういう観光スポットの料亭には自分で行くことはまったく無い。
少し車道を歩いて、ようやく滝谷の山道に入る。このあたりから小雨がぱらついてきた。
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小さな滝を眺めたりしながら急登を上って、昼前に滝谷峠に到着した。他にもたくさんの登山者がいた。
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最近では昨年の1月に二ノ瀬から入ってここを通った
滝谷峠は中学2年の時に初めてテントと毛布を担いでの登山で、バテバテになってたどり着いた思い出の峠だ。あの頃は東側の展望が開けていたが、今は杉の植林が伸びて展望はまったく無い。
ここで昼食をとって、ここから貴船山に向けて南下する。
途中で一般路をはずれて 722m のピークに寄り道する。
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15 分ほどで到着したが、展望も何も無し。このあたりの最高標高点(722m)だ。
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一般路に戻って、貴船山の最高標高点(716m)。
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ここから直接、貴船山の標識のあるピークに向かう。
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貴船山のピーク(699m)ではしばしナメタケ取りに精を出した。
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樋ノ水峠から東に向かってユリ道に合流。もう2時半だというのに下から若い女性4人連れがまったくの街スタイルで上がってきた。地図も持っていないようで、どこまで行くつもりなのだろうか。
ユリ道から分かれて夜泣峠を目指す。
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夜泣峠には3時 15 分に到着。
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つづら折れを下って、線路脇のスペースで収穫物を分配した。
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鞍馬へ向かう電車も満員だ。こんな時間帯に鞍馬へ向かう電車はいつもガラガラと思っていたので、ちょっとびっくり。帰りの紅葉ライトアップが目的かも知れない。
二ノ瀬駅には午後4時に到着した。
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帰りの電車、はたして乗れるだろうかと心配したけれど、まぁ並みの通勤ラッシュ程度で何とか乗り込むことができた。
山から下りてきた後に人混みにもまれるのは本当に疲れる。

経ヶ岳から三国峠、根来坂峠へ

昨日は秋晴れの好天だったので、練習会をさぼって高島トレイルの南部を歩いてきた。
高島トレイルに行ったというよりは、地図を見て設定したルートがたまたま高島トレイルの一部分だったという感じ。

久しぶりに土日に予定が入っていなかったので、天気が良ければ遠出しようかと以前から考えていた。ラストチャンスの白山にでもと思ったりしていたのだが、金曜日の随行が結構疲れた。歩きそのものはそれほどではなかったけれど、何度も乗り換える交通機関の長さに疲れてしまった。
土曜日は長距離運転する気分になれず、かと言ってせっかくの好天の休日を山田池の練習会だけで終えてしまうのはあまりにももったいない。もはやロードレースを目指しているわけではないのだ。
そんなわけで地図を見て直前に設定したのがこのコースだった。
朽木の桑原橋近くに車を置いて、ここからまず経ヶ岳。それから北西に向かって三国岳(さんごくだけ)を経て地蔵峠、三国峠(みくにとうげ。地形図には三国岳と表記されているが、登山者の間では三国峠と呼んでいる)。
さらに北東に向かって根来坂峠(ねごりざかとうげ)から百里ヶ岳まで足を延ばして鯖街道を桑原に戻るというコースを設定した。
gps 用にルートを引いたら 28km くらいだった。終盤の数キロは平坦な車道なので、これなら楽勝だと思った。
7月に久多へ行った時に使った湖西道路経由で1時間 40 分ほどで桑原橋に到着して、ヤマレコで得た情報で橋を少し越えた所のちょっとしたスペースを見つけた。
たまたま年配の男性がタバコを吸いながら立っておられたので、恐る恐る「ここに車停めても大丈夫ですか?」と尋ねたところ、「どうぞどうぞ」という気軽なお返事。ほっとした。
準備を整えて出発したのは8時 20 分だった。
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ここはちょうど高島トレイルの南端になる。
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ヤマレコの情報では今日の予定コースはおおむね道ははっきりしているようで、迷う心配はあまり無さそうだ。
と思って気楽な気持ちで進んだらいきなりコースミス!!。山手に入らなければならないところをそのまま沢沿いに進んでしまった。ほんの数十メートルで堰堤になって引き返した。
さらに山手に入ってすぐ、はっきりした道をそのまま真っ直ぐ進んだら急に道が消えてしまった。
あわてて戻ったら斜面を這い上がるのが正式ルートだった。
ロスタイムはほんのわずかだったけれど、まったく想定外のスタートだ。
かなりの急登が続く。途中で中高年の3人パーティを追い抜く。
朽ちて読めない札の残るお茶屋跡。
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歩き出して 45 分で稜線(丹波越)に出た。峠には年配の男女がおられた。意外と登山者がいる。
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一旦ここから南に向かって経ヶ岳を目指す。
道はかなり不明瞭だ。かすかな踏み跡と所々にある古いテープをあてにして歩いていたら、突然林道に飛び出した。こんな林道は地図には載っていない。
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林道を進むと下って行くので、強引に稜線の方を歩いてみたが、また林道に出てしまった。
経ヶ岳とおぼしきピークが右前方に見えたあたりでまた山道に入った。
かすかな踏み跡のある急斜面を這い上がって、スタートして1時間少々で経ヶ岳のピーク(889m)に到着した。
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帰りはしばらく林道を進んだが、どうも山道に戻る所を通り過ぎてしまったようだ。適当に斜面を這い上がって gps のトラックを頼りにうろうろしたが、なかなか元の峠に戻れない。
古いテープが見つかったと思ったらまた変な方向に行ってしまったりして、結局戻るのに行きと同じくらいの時間がかかってしまった。
ここからも道は非常にわかりづらかった。ちょうど落ち葉の季節なので、落ち葉に覆われていてどこが道なのかさっぱりわからない。
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まぁどこでも歩けると言えば歩けるのだが。
中高年の5人ほどのパーティがこちらに向かってくるのに出会った。彼らもトレースを見失っていた。
三国岳(959m)へはルートから少しだけ西に入った所にピークがある。
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7月に来たばかりで、こんな山にこんなにすぐに再訪することになるとは思いもしなかった。
何だかんだで出発してからすでに2時間が経過している。思ったより時間がかかっていて、今日のコースはそれほど甘くないという気がしてきた。
それでもこのあたりからは少しルートがはっきりしてきた。所々に黄色の「高島トレイル」というテープが巻かれている。
古屋(ふるや)からの道が合流する岩谷峠。
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カベヨシ(818m)でおにぎり休憩にした。三国岳から1時間かかっている。
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好天だがずっと樹林帯なので日射しは避けられている。それでも気温はやはり高めで、冷えることを想定して少し厚着(ノースリーブメッシュシャツの上に長袖ジップシャツ)で来たので暑い。水分の補給量がいつもより多い。
林道のある地蔵峠まではここから 30 分くらいでいけるのではと思っていたが、結局 45 分ほどかかった。
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峠に下りる手前で単独行の男性が登ってくるのとすれ違ったが、この時間(12時過ぎ)にこれからどこへ向かおうというのだろうか。
三国峠への登り口がよくわからなかった。最初、林道をさらに奥の方へ少し行ってしまったが(gps のルートがその位置だった)、三国峠側の斜面から離れるのと、以前に随行で三国峠へ行ってここへ下山した時、確か峠の少し東側に下りたような記憶があったので、戻って少し東へ下ったところ、無事道標を発見した。
ここの登りもなかなかの急登だ。以前に来た時は下りだったのだが、小雨で滑りやすかったと書いている。
途中一カ所少し下って登り返す所があったが(まったく記憶にない)、このあたりのトレースを見失ってしまって、とんでもないヤブに突入してしまった。しかしこのまま突っ切るしかない。
5分ほど格闘して何とかトレースに戻ることができた。こういうロストが一番痛い。
地蔵峠から 40 分ほどで三国峠(776m)の山頂に到着した。山頂なのだがなぜか峠と名づけられている。
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そろそろ補給したかったが、人が多くて煩わしいので、写真を撮っただけで眺望も眺めずに早々に下山した。
前回来た時に沢筋を上がってきたクチクボ峠までは 10 分足らずだった。ここでどら焼き休憩。
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地図を開いてこの先を考える。すでに午後1時。根来坂峠まではまだまだ距離がある。
この季節の日暮れの速さを考えると、根来坂峠2時というのが百里ヶ岳へ向かうタイムリミットだろうと思った。それを過ぎると下山後の車道で日が暮れてしまうだろう。ヘッドランプは持ってきているけれど、狭い車道の薄暗い道を走るというのは事故に遭う典型的なパターンだ。この道は鯖街道ウルトラマラソンなどで何度か通っているので、そこそこ車が走るということは知っている。
途中で東側に展望の開けた場所があった。東山などの朽木の稜線や、その向こうに比良山系が見えているはず。足元にはこの後で走ることになるであろう県道もちらっと目に入る。
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この稜線も部分的にはアップダウンが厳しかった。根来坂峠2時はもはや不可能で、おにゅう峠から車道を下ろうかと思った。
オクスゲノ池では東向きに方向転換するのだが、そのまま北へ行きそうになった。
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落ち葉の少ない季節ならもう少しスムーズに歩けるのかも知れないが、それにしてもトレースの不明瞭なコースだ。こんなコースを gps 無しで地図とコンパスだけで迷わずに歩けるような人は天才じゃないかと思った。
このあたりはおそらく歩く人も少ないのだろう、素晴らしい自然が残されていて、こんな美しい光景を独り占めできるのはありがたいことだ。景色や風景にはあまり感動を覚えない私でも、この光景にはさすがに立ち止まって見とれてしまった。
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おにゅう峠手前のジャンクションピーク手前の斜面の眺望も素晴らしかった。
一番高いのはおそらく武奈ガ岳。その左側がツルベ岳だと思う。
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横に目を向けると根来坂峠下の車道が見える。
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おにゅう峠に着いたときはすでに2時半を少し過ぎていた。
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このまま車道を下るつもりで走り出したが、思ったより車が多いのに閉口して、根来坂峠までのトレイルに入ることにした。
根来坂峠には午後2時 45 分に到着した。これで鯖街道に合流したことになる。
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百里ヶ岳への道を見送って下り始めたが、やはり百里ヶ岳へ向かうべきだったかもという気持ちがふつふつと湧いてきた。体力的にはまだ余裕があったので、問題は時間だけだった。あと1時間早くスタートしていればと思ったが、いささか軽く見過ぎていた。
少しやり残しがあるくらいの方がいいのだと自分に言い聞かせて、足元に気を付けて下った。
鯖街道ウルトラマラソンを最後に走ったのはまだほんの2年前のことなのだが、もう記憶が曖昧になっていた。
このあと車道に出て少し下ってからまた山道に入って、そのまま下まで山道が続いていたように記憶していたのだが、実はもう一度車道に出てから再度山道に入っていた。
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これで今日の山道は終了。
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小入谷(おにゅうたに)に出る手前で水の流れを二カ所渡らなければならない。最後の最後で足を濡らせたくなかったのだが、二カ所目の最後の二歩で結局濡らすことになってしまった。
ここは「おにゅうだに」と読むのだが、小浜側の「遠敷」も「おにゅう」と読む。県境を隔てて北側と南側で、おなじ発音で字が異なる地名があるというのは不思議な感じだ。
車まではあと 5km くらいだろうか。午後4時に着くかどうかというところだ。もし百里ヶ岳へ行っていたら間違い無く車道で夕暮れになった。
生杉(おいすぎ)の大宮神社。
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古屋(ふるや)のあたりは何となく記憶がある。
車に戻ったのは4時ちょっと前だった。約 28km、7時間 40 分だった。
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家にメール連絡しようと思ったが、au の携帯は圏外。しかし docomo 回線のスマホは問題無かった。そろそろ MNP で全面的に乗り換えるべきだろうか。
鯖街道ウルトラマラソンではこのあたりの車道は長くて、小入谷から久多まで 17km くらいある。車で走りながら、よくこんな道を走ったものだと自分で感心した。もう二度とやることは無いだろう。

七種山

昨日は登山教室で兵庫県の七種山(なぐさやま)へ行ってきた。今回も行くのはもちろん、山名を聞くのも初めての山。
しかも姫路から播但線に乗り換えて福崎まで行って、さらにタクシーという遠距離行程だった。
二日ほど前までは雨の予報だったけれど、結果的には朝から快晴で、少し暑いくらいの一日だった。

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タクシーで金剛城寺旧山門まで行って、ここから歩き始める。
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七種川沿いには滝がたくさんあるが、水量が少なくていずれもいささか迫力不足。
40 分ほど登って七種神社へ。
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そばの滝見台からは最大の七種滝が眺望できる。
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ここから岩場の急登が続く。
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所々にきれいな紅葉も。
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ちょうど昼頃に七種山山頂(680m)に到着した。680m とは思えないくらい登りがいのある山だ。
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北西方面には雪彦山がど〜ん。
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山頂直下には大きな割れ目の入ったつなぎ岩。
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昼食後は稜線を辿って七種槍へ向かう。
このあたりは岩場が随所にあって要注意だ。滑落事故も何度か発生しているらしい。雨でなくて良かった。
急なアップダウンの繰り返しで時間がかかって、七種槍(577m)に到着したのはもう午後3時に近かった。
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ここからもまだ岩場が出てくる。下っている時はわからないけれど、下から見上げると側壁は垂直に近い斜面になっている。
振り返ると七種槍が立派に聳えている。
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タクシーの待つ野外センターに下りた時は4時半を過ぎていた。
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なかなか登り甲斐のある山だったけれど、個人的に再訪したいかどうかと言うとちょっと微妙だ。いささか遠すぎる。

大文字山

昨日は京都一周トレイルの随行で大文字山へ行ってきた。
もう少しいい天気を予想していたけれど、終日ほぼ小雨の肌寒い一日だった。

行動時間の短い講座なので、朝 10 時に蹴上に集合した。生憎の小雨模様。
まずはねじりまんぼをくぐる。
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インクラインのそばには琵琶湖疎水設計者の『田辺朔郎博士の像』。初めて見た。
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日向大神宮へ。
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天の岩戸に入る。
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もう一つの一周トレイルコースと七福思案処で合流。ここからは南禅寺や若王子神社に下る道が分かれているが、歩いたことが無い。
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12 時過ぎに大文字山山頂(465m)に到着して昼食。
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実は一周トレイルコースは大文字山山頂には至らずに、山頂のすぐ南から鹿ヶ谷を下りている。火床あたりのエリアは公共のハイキングコースには含めないような配慮がなされたというような話を聞いた記憶があるのだが・・・。
と言うことで、昼食後は少し南に戻って鹿ヶ谷を下りる。雨で濡れていて若干滑りやすい。
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桜門の滝(ろうもんのたき)。
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その後、法然院をちょっと覗いて、哲学の道をたどって銀閣寺道で解散となった。
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まだ2時半過ぎなので、私はこれからアフターを楽しむことにした。
目指すコースは以前に一度歩いたことのある、中尾城趾を通って大文字山に至る道。あまり歩かれていない。
かすかな記憶を辿りながら、まずは中尾城趾に到着。
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真っ直ぐ進む道と、右上に分かれる分岐が何度かあって、いずれも右上に向かった。真っ直ぐ行くと如意ヶ嶽に行ってしまう可能性があるので。
落ち葉が道を覆っていて踏み跡が不明瞭だが、gps で現在地を確認しながら進んだ。
後半は前回と少し様子が違って、前回よりも少し早めに火床からの道に合流した。
銀閣寺から 40 分少々で今日二度目の大文字山山頂。
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下山は途中で一周トレイルコースからはずれて若王子へ向かう。
トレイルコースの分岐には道標があって、若王子神社、若王子墓地、南禅寺への破線が記載されている。
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新島襄、八重の墓があるという若王子墓地へ下りようと思った。
少し下ると右に分かれる道があったので、これが若王子神社へ向かう道だろうと思って見送った。
しばらく下ると不明瞭な踏み跡が右に分かれている。道標も何も無かったが、少し下ってみた。荒れているが何とか下れそう。
ほとんど人が歩いていない感じで荒れていたが、コンクリートの道に出た。墓地という雰囲気ではない。
さらに下ったら若王子神社の境内に出た。
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境内のそばには「新島襄、八重の墓 20 分」という標識が立っていた。
新島襄や八重にはまったく興味は無いので、また登るというのは一瞬躊躇したけれど、まだ午後4時。せっかくここまで来ているし、今日行っておかなければもう二度と来ることが無いかも知れないと思って、また山道を登って行った。
10 分足らずで墓地のエリアに出て、奥の方に「新島襄、八重の墓」があった。新島襄の墓には新しい立派な花が添えてあった。
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あとは下道をひたすら三条に向かう。山が終わったあとに長い下道を歩くのは苦痛でしかない。しかも街中だ。
一瞬、蹴上から地下鉄に乗ろうかという気持ちも浮かんだけれど、まだ時間もあったので、何とか三条まで歩いた。ちょうど午後5時だった。

大野山

昨日の登山教室は北摂の大野山(おおやさん)。登るのも山名を聞くのも初めての山。
地図を見ると予定のコースはかなり距離が短いが、岩場めぐりに行くらしい。土曜日の講座は若干難易度の高いコースを行くことが多いので、岩場を登ったり下ったりするのかも知れないと思って、念のためにスリングとカラビナを持って行った。

朝方はわりと冷え込んだけれど、好天で暖かくなりそうな感じがする。
今回も電車を何度も乗り換えて、さらにバスに 30 分以上ゆられて、家から3時間以上かかってようやく登山口に到着した。バス停名は「西軽井沢」。
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しばらく林道を登って、しっかりした山道に入る。
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特に問題も無く、1時間半ほどで大野山の山頂(753m)に到着した。
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別の方向からは山頂直下まで車道が上がってきていて、車が何台か止まっていてテントも何張りかある。バーベキューでもやっているのだろうか。
いつも慌ただしい昼食も今日は1時間かけてゆっくりと。
頂上からの展望は 360 度なのだが、今日は遠方が霞んでいてあまりよく見えない。
ゴルフ場の後ろのさらに遠方の山はおそらく剣尾山。
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昼食後は天文台のエリアへ。
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ここから六甲方面の眺めはちょっと水墨画のような雰囲気。
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ここから岩場めぐりに入る。
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特徴的な大きな岩に名前がついているのだが、必ずしもすべての岩に標識が置かれているわけではない。
うるし岩。
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名称はわからなかったけれど、アルプスのダン・デュ・ジュアンのミニチュア版。
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おにぎり岩。
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篭坊温泉を見下ろす。
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このあたりは 8000 万年ほど前に火山の噴火があったらしい。それでこのあたりには温泉が点在しているのであろう。
車道に出て、ゴルフ場の横を通って下る。
このあたりにヒダリマキガヤという天然記念物があるとのことで、バスの時刻を確認してから探索に行った。
ようやく銘板が見つかったが、肝心のカヤの木がどこにあるのかわからない。
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少しうろうろしてようやく、この銘板の反対側にあることに気が付いた。
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何と言うわかりにくい銘板の設置場所。おまけにここへの案内板は途中にはまったく無かった。
カヤの木自体もツタがからまっていて、手入れされている様子はまったく見られなかった。
柏原のバス停には大きな標識が立っているのに、何の管理もされていない様子だ。
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早めに終了したので、UTMF でもらったノースフェイスの割引券を使おうかと思って、大阪駅そばのグランフロントに立ち寄ることにした。
大阪駅は乗り換えではしばしば通過するけれど、外に出ることはほとんど無い。せいぜい地下道で淀屋橋へ向かうくらいで、近年にできた商業施設へはまったく入ったことが無い。
先月の京都の Step でのシューズ購入に続いて、また実店舗でのショッピングに行ってみることにした。
たまたま同じ方向に行かれる方が二人いたので、阪急の梅田駅から一緒にグランフロントに向かう。
しかし改札を出てからの雑踏で一気に疲れた。
グランフロントに着いた頃にはすでに疲労度 80% という感じ。
まず好日山荘に入ったけれど、人いきれとレジの混雑ぶりを見ただけでぐったり。
もう帰りたい気分だったが、せっかく来たのでノースフェイスに寄らないわけにはいかない。
気力を振り絞ってノースフェイスに寄ってみたが、すでに購買意欲はまったく無く、とにかく一刻も早くこの雑踏から逃れたいという気持ちばかりが募って、結局何も買わずに淀屋橋駅に向かった。
先日の Step は平日の昼間だったのでほとんど客もおらず、新京極もまだ耐えられる程度の混雑だったけれど、土曜日の夕方のグランフロントというのはおそらく最悪のタイミングだったのだと思う。
やはり買い物はネットに限るということを再確認したのだった。

南葛城山、和泉葛城山

11 月 3 日というのは好天特異日らしい。20 年ほど前はこの日は毎年、丹波高原マラソンに行っていたが、確かに雨に降られた記憶は無い。
昨日も好天になりそうだったので、先月ロストのために序盤で終わってしまった和泉山地のコースへ再訪することにした。
紀見峠をスタートして最長で山中渓までを予定していたけれど、内心では犬鳴山温泉まで行けばもういいかなという気持ちもあった。目安としては午後2時までに犬鳴山温泉に到着したら先に進もうという感じ。

先月と同じく始発で出かけて紀見峠駅を7時前にスタートした。
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上は半袖シャツ1枚とアームウォーマーと指出し手袋。下はヒザ下タイツにカーフサポーターで、少し寒かったけれど歩き出したらちょうどいいくらいになるだろうと思った。
序盤は道ははっきり記憶があるので気分は楽だ。岩湧山三合目への登りでは朝日の木漏れ日がきれいだ。
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岩湧山三合目まで 40 分ほどで到着して、ほぼ1時間でダイトレとの分かれの林道に出た。
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南葛城山(922m)までは以外と遠く、ここから 50 分ほどかかった。本日の最高地点。
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ここから先は若干注意が必要。先月は稜線伝いに行こうとしてロストしたので、今日は大畑へ下る道を行くつもりだ。
地図を見ながら現在地を慎重に確認しながら下る。そして分岐点に到着。
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先月はここを右に行ったのだ。今日は左を下る。
人通りの少なそうな荒れた道を下って、先月下りてきた所に出た。
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少し車道を下って、地形図にあった山道で稜線に向かう。ここも踏み跡程度だったが、無事稜線に合流できた。
ただ、登り返しが以外とあったので、時間的には先月のコースの方が早かったかも知れない。と言っても大差は無さそうだが。
蔵王峠に9時半に到着した。先月は 11 時半だったので、2時間のロスタイムだった。
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ようやくスタート地点に到着した感じ。
ここからはしばらく車道を行く。
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燈明岳への分岐がはっきりわからなくて少し手前の工事道路のようなところを入ってしまったが、ほどなく本来の林道に合流した。ここで今日初めて腰を下ろしてぼたもち休憩。
舗装された林道にうんざりしてきた頃、燈明岳への朽ちた道標が現れた。今日は小さなピークはパスして先へ進もうと考えていたけれど、いざそばまで来ると、もうここへ来ることは無いんじゃないかという気がして、せっかくなので山頂へ行っておこうと思い直した。
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山頂(856m)まではほんのわずかだった。
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さらに先に進んで林道の先の方に下りようと思った。ほどなく不明瞭になったが、下に林道が見えている。そこに向かってヤブを下りて、林道が登る方向に進んだ。ただしここは舗装されていなくて、先ほどの林道とちょっと様子が違う。
少し進んだら前の方に人が見えた。この道で正しかったんだと思いながら近づいたら、何とオフロードバイクの3人組だった。
そばを素通りしたら道があらぬ方向にカーブしている。gps で確認したらやはりロストしていた。今日初めての道に入ったら早速のロストだ。
引き返したらすぐに本来の林道に出会った。ロスト時間は数分程度。
まだしばらく林道が続く。どうもこのあたりはオフロードバイクの人気エリアのようで、その後も何度かバイクとすれ違った。
和泉葛城山はまだまだ遠い。
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七越峠へは 11 時ちょうどに到着した。ここはさらに立派な車道だった。
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ここに来るまでは三国山へも行こうかと思っていたのだが、結構距離がありそうで、それよりも車道でまたバイクに出会いそうなので、今回はパスすることにした。多分もう来ることはないだろう。
この車道はバイクはおろか、車まで入れるようだ。
しばらく進むと経塚山への道標が目に入った。せっかくなのでこれは行ってみることにした。
これが山頂(825m)なのだろうか。
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ピークがもう少し先なのかどうかはっきりしないのでさらに進んでみたが、次第に下ってきた。
また車道に出ることを期待して進んでいるのだが、不安なので登山地図を開けてみた。しかしここに登山路は書かれていなかったし、進んでいる方向も車道から離れてきている。
ところが地図を片付けて歩き出すやいなや、前からラジオをかけて歩いてくる人に出会った。
今日、登山者に出会ったのは、紀見峠をスタートしてしばらくして、駅で先行された人を追い抜いてから初めてだ。
これで正しかったんだと思ったら、その後すぐに道が無くなった。あの人はどこからやってきたのだろう。
ヤブはあまり濃くなかったので、適当にあたりをつけて下ることにした。
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しかし次第にヤブが濃くなって、傾斜も急になってきた。
このまま下るのは難しいので、元来た道に出会うような方向に進んだ。ひどいヤブこぎになった。
ヤブと格闘したのは 10 分くらいだっただろうか。ようやく元の道に出会って、また車道に戻った。またまたムダな時間を使ってしまった。
鍋谷峠には 11 時 53 分に到着した。ここから車道を2回ほどヘアピンカーブしてようやく登山道へ入る。
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このあたりから登山者とチラホラ出会うようになった。途中でおにぎり休憩。
1時間ほど登って、と言ってもほとんどなだらかな道だったが、和泉葛城山に到着した。
ここも山頂直下まで車で来られる。ただ、好天の休日だがそれほど(生駒山頂よりは)人は多くなかった。
石段を上がって山頂(858m)に寄っておく。少し手前にここより若干高い(865m)三角点があったようだが、気付かなかった。
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少し下った所に展望台が設置されている。ここを上がると素晴らしい眺望が得られる。
関空方面。
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六甲方面。
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高野山方面。
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ここからはまた紀泉高原スカイラインの車道を行く。車道なのになぜか近畿自然歩道。
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車よりもバイクや自転車の方が多い。
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30 分足らずで五本松に到着。
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さらに車道を先へ進む。「五本松→高城山→犬鳴」と表示されている標識に従ってどんどん下る。
しばらく下って、どうも様子がおかしいと感じてきた。gps で確認したところ、随分北へ行ってしまっている。
これは高城山へ向かう車道だったのだ。犬鳴という文字ばかりが目に入っていたのだが、またまた大ロストだ。
このまま下ってしまおうかという思いも浮かんだけれど、犬鳴のどのあたりに出るのかわからなかったので、諦めて戻ることにした。
15 分ほど登り返して、ようやく分岐に戻った。
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実はこの分岐は先ほども気付いていたのだが、ちょうどハイキングの大集団を抜いた直後だったので、またこの集団を抜き返さなければならないのが煩わしいと思って、しっかり見ずに通過してしまったのだ。
ちょうど午後2時。今日は犬鳴山でお終いにしようと決心した。
トレイルに入ってしばらくは急な石段だ続く。歩きにくい道なのだが、4人づれの家族で、お母さんが小さな子を前に抱いて下っているのに出会った。
思わず「大変ですね。気を付けて下さい。」と声をかけて通り過ぎた。あの後も滑りやすい部分が続いたけれど、大丈夫だったのだろうか。
ほどなく車の入らない車道に出た。
しばらく行くと犬鳴隧道。ヘッドランプがいるかと思ったが、蛍光灯が点いていた。
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トンネルを出たら何と何度も見たあの標識が!!。
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さっきの道をあのまま進んでいたらここに出たのだ。だから行き先が犬鳴になっていたのだ。
戻った地点から 30 分少々で七宝滝寺に出た。ちょうどご本尊のそばに休憩所があったので、そこでぼたもち休憩にした。
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休憩所のテーブルにバスの時刻表が貼ってあった。1時間に1〜2本あるが、次は3時7分。あと 30 分で、早歩きで行けばちょうど間に合うくらいのタイミングだ。
さらに先に向かう気力は無いけれど、体力的にはまだ若干の余裕がある状態だったので、バスの時間によっては駅まで走ることも考えていた。
しかしもしこのバスに間に合えば乗ってしまおうと思った。
参道を走るのは失礼なので、早歩きでバス停に向かった。真言宗犬鳴派の本山というだけあって、なかなかの風格がある。しかし滝は素通りした。
温泉旅館のそばのバス停には午後2時 53 分に到着した。
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身なりを整えるにはちょうどいい時間だった。
バスに乗りながら、こんな道を走らなくて良かったと思った。
本日の行程約 37km。約8時間でした。

龍王山から笠地区、そして初瀬山、巻向山

昨日は絶好のトレイル日和。キャノンボールの疲れはまだ残っているけれど、こんな日を休養日にするわけにはいかない。
そこで先月、花の講座で訪れた時にまた行ってみたいと思っていた桜井市の笠地区を再訪することにした。
地図を眺めて、柳本から龍王山に登って、そこから笠地区へ。そして南へ向かって初瀬山、巻向山(まきむくやま)。最後に三輪山へ行ってみようと思った。

柳本から龍王山は昨年9月に随行で歩いたコースだ。
昨日のコースは短めに設定したので、朝はゆっくりめで9時過ぎに柳本駅をスタートした。
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昨年、帰りに散策した黒塚古墳。
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長岳寺に向かう道からは正面に龍王山がばっちり見える。
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9月に訪れた長岳寺も山門までは行ってみた。
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登山道に入って、木道や水の流れで溝のようになった部分を越えるとなだらかで走れるトレイルになる。
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てぶらで下ってくる人達何人かとすれ違っているうちに車道に出た。
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出発してほぼ1時間、10 時 10 分に龍王山の山頂(585m)に到着した。おおむね予定通り。
ここからは葛城・金剛方面、そして奈良盆地の眺めが素晴らしい。
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しかし問題はここから。東へ向かう道がよくわからない。山頂には道標が見あたらなかったので、少し下ってから柳本龍王社の方へ行ってみた。
しかしこのまま下ると柳本に下りてしまうので、少し戻って横にそれている踏み跡程度の道を行ってみることにした。ちょうど山頂部分をトラバースするような感じ。
しかしこの道もほどなく消滅して、方向もちょっと南に向きすぎている。
gps で方向を確かめて適当にヤブ斜面をずり上がったら、赤テープで道に出た。おそらく山頂から東に向かう道があったのだと思う。
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道ははっきりしていたけれど、あまり歩かれていない感じ。
ほんの数分程度で林道に飛び出して、林道をしばらく進むと見覚えのある車道に合流した。
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笠そば処の駐車場からは9月には白いソバの花が一面咲き誇っていたけれど、昨日はその名残はまったく無し。
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笠そば処は先月食べたので今日はパス。
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先月は入らなかった笠山荒神社に入る。
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なかなか立派な神社だ。今でこそ車で来られるけれど、昔はなかなか大変だったんじゃないかと思う。
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参道を反対側に下りて、しばらく車道(県道50号)を下る。
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gps に従って道標の無い道を山に入る。またまた不明瞭になった。このあたりは道がどうなっているのか不安だったけれど、やっぱりという感じ。
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何度かヤブこぎしながらも gps のおかげで何とか踏み跡に戻ることができた。
朽ちた「長谷寺」という道標が道にころがっている。
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道は初瀬山の山頂を迂回していたので、適当にヤブをこいで山頂を目指した。
548m の山頂は展望は無く、訪れる人もほとんどいない感じだった。ただし踏み跡はあった。
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ここからも不明瞭な道が続く。今日は膝上までのハーフタイツなので、膝のあたりがヤブにこすれて血がにじんでいる。
gps のおかげで何とか目指す方向に向かうことができたが、突然、朽ちた林道に出た。
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林道を進むと巻向山を通り過ぎそうになったので少し戻ったら、山側に山頂へ向かう道標が見つかった。
巻向山には 12 時 25 分に到着した。ここには三角点がある。腰を下ろしておにぎり休憩にした。
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ここからも道の不明瞭さは続いた。
当初予定していた分岐のあたりに道が見あたらず、諦めてもう少し北に向かってから車道に出ることにした。
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地形図に記載されている道はもはや廃道状態(と言うか、もう無くなっている)で、車道に近くなってからようやく少し痕跡が残っているという感じで、何とか無事県道 50 号に下りることができた。
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しばらく車道を下って、山辺の道に入る。
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好天の日曜日なので散策している人も多く、さすがにここを走るのははばかられる。トレランスタイルは場違いだ。
一旦、大神(おおみわ)神社まで行ってみる。
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それから狭井(さい)神社に戻った。
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三輪山に登るためにはここで手続きをしなければならない。三輪山はご神体なので、勝手に登ることはできないのだ。
いくら何でもこのスタイルで入るのはいかがなものかと思ったので、黒いパンツをはいて、サングラスもはずして、受け付けに行った。
受け付けで入山の旨を伝えたところ、「すでに2時を過ぎているのでもう入山できない」とのこと。そこまでは調べていなかったし、時計も見ていなかった。
仕方無いので諦めて受け付けから離れて時計を見たところ、何と2時1分!!。
受け付けでは前の人を待っていたので、2時には到着していたはずで、受け付けの人はそれを見ていたはずだ。
この瞬間、残念という気持ちよりも「もうこんな所には二度と来ない!!」という感情が湧き上がってきた。
もうあたりには目もくれずに駅に向かった。この界隈では一切金を使わないし、来年からは三輪そうめんも買わないと堅く誓った。
その後、乗り換えの天理で駅のそばの中華料理店に入った。ここの五目ソバが値段の割にはおいしくて、おまけに店のおばさんが愛想が良かったので、ムカムカしていた気持ちも少し落ち着いた。
奈良の山は登山教室では何度も訪れているけれど、個人で来たのは生駒とダイトレを除くと初めてだった。
これをきっかけに奈良の山にも足をのばそうと思っていたのだけれど、これではまた足が遠のくことになってしまいそうだ。

日本コバ

火曜日は登山教室で鈴鹿の日本コバへ登ってきた。山名は聞いたことがあったけれど、行くのは初めて。
キャノンボールの疲れはまだたっぷり残っていて、おまけに終日ほぼ雨。しかも雨で滑りやすい道に、手を使って登る岩場などもあって、十分満足感のある一日だった。

八風街道から少し横道に入った所が登山口。バスを下車した所から少し車道を歩く。
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登山口は道標はあるものの、ちょっとわかりにくい。
少し登ると谷筋に出る。キャノンボールのダメージで筋肉痛がある。
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何度か沢を渡って、滑りやすい急登を上がると、固定ロープのある岩場に出た。
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ここを越えると上部の平らな所に出る。しかしこんなルートとは思ってもみなかった。
下山予定の政所(まんどころ)への道から分かれて山頂へ向かう。
山頂エリアの平らな所なのに、しっかりした沢が流れている。ちょっとめずらしい風景。
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12 時 40 分頃、ようやく日本コバ山頂(934m)に到着した。
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山頂から少し戻った所で雨よけのブルーシートを張って昼食にした。
30 分ほどの休憩で政所へ向けて下山開始。登ってきた道とは違ってなだらかで歩きやすい。
ほどなく衣掛山(870m)に到着。山という感じがしない。
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これからは結構すべりやすい道が続いて、3時過ぎに政所へ下山した。
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今回は貸し切りバスだったが、キャノンボールの疲れで行きも帰りもバスの中ではウトウトしていた。

六甲縦走キャノンボールラン

先週末は恒例の六甲縦走キャノンボールラン。もう大会参加は辞めると言いながら、この大会だけはついふらふらとエントリーしてしまう。
この3月の大会で1年半ぶりに完走できたので、アクシデントさえ無ければ完走はできるだろうと思っていた。
それに UTMF や先日の和泉山地など、欲求不満のたまる出来事が続いていたので、一度すっきりさせたいという気持ちもあって、わりと前向きに考えていた。
秋の大会は宝塚がスタートゴール。ただしスタート地点は塩尾寺(えんぺいじ)下の広場。ゴールは湯本台広場になる。
広場からの宝塚方面の夜景。
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定刻の土曜日午後9時にスタートした。ほんのわずかに霧雨が漂っている。
今回からナイトスピードという、夜間の片道コースが新設されたので、これまでより参加者が随分増えるのではないかと思っていたが、それほどでは無さそうだ。何となくパワー(往復部門)の参加者が以前に比べると少ない感じ。
ただ、おそらくナイトスピードの選手は片道なので速いと思うので、掬星台でカレーにありつけるかどうかちょっと心配だ。
スタートして1時間 50 分でドライブウェイに出た。ここまでわりといい感じで来ていて、なかなかのタイムだと感じていたが、帰ってから調べたら2年前は1時間 37 分だった。
一軒茶屋のエイドは酒しかなかったのでパス。
いよいよ 100 万ドルの夜景が始まる。
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同じアングルの昼間はこんな眺め。
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初めての参加者が多いのか、忠実に全山縦走をを行く人がたくさんいる。私はいつも通りの最短距離コースを行く。
その後2カ所ほどエイドが出てきたけれど、いずれも酒などの飲み物ばかりなので通過する。
3時間 15 分くらいで掬星台に到着して、ようやくカレーにありついた。その時はいいタイムだと思っていたけれど、過去の記録を見るとそれほどでもなかった。体調は上々だ。
ここからの夜景は素晴らしい。
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それにしても今回は相前後する選手の数が非常に少ない。これまでに比べるとずいぶんばらけている感じ。
市ヶ原を越えて大竜寺の手前には今回はどんな仕掛けがあるか楽しみにしていたら、暗闇にガイコツがぶら下げられてライトアップされていた。
大竜寺のエイドでは豚汁とおにぎり、そしてコーラをいただく。
菊水山はスタートして約5時間で到着。これなら8時間台で須磨まで行けそうだ。
今回は水道局そばにエイドがあった。さっそくビールをいただいて、コンソメスープ。そして小さなおにぎり。
前後にほとんど人がいなかった丸山の住宅街もロストせずにクリアできて、高取山へ向かう。
今回は高取山エリアはラン禁止区間になっている。山頂エリアのフラットな部分が走れないのはちょっともったいないけれど、その分、夜景を楽しんで行く。
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同じアングルの昼間はこんな眺め。
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妙法寺の信号を渡って少し行った所で、左側の階段を上がって行く人がいた。前回も見かけたけれど、どうも須磨アルプスへ入る登山口へのショートカットがあるようだ。
一瞬、後を追ってみようかと思ったけれど、見失いそうだったのでやめた。地図を見ると山肌に階段が続いているようだけれど、それほど近道になるようには思えない。
前後に誰もいない中、暗い須磨アルプスを越えて行く。夜明け前に須磨に到着できそうだ。しかしハンドライト方の電池が残り少なくなってきた。
須磨浦公園には5時半に到着した。往路は8時間 29 分。往路の最速タイムではないかと思ったけれど、よく見たら2年前は8時間 18 分だった。
せっかくのいいリズムを崩したくなかったので、お茶を買って持参したおにぎりを食べて、15 分の休憩でまだ薄暗い中、リスタートした。
しばらく下ったり、少し休んだあとの登りはしばらく苦しいけれど、どうもそれだけではない疲労感を感じる。やはり往路のダメージが思いのほか大きかったのかも知れない。
明石海峡大橋の眺め。
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自動販売機で 100 円のスポーツドリンクを買ってボトルに入れたけれど、ちょっと変な味だ。
復路でも須磨アルプスは誰にも出会わず。
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これから先、高取山は何とかなるにしても菊水、鍋蓋、そして摩耶山を越えていけるのだろうか。いささか不安を感じてきた。
水道局のエイドでビールをいただこうと思ったら、ガスが切れていて取りに行っているとのこと。カレーと巨峰をいただく。
菊水山までリスタート後3時間 45 分。思ったよりは悪くないタイムだ。
鍋蓋山への登りで8時にスタートしたスピード(片道部門)のトップ選手がやってきた。これは速い。おそらく4時間台のペースだと思う。
鍋蓋山は急登が終わってからのチンタラが結構こたえる。
大竜寺のエイドではまた豚汁とおにぎりでくつろぐ。ここの人は親切で(全般的にエイドの人はどこでも親切だけれど。OSJ は???)、ペットボトルに入れていた水を満杯にしてくれた。
摩耶山の登りも苦しかった。もうちょっとと思ってからが長かった。地形の記憶がついつい都合の良い解釈になってしまう。登り切ってからのフラットな部分も歩きで、リスタートから6時間かかってようやく掬星台の東屋に到着した。
ここではおかゆやバナナなどをいただいた。
往路がここまで3時間半足らずだったので、あと4時間半だと 10 時間半。菊水山を登っているあたりでは復路は 11 時間くらいかかるのではないかと思っていたけれど、そこまで遅くはなっていないようだ。ただしこの先が何とかしのげればという話だけれど。
もうこれから長い登りは無いけれど、ちょっとした登りがなかなか苦しい。あまり頑張らずに、止まらずに歩き続けるということを心がけて足を進めた。
三国池そばでドライブウェイに出てからの緩い登りの歩道もほとんど走れず、これでは復路 11 時間かという気分になってきた。
これまで4回の完走はいずれもトータルで 19 時間台ばかり。2年前に往路を8時間 18 分で行った時も、復路は 10 時間 50 分もかかってしまった。
今回は合計タイムで 19 時間を切れる可能性があるのだが、かなり微妙な状況だ。復路が 10 時間半でクリアできればいいのだけれど。
藤原商店でお茶を買って、ボトルの入れ替えをやる。甘いスポーツドリンクは食傷ぎみだ。
六甲山ホテルの近くにエイドがあって、コーラとクッキーをいただく。あと 15km とのこと。
時間的にリスタート後7時間半くらいだったので、残りを1時間 5km のペースで行ければ 10 時間半。ちょっと頑張ればトータル 18 時間台が達成できる。
どうもそれが起爆剤になったようで、このあと少し走れるようになってきた。
ゴルフ場そばのフラットもしっかり走って、ドライブウェイもほぼジョグで進んだ。
一軒茶屋で8時間半。これまではここからの下りがだいたい2時間なので、10 時間半が切れるかどうかというギリギリの状態だ。
幸か不幸かいつもあるエイドが今回は無かったので、トイレに寄っただけで先に進んだ。
東六甲縦走路は長くていつもうんざりする。特に昨日は、後からスタートした片道部門の選手が次から次からやってくる。そのたびに道を避けなければならない。
以前は往復部門も復路のスタートは片道と一緒だったので、こういうことは無かったのだけれど、いつの間にか復路のスタートは自由ということになったので、こういう事態が発生する。
片道と一緒にスタートすればいいのだけれど、私の走力だとそうするとゴールが暗くなる可能性があるし(実際に以前はそうだった)、序盤の渋滞も煩わしい。
仕方無いと諦めるしかない。
想定したより 10 分ほど早く塩尾寺に到着した。これなら10 時間半を少し切れそうだ。
ここから下はいつも階段と山道のショートカットを行くのだけれど、下りなので多少距離が延びても車道をリズミカルに下る方が時間的には早いのではないかと思って、車道を下ることにした。
これまではここの下りはもうまともに走れず、下りにも拘わらず早歩き程度になってしまっていたのだけれど、昨日はジョグでしっかり下れた。
体力や筋力の問題ではなく、単に気持ちの持ちようだ。
昔に比べるとトレイルレースや登山の後でも大腿四頭筋に筋肉痛が出ることがほとんど無くなってしまっているけれど、これは筋力が付いたり技術が上がったというのではなく、単に気持ちが身体をセーブしてしまっているからだと思うようになった。つまり昔ほど自分の能力を十分に使っていないということだ。
そういうことに気が付いて、今回は意識的に攻めてみることにした。それが往路の好タイムにつながったのだと思う。
いよいよゴールが近づいてきた。こういう時は何とも言えない感傷的な気持ちが心に湧き上がってくる。
特に最近はそういう機会も少なくなったし、何よりも「はたしてまたこんな気持ちを味わえることがあるだろうか」という思いもよぎってくる。
3月の時は相棒がいたのであまり感傷的な気分にはならなかったけれど、今日は2年ぶりの単独ゴールだ。
最後までしっかり走って湯本台広場の緩い階段を駆け上って、サングラスを取ってゴールした。復路 10 時間 23 分で、何とか往復 18 時間台を達成できた。