7月のおんたけウルトラトレイル100kmが今年のメインイベントになるはずだった。
が、何と、すでに定員オーバーで締め切り!!!!
昨年はエントリー開始が3月で、記録を見る限りでは定員より参加者数が少なかったので、今月始めにエントリー受け付けが開始されたのを知った時も、まだあせる必要は無いと思っていた。
ところがところが、実はエントリー開始からほんの数日で一杯になってしまっていたようで、エントリー開始を知った時もすでに締め切りを過ぎていたのかも知れない。
すでに締め切りということを知った直後はショックで、あわてて代わりのレースを探したりしてみたが、落ち着いてくると『まぁ、いいか』という気持ちになってきた。今さらどうしようもないし・・・。この歳になるとこういうレベルの大会は年々ハードルが高くなるので、1年1年が勝負になる。できるなら早いうちにトライしておきたいのだが。
このところのランニング大会のエントリー料金の高騰に伴って、ロングトレイルの料金も非常に高くなっている。来年のUTMFは3万円以上するらしい。そんな中ではおんたけウルトラトレイル100kmの1万円は他に較べると割安かも知れない。鯖街道も1万円だった。
私が今、本当に一番やりたいことは、実はレースではなくて、日本アルプスなどの高山の日帰り登山である。例えば水晶岳日帰りや、槍穂高日帰り縦走、南アルプス聖岳から光岳への日帰り周回などだ。
これらはすべて自分のスケジュールと天候で好きな時にできるので、レースのように悪天でも強行というようなことをやる必要が無い。それに何と言ってもかかる費用は自分の交通費と若干の食料費だけだ。レースに1万円以上もかけるくらいなら、そのお金をこちらの交通費に回した方がよほど意味がある。
とは言っても、はやり自分の限界を打ち破るためにはレースという環境を完全に捨てるわけにはいかない。私のようにメンタルの弱い人間は、自分一人の意志力だけではどうしても限界を超えることができないのだ。そのためにはやはりたまにはレースで限界にチャレンジしなければならない。
日本アルプスまで出かけるとなると、もはやトレイルランニングというよりは登山の範疇だ。危険に対するリスクヘッジも、生駒や六甲に出かけるのとはレベルが違う。そのためにはやはりより強靱な体力と精神力を備えておく必要があるのだ。私がレースに出場するのはそのためと言っても過言ではない。
ただ、正直なところいくらロングトレイルとは言っても、レースに1万円以上の参加費を払う気にはなれない。参加費に1万円払ったのは、30年近いランニング歴の中でも今年の鯖街道が初めてのことだ。
ロードレースでも、レースの運営に大きなコストがかかっていることはわかる。参加費が高くなってからは、参加賞のTシャツなどの品質がアップしているのも事実だ。イベントとして盛り上げる仕掛けがいろいろとなされていることもわかる。
しかし、私個人の意見で言えば、そんなことはどうでも良いのだ。はっきり言って参加賞なんか無くてもかまわない。と言うか、そんなものいらないからもっと参加費を安くしてくれと言いたいくらいだ。
ランニングは始めた頃は、レースの参加費はフルマラソンでもおおむね3000円前後くらいだった。ちなみに昨日のマラニックは4000円で、ゴール後は温泉の入浴券と親子どんぶりのサービスが付いていた。ちょっとした参加賞(小さなデイパックと椎茸)。途中のエイドではおかゆのサービスもあった。地域のトライアスロンクラブの主催なので、いくら何でも赤字を出してまではやらないはずだ。手作りの雰囲気が漂うあたたかい大会で、私は大好きである。ただ、初心者にはお勧めできないが。
参加費高騰のきっかけは東京マラソンだと思っている。参加費1万円と聞いたときはいったい誰がマラソンにこんな金を払うのかと思ったが、フタを開けてみれば大人気で、その後の都市マラソンはすべて1万円が基本である。おかげですでにあった地方の大会やハーフマラソンまで、あれよあれよと高騰するようになってしまった。
レース参加の意義を書いているつもりがいつのまにか参加費高騰のグチになってしまったが、こう高くなると練習のためにレース参加というのも気楽にはできない。川内優輝選手のようなわけにはいかないのだ。
大会参加は地元のローカルな大会だけにして、夏場に山へ行く方にコストをかける方がいいかなと思い直したりしている。