地図を眺める

昔から地図を眺めるのが好きである。地図とは言っても道路地図ではなくて、国土地理院の地形図。登山者がよくお世話になるものだ。今はネットで公開されているので、簡単にタダで見ることができる。
ロードレースはしばらく止めると書いたが、実はトレイルもレースに対する興味がこのところ減じてきている。
トレイルランニングブームと言われているが、実際のところはレースに対する世間の目線は決して暖かいものばかりではない。神流のように、限界集落の地域活性化に貢献したということで文部科学省(?)から表彰されたようなレースも生まれてはいるが、自然保護団体などからの圧力によって大会中止に追い込まれたレースもいくつかある。
今年のウルトラトレイルマウントフジ(UTMF)はもう来月に迫っているが、いまだにコースが決定できないらしい。富士山が世界遺産に登録された影響で、道路の使用許可などで難題が発生しているらしい。
私も自分がレースに参加する身でありながら、大人数が山道を集中的に走るということに対してはあまり好ましいことではないと感じている。自然破壊という面に関してはどれほどの影響があるのかはよくわからないが、一般路と違って完全に独占することはできないので、たまたまその時に居合わせた一般登山者やハイカーにとっては極めて迷惑な存在であろう。個人的にトレイルを走る時も、登山者とすれ違う時は必ず歩くようにしている。
そんなわけで、すでにエントリーしているレースの後のことは今は具体的にはまったく考えていない。当初は来年の UTMF を目指してエントリー資格を得たいと思っていたのだが、そういう意欲もかなり減退してきた。
今年は100km超の本格的なロングトレイルのレースがいくつか新しく始まるようだが、それらもあまり魅力を感じない。まぁ、これらのほとんどが関東方面で、参加費がかなり高額というせいもあるけれど。
私はもともと登山をやっていたので、はやり登山者としての感性が根底にあるように思う。登山の楽しみ方として絶対にはずせないのは、地図を眺めてルートを決めることである。これの無い登山は私に言わせれば登山とは言えない。単なるツアーである(カルチャーセンターのお客様の前では言えませんが)。
このところはトレイルとは言っても縦走のメインストリートのようなコースばかりを走ってきたので、そろそろトレイルランナーにはあまり出会わないようなおもしろいコースを設定してみたいと思っている。
今度の週末は、湖南アルプスへ行ってみようと思っている。実は湖南アルプスはこれまで行ったことが無い。石山駅をスタートゴールにすれば距離も30km超のコースが設定できそうなので、フルマラソン翌週のイベントとしては適度なコースになるだろうと思っている。

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