音羽山から宇治へ

山科から宇治にかけての山々はまだ歩いたことのないところが点在している。もう 30 年以上の前に東海自然歩道を箕面から三重に入ったあたりまで分割して辿ったことがあって、その時にこのあたりを走っているのだけれど、コースからはずれていて登っていない山々もいくつか残っている。

そんな山々を車道でつなぎながら辿ってみようと思った。

10/31(土)の朝7時48分、京阪京津線の大谷駅を出発した。

東海自然歩道を走っていた時は1号線の歩道橋を渡ったが、5年ほど前に講座で来た時には渡れなくなっていた。今回も階段の登り口がチェーンで閉鎖されていた。

確かその時は少し京都側に戻ったところから山道に入った記憶があって、そちらの方向に向かったみたが、私有地で立ち入り禁止になっていた。

1号線に戻って峠を越えて大津方面に少し下ったが、こちらも山道に入れそうな場所が見当たらない。

結局、立ち入り禁止の看板のところを強引に入ることにした。「東海自然歩道には行けません」と表示されている。

確かに道が完全に崩れてヤブ斜面になってしまっている。

しかしもはやここを突っ切るしか無い。ヤブを這い上がったら踏み跡が出てきて、しばらく登るとダイトレのような階段が現れた。

このあたりの東海自然歩道はどうなっているのだろうか。東海自然歩道はもはや放置されてしまっているような場所を何度も目にしているけれど、このあたりもそうなのだろうか。

8時50分、音羽山の山頂(593.1m)に到着した。山頂には数人のハイカーがおられた。どこから登って来られたのだろうか。

びわ湖と比叡山、奥には比良山系の眺め。

高射砲の砲台跡もまだ健在。

このあと山頂をそのまま先に進もうとして方向がおかしいことに気がついて、山頂から少し戻った分岐を千頭岳(せんずだけ)の方に向かった。

東海自然歩道で石山寺へ下る道を左に見送って先に進む。なかなか気持ちのいい道だ。

千頭岳の山頂(600m)ははっきりと気がつかないうちに通過してしまった。西の方に別れる道の道標があったのだが、実はそこが山頂だった。そのあとずっと下っていくので地図を確認したら後から気がついた。

途中の朽ちたベンチでカロリーメイトを一つだけ食べた。なぜかここにも東海自然歩道の標識が立っている。

どんどん下って車道に出た。

少し西へ行って林道に入るのだが、そこは工事で入れなくなっている。もう少し進むとヤブ斜面にかすかな踏み跡が。

踏み跡はすぐに消えたが、強引に上がると工事用と思われる道に出た。この日は工事はしていないようだったので良かったが、もし工事の人がいたら追い出されただろう。

しばらく登ると広い道が終わってしまったが、その手前に朽ちた林道の痕跡があった。

ほとんど誰も通っていない感じ。荒れ放題の道を進むと立入禁止のテープが張られていた。

少し進むと人の声が。横の台地に上がるとそこは展望台で、バードウォッチングの人たちでした。

荒れた林道を下るが、ここはモトクロスバイクの走路になっているようだ。

奥宮神社へ。

本殿そばの展望台の眺めが素晴らしかったので、ここのベンチでおにぎり休憩にした。ちょうど 11 時。右奥の方は金勝アルプスだろうか。

岩間寺は入山料がいるようなのでここで引き返す。

東笠取の集落に向かって東海自然歩道を下るが、この道も荒れている。

10分少々の下りで集落に出た。

しばらく車道を上がる。知らないうちに本来の道をショートカットしていた。峠の手前あたりに清瀧宮という神社。

このあと山道になるのかと思っていたら、実際はしっかりした車道だった。笠取山のあたりは私有地で立入禁止だった。

ジグザグの車道を下りて西笠取川へ。

ここから瀬田川までもずっと車道。京滋バイパスと交差する。

ずっと下りと思っていたらこのあと登りがしばらく続いた。

12時47分、ようやく瀬田川のそばまで下りてきた。曽束大橋がすぐそこ。

橋は渡らずに右岸を行く。が、車道の下に踏み跡のような道が見えているのだがそこに入る入り口がわからない。ウロウロしてようやくガードレールの隙間を発見した。

しかしこの道ももはや朽ち果てている。

しばらく瀬田川の右岸を進んで、川が屈曲するところで山に入っていく。

ますます踏み跡は不明瞭になってきたが、何とこんな場所の斜面のちょっと上の方に女性が一人で腰を下ろしている。どこから来たのだろう。

あまりにも予想外のことで言葉も交わさずに通り過ぎた。

もはや踏み跡は消滅。一瞬、戻って先ほどの女性にどこから来たのか尋ねてみようかと思ったが、戻るのも面倒なのでそのまま進むことにした。

少し沢沿いに行ったが先は困難な感じで、横の急斜面を強引に這いずり上がる。少し上がったら古いテープを発見。

一見踏み跡のように見えるがこの先も手前も急斜面。このまま上に這い上がる。掴める木もまばらなので緊張する。今日はこんなつもりではなかったのだが・・・。

斜面が少し緩やかになってきたら古い踏み跡が出てきた。

踏み跡はしばらくして消えてしまったが、足下に池尾の集落が見えたのでそちらに下った。そして集落からは車道になった。やれやれ。

民家の庭に人を見かけたが、こういう場所の人たちはどういう生活をされているのだろうか。山奥の集落を通るたびにそういう疑問が湧いてくる。こんな山奥では農耕も限られているし、林業で生計をたてるのも難しいだろうと思う。

そんなことを考えながら緩い登りの車道を歩いていたら、後ろからマウンテンバイクの男性がすぐ横を走り抜けて行った。まさかこんな場所で自転車に出会うとは思わなかったのでびっくりした。

しばらく登ると展望の開けた場所に出た。マウンテンバイクの男性が止まって何か食べていた。正面やや左の山が岩間山。

峠からしばらく下って喜撰山ダムのダム湖のそばを走って喜撰山に向かう。マウンテンバイクが抜いて行った。

フェンスのそばに「喜撰山」の標識を発見。ここが登山口?

しばらく登ったら前にマウンテンバイクの男性がおられた。ダム湖のそばに道があると思っていたが無かったとのこと。確かに地形図には道が書かれている。

山頂手前で法師洞への分岐があったので、そちらを経由してから山頂へ向かおうと思った。

しかし法師洞に出会わないうちに山頂を過ぎてしまっている感じ。知らないうちに法師洞を過ぎてしまったのかと思って、山頂に向かうヤブ斜面に入った。この期に及んでまたヤブ斜面。

午後2時15分、今日最後のピークの喜撰山(415.9m)に到着した。

天ヶ瀬ダムに向かって下りる方向から登ってきたと思い込んでいたので、来た方向の踏み跡に向かったところ、実は北に逆戻りしていた。

gps で気がついて「あれっ?」と思ったら先ほどの法師洞への分岐に出た。

再度、法師洞へ向かう。先ほど山頂に向かった場所を過ぎてしばらく進むと法師洞があった。

小倉百人一首に歌のある喜撰法師の石像。

そのまま先に進むと結局また山頂そばまで登り返すことになってしまった。

はっきりした登山道をしばらく下るとフェンスのある林道に出た。

ここでカロリーメイトの残りを食べたが、この先の道がよくわからない。林道の横の斜面は枯れ枝だらけの朽ちた踏み跡があるだけで、とても歩けそうにない。

しばらくうろうろしたが、ひょっとしたらこの林道が正しい道なのかもと思って少し進むと、gps が正解だと教えてくれた。

しばらく林道を進んで、森林公園の散策路に入る。

散策路はいくつかあるので、案内板を見ていちばん短かそうなルートを選んで天ヶ瀬ダムのそばまで下りてきた。

ここからダムの堰堤まで下りる道がまたわからなかった。車道はどうも違う方向に下っているもよう。

下りてきた場所まで戻ると車道の終点の通行止めのフェンスの横にダムに下りる階段があるのを発見した。

堰堤から来し方を振り返る。後ろの山は喜撰山ではないと思う。

あとは宇治駅まで車道を走るだけなのだが、宇治川右岸の道は通行止めで入れないとのこと。左岸の交通量の多い歩道の無い道を行かなければならない。最後の最後までスムーズにいかない一日だった。

15分少々走ってようやく本道から分かれて川沿いの石畳の道に入ることができた。観光客が出てきたのでここでマスクを着用。

メインストリートは結構な観光客で賑わっていた。

ようやく宇治橋へ。

午後4時18分、京阪宇治駅に到着した。

約 35km。こんなに厳しい行程になるとは思っていなかったが、終わってみれば楽しい一日でした。

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