ひき岩群

ひき岩群は和歌山県田辺市の郊外にある景勝地で、以前にたまたまテレビで見て、それ以来興味を持っていた。

車なら問題なく行けるがわりと距離もあって、高速料金もかかるので、できれば電車で行きたいと思っていた。

登山口までは駅から4kmくらいだろうか。途中までバス便があるが本数が極めて少なく、適当な時間の便が無いので、駅から歩いて往復することにした。

5/22(水)に、全席指定の特急くろしおを奮発して紀伊田辺に向かった。紀伊田辺駅に着いたのは10時前だった。

駅のきれいな待合の椅子で準備して、10時過ぎに出発した。

しばらく車道を行く。会津川を渡って右岸を行くと秋津王子の案内板があった。以前に中辺路を歩いた時もここを歩いたに違いない。

おおむね予定通りの1時間弱で自然公園センターに到着した。

これでようやく山道に入れると思ってほっとした。

岩口池のほとりの舗装路を行く。

記録を見ると北側からぐるっと周回するルートがあるようなのでその方向に向かった。

ところがほどなく道が不明瞭になって、この先に遊歩道は無いという標識が現れた。

この北側はすぐに車道なのだが、とりあえずそちらに出る。

結局、車道を20分ほど歩いて岩屋観音の入り口まで来た。

石段を上がってみた。これが本堂?

裏山に新西国三十三番霊場めぐりのルートがあるのだがどれくらいの時間がかかるのかわからないし、今日の目的のひき岩群はまだ先なので、ここで引き返すことにした。

またしばらく車道を行く。あれが蟾蜍(ひき)岩?

ひき岩群への道の入り口がわかりにくかったが、ちょうど反対側に案内板が貼られていた。

しばらく行くとそれらしい雰囲気になってきた。

眼前に壮大な風景が広がってきた。あれが下から見えた蟾蜍岩だろうか。

この硬そうな岩を削って道を整備するのは大変だったろうと思う。

第2展望地からの眺め。

しばらくすると下りになって樹林帯に入った。

そばには小さな沢が流れていて、ところどころ道が泥沼状態になっている。

またひと登りすると第1展望地に出た。

ここから見えている巨大な岩は「像の背」と呼ぶらしい。

第1展望地は小さな場所で、ここを過ぎるとすぐに下って樹林帯に入るので、ここでおにぎり休憩にすることにした。

絶景はこれでお終い。

一周回って岩口池の見えるところまで戻ってくると、ササユリが群生している場所があった。

特に柵などは設置されていなかったので保護されているのではなさそう。このあたりはシカがいない?

1時前には自然センターに戻ってきた。時間があるので中に入ってみる。

靴を脱がなければならないのが面倒だったが、ほんの数分ぐるっと回った。アカデミックな展示内容で、あまりじっくり見る気分ではなかった。

このまま往路を戻ると2時には駅に着いてしまうので、動鳴気峡(どうめいききょう)に寄っていくことにした。

車道を南へ向かうとほんの数分で動鳴気峡の看板の場所に出た。

名勝と書かれているがどのあたりが名勝なのかよくわからない。

車道を辿って往路の道に合流した。

帰りは4時半の特急の指定券を買っている。まだまだ2時間以上あるので、駅の北側にあるちょっとした丘に寄ってみる。

細い道を上ると八幡宮という神社があった。

そばのベンチに腰掛けてソイジョイを食べたりしたが、蚊が寄ってきてうっとうしいので駅に向かうことにした。

軽く食べられてビールが飲めそうな店がないかとちょっとウロウロしてみたが適当な店が見当たらず、2時半に駅に戻ってきた。

わりと大きな待合室があって、すぐそばにセブンイレブンがあるので、缶ビールを買ってのんびりすることにした。

ひと息ついたら歩いて数分のところにある闘鶏神社に行ってみることにした。

めずらしい名前の神社だがこんな謂れが。

本殿は立派。

帰りは車窓から海を眺めていたらいつの間にか寝入ってしまった。

地蔵山、愛宕山

5/19(日)は講座で地蔵山と愛宕山を歩いてきた。

JR山陰線の八木駅からバスで越畑へ。

車道を少し歩いてから登山道に入る。

まずは芦見峠へ。

1時間ほど登って、地蔵山手前のお地蔵さん。

ほどなく地蔵山(947.3m)に到着した。一等三角点がある。実は愛宕山より少し高い。

愛宕山に向かうが、途中で道を少しそれてスキー場跡の碑のところで昼食にした。

中山再次郎氏の像がこの上に建っていたのだが、戦争で鉄の供出のために撤去されてしまった。

昼食後は愛宕山の三角点(889.8m)へ。

愛宕山の三角点は山頂から少し離れたところに設置されていて、真の山頂は愛宕神社のあるところ(924m)。

愛宕神社に向かう手前の展望場所から真ん中に比叡山。

そして愛宕神社に参拝。

今日は水尾に下りる。表参道のそばにクリンソウ。

水尾の分かれの少し手前でまたまた寄り道。ケーブル愛宕駅の跡。

戦前の建物なのでかなり劣化していて危ないのではないかと思われるが、立ち入り禁止などの標識は無く、柵なども無い。

裏側には線路の溝が残っている。ケーブルも戦争による鉄の供出のために廃止された。

別の道で表参道に戻ったら水尾の分かれはすぐそこだった。

50分ほどの下りで下道に出た。

少し時間があるので清和天皇社に立ち寄り。

その後、コミュニティバスでJR保津峡駅に戻って解散した。

天子山地

富士山の西側にある天子(てんし)山地はUTMF(現Mt.FUJI100)のコースの一部になっている。山が長く続いて、レースの中でも厳しいパートになっている。

ここがどんな場所なのか怖れと期待の両方の気持ちを抱いていたのだが、私が参加した時は悪天のために天子山地に入る手前の朝霧高原でレースが打ち切りになってしまって、ここを走る(歩く?)ことができなかった。

それ以来、天子山地だけでも歩いてみたいという気持ちをずっと持ち続けていた。しかしなかなかうまいスケジュールが立てられず、ずるずると時間ばかりが過ぎてしまっていた。

ワンウェイなのでもし車で行くとすると出発地点に戻ってこなくてはならないのだが、このあたりを走るバスは本数が限られていて、最終を逃すと翌日まで待たなくてはならない。20kmの車道を走って戻るなんて今はもう考えられない。

テント泊にすると荷物が重くなるし、それに稜線歩きなので水場が無い。

さんざん迷ったあげく、午後のバスで本栖湖を出発して、夜を徹して歩いて早朝に南の端の白糸の滝にゴールするという計画を立てた。

夜間歩行になる部分は登山地図では不明瞭な道という表記になっていて、経験者と同行するようにという注意書きが書かれているのだが、これまでにUTMFで何度も走られているし、半月ほど前には Mt.FUJI100 のレースが行われた後なので、それほど不明瞭ということはないのではないかと考えた。

5/10(金)の朝に家を出て、まずは新幹線で新富士駅へ。

新富士駅のホームからは富士山がくっきりと眺められた。

左には天子山地。意外とボコボコしている。

駅にある店で生しらす丼というのを食べた。新鮮でおいしかった。

バスの出発が25分遅れるとのこと。バスも運転手もすでに到着しているのにどうしてなのかはわからない。

このバスはUTMFに参加した時にも使った便で、その時はガラ空き状態だったのだが、今日はかなりの乗客がいる。半分以上が外国人旅行客。途中の富士宮駅からは立ち客が出るくらいだった。

天子山地を左に眺める。

あれは天子山地最高峰の毛無山?

これは竜ヶ岳。

本栖湖の手前に芝桜のイベントをやっている会場があって、ここでたくさんの乗客が降りた。しかし外国人が料金の支払いに手間取って、ここで15分か20分くらい待たされた。

予定の時刻から1時間くらい遅れて2時半くらいにようやく本栖湖に到着した。ここで降りたのは私一人だった。

本栖湖を出発したのは2時45分くらいだった。しばらく車道を行く。

道標に導かれて竜ヶ岳の登山道に入る。

キャンプ場を抜けて少し車道を歩いてからまた登山道に入る。

しばらくすると木の階段が出てきた。歩きにくいのでできるだけ横を登る。

本栖湖を見下ろす。

あたりが開けてきて、左側には富士山の雄大な姿。

何やら、お地蔵さん?

4時22分、竜ヶ岳の山頂(1485m)に到着した。

毛無山は遠いのか近いのか・・・。

ちょっと何か補給したいところだが風が強くて寒いので先に進む。

風の当たらない場所で腰を下ろして小さなパウンドケーキを食べて、少し行ったらすぐに端足峠(はしたとうげ)に出た。

登りになったら道が厳しくなってきて、ついにポールを出した。

6時8分、雨ヶ岳(1771.6m)に到着した。

しばらく風が強くて寒くて、今日の装備で大丈夫かどうか不安を感じたが、うまい具合に風は収まってきた。

富士山を眺めながら気分良く進む。竜ヶ岳の登りで下山してくる人に何人か出会ったが、その後は誰にも出会わず。おそらくこの先も出会うことはないだろう。

午後7時、かなり薄暗くなってきたのでヘッドランプを出した。

その後、あたりが暗いせいかスマホのカメラのシャッターが切れなくなってしまった。フラッシュをONにしてもダメ。翌朝まで証拠写真は無しとなってしまった。

ここから先はアップダウンが厳しくてスムーズに進めなかった。

毛無山の最高地点と思われるあたりを通過したが、UTMFの映像で見覚えのある山頂の標識が見当たらない。しばらくやや下り気味のおだやかな稜線になって、いつの間にか標識を見落としてしまったのではないかと思っていたら、7時58分に山頂(1945.4m)に到着した。

このあたりの最高地点は1964mなのだが、山頂の標識と三角点は少し西に下ったところに設置されている。

ここで腰を下ろしておにぎり休憩にした。

厳しい道を下って地蔵峠に下り立って、少し進んで朝霧高原への下山路を見送って先に進む。

ここからの登りも厳しかった。あたりが見えないのでいつまで登りが続くのかわからず、急登の途中で腰を下ろして少し休憩した。

その少し先が雪見岳(1605m)だった。10時4分。

それにしても厳しいルートで、のんびり歩けるようなところがほとんど無い。暗いのでよくわからないが両側が切れた狭い馬の背のようなところもあった。

熊森山(1574.9m)は10時57分に通過した。

熊森山を下ってしばらくすると道が穏やかになってきた。フラットでのんびり歩けるようなところもあって、ずっとこれが続いてくれることを祈った。

厳しい部分も多少はあったがおおむね穏やかな道で、1時40分に長者ヶ岳(1335.7m)に到着した。ベンチがあったので腰掛けておにぎり休憩にした。

ここからは東海自然歩道で田貫湖に下りる道が分かれているが、私はさらに南の天子ヶ岳に向かう。

天子ヶ岳の手前で「天子ヶ岳0.9km、白糸の滝9.9km」という道標があったが、いくら何でも白糸の滝まで9.9kmはないだろうと思った。

天子ヶ岳の山頂(1330m)の標識は山頂と思われるところから少し下った場所にあった。2時18分。地形としては天子山地はまだこの先、南の方にしばらく延びているのだが、この稜線は道が無いもよう。三角点のあるピークもいくつかあるのだが。

あとは白糸の滝に向かって下るだけだが、この下りはうんざりするほど長かった。

しばらく段差のあるジグザグを下って、広い道に出たのでこのまますんなり下るのかと思ったらまた登山道の細い道になって、しかも尾根が広くて踏み跡がいろいろあるのでどこが正しいルートなのかよくわからず、gpsを何度も確認しながら慎重に下った。

一旦、車道に出たが、すぐにまた山道に入る。涸れた沢のような道をひたすら下る。

3時58分、ようやくまともな車道に出た。しかし白糸の滝まではまだしばらくある。

4時20分、空が少し白んできてようやくカメラのシャッターが押せた。

白糸の滝に到着したのは4時35分だった。

まずはバスの時刻を確認する。新富士へ行くバスは10時過ぎなのだが、富士宮までならもっと本数があるのではないかと期待した。

バス停で確認すると6時半にあるようなので、それまで白糸の滝を見たりして時間潰しする。

そばにファミリーマートがあるのがわかっていたので、まずは暖かいカップラーメンで一服することにした。ゴールしたらビールをぐいっと思ったりしていたのだが、寒くてそういう気分にはならなかった。

一息ついたらまずは音止の滝へ。まぁ、普通の滝。

そして白糸の滝へ。

ここは不思議な滝で、川や沢の水が落ちているのではなく、断層から地下水が溢れて滝になっている。昼間なら相当の観光客で賑わっていると思うが、朝の5時なので誰もいない。

またファミリーマートへ行ってコーヒーを買ってそばの広場でのんびりしてからバス停に向かった。

バス停から来し方を振り返る。左が天子ヶ岳で右が長者ヶ岳。

さらに右奥には毛無山。

ガラ空きのバスで7時過ぎに富士宮に着いた。しかし新富士へのバスは10時過ぎらしい。路線バスを乗り継いで新富士へ行くルートもあるようだが、初めての場所で路線バスを乗り継ぐというのは不安なので、10時過ぎまでのんびりすることにした。

実は歩いて10分くらいのところに富士山本宮浅間大社があって、時間潰しにはちょうどいいのだが、天子山地で満足してしまって足を伸ばす気分にはなれなかった。

気温も上がってきたので近くのセブンイレブンでビールのロング缶を買ってきて、駅のベンチで朝ビールを楽しんだ。一睡もしていないのでアルコールがまわるとすぐにウトウトして、いつの間にやらバスの出発時刻になっていた。

gpsのトラックによると歩行距離約30km、14時間30分で、昨年のニペソツを超える厳しい山行になった。

奥比叡

5/8(水)は京都一周トレイルの講座で奥比叡を歩いてきた。

集合はケーブル比叡駅なのでいつものように八瀬から山道で行く。1時間20分ほどでケーブルの駅に到着。

そばの展望場所から京都市内を見下ろす。

スキー場跡。

みはらし広場から。琵琶湖が見えていたのだが写真ではよくわからない。

浄土院にお参り。

今日は一周トレイルのコースをはずれて延暦寺の境内のエリアを行く。

にない堂。

そして釈迦堂。

峰道レストランで昼食にした。

展望場所から琵琶湖方面を見下ろす。

午後は玉体杉へ。

そしてせりあい地蔵へ。

ここで一周トレイルのコースをはずれて横川のバスターミナルで解散した。

私はせりあい地蔵に戻って登山口まで歩いて下山した。

奥島山

5/6(月)は講座で近江八幡の奥島山へ行ってきた。ずいぶん以前に一度行っているのだがまったく記憶に無い。

近江八幡からバスで渡合(わたらい)まで行って、しばらく車道を歩く。

若宮神社を参拝。

林道をしばらく歩いてから登山道に入る。

昼前に奥島山(424.5m)に到着して、ここで昼食にした。

山頂のすぐ下に展望場所があって、そこからの琵琶湖方面の眺め。正面は北比良。右は沖島。

少し下ると大きな岩。

長命寺山(333m)に寄り道。

その後、車道に降りた。

車道を少し歩いて長命寺へ。

石段を登って本堂にお参り。

808段石段を降りて車道に出た。

琵琶湖岸のバス停からバスで近江八幡に戻って解散した。

吾妻小富士

4/28(日)は今回最後の山として吾妻小富士に登っておくことにした。

吾妻小富士は駐車場から10分くらいで登れる山で、階段が整備されていて観光客が気楽に訪れることのできる山である。お鉢めぐりも30分もあればぐるっと回れる。

わざわざ長距離を移動して戻ってくるほど登る価値のある山とは思えないのだが、私はこういう火山地形の山が好きなのだ。

好天の日曜日なので浄土平は前回とはうって変わって大混雑だった。しかし駐車場は奥に広いスペースがあるので置き場所には困らなかった。

気温も高いので半袖Tシャツの車内着のままでスマホだけ持って出かけた。

お鉢からの眺めは雄大である。こんなところへほんの数分の階段上りで来れるのは不思議な気がする。

福島市内方面の眺め。

東吾妻山はあんな山だったのだ。

40分程度で駐車エリアまで戻ってきて、猪苗代から高速に乗って家に向かった。北陸自動車道のパーキングで車中泊して、翌日の午前中には家に帰れた。山形と福島を二往復したせいもあってトータルで2400kmほど走った。

鳥海山文殊岳まで

4/27(土)は天気予報では不安定な感じだったがとりあえず鉾立の登山口に向かう。

鳥海ブルーラインを通行できるのは8時から17時までなのでいずれにしても山頂まではムリだと思う。それに果たして雪がしっかり残っているのか・・・。

鉾立の登山口から山を眺めてみたがかなり雪が少ない。もちろん初めてなので例年がどうなのかはわからないのだが。

取り付きは雪が付いているがどうもしばらくスキーを担がなければならなさそうなので、スキーは諦めて歩きで行くことにした。

駐車場を出発したのは8時45分くらいだった。スキーを担いでいる数人のパーティが先行していった。

雪の斜面を少し登って展望台のような場所から鳥海山を望む。

このあとはしばらく土道。

大きな滝が見えた。

土道を30分以上歩いてようやく雪の斜面に出た。こんな道をスキーを担いでスキーブーツで歩く気力はもう無い。先ほど先行していたスキー組はここでスキーを履いていた。

ここからの雪の斜面は広大で、できるだけ夏道をショートカットできるように進んだ。雪はわりとしっかりしているので東吾妻山の時のようにズボズボと踏み抜くようなことは無かった。このあたりは賽ノ河原というらしい。

出発して2時間弱で神社の鳥居。

御浜小屋の前でようかんを食べて休憩した。

鳥海は遠い。

目の前は鳥海湖。

どこまで行けるかわからないがとりあえず前に進むことにする。

しばらく行くとちょっとした下りがあった。スキーだったら登り返しになる。

このあと雪の切れているところが2箇所ほどあった。

スキーヤーは別のラインを登っているようだが、私はツボ足のトレースを追った。

ほとんどみんなこの方向に進んでいるので同じようにトレースを追ったのだが、実は鳥海山へ向かうにはこの手前で左側の沢に入らなければならなかったということを下山してから気がついた。もちろんこのルートで稜線伝いに登ることもできるが遠回りになる。

12時10分、文殊岳(2005m)に到着した。

少し先まで行ってみたが山頂までは到底ムリなので、眺めのいい場所でおにぎり休憩にした。

こちらに来ているスキーヤーはみんな鳥海山を目指しているのではなくて、この稜線の南側の斜面を鳥海湖のあたりまで滑って、それから稜線に登り返すというルートを行っているもよう。

下山はスキーヤーが登ってきているラインを下ろうかと思ったが、登ってきた稜線からはかなり離れているのでやはり不安なので、稜線を下ることにした。岩がゴロゴロした道は歩きにくかった。

面倒な登り返し。スキーヤーはシールを貼りなおしていた。

御浜小屋でまた少し休憩してから登ってきたラインで下った。

鉾立が遠くに見えた。

3時過ぎに鉾立に戻ってきた。まだ1時間以上余裕があるが、山頂まではやはりムリだったと思う。

駐車場からは日本海がうっすらと見えていた。

どうも車道のすぐそばまで滑れるラインがあるようで、翌日にそのラインを行ってみようかという思いがちょっと浮かんだが、よく調べないまま行ってやっかいなことになっても困るので、今回の鳥海山はこれでお終いにすることにした。

温泉は鳥海の道の駅の近くの鳥海温泉へ。

そしてまたマックスバリュでイオンプレミアムビールを調達して庄内の道の駅に車を停めた。

月山

4/26(金)は快晴の元、予定どおり月山に向かった。


✳︎赤が登り、青が滑り

8時過ぎに駐車場を出発した。平日だが快晴のせいか駐車場はすでにかなり埋まっていた。

先日同様、シールを貼った板を手に持ってリフトに乗って上がった。

初めて月山を望んだが、どうも上部は雪が切れているもよう。初月山なので例年がどうなのかはわからないが、4月の月山で上部の雪が切れているとは想像していなかった。

準備を整えて8時45分頃にゲレンデトップを出発した。

前方に見えるのは姥ヶ岳へ向かう人で、その右側は先日ちょっと行こうとして断念した斜面。

先行者のトレースを追って斜面をトラバースぎみに進む。上部は思った以上に雪が切れている。

右側はお鉢のような地形で、ルート図どおりに進むと帰りが登り返しになりそうなのでかなり稜線寄りに進んだ。

一部、ヤブになっていた。この上部は完全に雪が切れているもよう。

ここを少し下って通過して、上部の斜面に入る。スキーヤーはヤブの下でスキーを担いて登っている。

雪の切れ目まで来た。

下から見た感じでは上部にはそれほど広い斜面は無さそうだったので、私はここにスキーをデポすることにした。

お地蔵さん。

頂上小屋。

月山神社の鳥居。

本殿は閉まっている。

11時前に山頂に到着した。本当の最高点は神社のあたりで1984mだが、三角点のある山頂は1979.8m。

デポ地点に戻ってドーナツ休憩。前方は姥ヶ岳への稜線で、姥ヶ岳の向こうに見えるのが湯殿山。

さて、いよいよ滑降へ。上部は快適だったがそれはわずかで、ほどなくトラバースになった。あまり下ると登り返しになってしまうのでできるだけ下らないように注意して滑ったが、ゲレンデトップの手前では結局シールを貼り直すことになってしまった。

私の少し後ろを滑ってこられたパーティは私より少し下の斜面をスキーを漕いで行かれた。

12時25分、ゲレンデの上に戻ってきた。

あとはのんびりと駐車場まで下った。

明日は鳥海山の予定なので鶴岡の方に向かって、くしびき温泉ゆ〜Townへ。入浴料450円。浴槽が2階あって、それぞれお湯が違った。

さっぱりしてから道の駅鳥海ふらっとへ。

途中のマックスバリュでお気に入りのイオンブランドプレミアムビール500ml缶を調達した。

東吾妻山

4/25(木)の朝は予想以上に晴れていた。上部は雲がかかっているが天気予報では次第に良くなるとのこと。

天気予報では明日は月山方面は好天とのことで今日中に月山に戻りたい。

上部も天気が良くなることを期待してまた浄土平に向かったが、あいにく浄土平は先日と変わらないくらいのガスガスだった。ただし雨は降っていないので東吾妻山に向かうことにした。

浄土平は風が強かった。

ジャケットの上を羽織ってビジターセンター脇の木道に8時半過ぎに入った。

火山のすぐそばにこんな湿原があるのは不思議な感じがする。

登山道に入るとこのところの雨のせいか水が流れている。濡れないように脇を歩くが倒木があったりして思うようにスムーズに歩けない。

出発して15分ほどで一切経山との分岐に来た。

このあたりからほぼ雪道になって、かすかな踏み跡を辿っていく。

適当にショートカットしようとしたら変な方向に向かってしまって、おまけに雪が緩んでいてしばしば足を突っ込む。うっかりしてスパッツを忘れてきてしまったので雪を踏み抜くたびに足首に雪が入ってくる。

どうにか本来のルートに戻って道標を発見した時はほっとした。

この先から木道になった。このあたりは姥ヶ原湿原。

木道を進むと東吾妻山への分岐点に出た。

東吾妻山に向かっているトレースはまったく無かった。雪が残っていて、テープなども見当たらないのでルートがまったくわからず、何度も雪を踏み抜いたりヤブをかき分けたりしながら前進した。

あとわずかで山頂というところで濃いハイマツ帯に前を阻まれた。

さすがにここに突っ込む気にはならない。こういうところでは夏道の登山道が出ているはずと思って探してみたがなかなか見つからない。

いよいよ山頂直下で敗退かと思った時、右の方にヤブの切れ目があるのが目に入った。

夏道発見!!

木道の残骸の障害物を避けながら山頂に向かった。保守ができないのであればこういうものは作らないでほしいと思う。こういう障害物は随所で見かける。いずれこうなることはわかり切っている。

10時47分、東吾妻山の山頂(1975.1m)に到着した。

風が強いので早々に下山する。風でカメラが倒れると思うので自撮りもできない。

下りも苦労した。何度も足が埋もって無駄な労力を使わされた。

何とか分岐点まで戻ってきたが、私の後に東吾妻山へ向かった人のトレースは見当たらなかった。

木道では強風に煽られて危うく横の湿原に落ちそうになった。

往路でルートミスしたところは一部ポールが立てられていた。

踏み跡をはずさないようにして、浄土平まで下りてきた。少し視界が開けて駐車場が望めた。

吾妻小富士も見えた。ここもぜひ登っておきたいのだが、今日はコンディションが悪すぎる。この強風でお鉢巡りをしたら風に煽られて火口に落ちてしまいそう。

12時半、無事駐車場に戻ってきた。

車の中でおにぎりを食べたりして一服したが、強風で車体が揺れるほどだった。

さて、明日は月山へ向かいたいので近くの道の駅まで移動する。

スカイラインの駐停車禁止エリアを過ぎたあたりで車を停めて、火山エリアを振り返ってみた。

駐停車禁止エリアでは硫黄臭が立ち込めており、火山性有毒ガスがただよっているという警告が表示されているのだが、バイクは通行可能である。道路脇で何か保守作業のようなことをしている作業員の人がおられたが、その方もマスクも無く作業されていた。

あの警告は一体何なのだろうと思ってしまう。

できれば高湯温泉に寄っていきたいと思っていたのだが、あいにく今日は共同浴場が休業日なので諦めて、月山にだいぶ近づいたあたりの「りんご温泉」という温泉に立ち寄った。

地元の人御用達という感じの温泉で、入浴料300円。浴槽にリンゴが浮いていたがどういう効果があるのだろう。

夜は西川の道の駅へ。そばに温泉が併設されていた。

浄土平、猪苗代湖

4/24(水)は予報どおりの雨。ただし本降りというほどではない。

とりあえず東吾妻山への登山口になる浄土平へ行ってみる。磐梯吾妻スカイラインは前日開通したばかりで、8時から17時までしか通行できない。

ゲートが開くのを少し待ってスカイラインに入る。浄土平に近づくといかにも火山という地質になって、硫黄の臭いが漂ってきた。

道路脇には「駐停車禁止」、「窓を閉めて」という標識が出ていた。写真を撮りたいところなのだが停められるような場所も無い。

8時過ぎに浄土平に到着した。駐車料金500円なり。

今日もガスガス。もう少し視界があれば小雨でも出かけてみようと思っていたのだが、これでは歩く気にならない。

ビジターセンターに入って時間潰し。

どこか時間潰しできそうなところがないだろうかと地図を眺めていたら、猪苗代湖が見つかった。そばに道の駅もあるのでそこへ向かうことにした。

広大な駐車場のある道の駅だがこの天気では閑散としている。背景は上部が雲に隠れた磐梯山。

傘をさして猪苗代湖湖畔まで行ってみた。

ほんのわずかな滞在で車に戻って、今度は磐梯山ゴールドラインを走ってみることにした。

展望場所からは猪苗代湖が見下ろせるようだが、今日の天気では何も見えない。

磐梯山の登山口を通過して、裏磐梯の桧原湖へ。

遊覧船があるが今日は休業だろうか?

明日はどうするか天気予報を確認して、東吾妻山より安達太良山の方がマシそうだったので、今宵はつちゆの道の駅に向かうことにした。

道の駅を通り過ぎて奥土湯の川上温泉へ。

プールのような深い浴槽のある温泉だった。

そして道の駅に戻った。

一時、雨が強くなったが、天気予報では明日は回復するとのこと。次第に止んでいった。