おんたけウルトラトレイル

2年越しの目標だったおんたけウルトラトレイル。結果は、目標ではあったけれどまずムリだろうと思っていた 14 時間台で 14:55 くらいだった。機械の故障で完走証は後日郵送とのことで、正確なタイムはまだ不明。

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※gps 不調のため部分的にトラック欠落
天気予報では曇り時々雨、もしくは時々晴れというような不安定な感じだったが、快晴になると時間のかかるランナーには暑さが厳しいようなので、大雨でなればこれくらいがいちばんいいかも知れない。
土曜日は道中、一時土砂降りの大雨。現地に着いてからも一時かなりの雨だったが、夜には止んでくれた。
夜中の0時スタートなので、食事はノンアルコールで我慢する。食後、少しでも睡眠を取っておこうと横になったが、はやりまったく眠れない。しかし4時間ほど目をつぶって横になっていたので、身体は休めることができたと思う。一時会場の方向が騒がしかったが、20 時に 100 マイル部門がスタートした時だったと思う。
今回は自分としては真新しいスタイルで走る。上は暑さを想定してノースリーブのジップシャツ。ただし雨も有り得るのでインナーにファイントラックのメッシュシャツを着ておく。下は今ポピュラーなトランクスタイプの短パンにした。タイツではぴったりしすぎて暑そうだが、ランパンではちょっと・・・という気持ちだった。それにふくらはぎに圧着ストッキングをはいた。
OSJ の大会のエイドの貧弱さを想定して、ジェルや大福餅など、補給食はしっかり用意した。
スタート前のコース説明では関門通過のためのポイントのようなことがしっかり説明されて、こういうのを聞いていると他人事ではないという気持ちになってくる。アクシデントでもない限りは関門にひっかかることは無いと思っているのだが、なんせ初めて走るコースなので、起伏の程度などは走ってみないとわからない。
予定の午前0時に 1000 人余りで一斉にスタートする。昨年までの参加者のブログなどでは装備チェックがあったように書かれていたので、必須のものはしっかりと用意してきたのだが、そうは見えない軽装のランナーがたくさんいる。今回は装備チェックは無かった。
昨年まではこの会場から少し離れた場所がスタート地点で、そこまでバスで移動していたようだが、今年からはコースが変わったらしい。事前のバス移動は面倒なので、この方が断然良い。
しばらくは舗装道を行く。登り傾斜になって、しばらく行くと未舗装の林道に入った。横幅2〜3人分程度の道幅。少し小雨が降ってきた。ノースリーブなので少し寒いが、そのまま行く。
10km は 1:29。登りということを考えるとまずまずのペースだ。登りは適当に歩きで行こうと思っていたが、これまではずっとジョグのリズムで来ている。ちょうど息が上がらない程度の快適なペースだ。
10km を越えると下りになる。傾斜も適度なので、自然とペースが上がる。また登りになって少し行くと 20km ポイントだった。が、何と gps が止まっている。時間的にはこの 10km は 1:12 くらい。
再度 gps をスタートさせたが、この後何度も同様の現象に出会うことになってしまった。おかげて今回は全体のトラックやタイムがまったく得られなかった。
最初のエイドは何と水のみ。さすが OSJ!!。何人かが並んでいるのを見て早々に通り過ぎる。そして歩きながらジェルを補給する。今日、初めての歩きだ。
ついでにコース状況をチェックしようと思って、コピーしてきた小さな高低図を出そうと思ったところ、それが無くなっていることに気付いた。スタート前に見ていた後にザックに入れたとき、変な場所に入れてしまったようで、そこはポケットではなく底の抜けている箇所だったようで、走っている間に落ちてしまったようだ。
全体的な高低は頭にイメージが入っているが、関門の箇所の正確な場所までは記憶していない。仕方ない。
第1関門は 33km だが、関門に近づいたあたりから少しずつ疲れを感じてきた。それまでずっと登りもジョグのリズムで走ってきたが、このあたりで初めて歩きを入れる。奥熊野の時はエイドが頻繁にあったので、そのたびに自然と休憩することができたのだが、エイドが無いと止まるタイミングが無い。ペースは遅いとは言え、長丁場なので適度に休憩を入れないと持たないような気がする。
30km の標識は気付かず、第1関門のタイムも忘れてしまった(公式タイムが公表されたら記載されるはず)。
第1関門ではおにぎりがあったので、水で流し込む。ただの塩むすびだが、少し暖かさが残っていておいしかった。
5分程度の休憩で再スタートする。スタート前の説明によると、第2関門(65km)に引っかかるランナーが多いらしい。第1関門から第2関門の間はかなり走れるコースなので、ここをしっかり走るようにしてほしいということだった。
確かにしばらく下って、その後はわりとフラットな場所もあり、40km のタイムは忘れたが、50km は 7:04 くらいだった。このままのペースなら 14 時間台だが、コース状況を考えると後半はかなりペースが落ちると考えなければならない。しかしうまくいけば 15 時間台はいけるかもと思った。
三浦貯水池のそばの道は完全にフラットで、道も走りやすいおだやかなコースだったが、いかんせんすでに 50km 以上走ってきているので、気持ちとは裏腹に足は進まない。
池を離れると道はまた登り勾配になってきた。これでは 16 時間くらいかかってしまうのではないかという気持ちも浮かんできた。休憩も兼ねて、ゆっくり歩きながら大福モチをほうばった。
登りが続くと右股関節に痛みが出てくる。下りが続くと左膝が怪しい。これを繰り返しながらも何とか爆発はせずに持ちこたえていた。
第2関門(65km)に入ったのは 9:48 くらいだっと思う。ここの制限時間は 12 時間なので、たっぷり余裕を持って入ることができた。
ここではドロップバッグを受け取って、コーラを飲んだ。晴れていないおかげでそこそこおいしく飲めるくらいの温度だった。この時、このところ不安だった腰の痛みを感じたが、それほど強いものではない。
それにしても大きなポイントになる関門のエイドだと言うのに、飲み物は水のみ。あとはバナナとオレンジ、パワーバーを小さく切ったものだけ。
水を補給して、一度靴を脱いで入り込んだ砂を出して、10 分少々の休憩で出発した。出発前のコース説明で第2関門から第3関門が結構厳しいというようなことが言われていたような気がして、それが頭にこびりついていたのだ。
実際のところはそれほど厳しくはなかった。これまでとほとんど同じような感じで、80km の通過は 12:02 くらいだったように思う。あと 20km を3時間で行ければ 15 時間を切れる。この時に初めて 15 時間切りを少し意識した。
左膝、右股関節、腰と次々に違和感が襲ってくるが、何とか小康状態を保っている。
第2関門から第3関門までは 2:10 くらいだった。事前の説明でこの間を2時間半はかなり厳しいという言葉があったので、3時間くらいを想定していたのだが、どうもこれは第2関門を制限ギリギリくらいで通過した人の場合のようだった。
第3関門のエイドではそうめんがあったので、2杯いただいた。しかしこれもネギすらない、ただのそうめんとダシだけ。
第3関門のすぐあとの登りはこのコースでもっとも厳しいものだった。ここで 15 時間切りはもうムリと観念した。おまけに陽が差してきて暑い。しかし残りの距離を考えると 15 時間半くらいはいけそうに思った。うまくいけば 15 時間台前半もいけるかもと思った。これなら十分満足できるタイムだ。
干し梅やジェルなどを補給しながら緩い登りは何とかジョグのリズムで上がった。
以前から薄々とは気付いていたが、今回はっきりと認識したのは、とにかく私は登り坂の歩きが遅いということ。緩い坂で多くの人が歩くような場所でもゆっくりジョグで上がれるのだが、それ以上の傾斜になって歩きになると、一気に周囲よりも遅くなる。ダベりながら歩いているような人たちにも簡単に抜かれていくのだ。
90km までの 10km はエイドでの休憩やエイド直後の登り坂などのせいで、1:40 少々というところだった。しかし残り 10km で 15 時間までは 1:10 分ほど。ここからはずっと下りで、終盤はロードに出るということを考えると、15 時間切りも不可能ではないように思われた。
ここで気持ちが切り替わった。と同時に、突然強い雨が降ってきた。しかしこの雨がさらに私の気持ちにスィッチを入れてくれた。近くの人たちはみんな雨具を出しているが、雨具を着る時間が惜しいので、止まらずに進む。いずれにしてもこれからは下るのみで、ゴールすればそれで終わりだ。濡れたって構わない。
しばらく行くと最後のエイドが現れた。ぱっと見たところここも水のみ。残りの距離を尋ねたところ、あと 7km 弱とのこと。時計と見比べると、残り 7km としてキロ6分で行くとちょうど 15 時間だ。行くしかない。幸い、雨も止んでいる。
しかしこの直後、緩い登りになった。走れる程度の傾斜だが、どう頑張ってもキロ6分以上はかかる。ちょっと気持ちが萎えたが、何とか気持ちを切らさずにゴールを目指す。このあたりではもう頭の中は 15 時間切りということだけで、これまですでに 90km 以上走ってきたことなどすっかり忘れてしまっていた。
ちょうど昨年の鯖街道の最後がこんな感じだった。賀茂川の河川敷に下りて残り 4km になって、予想外の快調さでどんどんペースアップした。が、この時は残り 2km になって持ちこたえられなくなり、最後の 1km はフラフラ状態に陥ってしまった。
ついに車道に出た。残りの正確な距離はわからないが、時間はまだ 30 分近くある。ほぼフラットは道が続き、前方にランナーが何人か見える。私を抜いて行く人もいるが、追えるだけの余裕は無い。
さすがにこのあたりになるとラストスパートの疲れが出てきて、ちょっと弱気な気持ちもちらついてきた。見通しのきく場所でずっと前にランナーが見えると、諦め気分も湧いてくる。
前方に登り坂が見えた時はもうダメだと観念した。残り時間はあと 10 分ほど。会場に入る橋はまだ見えない。
登り坂を上がり切ると、待望の会場への橋が右前方に見えた。この橋の入り口がちょうど 100km 地点だった。と言うことは、実際は 100km 少々あるということ。100km なら 15 時間を切れていたということにしておこうという気持ちが頭をよぎったが、ここで 14:52。15 時間を切れる可能性を大きく感じた。
橋を渡ると右に曲がって、駐車場への登り坂になる。残り距離がよくわからないのだが、あと 1km は無いはずだ。15 時間を切れると思ったが、必死の思いで登り坂でギアチェンジして、本当のラストスパートに入った。
この時点でこんな走りができていることが自分でも信じられなかった。キロ4分台まではいっていないと思うが、5分少々くらいにはなっているはずだ。最近はマラソンのラストでもキロ6分くらいかかると言うのに。
奥熊野の時と同じく、最後は帽子とサングラスを取って、両手を挙げてゴールした。ゴールゲート上のタイマーは 14:55:?? だったと思う。

甘南備山、サンドイッチ山

今日はクラブのメンバーの大半は七夕駅伝に出場する。私もこれまで都合のつく時は参加してきたが、駅伝での 3km というのはもはや自分が納得できる走りのできる場ではないので、今年はエントリーしなかった。
今日は時期的におんたけウルトラに備えてロング走のできる最後のタイミングで、昨日は法事で練習会も参加できなかったので、再度生駒往復へ行く予定をしていた。
しかし昨夜からどうも気分が今ひとつで、朝も身体がだるくて、起きる気になれなかった。
とは言っても完全休養という訳にはいかないし、山田池周回は気持ちが持たなさそうだし、生駒の通い慣れたコースではこれも途中で飽きてしまいそうと言うことで、先月登り損ねた甘南備山を目指してみることにした。
ちょうど先週末のマラニックの時に少し話をした人が京田辺の人で、その時に甘南備山の情報を少し得ることができた。

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9時過ぎに家を出て、今日は先日の逆コースを辿って藤阪を経由して R307 を目指す。甘南備山へは立体交差のあるあたりでお墓のあるところと聞いていたので、立体交差を過ぎて少し行ったあたりで左に入る道へ入った。しかしお墓は見あたらない。
すぐに畑のあぜ道のような所になって、先を見るとヤブに入るあたりに立ち入り禁止の看板とフェンスが立っている。近くにおられた畑仕事をしている人に尋ねたが、その人は地元の方ではないそうで、ご存じ無いらしい。
また R307 に戻ってもう少し東へ行くと、信号のある交差点で左側に墓地のあるところが見えた。ここに違い無い。
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しばらく道なりに行くと、道標は無いが左側に赤テープがあって山に入って行く道があった。おそらくこれだろう。
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道はしっかりしていて、少し行くと看板が出てきた。しかし看板の地図はこのあたりですべて同じデザインを使っているようで、立地場所と地図の方向がまったく合っていない。頭の中で位置関係を修正するのがなかなか難しい。
少し行くと三角点と展望台があった。八幡方向が開けている。
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さらに進むと神南備神社に出た。
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来た道を引き返すが、途中で氷室への小さな道標のある分かれがあったので、そこへ行ってみることにする。
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あまり人が通っていないようで、蜘蛛の巣の洗礼を受ける。しかしすぐにコンクリートの溝が現れて、R307 をくぐるトンネルがあった。トンネルを越えて西方向を見上げると、行きに横を通った墓地の看板がすぐそばに見えたので、その方向に R307 に上がった。
先ほど北へ向かった交差点を今度は南へ向かう。しばらくは住宅地で、尊延寺に入ると道が上り坂になってくる。前回は通っていない道だが、高い方へ向かうと自然に国見山の方向へ行く。
途中、はっきりしない分岐で畑方向へ入ってしまったりしたが、ほどなく気付いて正規のルートに戻って、あの荒れた登山道に入ってきた。またもや蜘蛛の巣の歓迎を受ける。
最後に急な木の階段を上がって、いつもの道に出る。
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今日はどういうコースにするかはっきりとは決めてこなかったが、練習と言うよりは探検気分なので、サンドイッチ山から前回行かなかった方向へ行ってみようと思う。
前回下った道を上る。白旗池へ向かっていると思った道に入ってみたが、これはすぐに消えてしまったので、頂上へ向かう。
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頂上からは東側へ向かってみた。古い小さな道標には向かう方向は甘南備山となっている。少し行くと未舗装の車道に出た。左へ行くと穂谷野外活動センターに行くようで、こちらに行ってしまうとあとはすんなり帰るしかなくなってしまうので、右へ行く。
このあたりは牧場があるようで、地図を見たら畜産団地となっていた。地図ではゴルフ場へ向かう道があるようだったが、注意していたが右への分かれはすべてチェーンで通行止めになっていた。
どんどん下ると広い車道に出た。これを左へ行くと尊延寺の方へ行ってしまうので、右へ向かう。右側は京阪奈墓地公園。手元の地図はこのあたりで下が切れてしまっているのだが、このまま行くとくろんど池へ出ると思う。交通量は少なく、歩道も広いので、こういう道なら車道でも苦にならない。
しばらく行くと右に入る細い道があって、この先が細くなっているという看板が出ていた。地図ではどこなのかよくわからないが、時間の余裕もあるので取りあえず行ってみることにした。
少し行くと三叉路。右側がやや登りになっているので、こちらを選んだ。
少し行くとやや広い道に出た。ひょっとしたらこれはくろんど池から交野のゴルフ場へ向かう道ではないかと思った。電柱にゴルフ場の看板があったので、間違い無いと確信した。
このまま帰ってしまうのではちょっと欲求不満という感じではあるが、ここからくろんど池へ向かってまた戻ってくるだけのモチベーションが湧いてこない。今日は一汗かいてもどうも気分が上向かない。どんよりした天気のせいもあるのかも知れないが。
さほどの迷いも無く、ゴルフ場の道を交野山へ向かった。すると駐車場のあたりで、クラブの知り合いにばったり。あまり練習会に来ない人で、七夕駅伝は申し込みに間に合わなかったとのこと。
昨年は私は七夕駅伝に参加したのだが、会場の大阪城公園まで淀川を走って行った。実はその時、河川敷でこの人に出会ったのだ。まったく同じ状況で昨年は淀川、今年は交野山で出会うというのは偶然にしては出来過ぎのような感じだ。
このコースではいつも帰りは交野山をパスして行くのだが、今日は頂上経由で帰ることにする。
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頂上エリアは人が多かったので、白旗池で今日初めて腰を下ろして大福餅を食べた。
交野山から津田サイエンスヒルズまでの間では、これでもかと言うくらいたくさんのトレイルランナーに出会った。こんなことは初めてだ。ちょうど昼過ぎという時間帯のせいだろうか。これからはこういう時間帯にこのエリアは避けようと思う。
穂谷川まで戻ると小雨が降ってきた。厚い雲が垂れこめて、どうにも気分がすっきりしない。
結局、約 30km を 4時間25分で終了した。

サンドイッチ山

このところハードな週末が続いていたので、今週は少しゆっくりしたいと思っていた。幸いなことに天候も今ひとつだったので、のんびり過ごすことができた。
サンドイッチ山のことを知ったのはつい最近のことで、たまたまネットで枚方市最高峰が『サンドイッチ山』ということを知った。山と言っても三角点があるわけではなく、厳密には山ではなくて『最高標高地点』ということになるのだろう。
交野の山へ行くときはいつも交野山が最高峰だが、山名からわかるようにこれは交野市の山である。枚方市の最高地点が実はこのコースのすぐそばにあるということを知って、それならということで気楽な気持ちで出かけた。
せっかくなので、このあたりの低山ハイクの定番、甘南備山(かんなびやま)をつなげようと思った。ここもまだ行ったことが無い。

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午前中は雨だったので、雨が止んでしばらくして2時半くらいに家を出た。
サンドイッチ山の手前までは定番ルート。スパバレイを越えてサイエンスヒルズから国見山の登山道へ。しかし白旗池へ出る少し手前で穂谷野外活動センターに入る。
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少し行くと舗装道になって、また少し行くと右側に登山道が分かれていた。オリエンテーリングの道標があって、ここからサンドイッチ山へ向かう。しかしサンドイッチ山という名前は道標にはまったく出てこない。
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すぐに分かれが現れる。ネットの情報で左がいいと書いてあったのを記憶していたので、迷わず左へ行く。あまり人が通っていない感じ。
少し登ると峠になっていて、直進すると下って細い車道が見えている。右の稜線に道が伸びているので、ここを登る。走れないほど急になって少し行くと、ネットで見た『サンドイッチ山(313m)』の標識が現れた。ここまで1時間少々。
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展望はまったく無いので、早々に先へ進む。同じ道を戻るのもおもしろくないので、先ほどの分かれの右側の道だろうと推測して頂上から右の道を下りる。ここも最初は結構な急斜面。雨で濡れているので慎重に下る。
途中でT字路に出て、左へ行くと白旗池へ行けそうだったが、今日のところは素直に右へ行く。予想通りの分かれに出て、いつもの道に戻る。
尊延寺への道は立ち入り禁止になっているが、まぁ何とかなるだろうという気持ちでテープをまたいで入る。
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急な木の階段を下る。蜘蛛の巣にしばしばひっかかる。あまり人が入っていないのだろう。うっそうとした樹林で、薄暗くてあまり気持ちの良い場所ではない。おまけに雨が降ってきた。
急な階段が終わると沢筋に出て、道が荒れてきた。沢が崩れている場所がいくつもあるが、通るのに苦労するほどの箇所は無い。
しばらく行くと開けた田圃が現れた。傍示のあたりとよく似た雰囲気だが、これなら歩く人が少ないのも仕方ないと思った。
思ったより下りの距離が長かったので、変な所に降りてしまったのではないだろうかという不安が少しあったが、住宅街に入って住所を確認したら尊延寺だった。すっかり本降りになってしまった。
今日はルートを入れた gps は持ってきていないが、尊延寺あたりの地図は印刷して持ってきている。関西外大の建物を目印にしばらく車道を行く。
R307 へ向かう分かれで一度ウロウロしてしまったが、無事 R307 の合流地点まで来た。ここから甘南備山への登山道が今日最大の不安箇所。
甘南備山方面はずっとフェンスが立っていて、山側へ入れる箇所が見あたらない。ヤマレコのレポートで京田辺方面へ少し行った所から山側へ入っているものがあったので、それを探してみる。
フェンスが終わって少し行ってから山側へ入れそうな場所があったが、川を渡れそうな場所が見つからない。あやしげなコンクリートの斜面をうろうろしていたら足を滑らせてしまって、危うく川までずり落ちそうになった。
このあたりから渡るのは諦めて、枚方方面へ向かってみる。しかしこちらも行けども行けどもフェンスやヤブで、登山道らしきものはまったく見あたらない。
しばらく行くと右側の斜面に上がる階段があったので、これかと思って上がってみたが、上は小さな田圃で、その先はため池の周りを半分ほど行くと道が消えてしまった。
半分諦めムードで R307 を枚方方面へ向かう。随分行ってから右へ行けそうな道があったが、もうすでに5時近かったので、今日はもうこれで諦めることにした。
R307 を離れて藤阪駅を経由して、穂谷川沿いの馴染みの道で帰ってきた。気楽な気分で出かけたが、甘くは無かった。甘南備山にはぜひ再挑戦しなければならない。

生駒山往復

昨日は予定通り、生駒山往復へ行ってきた。
暑くなりそうだったが、不安定な天気で雨も予想されたので、ライトジャケットとパンツを持って行くことにした。しかし自宅発着なので荷物は少ない。
予想以上に暑い。昨夏に行った時ほどではないが、6月上旬とは思えない蒸し暑さ。帽子をかぶるとさらに蒸れそうなので、ザックに入れたままで行く。
国見山への山道に入ると、急に空気がひんやりして快適になった。足元が悪くて走れないような箇所以外はジョグのリズムで上がりきった。
1時間15分ほどで交野山に到着。大阪市内は少しかすんでいる。
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塩熱タブレットをかじって、先へ進む。
30分ほどでくろんど園地の休憩所に到着。いつも通り、ここのベンチに腰掛けてジェルを補給する。
ゴルフ場のそばに出ると陰がなくて暑い。帰りの登りを憂鬱な気分で思いながら、車道を下って行く。
ほしだ園地のトレイルは木陰だったが、飯盛霊園に出るとまた強い日射しに照りつけられる。水道で顔を洗って、首筋を冷やす。
またトレイルに入って、ため池のそばの湧き水を飲む。
3時間少々で室池を通過。
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3時間15分ほどで阪奈道路に出る。帰りにはこのコンビニでコーラを買おう。
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目指すは生駒山頂。
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スカイラインそばのベンチのある休憩エリアでまた腰をおろして、きんつばを食べる。まだまだ余裕がある。
ここからは極力ハイキング道を行くが、舗装道路の部分ではランナーにたくさん出会う。ほとんどみんなマラソン練習に来ているという感じ。聞くところによると、この道のことを『生駒ボウルダー』とか呼ぶらしい。高橋尚子らがよく練習に行っていたコロラドのボウルダーから来ているのだと思う。
ハイキング道を知る前は、ここからの登りがかなり長く感じられていたのだが、山道を行くようになってからはそういう感じがしなくなった。が、生駒山頂への最後の登りはそこそこ登りがいがある。
遊園地への長い階段を上がって、12時前に山頂遊園地に到着。
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期待したほど涼しくないので、ジェルを補給して早々に下る。
行きに休んだ休憩エリアは通過して、一路阪奈道路のコンビニを目指す。阪奈道路に出る手前の車道部分が、暑くて結構こたえた。
コンビニでコーラの 500ml ボトルを買って、イートインのコーナーで飲む。さすがに一気飲みとはいかず、5分くらいかけてようやく飲み干す。300ml くらいで十分だと思った。
胃が張ってしばらく走れず、大きなゲップが2〜3回出てからようやくまた走れるようになった。
スタートしてからほぼ 40km くらいで、さすがに疲れが出てきた。登りが少しきつくなるとジョグのリズムで上がれなくなってきた。それに標高も下がってきて蒸し暑い。
生駒山頂からほぼずっと下りが続いたせいで、右股関節に痛みが出てきた。走れないほどではないが、少し歩いて様子を見る。おそらく登りになればおさまるだろう。
飯盛霊園の手前の住宅街に出ると、しばらくは日射しの照りつける舗装道路を行かなければならない。自動販売機があるが、何とかやり過ごす。
飯盛霊園では途中で一度トイレ休憩と洗顔で止まったが、何とか上までジョグのリズムで上がりきった。そしてほしだ園地への登りはゆっくりの歩きで行く。
ほしだ園地の急な坂を下ると、後半最難関のゴルフ場の上り坂だ。このコースは昨年二度行ったが、2月の時はジョグで上がれたが、暑い7月後半の時はずっと歩いたと思う。今日は何とかジョグで登り切りたい。
それにしてもまさか紅葉なんてことは無いと思うが・・・。
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歩きとほとんど変わらないようなスピードだったが、何とかジョグのリズムで上がりきった。
くろんど園地へ入って、行きに休んだ休憩エリアで今度もベンチに腰を下ろして休憩する。自動販売機に惹かれるが、きんつばの残りを食べてリスタートする。
ここからはしばらく未舗装の車道の登りがしばらく続く。上のバーベキューエリアまでが今日最後の長い登りだ。日陰にはならないが、舗装道路でないだけ気分的にはさほどつらくない。
バーベキューエリアで水を補給して、先へ進む。まだあと2時間くらいはかかるだろうが、ここまで来ると戻ってきたという気持ちがかなり出てくる。
何でもない道で2回ほどつまずいて、何とか転倒せずに持ちこたえたが、はやり疲れが溜まってきているのだと思う。気持ちを引き締めて、つまらないケガをしないようにしたい。
白旗池の飲める水の水道のある所でベンチに腰掛けて、今日最後(のつもり)の休憩を取る。あと1時間くらいだと思うが、ラストにシャリバテしないように総菜パンを少し食べようと思ったが、いざ腰掛けると暑さのせいか食欲がわかず、干し梅と塩熱タブレットだけにした。
山道に別れを告げて、サイエンスヒルズに出る。暑いが、ほっとした気分になる。
穂谷川沿いの 5km 足らずはさすがにつらかったが、往復約 60km を何とか無事完走することができた。往路復路ほぼ同タイムで合計8時間半ほどだったが、目標をやり遂げられたことで満足したいと思う。

鯖街道ウルトラマラソン

故障の不安を抱えながらの鯖街道ウルトラマラソン。やはり左膝の痛みに何度か襲われて、一時は途中リタイアも覚悟したが、何とかごまかしごまかしで完走することができた。
昨年より参加者が 150 名ほど増えているということで、公園のテントの場所があるかどうか少し心配だったが、土曜日の夕方6時前に到着した時はまだ十分にスペースがあった。
食事は持参してきているので、テントを張ったら早々に夕食にした。
夕食を終えたら早々にシュラフにもぐる。ちょうど睡魔が襲ってきたので、寝られるうちに寝てしまおうと思った。
このところレース前の車中泊などではあまりよく眠れないことが多いのだが、今回はしっかりと熟睡することができた。
朝はさすがに寒かったが、日中は好天で気温が高くなることが予想されるので、上は半袖のTシャツ、下はランパンにした。スタート場所までは捨てるつもりの長袖Tシャツを羽織って行く。
スタート地点では、以前にこの大会を2連覇したクラブの若手と、全盛期は過ぎたがまだまだトップレベルの実力者に出会う。私はとにかく故障が出ずに完走できることを祈るのみだ。とは言っても今回は2回目なので、そこそこは攻めてみるつもり。
スタートしてしばらくは平坦なロードを行く。キロ5分台前半くらい。運悪く何度か信号で止められたが、さほど大きなロスではない。
国道を渡って、いよいよ最初の峠への道に入る。徐々に上り勾配になって、最初のエイドは 9.5km あたり。54 分くらいだった。
次第に登りが急になってきて、このあたりでは歩き始める人も現れてくる。さすがにこの程度で歩く訳にはいかず、山道への入り口までは走り続ける。
山道へ入ったのは 1:43 くらいだった。昨年より攻めたつもりだったが、昨年は 1:35 でここまで来ていた。
ここからは渋滞するということを何度か聞かされていたが、昨年同様、今年も渋滞ではない。ランナーは続いているが、おおむね走力が同程度の人がかたまっているようで、ちょうどいいペースで引っ張られている感じ。
ジグザグになっている箇所は適当にショートカットして行く。
一旦、林道に出る。昨年はここにエイドがあったが、今年は無い。
稜線に出ると素晴らしい展望が開けるが、これからは滑りやすい下りなので、足元に注意しなければならない。
山道の下りはガンガン攻める。と言うか、流れに乗って走らざるを得ない。転倒するかどうかギリギリというスピードだ。
ようやく下りきって、小川を渡って車道に出る。昨年はここにエイドがあったが、今年は無し。しばらく言ってようやく百里のエイドに到着した。
久多までは 20km くらい、延々とロードが続く。単調でおもしろくない区間だ。
故障の不安をすっかり忘れていた頃、突然左膝に痛みが走った!!。思わず立ち止まり、ストレッチをして2〜3歩走ってみるが、痛みがひきそうな気配はない。この痛みが出ると、簡単には治まってくれないので、この時点で今回はここで終わりだと思った。
しかしリタイアするにしてもエイドまでは自力で行かなくてはならない。手前のエイドに引き返した方が近いかもと思ったが、とにかくしばらく歩いて先へ進むことにした。クラブのベテランの人に抜いていかれた。
しばらく歩いていたら、歩きでは痛みが出なくなっていることに気が付いた。そこで、少し走ってみた。ゆっくりなら何とか走れそうだ。歩いていたのは 10 分くらいだろうか。とにかくリタイア案は一旦却下して、行けるところまで行こうと思い直した。もし久多まで行ければ、登りは何とかなるはずだ。
なぜかヒザの痛みはすっかり消えて、またキロ5分半くらいのペースに戻っていた。さっき抜かれたクラブの人が、前に見えてきた。かなりペースダウンされている感じ。一声掛けて、抜いて行く。
半鯖との合流点が見えてきた。昨年は半鯖ランナーが来る前にここを通過したのだが、今回はすでに速いランナーが通過している。
久多のエイドには 4:30 くらいで到着した。昨年は 4:10 くらいだったが、ヒザのトラブルを考えればこの程度のタイムロスは仕方ないだろう。いずれにしても今回はタイムを追いかけるのはもうムリだ。
オグロ坂峠に到着したのは 5:27 くらい。結構体力を消耗している。八丁平からの下りはスピードに乗れなかった。
この先、例年のコースが昨秋の台風による道の崩壊で、林道を迂回するコースに変わっている。おかげで 1km ほど長くなるらしい。
林道はしばらくゆるい登りが続く。このくらいなら走りのリズムで行きたいところだが、もう体力の余裕が無い。下りになって山道に入ったら、瞳孔がしっかりコントロールできずに目の前が白くなる症状が現れた。かつて、マラソンのラストでこういう経験をしたことが何回かあるが、低血糖で頭にも十分なエネルギーが供給されなくなってきているのだ。
このまま下りを走る続けるのは危険なので、うしろにランナーが来たらどんどん先行してもらうようにした。と同時に、これから先の行程に不安を感じた。まだまだ 20km 以上残っているのだ。
コース脇の小さな小川で顔を洗って水を飲んで一息ついたら、ようやくエイドが現れた。ここではパンやバナナ、キュウリにオレンジなどをたっぷりと補給した。
気分も少し落ち着いて、やや食べ過ぎぎみで再スタートした。胃が重いが、おかげでずいぶん体力が回復した。またそこそこまともに走れるようになっていた。
しばらく荒れた林道を行って、大見尾根のだらだら登りに入る。最後の登りだが、なかなかつらい箇所だ。平坦な箇所では走るようにする。
約 57km の杉峠エイドにようやく到着した。この後、鞍馬までの急な下りが最後の難関だが、もう登りは無い。久しぶりに時計を見てみたら、いつの間にかバッテリーが切れていた。先月のウルトラに続いて、またもや時計無しの走りとなった。
ロードの急な下りというのはヒザに一番こたえる。しばらくするとやはり左膝に違和感が出てきた。爆発寸前という感じ。何とか持ちこたえて、鞍馬のエイドまであと 1km という表示が出たところで、ついに爆発。たまらず歩く。
少し歩いていたら、道の右側に女性が一人で私設エイドを置いておられる。そこに消炎鎮痛剤のスプレーのようなものが見える。それに惹かれて立ち寄ったところ、やはりエアサロンパスのスプレーだった。
ここでスイカを一切れいただいて、おまけにスプレーをいただいてしまった。サンプルの小さいもののようだが、これなら持っていてもほとんどじゃまにならないし、非常にありがたかった。
ヒザにスプレーをかけるとまた少し走れるようになって、鞍馬のエイドに到着。ここまで来れば、ペースさえ間違えなければおそらく完走できるだろう。後はヒザがこれ以上ひどくならないことを祈るのみだ。
交通量の多い狭い道をしばらく行って、市ヶ原のエイドへ。ここから少し緩い登りを上がって、賀茂川へ向かう。このあたり、昨年は無かった私設エイドがいくつかあって、そのたびに立ち止まって休憩した。
エイドで時間を聞こうと思いながら、エイドを出てからそれを思い出すということの繰り返しで、タイムがまったくわからない。おそらくゴールタイムは9時間から9時間半くらいだろうと思う。
いよいよ賀茂川の河川敷に入ってきた。残り約 4km。
天気が良いので家族連れなどたくさんの人で賑わっている。そんな人たちが、さかんに声援を掛けてくれる。ありがたいのだが、正直言って返事を返すのがしんどい。
橋を渡って、残り 1km。昨年はこのあたりはヨレヨレ状態だったが、今年はまだまだしっかり走れている。ラストはギアチェンジしてトップスピードに上げてゴールしたが、時計の 9:30 という数字を見た瞬間、がっかりした。
昨年の 8:38 に較べると1時間近くタイムが落ちた。今年はコースが少し長くなっているので、その分を考慮すると落ち分は 45 分くらい。ヒザ痛で歩いた分も除くと、実質的な落ち分は 30 分くらいだろう。
この原因は明らかで、昨年に較べると練習量がぐっと少ない。昨年は年明けからほとんど毎月 500km ほど走っていたが、今年は平均でも 400km に満たないくらいで、先月は故障もあって 300km ほどしか走っていない。
それでも先月のウルトラ 100km,昨日の鯖街道 77km が完走できたのは、これまでの貯金が少しはあったからだろう。
次のターゲットは7月のおんたけウルトラ 100km。これは自分としても今年のメインターゲットにしている。目標タイムは 14 時間以内。
もうそれまでは大会の予定は何も無いので、今後はこれまでの練習不足を取り返すつもりでじっくり走り込んで行きたいと思う。

湖南アルプス再挑戦

今日は予定通り、湖南アルプスに再挑戦してきた。天気予報は今ひとつだったが、キャノンボールが悪天になる可能性もあるので(可能性大?)、多少の雨は覚悟で出かけた。
寒くて風が強いという予報だったが、朝の冷え込みは前回や2月の六甲の頃に較べるとマシだった。ウエアは上は半袖Tシャツの上に長袖のジップシャツ、下はロングタイツにした。

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前回と同じ電車で出かけて、石山駅そばで準備をして出かけたのはほぼ8時。気にならない程度の小雨がぱらついている。予報通り風が強くて寒い。
今回のシューズは NorthFace の Single Track Hayasa。ロード部分が多いので軽いタイプにした。おかげでロードはやはり普通のトレイルシューズより走りやすい。
いつの間にか小雨は止んで、身体が暖まってきた。
今日は石山寺からは東海自然歩道を行くつもり。
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石山寺のすぐ前の道を南へ向かう。住宅街のさほど広くない道だが、結構車が通る。安全という意味では歩道のある幹線道路の方が安全だ。
道標がまったく見あたらず(実は2カ所ほどあったのを帰りに気付いた)、あまり西に行かないように進んでいたところ、東海自然歩道から離れてしまって少し早めに幹線道路に出てしまった。しかし南郷の洗堰はもうすぐだ。
道がわかっているというのは気分的に本当に楽だ。しかし今日は関津からの東海自然歩道の山道を行くつもり。先日、峠からの道で途中で出会った道だ。
すんなり見つかるかどうか若干不安だったが、これも問題無くすんなり入れて、これで今日は成功間違い無しとその時は確信した。
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道はしっかりしているが、溝のような道で、このところの雨で落ち葉が濡れて所々水たまりのようになっている。しかしほどなく先日合流した場所を過ぎて、9時半過ぎには笹間ガ岳に到着した。前回より30分ほど早い。
頂上の岩の上は風が当たって寒いので、琵琶湖方面と堂山の写真を撮って早々に下りて、岩の下で少し休憩する。
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腰を下ろしてジェルを補給。
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迷うこと無く矢筈ガ岳への分かれを目指すが、時折雪が舞う。途中の池糖の写真を撮る余裕も。
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早々と例の分かれに到着したが、今日は土砂崩れの看板が無い。復旧したのかと思ってそちら方面へ向かうが、この道はかなり荒れていて、歩く人が少ない感じ。GPS のルートからは少し離れているが、道はこれしかない。
しばらく行くと大石富川へ向かう朽ちた道標が現れた。このまま行くと南の方へ下山してしまうが、道はこれしか見あたらない。少し進んでみたが GPS のルートからますます離れるので、一旦戻る。
しかし他に道は見あたらない。コンパスで方向を確認したが、やはり目指す方向はこの道しか考えられないので、再度そちらへ向かう。
しばらく行ったがずっと下るばかりで、矢筈ガ岳と思われる方向からはどんどん離れてくる。これはやはり大石富川へ向かう道に違い無いと思って、またまた引き返す。今日もまた敗退かという気持ちがよぎる。
引き返して少し行ったら右方向へ踏み跡程度の道があり、木の枝にテープが貼られているのを発見。よくわからないが、方向としてはこちらに行くしかない。
少しすると雪が激しくなってきた。雨は覚悟していたが、まさか雪になるとは。しかし雨よりは雪の方がマシだ。ジャケットを着る。
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かすかな踏み跡をテープに導かれて進む。何度かテープを見失って戻ったりしながら進んでいたら、突然しっかりした道に合流した。GPS のルートでもちょうどルート上に戻っていた。と言うことは、この道をどこかで見失ったということなのだが、そんなところがあったのかどうか、まったく思い出せない。
雪は激しくなるばかり。まさか今日、こんな風景に出会うとは思いもしなかった。
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急登を駆け上がって11時ちょっと過ぎに矢筈ガ岳へ到着。
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展望も無く、寒いので、写真を撮っただけで早々に戻って太神山方面へ向かう。少し休憩したいところだが、この天候では止まって給食する気にはなれない。
少し行くと例の土砂崩れの看板が現れた。逆方向なのでもはや関係無いのだが、まだ崩れているのだろうか。
矢筈ガ岳から30分ほどで東海自然歩道に合流した。不動寺には休憩できる場所があるのではないかと期待して、先を急ぐ。
さすがにこのあたりは登山者に何度か出会う。
期待通り不動寺に休憩場所があったので、そこで腰を下ろして大福餅をほおばる。雪が一段とひどくなってきたので、雨具のパンツとオーバー手袋を着けて、太神山へ。
太神山(599m)まではほんのわずかだった。今日の最高地点だが、ピークには祠がある。
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ここまで来ればもう大丈夫と安心した。東海自然歩道をしばらく下って車道に出ると、前回来た鎧ダムへの分かれはすぐだった。
途中、例の崖崩れの看板が二度ほど現れた。詳しく見てみると崖崩れ箇所は今日通ってきた場所のはずなのだが、ひょっとしたら崖崩れ箇所をエスケープするためにあの道があったのかと思ったりした。
天候が少し回復してきたのでジャケットを脱ごうかと思ったが、今日は天候が不安定なので汗ばむくらいになるまでこのまま行くことにする。
鎧ダムはあっさり通り過ぎて、堂山への登りに入る。ここはつい先日来たばかりなので、地図はしまって気楽に進む。
記憶にあるザレ場を下ってどんどん行く。GPS のルートから少し離れてきているが、きっと表示がうまく更新されていないのだろうと思って軽快に進んで行った。
何かちょっと様子が違うな感じてあたりを見回したところ、右方向の谷を隔てた先に堂山が見える。いつの間にか下山路に入ってしまっていた。
一瞬、堂山は先日登っているのでもうこのまま下りてしまおうかという考えが頭に浮かんだが、まだ時間もたっぷりあるのでやはり戻って完走しないと後悔すると思い直した。
このあたりのメンタリティは昔よりは少しタフになったと思う。昔の自分なら矢筈ガ岳への道がわからなくなった時点で早々に下山したかも知れないし、このミスは間違い無くそのまま下山していたと思う。体力が落ちたが、メンタルは若干強化されているように感じる。と言っても元々弱かったのが少しマシになったという程度だけれど。
1時半頃に堂山に到着。前回が12時くらいだったので、ぐるっと廻ってきたわりには1時間半くらいしか余分にかかっていない。
頂上では琵琶湖方面と笹間ガ岳、矢筈ガ岳、太神山の写真を撮る。
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堂山からの下りは以外とやっかいだ。頂上エリアは風化花崗岩で滑りやすいし、沢に下りると今度は岩が濡れていてまた滑りやすい。前回は沢筋で何度となく足を滑らせた。
今日も沢筋では何度か足を滑らせたが、前回の教訓があったので慎重に行動して、転倒するほどのことは一度も無かった。
最後の木の橋も慎重に渡って、無事車道に出た。
あとは車道のジョグだけなので、ここで雨具上下とオーバー手袋、帽子を脱ぐ。が、走り出してすぐにまた雪、と言うかアラレが降り出した。強くなってきたので取りあえず帽子だけかぶった。
アラレも結局ほんの数分で止んで、記憶に残る車道を石山へ向かう。前回終わった時は、全コースを行っていたら帰りの車道はかなり厳しいかも知れないと感じていたが、今日は快調だ。短かった前回よりも楽なくらい。やはり目標ルートをクリアした満足感からだろうか。
帰りも行きと同じ東海自然歩道の道をたどって、午後3時17分に石山駅に戻ってきた。前回石山に戻ったのが午後2時くらいだったので、ぐるっと廻ってプラス1時間17分だった。堂山のチョンボが無ければたぶんプラス1時間以内だっただろう。
今回は久しぶりに満足のいく内容だった。ルートミスは何度かあったが、本当に重要なのはそのミスをどうリカバーするかということ。ノーミスでいければそれに越したことはないが、現実的にはなかなかそうはいかない。そういう意味では今日は中身が濃かったと思う。
帰りの車道もおもったよりしっかり走れたし(と言ってもキロ6分半から7分くらいだが)、不安定な天候もほとんど気にならなかった。
それにしても今日は寒かった。この冬のトレイルでは今日が一番寒かったと思う。当初はライトジャケットで荷物を軽くしようかと思ったりしていたのだが、結果的にはしっかりした雨具を持っておいて良かった。あの天候でライトジャケットでは厳しい状況になったかも知れない。あの踏み跡程度の場所で厳しい状況になればそれこそ遭難騒ぎになる。
まぁ、今日は自己満足のおだやかな気持ちで眠れそうだ。

湖南アルプス

今日は予定通り、湖南アルプスへ行ってきた。が、想定外のことで目的のコースの半分くらいしか行けなかった。

より大きな地図で 湖南アルプス を表示
今朝は寒かった。6時過ぎに家を出たが、先月末の六甲の時よりも寒く感じた。ウエアは上下とも六甲の時と同じ。しかし下着と靴下が今回はファイントラックのものにヴァージョンアップされている。
石山駅をスタートしたのは8時前。天気は良い。今回はまったく初めてのコースなので、片手に地図を持って走る。どうも最初から股関節の違和感がある。
石山寺を過ぎると東海自然歩道が車道を避けた所にあるようだが、今ひとつよくわからず、結局車道をそのまま南へ向かう。しばらく行くと瀬田川のずっと向こう側に湖南アルプスの山並みが見えてきた。
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予定では笹間ガ岳から矢筈ガ岳、太神山、そして堂山を周回するつもりだ。
8時半過ぎに南郷の洗堰を渡る。
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今回の懸念は序盤で、予定の関津峠から笹間ガ岳へのルートが本当にあるのかどうかよくわからない。記録もほとんど見つからないのだ。しかし枝からのルートはずっと車道なので、ここは避けたい。
地図と GPS を頼りに、歩道が無くそこそこ車の通る道を進むと、いかにも峠への登りという坂になってきた。
一日の終盤ならたぶん走れないだろうというくらいの坂を登ると、左に山へ向かう道があるのに気が付いた。ちょうどこの先、車道は下っているし、GPS のルートもここで曲がるように表示されている。石山からちょうど1時間くらいだった。
心配した関津峠があっさりと見つかってほっとしたが、どうもこの道はほとんど歩かれていないようだ。ほんの踏み跡程度で、枯れ枝などが道に散乱している。
しばらく行った鉄塔の先で、とうとう道がわからなくなった。GPS を頼りに道無き道を適当に進むが、fenix の地図は表示の切り替わりが遅くて、今の画面が本当に正しいのかどうかわからない。
時々古いテープが出てきたりするが、どうにもこれは方向がおかしいと思って、戻ることにした。
結局、鉄塔の所まで戻って、方向だけを頼りにヤブこぎ状態で進んで、しばらく行って尾根に上がると、ようやくまた踏み跡が現れてきた。古いテープも所々にあって、これで一安心。しかしこの道はもうほとんど廃道状態だ。
しばらく行くと突然、左からしっかりした道が合流してきた。何と『東海自然歩道』の標識が立っている。
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私の持っている古い東海自然歩道の本ではここはルートになっていない。しかしルートはこれで正しいようなので、これでもう大丈夫と安心した。
一旦車道に出て、すぐに笹間ガ岳の三角点への道に入る。
頂上の大岩はハシゴで登って、
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岩の上からびわ湖方面を眺める。
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さすがに湖南アルプスというだけあって、花崗岩の崩壊した歩きにくい斜面が次々と出てくる。
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また車道に出た。すぐに左側に東海自然歩道で枝へ降りる標識があったが、降りるのは困るのでそのまま車道を行ったところ、ルートから大きくずれてきた。
結局、戻って東海自然歩道を行くことになったが、やはりこちらが正解だった。
途中で左に分かれて下って行く標識があったので、そちらへは行かずにそのまま直進したが、ここもほどなく道が無くなった。結局また戻ることに。
東海自然歩道の標識を目印に進むが、矢筈ガ岳へは途中で右へ分かれなければならない。
随分道の荒れたところに道標があって、どうもこれがその分かれのようだ。しかし行くべき方向には大きな看板が立っていて、この先の沢で道が土砂崩れで崩壊していて通れないとのこと。
こういう標識はどの程度の崩壊なのかわからないので、本当なら崩壊箇所まで行ってみるべきなのだが、昨年生駒でこういう標識を無視して行ったらとんでもない崩壊だったことがあったので、ムリはせずにこのまま東海自然歩道を下ることにした。
この道は本当に歩きにくい道で、沢筋なのでいたるところに水が流れていて、濡れた岩が非常に滑りやすい。おまけに下りなので、なんどかスリップして尻餅をついたりしながら下る。どうも今日のシューズ(サロモン)のソールは濡れると非常に滑りやすいようだ。
天神川の車道に出たのは11時くらいだった。いくら何でもこのまま帰るわけにはいかないので、取りあえず上流へ向かう。ほんの10分ほどで鎧ダムへの取り付きに着いた。
ここで腰をおろしてアンコロモチを食べながら、これからどうするか思案した。せめて太神山まで往復と思ったりもしたが、往復となると結構距離もあるし、あまりにも単純な往復ルートなのでどうもモチベーションが上がらず、結局このまま鎧ダムから堂山を経由して下山ということにした。
15分ほどで鎧ダムに到着。
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ダムの上はまるで砂漠のよう。
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堂山への登山路に入るが、上の方に上がるとさすがに『アルプス』という道になってきた。花崗岩の崩壊した滑りやすい道で、須磨アルプスよりははるかにスケールが大きい。
どうもアイゼンで歩いているような足跡がたくさんあったが、上部でアイゼントレーニングのようなことをやっているグループがいた。おそらく彼らが練習のためにアイゼンで歩いたのだろう。
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こんなところも何カ所かある。
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堂山の頂上に着いたのはちょうど12時だった。向かいに笹間ガ岳が眺められる。
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あとは天神川まで下るだけ。滑りやすい道を慎重に下って、最後に川を渡る。置き石をいくつか飛んで、2本の木の上を歩いていく。あと一歩で対岸と思ったところ、右足が滑って完全に沈没!!。その拍子に尻餅をついて、左足も半没。身体が浸からなかったのがせめてもの幸いだった。それにしてもこのシューズはよく滑る。
渡り終えて車道の手前で腰をおろして、濡れた靴下を絞る。幸い、今日はファイントラックのメッシュ靴下を履いているので、濡れても不快感はほとんど無い。
あとは車道を石山へ戻るだけ。まだ1時前だが、このあと約1時間の舗装道路ジョグが残っている。
ちょうどバス停に石山駅行きのバスが止まっていたが、迷うことなく無視する。
途中で行きの道に合流して、あとはただ淡々と走るだけ。舗装道路になると股関節の調子が悪くなる。今日、もし予定通りのルートへ行っていたら、帰りの舗装道路ジョグはかなりきびしいことになったかも知れないと感じた。
2時くらいに石山駅へ到着。約6時間、30km 足らずの行程だった。気分はビミョー。

六甲スノートレイル

昨日は久しぶりのトレイルで、雪の六甲を楽しんできた。

より大きな地図で 宝塚から塩屋 を表示
雪は間違い無くたっぷりあるだろう。ひょっとしたら東六甲縦走路ではラッセルもあるかも知れないと思って、沢登り用のゲイターを持っておいた。
ウエアは、上は登山用長袖下着シャツと薄いフリース、下は登山用のフリース。下はフリースだけでは寒いかもと思ったが、結果的にはちょうどいいくらいだった。手袋は登山用のもの。
雪の状態が不安な東六甲縦走路を序盤にクリアしておきたいと思って、宝塚スタートにした。今日はできれば塩屋ゴールにしたい。
最初の登りは車道ではなく登山道を行く。しかし昨秋の台風の影響か、上部で道がよくわからなくなって、本来のルートよりも若干下の方で車道に出た。
すでに路肩には雪が残っていて、塩尾寺を越えるとルート上にも雪が出てきた。急登を終えたあたりで雪がびっしりという状態になったので、スパイクを着ける。
スパイクのおかげで雪の影響もあまり感じず、無雪期とあまり変わらないくらいのペースで進める。このルートは上の方で、花崗岩が崩壊してぼろぼろになった急登部分が何カ所かあって、ずるずる滑って非常に歩きにくい。しかし雪がかぶっていると普通の急斜面と変わらないので、無雪期よりも歩きやすいくらいだ。
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身体は少し汗ばむくらいの暖かさだが、厚い手袋をしている手はまったく温まらない。
2時間ほどでドライブウェイに出て、ここでスパイクを脱ぐ。そして一軒茶屋で腰を下ろして小さな大福を一つ補給。今回は熱いお茶を少し持ってきたのだが、これがおいしい。
六甲でこんな樹氷を見られるとは思わなかったという眺めにうれしくなる。
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しばらくは登山道とドライブウェイを交互に行く。登山道はしっかり雪に覆われているが、これくらいならスパイク無しでも何とかなる。スパイクを着けて舗装道路を延々と走る訳にはいかないのだ。
アゴニー坂も何とかクリアして、3時間半ほどで掬星台へ到着。ここで腰を下ろしてまた小さな大福とジェルを補給する。そしてスパイクを着装。
摩耶山の下りは案の定、雪がびっしり。しかししばらくすると雪が消えたので、もう大丈夫だろうと思ってスパイクを脱いだ。ところがちょうどそのタイミングで、下から上がってくる人たちはみんなアイゼンを着けている。まだ下にも雪があるのだろうかと不安になるが、そのまま下る。
少し下るとやはりまた雪が出てきた。しばらくはそのまま下ったが、完全に氷化した部分が出てきた。ほぼ平坦なところだったので、ヤバイなと思いながらも一歩を踏み出したところ、ものの見事にすってんころりん!! お尻はさほど強打しなかったが、支えた腕が痛い。しばらく痛みをこらえる。
もう少し下ったところでまた氷化した部分が出てきたので、さすがに諦めて再度スパイクを装着した。
あたりに雪がすっかり無くなったところでまたスパイクを脱いで、あとは市ヶ原まで順調に下った。
この後は鍋蓋と菊水のダブルパンチルート。ムリをしないように進む。鍋蓋は特に問題も無く越えて、天王吊り橋を渡る。
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このあとに、道のそばに池のある部分がある。平坦なルートなのだが、ちょっとした段差が部分的にあって、ちょうどその段差を越えようとしているときに前方に人が見えて、足元への集中力が途切れた瞬間、段差に躓いてまたまた転倒!!
ここで道の左側に落ちると池にはまってしまう。こんなところでこの季節に池にはまったりしたら、とんでもないことになる。着替えは持ってきていないし、公共交通機関からも遠く離れている。
身体が左側に振られたのでヤバイと思って、ほんのわずかの瞬間になぜか冷静にあたりを見ることができて、ちょうど右手の位置にあった石のでっぱりをしっかり掴んで、池への転落を阻止することができた。
私が転倒するのは滑りやすい場所を除いては、だいたいにおいて注意力が一瞬途切れた時である。ぜんぜん関係無いことをぼんやり考えていて、足元のでっぱりに足をひっかけてこけるということもよくあるパターン。
まぁトレイルを走っていればこういうことがたまにあるのは避けられない。
いよいよ菊水山への登りだ。宝塚から須磨へ向かう時は、菊水山を登り切るとゴールが見えてくる感じになる。その先もまだまだ小さなアップダウンが控えており、須磨アルプスの難所もあるのだが、反対向きの場合に掬星台へ到着した時と同じような感覚だ。
菊水山の登りは30分もかからない程度なのだが、なぜか急激に疲れを感じてきた。何とか頂上まで行って、そこで一服しようとおもったのだが、どうもそこまでは持たなさそうな雰囲気。ちょうどマラソンで、ほんの1kmくらいの間に急激にペースダウンするような時と同じで、ここはこれ以上頑張らずに休憩を入れた方が良いと判断した。
10分ほどでタマゴサンド一切れとジェルを補給して再スタート。宝塚からほぼ6時間で菊水山に到着した。
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今回初めて、神戸の街をしっかり眺めた。
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須磨から来る時はだいたいここまで3時間で来られるのだが、何故か下り基調になる反対方向の場合は残りに3時間以上かかる。そんなことを考えながら階段を下って行った。
これまでよく使ってきた水場は上にゴルフ場があることを知ってから止めたのだが、ちょうどその先にわき水の流れている所は発見して、水を補給した。
丸山の住宅街は今回もよくわからない場所があったが、何とか小さな標識を見つけて大きなロストも無くクリアできた。
高取山を越えて、妙法寺の住宅街へ向かうあたりでまた疲労感が襲ってきた。近くに水道のある公園があるのを知っていたので、そこのベンチでまた休憩。タマゴサンドの残りの一切れを食べて、水を補給する。
このあたり、車道をくぐる歩道の階段がたくさんあって、これが以外とこたえる。
そしていよいよ須磨アルプスへ。ここは何度通っても緊張する。
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いつも多くの人でごったがえしているのだが、さすがにこの季節は人が少ない。と言うより、誰も見えない(実際には一人だけすれ違った)。
ここは危険箇所を越えてからのしばらくの登りが以外と厳しい。崩れやすい不安定な足場の急登なので、気分的にも疲れる。
栂尾山周辺では、前回に初めて知ったトラバースルートをうまく見つけることができた。来月のキャノンボールでもこちらへ行こう。
400段階段を下りて、高倉台の住宅街で歩きながら最後のジェルを補給。スーパーはパスする。
このあたりで9時間近くになってきた。あと30分くらいだろうか。今回は塩屋まで行こうと思っていたのだが、もう須磨でいいかなという気分になってきた。
鉄拐山を越えると明石海峡大橋が見えてきた。いよいよゴールが近づいてきた感じ。
旗振茶屋で写真を撮る。
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さて、須磨へ降りようと階段を下りだしたのだが、このまま須磨に下ると後悔するのではないかという気持ちが頭に湧いてきた。確かに疲れてはいるが、まだ限界まできているわけではない。体力も時間もまだ残っているのに最後をカットすると、きっと下で後悔すると思って、やはりここは当初の目的通り、塩屋へ向かおうと思い直して、下った階段を上りなおした。
しかしこのあたりは遊園地になっていて、登山道がどこなのかさっぱりわからない。昨年、一度塩屋から登ってきたことがあるのだが、その時のかすかな記憶とはまったくつながらない。GPSのルートと較べながらうろうろするが、登山道らしきものが見つからない。
散策路をなんどかうろうろして、ようやく登山道らしきものが見つかった。
住宅街まではわずかな距離だった。前回は本来の全山縦走路ではなく、駅の近くから山道に入れるルートを取ったので、どこかにそのルートと合流する所があったはずだが、どうも見落としたようだ。
目指したルートよりはずいぶん北側に降りてしまったようで、適当に左へ左へと住宅街を下って行く。メインストリートのようなはっきりした道がないので、自分がどこにいるのかさっぱりわからなくなってきた。おまけに地図も持ってきていない。
途中で通りがかりの人に尋ねたところ、このまましばらく行くと塩屋駅に出るとのことで、ほっとした。あとからGPSでトレースをたどってみると、本来の全山縦走路だったようだ。
最後で思いがけない余計な時間がかかってしまって、結局はトータル10時間くらいになったが、やはり目的通り塩屋まで行って良かったと思う。
タイム的には満足はしていないが、前半の雪道のわりにはタイムはあまり落ちていないし、終盤も緩い登りはそこそこジョグで行けた。
あとは、やはりエネルギーの補給は序盤からしっかりと計画的にやらなければならないということを思い知らされたということだろう。いつもジェルを2〜3個くらいしか持って行かないが、キャノンボールでは片道5個くらいは補給するくらいでないといけないと思う。ハセツネでもトップ選手は10個くらいは持つようだ。
ジェルは高いのでついつい節約したくなるが、嵩とカロリーを考えると、ここぞという時はやはりあまり節約しない方が良さそうだ。
でも、久しぶりに楽しい一日でした。

くろんど池往復

今日は朝から久しぶりに、くろんど池往復コースへ行ってきた。年末に衝動買いしたノースフェースのシングルトラック Hayasa の試走も兼ねて。
気温が低いのでどういうウエアにしようか迷ったが、ちょうど1ヶ月ほど前に王寺まで走った時のことを思い出して、下は薄いロングタイツにウィンドブレーカーのパンツ、上は新春ハーフの参加賞の長袖Tシャツにウィンドブレーカーのジャケットにした。
このところ生駒方面はいつも長い距離でゆっくりペースばかりなので、今日は軽装でしっかり走ろうと思った。荷物は普段夕方に走る時と同じ小さなウェストバッグに携帯とティッシュのみ。ジャケットのポケットに塩クエン酸タブレット二つと梅干し一つを入れて、水分は現地調達ということにした。
穂谷川沿いの遊歩道をしっかりしたペースで進む。とは言ってもキロ6分少々というところ。新しいシューズは、この程度のジョグならロードでも問題無い感じ。トレイルシューズ特有の重厚感は無いが、ソールの感触はやはりちょっとごつごつした感じがする。
津田のアルプラを過ぎると徐々に上り坂になる。
津田サイエンスヒルズの階段は最後までジョグのリズムで上がって、ようやくトレイルに入る。先月と同じ通行止め状態だったが、気にせずに突破する。
ここから国見山下までの登りは、くろんど池往復コースの場合はジョグで上がるが、ロング走の場合は歩きにする所。今日はもちろんジョグのリズムで進む。
が、次々と先行者に出会ってしまう。
最後の杉の植林の中の登りの部分では、これまでこのあたりでは出会ったことが無い、数十名ほどの大集団に出会ってしまったが、ちょうど道が広くて、階段の横に追い越せるだけのスペースがあったので、そこを一気に上がって行った。大集団はわずらわしかったが、おかげでハイペースで上がりきることができた。
結構心拍数が上がっていると感じたが、心拍計の電池が切れたのか、値が表示されない。
その後のちょっとした登りもほぼ走りのリズムで越えて、白旗池へ到着した。
ここで塩クエン酸タブレットを補給して、トイレ、そして水分補給をして、交野山へ向かう。さすがに汗が出てきた。
交野山への登りは歩きしか無い。ここまで 1:10 くらい。頂上ではあたりをぐるっと見渡しただけで、早々に先へ進む。
下りは最初はハシゴがあったりして慎重に下って、その後少し階段が続く。ここは階段の木が丸出しになっていて、足を引っかけやすいところ。おそらく雨で土が流されて、木が露出してしまっているのだと思う。
いつも通り慎重に下ったが、視界の端の方に下から上がってくる人がちらっと見えた。と思ったその瞬間、右足を木に引っかけて、耐える間も無く前方に転倒!!。
両手の手のひらが痛かったが、手袋をしているのでおそらくケガは無し。右膝を少し打ったようだが、これも走れないほどのものではない。すぐに治まるだろう。
気を取り直してまた走り出したところ、またまた右足を引っかける。おそらくヒザの痛みが少し気になっていたのだと思う。しかし今度はなんとか踏ん張って、転倒までは至らなかった。
ゴルフ場の車道に出ると、奈良方面は通行止めの標識が立っている。年末に通った時に、おそらく昨秋の台風の影響と思われる補修工事をやっていたので、それのことだろうと思ってそのまま入って行ったが、何と路肩の補修どころではなく、崩れていた部分が完全に削られてしまって道路が無くなっている。
ここは何年か前の台風の大雨の後も崩れて補修していたので、手直しを諦めてコンクリートでしっかりとした道に作り直そうということなのだろう。
この部分を避けて行けるハイキング道路を知っていたので、早々に諦めて少し戻って、そちらの道を行く。
ほどなくいつもの道に合流して、くろんど園地のエリアに入る。
ここからくろんど池へ向かう道は久しぶりだ。こけないように注意して、久しぶりにくろんど池に到着した。スタートから 1:40 くらい。
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梅干しを食べて、バーベキュー場で水を飲もうと思ったら、水道の水が出ない。おそらくバーベキュー場が営業していなくて、水道が止められているのだと思う。仕方ない。お金はまったく持っていないので、自動販売機で買うこともできないし、そんなにノドも渇いていない。
すぐに帰路へ。帰りは少し違うルートでくろんど園地のゲートに向かう。登りも歩かないようにした。
途中で例の数十人グループが向かってくるのに出会ってしまったが、今度も運良く道幅の広い部分だったので、さほどすれ違いで止められることも無くほっとした。
帰りは交野山の頂上はカットして、白旗池へ直行する。ここでまた塩クエン酸タブレットと水分補給。ついでにトイレ。
この後のちょっとした登りも歩かないようにして、最後の下りへ向かう。
通行止めの標識があっても誰も気にしていないようだ。どんどん人が上がって来る。
サイエンスヒルズまで戻ると、もう転倒の心配な無いだろうとほっとする。
穂谷川沿いの道路はしっかりと走っているつもりだったが、ペースをチェックするとキロ6分前後くらい。体感的にはもう少し速そうに思うのだが、思いの外スピードが出ていない。
結局、トータル 3:15 くらいで家に帰ってきた。距離は 28.15km。まぁこんなもんでしょう。

生駒全コース

脚の調子がいまひとつで、昨日の練習会もまともな練習ができなかったので、今日はどうするか迷ったが、うまくいけばそこそこの充実感が得られるが、具合が悪ければいつでもリタイアできる慣れたコースということで、生駒を王寺まで目指すことにした。

より大きな地図で 生駒全コース を表示
気温が低そうなので明るくなってからスタートしようということで、7時40分くらいに自宅を出発。ウエアは上は登山用長袖下着シャツの上に長袖のスポーツシャツ。下はロングタイツの上にウィンドブレーカーのパンツをはいた。
先日の愛宕山が結構寒かったので少し厚着にしたが、さすがに下界ではいささか暑い。
国見山への登り口は、先日よりもきっちりとした通行禁止のバーが設置されていたが、無視して入る。ちょうどそばに二人ほど人がいたので、何か言われるかと緊張したが、声をかけられることもなく登山道に入れた。
1時間20分ほどで交野山へ到着。
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さすがにここまで上がると少し寒い。走っている時は何ともないが、止まると一気に体温が下がる。
故障のことはすっかり忘れて快調に進んでいたが、くろんど園地の林道の下りで突然、股関節右側の痛みが襲ってきた。ちょうどここを下った所のトイレで少し休憩しようと思っていたので、ゆっくり誤魔化しながら進む。
休憩所でジェルを補給して、ゴルフ場への登りに入る。幸い、股関節は何ともない。ペースは若干遅めだが、着実に足を進めることができた。
阪奈道路の歩道橋を渡って、生駒のエリアに入る。このあたりから天気が悪くなってきて、厚い雲が垂れこめて、今にも雨が降り出しそうな雰囲気になってきた。雨対策はあまり用意してきていないので、生駒エリアでの雨は勘弁してほしい。
テラスでまた腰を下ろして、持参したイチゴ大福をほうばる。しかし止まると寒い。
今日は生駒のハイキング道路は極力登山道を行くようにしたので、気分的にはこれまでよりも早く最高地点まで行くことができた。
鳴川峠手前の展望エリアで少し一息。
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しかし止まると寒いので早々に先へ進む。歩きながらジェルを補給。
十三峠も写真を撮っただけで通過。
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この4月に来た時は道がよくわからなくて、信貴山の頂上を通らずに下りてしまったので、今日は信貴山経由のルートへ行く。
山頂エリアには城跡があるらしい。
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せっかくなので朝護孫子寺のてっぺんまで行ってみる。
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遠くには二上山がうっすらと見える。
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このあたりはなかなかおもしろい雰囲気のエリアで、密教のような寺もあった。
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あとは前回とほぼ同じ道で、3時ちょっと過ぎに王寺駅に到着した。もう少し遅くなるかと思ったが、以外と順調なペースでゴールできた。
幸い、脚の調子は、一時股関節の痛みが出ただけで、その後はまったく不安無く走り切れた。
このあと、脚の調子がどうなるかはわからないが、ひとまず今日のところは満足の一日だった。