冬野、竜在峠、芋ヶ峠

この週末はぜひ遠出したいと思っていたが、生憎の雨予報。予報では土曜日の夕方あたりから雨とのことで、ちょうど夕方から出かける予定もあったので、半日コースを探してみた。

ひょっとしたら雨が降るかも知れないので、あまり山深い場所ではないコースということで、かねてより再訪したいと思っていた奥明日香の冬野(とうの)に向かうことにした。

今回は車で行くことにした。確か石舞台古墳のそばに無料の駐車場があったはず。早朝なら空いているのではないかと期待して、朝5時過ぎに出発した。

1時間20分くらいで明日香村に到着。やはり空いていました。

準備を整えて、6時37分に出発した。

まずは多武峰に向かう。この道は2年半ほど前に歩いた。

30分ほど車道を進んで、ようやく山道へ。

途中、車道を3回ほど横切って、1時間ほどで談山神社の西端に着いた。談山神社は昔は多武峯妙楽寺(とうのみねみょうらくじ)というお寺で、明治の廃仏毀釈で神社になるまでは女人禁制だった。

車道を渡る橋の上から、左が金剛山、右が大和葛城山。

冬野までの道は前回はフラットな道と感じていたけれど、今回は結構登りがあると感じた。

冬野の集落は誰もいなかった。しかし畑は手入れされている。

集落のはずれに電気柵。こんなもの前回は無かった。ゴム底の靴を履いているので感電することは無いはずだけれど、電線の間を慎重にくぐる。

しっかりした道を竜在(りゅうざい)峠に向かって進む。このあたり、わりと頻繁に道標が出てくるけれど、距離表示はかなりいい加減。

竜在峠まで1.2kmと表示されているけれど、実際は500m程度。

竜在峠の手前、以前は崩れていた箇所も改修されていた。

8時25分、竜在峠に到着した。

ここから右へ進むと芋ヶ峠へ出る。ここは2年前に歩いた

今回はもう一つ目的があって、竜在峠の南にある滝畑という集落を訪れてみたいと思っていた。地形図には道が記載されているけれど、本当に道が残っているのかどうかわからない。

しかし時間はあるので、当初の予定通り、竜在峠から左に下る道に入った。やはりこれまでの道とはうって変わって、荒れていた。

しかし道としてははっきり残っていたので、30分ほどで滝畑に着いた。ここも人の気配はまったく無いけれど、畑は手入れされていた。

さて、問題はこの先。芋ヶ峠までの道が残っているだろうか。

舗装道路を進んでいたら行き止まりになってしまった。やはり道は消えているのかと思ったが、かすかに踏み跡のように感じる部分があったので、そこに入ってみた。

次第に踏み跡がしっかりしてきて一安心したのもつかの間で、また不明瞭になってきて、いよいよ完全に消えてしまった。

しかしこの方向に進めば稜線の道には出会えるはずなので、強引に進むことにした。まずいことに、左手に持っていた地図をいつの間にか落としていた。

沢筋の上を眺めて、何とか行けそうとふんで進む。

しかし上がるにつれて傾斜が急になって、しかも斜面が土なのでしっかりした足の置き場が無い。

おまけに木の間が空いているので手で掴むものも適当なものがあまり無い。

滑って死ぬような斜面ではないけれど、かなりずり落ちてしまいそう。

次第に厳しくなる一方だが、もはやこの斜面を下ることは不可能なので、何が何でも上がるしかない。今日はこんなアドベンチャーをやるつもりは無かったのだけれどとぼやいてみてももはや手遅れ。

そうしたら斜面をトラバースするかすかな踏み跡に出会った。安心して足を置けるほどの踏み跡では無いので、慎重に進まなければならないけれど、このまま上に向かうよりはマシかもと思って、それを辿ってみた。

ほどなく稜線に出ると踏み跡は下っていた。そのまま少し進んだが、gps で見ると進む方向がまずい。これだと元に戻ってしまう。

踵を返して、この稜線を上部に向かった。踏み跡は無いけれど、何とか歩ける。

しばらく登ると突然、竜在峠からの道に飛び出した。ちょうど668mの三角点のある所。このピークを巻く道を行こうと思っていたのだけれど、結果的にピークに突き上げることになってしまった。

やれやれと胸をなで下ろした。

ここからはしばらく、ロープの張ってある急な下りになる。ここははっきり覚えている。

滑りやすい道だけれど、正規の道に出た安堵感でルンルン気分で下った。

芋ヶ峠に出ると人に出会うかも知れないので、峠の少し手前で、今日初めて腰を下ろしておにぎり休憩にした。

そして、10時15分、芋ヶ峠に下り立った。

少し下に「芋峠神社跡」という標識があったので、そちらに向かってみたけれど、倒木だらけでどこが神社跡なのかわからなかった。

車道に出会った所に役行者像。トタンの屋根がわびしい。

小峠。昔はここから高取山が見られたらしい。今は木で視界が遮られている。

10時50分、栢森(かやのもり)の車道に出た。

栢森の集落。

このあとはずっと下り基調の車道なので走る。

飛鳥川上坐宇須多岐比賣命(あすかかわかみにいますうすたきひめのみこと)神社。

ここは前は何度も通っているけれど、いつも序盤なので上に上がったことが無かった。今日は時間があるので200段と言われる石段を上がってみる。

拝殿は閉まっていて、ちょっと残念。

稲淵(いなぶち)の棚田。ちょうどヒガンバナのシーズンで、観光客がいっぱい。

ちょっと横道にそれて、久しぶりにマラ石。相変わらず立派です。

石舞台古墳。

11時40分、駐車場に戻ってきた。

山の中では誰にも会わず、予定外のアドベンチャーもあって、終わってみれば充実した一日(半日?)でした。

三石山、岩湧山、一徳防山

そろそろ秋を感じたいので、岩湧山へ行こうと思った。

岩湧山だけではもったいないが、さてどういうルートにするか?

電車の駅をスタート・ゴールにしたい。岩湧山ならスタートは南海の紀見峠駅しか無い。問題はゴール地点をどこにするかということ。まさかピストンというわけにはいかない。

ルートとしてはダイトレを行って槇尾山というのが一般的だけれど、ここへ行くとバスに乗らなければならない。それに人が多そう。

和歌山線の駅は岩湧山からはかなり遠いので、残されたルートは北へ向かうしかない。

岩湧山の北にある一徳防山(いっとくぼうさん)は講座で行ったことがある。この時は逆コースで岩湧山まで足を延ばした。

講座の時はマイクロバスでの大名登山だったけれど、今日は平民登山。しかし北に下って車道を三日市町駅までなら走れそうだ。

ただ、これだけではちょっともの足らない感じ。なので、前菜で三石山(みついしやま)を味わうことにした。こんな機会でもなければ行くことが無さそう。

我ながらいいルート設定ができたとほくそえんで、難波から南海電車に乗り込んだ。途中、車内放送で、人身事故が発生してダイヤが乱れるとのこと。どこに転進するか考えていたら、事故が発生した駅はすでに通過した駅で、取りあえず紀見峠駅までは行けそうで一安心した。

9/16、午前8時17分に紀見峠駅を出発した。

今日は左に折れて三石山へ向かう。

しばらく車道を進むとショートカットできそうな山道が。

このあとも何度かショートカットして三石山を目指す。しかし歩く人が少ないようで、蜘蛛の巣だらけ。木の枝をぐるぐる回しながら歩いても、それでも蜘蛛の巣がしばしば顔に貼り付いてくる。

おそらくこれが三石山へ登る最後の山道。

なかなかの急登が続く。

9時28分、出発して1時間11分で三石山山頂(738.4m)に到着した。展望はまったく無し。

道標に従って岩湧山の方向に進む。しばらく下ったら荒れた林道に出た。

ツリフネソウ。

路面が荒れていてあまり走れない。

しばらくしたら舗装路に出た。走れる所は走っていたが、いつの間にかロスト!!

このまま進んでも岩湧山のそばの車道に繋がっていそうだけれど、おそらく遠回りになると思うので、戻って登山路を探した。さっきは死角になっていた。

登山路入り口の看板は「車両通行止」。荒れた登山路にバイクの轍があった。絶対に遭いたくない。石を投げてやりたくなる。

幸い、バイクに出会うことは無く、三石山から1時間少々でダイトレの稜線に出た。

しばし登ると快適なトレイルになる。これは走るしかないでしょう。

ただ、やはりここまで来るとハイカーがたくさんいる。

ついに出てきました。ダイトレ名物、木の階段。

岩湧寺への分岐。ここを下る予定。

岩湧山への最後の登り。

シラヤマギク(?)。

クルマユリ(コオニユリ?)。

11時7分、岩湧山(897.1m)に到着した。

展望場所から和泉葛城山(たぶん)。

ススキはまだこの程度でした。

山頂エリアは人が多いので岩湧寺への分岐に戻って、ここで今日初めて腰を下ろしておにぎり休憩にした。

そして20分ほどで岩湧寺の車道に下りてきた。

講座で来た時にどういう道を辿ったのかよく思い出せず、岩湧寺の方へ少し下ってみた。

シュウカイドウが満開。

やはり車道を上に上がるようで、ようやく一徳防山の道標に出会った。

岩湧山エリアを離れるとまた静かな山歩きが楽しめる。ただしまたもや蜘蛛の巣地獄。

編笠山(635m)。

もう少し涼しくて、蜘蛛の巣が無ければ最高なのだけれど。

下山は一徳防山手前の分岐を下る予定。

12時55分、一徳防山(541m)に到着した。そう言えばかすかな記憶がある。ぼたもち休憩。

分岐に戻る時、岩湧山の素晴らしい眺望に気付いた。

下山は尾根道で、途中から沢に下る道へ行こうと思っていたのだけれど、案の定、沢筋は荒れていて、分岐からわずかであっさり諦めて戻った。

尾根を下ると最後はゴルフ練習場のそばに出る。近づいてきたらそこらじゅうにゴルフボール。

つまりここまで飛んでくるということで、万全の注意を払いながら下った。

一徳防山から1時間足らずでゴルフ練習場まで下りてきた。あとは車道を三日市町駅まで走るだけ。

午後2時22分、三日市町駅にゴールした。

ちょうど駅のすぐ前にスーパーがあったので、ここのトイレで着替えて、ビールを買って一人打ち上げをやった。

ちょうどバルコニーから正面に岩湧山、右に一徳防山。

楽しい一日でした。

伏見稲荷から大比叡

6月から始めた月イチロング走。早くも8月が欠けてしまったので、9/1に決行することにした。

7月に予定していた京都一周トレイルを伏見稲荷から鞍馬まで行こうと思った。しかしまた暑さがぶりかえしてきたので、はたして鞍馬まで行けるかどうか・・・。

朝、起きた時の意欲は今ひとつ。一時雨音が聞こえたりしたので淀川のジョグでお茶を濁そうかという考えもチラッと湧いたけれど、幸か不幸か雨もほどなく止んだので、予定通り出かけることにした。

いつも準備をする伏見稲荷駅のそばの公園が工事用フェンスで覆われていた。かなり古い施設だったので改修なのだろう。

そのそばのスペースで準備を整えて、出発したのは7時12分だった。小雨。

こんな時間でもすでに観光客はたくさん。特に外国人観光客が多い。本殿の横を進む。

千本鳥居は通らずに裏道から四ツ辻へ。

陽はさしていないので気温はそれほど高くないけれど、とにかく湿度が高い。すでに汗びっしょりで泉涌寺を通過。

住宅街を通り抜けて京女鳥部の森へ。

五条通りはトンネルで渡る。

清水山の山頂はパス。

東山山頂公園から北の方を望む。比叡山はかすんでよく見えない。

三条通りをしばらく走って、ネジリマンボを通ってインクライン。

日向大神宮。

大文字山山頂(465.3m)に到着したのはちょうど10時だった。

もちろん火床へ向かう。

火床からの下りは7月の講座で歩いた「大」の字の左の払いのルートが近そうだったのでそれを下って、本来の道に出会った所でおにぎり休憩にした。

その後、登山道を下っていたところ、左足のカーフサポートのあたりにチクッとした痛みが。見たらアブに刺されていた。

結構ぶすっと刺された感じだったのでポイズンリムーバーで処置していたところ、今度は左肩のあたりにまたチクッ。振り払ったら今度は右肩!!。

今日はうっかりハッカスプレーを忘れてきた。泣きたい気分で意気消沈。

いつもの朝鮮学校グラウンドルートを通って、バプテスト病院そばの自動販売機でコーラを補給。

片手に缶を持ちながら山道に入る。

随分疲れてきた。瓜生山(301m)まではすぐと思っていたのに、以外と遠かった。一瞬、違うルートを行ってしまったのかと思ったが、そうではなかった。

ここからしばらくはこれまでならわりと走れるコースだったのだが、今日はまったく意欲が出ない。鞍馬まではもうムリと思った。翌日は随行の仕事があるのであまりムリはできない。

石鳥居の所で腰をおろしておはぎ休憩にした。

沢で顔を洗ってちょっとすっきりして、水飲対陣へ。しかしもう修学院に下ってしまいたい気分。

さすがにここで下ってしまうわけにはいかないので、雲母坂を登る。

しばらく登りが続くと少し身体が慣れてきたけれど、いずれにしても今日は八瀬へ下ろうと思った。バスには乗りたくない。

上の方はおそらく昨秋の台風の影響であろう、すさまじい倒木。

今日の最終目標を比叡山最高峰の大比叡(おおひえ)にした。ここは一周トレイルコースからはずれているので来る機会が少ない。実は「比叡山」という名前の山は無くて、四明岳(しめいだけ)と大比叡の双耳峰。

駐車場のそばの車道を上がる。少し上がってから登山道に入って、午後1時7分、大比叡(848.1m)に到着した。3年半ぶり

ここから延暦寺へ下る道は歩いたことが無いので、そちらに向かう。

すぐに下れるのかと思ったけれど、予想外に15分ほどかかった。おそらく比叡山のトレイルレースではスタート直後にここを登るはず。

一周トレイルルートに戻って、以前に下ったことのある道に入った。

途中、ちょっとした展望場所から市原方面。

スキー場跡の下からの道に出会う峠。

もう八瀬駅まであと少しと思っていたが、登山道が倒木でふさがれていて、そのそばに人工的な階段が設置されていたので、そこを下った。

そうしたら精華女子校のグラウンドの石垣の上に出た。階段のようなものは見あたらず、数メートルの高さがあるので飛び降りるわけにもいかない。

石垣の上のヤブを進んだらフェンスが。何とか乗り越えられそうな場所を探して乗り越えた。以前はこんなことは無かったのだけれど。

今年中には講座でまたここを下ることになるので、その時は注意しなければ。

午後2時27分、八瀬駅に到着した。

約28km、7時間15分でした。帰ってからの疲労感は、これまでの鞍馬まで行った時と同じようなものだった。ひょっとしたらそれ以上だったかも。暑さのせい? ということにしておこうと思う。

高島トレイル 乗鞍岳から大谷山

野坂山地はあまり歩いたことが無い。記憶にあるのは講座で行った大谷山くらい。

高島トレイルは中央分水嶺に位置していて、ここの北側に降った雨は日本海に流れて、南側に降った雨は太平洋に出る。

7/6は好天は期待できないけれど、本降りの雨が続くということは無さそう。南の方は天候が悪そうなので、北に向かうことにした。

メタセコイアの並木道を抜けて、マキノの登山者用駐車場に車を置く。ここは初めて。まだ1台も停まっていない。

準備を整えて、7時15分に出発した。しばらくは車道の緩い登りで、途中から林道に入る。

次第に傾斜がきつくなって歩きにして、未舗装になってしばらく登って、8時22分に黒河越に到着した。ここには公衆トイレがある。

捕虫網を持った男性が一人おられた。

ここから左が赤坂山への登山道だけれど、乗鞍岳への登山口がよくわからない。何度か行ったり来たりして、ようやく林道の少し先に右に入る道を見つけた。

急な縦溝の道を登り切ると、幻想的なブナ林が現れた。いつクマに出会っても不思議では無い雰囲気。

しばらくこんな感じで、結構走れる。

ヤマボウシ。

コアジサイがたくさんあるけれど、咲いているのはまだごく一部。

黒河越から1時間10分ほど経って、突然車道が現れた。送電鉄塔の管理道路のよう。

高島トレイルにもハシゴがあります。

あと少しで乗鞍岳という所で一株だけササユリ。ササユリはシカの好物とか。

9時49分、乗鞍岳(865.1m)に到着した。展望は無し。

来た道を戻って、黒河越に11時3分に着いて、ここでおにぎり休憩にした。そして後半戦の赤坂山へ向かう。

ここでまた捕虫網を持った別の男性に遭遇。何を捕りに来たのか尋ねてみたら、カミキリムシとのこと。カミキリムシと言っても何百種類もあるそうです。

ジグザグを上がると突然お花畑。キリンソウ?

ヤマボウシの赤花。

11時53分、三国山(876.1m)に到着した。本日の最高峰。

次なる赤坂山へ向かうが、このあたりからちょっと山の雰囲気が変わってきた。乗鞍岳からこのあたりまでは野生の動植物の世界という空気だったのが、人の気配を強く感じるようになってきた。

案の定、何人かのハイカーとすれ違って、さらに中学生のような集団が坂道を駆け下りてきた。非常に危ない。引率者に文句を言ってやろうと思ったけれど、それらしき人はいなかった。

ちょっとリトル比良のような感じになって、明王の禿。

そして12時半に赤坂山(823.6m)に到着した。

展望は今ひとつだけれど、西の方、正面真ん中奥は雲谷山。その右は若狭湾。

ここでちょっと腰を下ろそうかと思っていたけれど、やはり何人かが昼食休憩だったので、写真を撮ったら先に向かった。

粟柄越。

このあたりのブナ林もいい雰囲気。ブナ林は晴れよりも曇っている方がいい。

午後1時21分、寒風(かんぷう)に到着した。

ガスが晴れてきてびわ湖が見下ろせる。

メタセコイアの並木道もくっきり。

正面真ん中に乗鞍岳。

こちらは真ん中やや左が三国山。かぶっていてわかりにくいけれど、その手前に赤坂山。やや右の禿げた部分が明王の禿。

そして南にはこれから目指す大谷山。

一度峠に下りてから登り返して、午後1時41分、今日最後のピークの大谷山(813.7m)に到着した。

寒風まで戻って、ひたすらスキー場に向かって下る。

寒風から40分ほどで、ようやくゲレンデが近づいてきた。

午後2時43分、無事、登山口に下り立った。

あとは車道を下るだけ。「さらさ」の温泉に寄って帰りたいところだけれど、今日は買い物をして帰らなければならないので諦める。

午後2時50分、駐車場に戻ってきた。

約30kmを7時間45分。山の雰囲気も非常に良くて、会心の一日だった。

甘南備山

どうしてもやらなければならない仕事ができたので、今日(6/29)は遠出はあきらめた。

しかし山田池のジョグでお茶を濁すわけにはいかないので、久しぶりに甘南備山(かんなびやま)へ行ってみようと思った。

前回、甘南備山へ行ったのはもう10年以上前だろうか。記録も残っていないが、かすかな記憶は片隅にある。

午後2時過ぎ、ポカリだけを持って家を出た。

穂谷川の堤防を走って、藤阪からR307に入る。

前方に甘南備山。ここを左に入る。


前回来たときは確か何の標識も無い山道に入ったはず。ここ?

道は以外としっかり整備されている。倒木もちゃんと伐採されている。

少し進むと道標が出てきた。やはりこれで合っていた。

出発して50分ほどで三角点(201.6m)に到着した。甘南備山からは結構離れている。

八幡の木津川方向を見下ろす。

ここから10分ほどで甘南備神社に到着した。

展望台から京田辺方面を望む。真ん中やや左の山は鷲峰山(じゅうぶせん)。右奥はおそらく童仙房の三ヶ岳。

本殿にお参り(221m)。奈良時代の創建と伝えられるが、この建物は昭和に改築されたもの。それでも結構劣化している。

前回来たとき、たしか山頂から少し下った所でR307に向かって下る道に入った記憶があったので、それらしい道を下ってみた。

しかしほどなくヤブが濃くなって前進を諦めた。

仕方無く元に戻って、三角点のすぐ下にあった分岐に入ってみたけれど、これも散策路をぐるっとまわって三角点を一周するだけで戻ってしまった。

もう元の道を戻るしかないと思っていたところ、氷室への標識を発見。

ひょっとしてこれだったかもと思って下ったところ、正解でした。トンネルでR307をくぐる。

そしてR307に出た。

あとは元来た道を戻るだけ。

約20km、2時間45分のショートコースだったけれど、それなりの満足感はありました。

生駒縦走 自宅から王寺

先月、弘法大師の道へ行った時、ずいぶん体力の低下を感じた。

それでなくても加齢とともに体力が低下してくのに、このところは普段のランニングも質量共に落ちている。

しかしながらもうレースに出ようという気分にはならないし、はっきりした目標が無ければ追い込んだトレーニングもできない。

そうは言ってもこのままずるずるとパフォーマンスが低下していくというのでは困る。今の自分のレベルなりにやりたいと思っていることはまだまだある。

追い込んだトレーニングはもうムリにしても、何か体力低下を極力少なく抑えられる方法が無いかと考えて、月に一度くらいは 40km 超のロング走をやるというのはどうだろうかと思った。

ロードや河川敷を追い込んで長距離走るというのはもはやムリなので、そこそこ走れるトレイルのロング走ならまだできるのではないかと考えた。

ちょうどおあつらえ向きのコースがある。

自宅発で生駒を縦走して王寺まで行くと 45km くらいになる。自宅発なのでアプローチの移動が不要で、今まで何度もやっているのでコースも熟知している。ただしアクシデント等で途中で降りなければならないような事態になるとエスケープルートはあまりよく知らない。

ちょうど昨日(6/23)は天気予報でも不安定と伝えていたので、初めてのエリアに行って雨に降られるよりは、練習モードで割り切った走りにしておいた方がいいだろうと思った。

曇り空の元、7時28分に家を出た。

穂谷川から津田のアルプラの前を通って、スパバレイへ。最近はこの程度の登りも走るのはちょっとつらくなってきた。

今日は練習モードなので国見山はパスして交野山(341m)へ。出発して1時間25分くらい。真ん中の緑のエリアは山田池公園。

くろんど園地の休憩所でぼたもち休憩を取って、ほしだ園地をかすめて飯盛霊園へ。水道を借りて顔を洗う。

住宅街を抜けて堂尾池へ。最近は釣り人を見かけなくなった。

出発して3時間40分くらいで、室池でおにぎり休憩にした。

出発してから4時間くらいでようやく阪奈道路の歩道橋まで来た。距離的には半分くらい。

ドライブウェイのそばの休憩エリアは団体が食事中だったのでパスして、生駒ボウルダーをキロ10分程度のスロージョグで進む。

生駒山山頂に上がる道はまだ通行止めだった。しかし昨年も登っていて様子はわかっているので入った。

登っていると、上からハイカーが下りてくるのに何度か出会った。いずれもわりと高齢のハイカーで、あの崩壊箇所を下りてきたのだろうかとちょっと不思議に思った。

登りが終わって右に曲がっていよいよ崩壊箇所というあたりにさしかかると、直進が通行止めになっていて、左から道が下りてきている。あのハイカー達はこの道を下りてきたようだ。

この石段を上がったらドライブウエイに出た。ここは通行止めになっていなかった。

山頂遊園地は結構賑わっている。三角点(642m)を探してみたけれどやはり見つからず。

少し進んで、自動販売機でコーラを買って休憩した。出発してからほぼ5時間、30km ほど来た。

生駒名物の電波塔。

パノラマ展望台から矢田丘陵を見下ろす。

暗峠は写真だけ撮ってすぐに通過。

ぼくらの広場から大阪市内を見下ろす。

昨年修復工事をしていた車道は完全に復旧しているようで、登山道も元に戻っている。十三峠の石仏。

午後3時前、ようやく信貴山(437m)に到着して、展望場所から金剛山地を望む。ただし霞んでいて遠方は見えない。

車道を走って、大和川にかかる明治橋から信貴山を振り返る。

午後3時42分、王寺駅にゴールした。

いつものように駅前の西友のトイレで着替えて、缶ビールを買って一人打ち上げをやった。

8時間15分、44.5km でした。

捻草峠、武士ヶ峯

捻草峠(ねじもちとうげ)は先日の「弘法大師の道」で通った峠。そして武士ヶ峯も弘法大師の道にあるピークだけれど、レースでは山頂は通らないので、私も先日は通っていない。

どうしてこんな所へ行ったのかと言うと・・・。

私は登山のガイドブックというものはあまり読まない。できるだけ新しい情報がほしいので、直近の情報は主としてネットから得ている。もちろんネットの情報をそのまま信じ込むわけではないけれど、複数の情報が得られればそれらからだいたいの状態を推測する。

とは言ってもガイドブックをまったく持っていないわけではなくて、新しい行き先を探す時などには利用している。先週の池木屋山は分県登山ガイドの奈良県版で知った山だ。ただしルートはヤマレコの記録を参考にして決めた。

その分県登山ガイド奈良県版を見ていた時、「弘法大師の道」が解説されているのに気がついた。行く前にはまったく気がついていなかった。

それによると天狗倉山の手前の捻草峠(ねじもちとうげ)から東の沢に少し下ると水が得られると書かれている。

本当だろうか? ここはちょうどルートの中間あたりなので、ここで水が得られればテント泊が可能になる。

先日は午前4時過ぎくらいに通過している。吉野を出発してから8時間半くらい。まだ暗かったので、どんな場所だったのかまったく記憶に無い。だいたい捻草峠の名前すら知らずに歩いていた。

これは確認に行かなければならない。

登山地図を見てみると、天川村の先の林道をつめて、天狗倉山に南から登る破線路がある。

もう一本、天狗倉山の少し西の方の稜線に突き上げる破線路もある。

しかしいずれも本当に道が残っているのかどうか疑わしい。ヤブ漕ぎはやりたくない。

距離は少し長くなるけれど、高城山の西で林道に下り立った所まで車で行ければ、先日歩いた道なので間違いが無い。

この林道はR168と天川村をつなぐ道なので、一般車も通れるようだ。

取り付きまでは五條から行った方が近いようなので、今日(6/9)の朝4時半に家を出て、途中でカップ麺とおにぎり、そしてコンビニコーヒーを飲んで、7時前にまだはっきり記憶のある登山口にたどり着いた。

準備を整えて、7時10分に出発した。ここは先日、林道へ出てからどこへ向かっていいのかわからなくてしばしウロウロしたところ。

木に張られているのは道標ではなくて、「熊が確認されています」という警告。そろそろ熊スプレーの購入を本気で考えている。

ガスっていていい雰囲気。

しかし思ったより急なアップダウンが多い。このあたりはそんなにきつかった記憶が無いのだけれど・・・。

まだ歩き出したばかりで身体が慣れていないのと、今日はポールを持っていないせいかも知れない。急斜面ではやはりポールがあると安心できる。ポールは現在、骨折で入院中。

出発して30分で高城山(1111.2m)。

高城山から35分で天狗倉山(1061m)まで来た。

ここからの下りはかなり急で、慎重に下った。前日の雨で滑りやすい。

天狗倉山から15分ほどで捻草峠に着いた。

ここからの大峰の眺めはなかなか素晴らしい。真ん中の突起は大普賢岳。少し離れた右は行者還岳。

しかし目的は水場。東斜面はこんな感じ。

とても水場があるようには見えない。もちろん道など無い。

少し下ってみたが、イバラが痛い。耳をすましても水の音は聞こえない。

下は沢なのでいずれ水は出てくるけれど、どれくらい下れば出てくるのかはわからないし、こんな斜面はそんなに簡単には下れない。

斜面に湧き水が流れているような所が時々あるけれど、そういう所はたいがい石がゴロゴロしているような斜面で、こういう草の茂った土の斜面に水が湧き出ていることはまず無い。

ガイドブックは2016年のものなのでさほど古くはないけれど、事前にネットで検索した限りでは捻草峠に水場があるという情報はまったく得られなかった。

やっぱり・・・というのが正直な気持ち。半信半疑だったので特に落胆は無い。

ヤマレコの記録で、3泊4日のテント泊で歩いた人がいたけれど、その人は途中二箇所、車で近づける場所に水をデポしていた。

天狗倉山に戻る途中に大峰山脈が眺められる場所がある。大峰を西から眺められる場所というのはなかなか無いと思う。東からなら大台ヶ原から眺められるけれど。

大普賢岳の右には弥山と八経ヶ岳。


大普賢岳の左には山上ヶ岳。

捻草峠から1時間半で車の場所まで戻った。

まだ10時過ぎなので、先日登らなかった武士ヶ峯に行ってみることにした。

しかし登り口がわからない。実は先日もこの道を探したのだけれど見つからず、そのまま林道を進んだ。

車を停めた場所の道路の反対側は何かの作業スペースのようになっている。そのそばのヤブを適当に登ってみた。

案の定、すぐに踏み跡が出てきたけれど、これはどこから来ているのだろう?

これまでの道に比べると踏み跡が不明瞭で、ほとんど歩かれていない感じ。あの「弘法大師の道」の道標も出てこない。

林道から15分ほどで武士ヶ峯(1014m)に着いた。

標識板も朽ちている。

実はこのピークは北峰で、もう少し南の南峰の方が少し高いようだ(1035m)。しかしどうせ行ってもただのヤブ山だろうからもうここで十分。

と言うことで、来た道を戻る。

不明瞭な踏み跡を戻っていたところ、随分すっきりした斜面になってきた。「あれっ、こんな道やったかな?」と思って gps を確認したら、やはり間違っていました。gps 様々です。

踏み跡を最後まで辿って下りたら、最後はこんな所で林道に下り立った。急斜面の高い段差に苦労した。

やれやれと思っていたら、何と近くに人が。ヘルメットをかぶったサイクリストだった。

車に戻ったら、シューズ(HOKA Challenger ATR)のソールの一部がはがれていた。どうもお疲れ様でした。それにしても寿命が短い。たぶん10回くらいしか履いていないと思う。

これで「弘法大師の道」は完全に諦めることになるのだろう。さすがに水をデポしてまでやろうとは思わない。

赤倉山、池木屋山

先週の弘法大師の道は快適だったけれど途中リタイアに終わってしまったので、満足感としては今ひとつだった。

しかしやはり山はこうでなくてはという感を再認識したので、静かな山で、まだ行ったことがなくて、充実感の味わえそうな山ということで探したのがここ、台高山脈の赤倉山、池木屋山。

どちらも南側から向かうと短い距離で登れるけれど、それではつまらない。

いろいろと記録を調べてみると、大又から明神平を経由して稜線を南下すると、片道10km少々くらいで池木屋山まだ行けそうだ。往復で20kmならそれなりの充実感も味わえそうで、台高山脈の稜線歩きに期待して、土曜日(6/1)の朝3時半に家を出た。

途中でおにぎりとカップ麺を食べて、コンビニコーヒーを飲んで、6時前に大又に到着した。到着した時は駐車場の車は1台だけだった。

準備を整えて、6時12分に出発した。今日のコースは私のニガ手な飛び石伝いの沢渡りが何カ所かあることがわかっているので、ポールを持参した。

ここから明神平までは講座で2回歩いたことがある。

おそらく昨秋の台風の被害。前回はこんなことはなかった。

沢筋に入ったらさっそく出てきました。しかしここはロープが張ってあるので問題無し。

この後も何度か沢渡りが出てきたけれど、ポールを持っている安心感か、講座で歩いた時ほどの不安感は無かった。

沢筋を離れるとつづら折れになる。静かで気持ちいい。

7時25分に明神平に到着した。バイケイソウが一面に。ただし花はまだ。


テントを張っている3人パーティがいた。駐車場に停まっていた車の所有者だろうか。

稜線に上がるとヤマツツジ?

穂高明神(1432m)には7時43分に到着した。出発してちょうど1時間半。ここに来るのは2回目。実は今日のコースの最高峰。

ここから先は未知の領域になる。ルートが多少不明瞭という情報もあって、期待と不安が半々。

古いテープに導かれて笹ヶ峰を越えたあと、なだらなかなピークでルートがよくわからなくなった。

gps のおかげで正規ルートに戻れて、8時半に千石山(1380.5m)を通過。この稜線は自然感がたっぷりで、非常に快適だ。

このあとぐんぐん下る。あまり下りたくないのだけれど・・・。その時、左のポールが木の根に引っかかって、「あっ!」と思った瞬間、ボキッという音。折れました。カーボンの軽量ポールなので横方向の力がかかると簡単に折れる。折れたのは2回目

標高1212mあたりが最低鞍部だった。こんな稜線のほんのちょっと下に何故か水が流れている。弘法大師の道もこんな場所が途中にあればテント泊で行くのだけれど・・・。

赤倉山への登りで来し方を振り返る。右の突起がおそらく千石山。遠方の稜線の一番高いのが薊岳。



9時23分に赤倉山(1394m、赤嵓山、コクマタ山とも言う)に到着した。ここで腰を下ろしておにぎり休憩にした。

数少ない展望場所から大峰方面。どの山かわからず。

霧降山(1360m)を10時ちょうどに通過。

このあとあたりから道に低木が生い茂るようになってきた。何の木か知らないけれど、今日は膝上までのスパッツで来ていて、ヒザの部分はムキ出しになっている(ふくらはぎはサポーターを着用している)。ちょうどその部分の高さあたりに枝が茂っていて、結構痛い。

池木屋山(いけごややま、1395.9m)には10時25分に到着した。出発してから4時間13分だった。

展望も無いので、ほんの3分くらいで踵を返した。何せ若干とは言え穂高明神の方がここより標高が高いので、復路の方が時間がかかる。

ピークから少し下った所に池があった。行きには気がつかなかった。

シャクナゲはもう終わっていた。

この先で、テント泊していた3人パーティにすれ違った。軽装で歩いていたので、おそらく荷物を置いてピストンなのだろう。

帰路も赤倉山で腰を下ろしてどら焼き休憩を取った。

最低鞍部からの標高差150mほどの登り返しはしんどかった。

このあたりでマットを背負った単独行の男性に出会って、さらにその後に、道から少し離れた場所に一人でテントを張っている人がいた。確かにこういう場所でテント泊するのは気分いいだろうとは思うけれど、水場は?

そして往路で少し迷ったなだらかなピークでまたもやロスト!!。今度も gps のおかげで助けられました。

だいぶ戻ってきた所から国見山を望む。

午後1時20分に明神平まで戻って来た。ここだけは人が多い。

人のいる場所はノンストップで通過して、つづら折れは走った。最後の林道部分も走って、明神平から50分、午後2時9分に駐車場に戻ってきた。駐車場は満車に近い状態になっていた。

このあと、やはた温泉に立ち寄って、汗を流してから帰った。

約24kmでほぼ8時間。コースも非常に気分が良くて、久しぶりにいろんな意味で満足できる山行きだった。

弘法大師の道 本編

土曜日(5/25)、午後5時の電車で出かけて、吉野には7時22分に到着した。ここまで電車に乗ったのは私一人だけだった。

出発したのは午後7時35分。街は静かだったけれど、以外と車がたくさん通った。荷物の重さは背負うとそれほど気にならなくて、スロージョグで進んだ。

トレイルレースではスタート地点になっている金峯山寺の蔵王堂を7時56分に通過。

青根ヶ峰の麓を越えるとまた車道になる。このまま車道を行くと楽ができることはわかっているけれど、そういうキセルのようなことをしてはいけない。

ここでポールを出して、本来の奥駆道に入る。

四寸岩山(1235.9m)には午後10時8分に到着。ここで大福休憩にした。

緩い下りは走る。大天井ヶ岳には午後11時44分に到着した。吉野を出発してからほぼ4時間10分。何と、以前に軽装で歩いた時より少し早かった。

気分良く、ここでおにぎり休憩にした。

次は小南峠を目指す。ここは昨年は逆コースで歩いたけれど、今日は下り基調なのですんなり行けると思っていたところ、なかなか峠の標識が出てこない。アップダウンも結構あって、ひょっとしたらすでに通り過ぎているのかもと思っていたが、だいぶしてから記憶にある地形に出会った。

小南峠に到着したのは午前1時33分。何と大天井ヶ岳から1時間40分くらいかかってしまった。昨年の登りとほとんど変わらない時間がかかった。

さて、ここからは未知のルートになる。しかも経験者の報告によるとここから先が厳しいらしい。急斜面のアップダウンの繰り返しで、時間の割には距離が延びないとか。ただ、gpsのトラックで見る限りは標高差はそれほど大きくない。

体力的にはまだまだ余裕はあるけれど、吉野から大天井ヶ岳まで標高差で1200m少々。四寸岩山での200mほどの登り返しなどを考慮すると、すでに標高差で1500mくらいは登っている。脚はそれなりには疲れてきているはずだ。

ジェルを補給して先に向かったところ、いきなり急登が始まった。傾斜で言うと比叡山の横高山の登りくらいだけれど、足元にそれほどしっかりしたステップが無い。と言うか、ただの急斜面。道になっていない。

こんな道がこれから続くのかと思うと先行きに不安を感じざるを得ない。

標高差にするとおそらく100mもあるかないかくらいだったので、一気に登り切った。次はこんな急斜面の下りがあるのかと心配していて、最初ちょっと急な下りがあったけれど、そこを過ぎると平坦な道になって、むしろ走れるくらいの道になった。

その後も以外と走れるような道が続いていて、経験者の報告と様子が随分違う。

その後も部分的にはロープが垂れているような急登が何カ所かあったけれど、それはほんのわずかな区間だけで、全般的にはむしろ大天井ヶ岳の前後の比べればはるかに走れるパートだ。

扇形山(1053.0m)を2時18分に通過。

黒尾山(986.0m)を3時33分に通過した。

ようやく空が明るくなってきて、大峰の山々。真ん中は大普賢岳?

天狗倉山(1061m)には4時36分に到着して、ここでソイジョイとゼリー飲料、そしてボトルにポカリを補給した。

振り返ると木々の間に御来光。

高城山(1111.2m)は5時18分に通過した。

この後、武士ヶ峰の手前で突然、車道に飛び出した。ところがこのあたりにテープマークが見あたらず、しばしウロウロさせられた。gpsにルートは入れてきているものの、ひょっとしたらそばに山道があるのではないかという不安があった。

しかししばらく車道を進むと、ようやくテープマークが出てきた。

このあと、30分近くこの林道を行くことになった。車道はあまり楽しくないけれど、今日は距離がかせげるのでありがたい。

これでこのコースの難関エリアは通過したことになるけれど、感覚的にはそんな難関とは思えなかった。以外と走れる部分が多かったように思う。本当のトレイルランナーにとっては一部の急登が厳しいイメージが残るのかも知れないけれど、ほとんど歩きのつもりで来ている私にとってはむしろ「走れる部分が多い」という印象の方が大きかった。

とは言っても時間はかなり経過している。一時は以外と早く行けるかもと思ったけれど、この様子だと18時間はかかりそう。

ほぼフラットな林道なので、一応走ってはいるけれど、おそらくキロ7〜8分のペースだろう。

ようやく乗鞍岳に向かう登山道へのマークが出た。

どういう訳かこの先あたりでgpsのルート表示が途切れてしまった。ポイント数が限界に達したのだろうか。トラックは表示しているし、紙の地図は持ってきているので、迷うことは無いとおもうけれど、ちょっと不便。

このあたりからかなり脚筋疲労を感じるようになってきた。これまでの走行距離は35kmくらいになっているし、時間もほぼ12時間。こういう長時間長距離行動はここ1年くらいはやっていない。

乗鞍岳への急登が始まった。これが「乗鞍の壁」と言われている場所。写真では大した傾斜には見えないけれど、実際はもし足を滑らせたら斜面の下まで止まらないだろう。標高差にすれば100mもあるかないかくらいだけれど。

乗鞍岳(993.5m)には7時37分に到着した。

ここで冷静に考えた。まだあと20kmくらい残っている。しかも全般的に登り基調になる。

この先の天辻峠は残された唯一のリタイア可能な場所で、ここを越えると高野山まで行くしかない。

天辻峠を越えると少し登りがあって、その次の出屋敷峠までは標高差200mほどの下りになる。つまりここを越えてしまうと、もしその後にリタイアしようと思って戻ろうとしても、それを登り返さなければならなくなる。

ビヴァークシートは持ってきているし、食料も水分もまだ十分あるので、途中で1〜2時間休憩することは可能だけれど、それはやはり避けたい。

次のバスは10時過ぎ。これが最終決定のトリガーになった。日射しも強くなってきたし、この先はこれまでの夜間走のように快適にはいかない。

この先で車道に出て、それをしばらく行って、天辻峠でテープマークに別れを告げた。

バスまではまだ時間があるので、のんびり歩いて道の駅に降り立った。8時35分だった。

13時間で41km。まだ多少の余力はあるけれど、これが今のほぼ限界と考えていいと思う。

もともと一度は諦めたコースなので、悔しいとか残念とかいう気持ちは無い。やらないよりはやって良かったというのが本音だ。身体で限界を感じられれば納得もできる。キャノンボールで六甲を往復していた頃ならできたのではないかと思うけれど、そんなことを今考えても仕方が無いし、このためにまたトレーニングしようとも思わない。

再挑戦は無い。続きをやって高野山までつなげるという考えも無い。こういうのは一気に行くことに意味があるので、六甲全山などもそうだけれど、分割して行くというのは私にとっては無意味だ。

ここ1年あまり、ずっと頭の片隅から離れなかったテーマが終わって、ようやくすっきりした。これで次の目標に気持ち良く向かえる。

弘法大師の道 プロローグ

この1年ほど、ずっと頭にあったのは「弘法大師の道」。

トレランのレースはここ何年か開催されているけれど、もはやレースを走れるだけの力は無いし、気力も無い。

何とか一人で行けないものかとコースの一部試走したりしてきた。

何と言っても、コース上で水を補給できないというのが一番のネックで、レースでなければほぼ全行程分の水分を自分で持つ必要がある。となるとテント泊は難しい。

走力のある人なら早朝に出てその日のうちに帰ってくるということも不可能ではないけれど、私にはまったく不可能。やるとしたら夜発の夜間走だ。昔、これでダイトレ全コースをやったことがある。

吉野を夜に出て、試走したことのあるコースを通って、小南峠あたりで夜が明けると未知の部分は日中走となる。これで15〜16時間というのが漠然と考えた戦略だった。

今年のレースは5月18日。やるならこの前後だとコースマークも充実しているはずで、夜明けもそこそこ早い。

実は先日、氷ノ山へ行った時、前日の午後まで、これを実行するつもりで準備していた。

しかし直前になって、レースに参加した人の記録がいくつか入手できたので、それと自分の試走のタイムを比較してみたところ、考えていた戦略はほぼ不可能ということがわかった。うまくいっても18時間くらいはかかりそうだ。

そんな長時間行動はもう二年半前のキャノンボール以来やっていない。おまけにここ二年ほどは練習の量も質も大きく低下している。

冷静に考えて、「弘法大師の道」はもうムリだと思った。

そこでこの週末は中辺路の続きをやろうと思った。

しかし前日になって、やはりここで「弘法大師の道」にチャレンジしておかないとこの先ずっと後悔するのではないかという気持ちが湧いてきた。

今度は迷いは無かった。出発時間を3時間ほど早めることにして、18時間行動を覚悟して行くことにした。問題は、本当に18時間行動できるかということ。

このコースはリタイアできる場所が少ないというのも難点で、さほど時間をかけずに公共交通機関のある場所に出られるのは二箇所しか無い。

一つは小南峠から洞川温泉。しかしここはまだまだ序盤で、ケガなどのアクシデントでも無い限りはここに下りることはまず無い。

もう一つはコースの3分の2くらいの場所にある天辻峠。ここは30分もかからずにR168に下りられて、大和八木行きのバスに乗ることができる。ただし1日3本。このバスの時刻を調べておくことにした。

この週末はかなりの高温予報だったので、中辺路よりもこちらの方がマシとも思った。

水分は、ポカリと水とお茶をそれぞれ500mlずつ。そして別に2Lの水を持って、粉末ポカリと粉末茶を用意した。また、ゼリー飲料も2つ持った。

さすがにずっしりと重い。7kgくらいになった。これでは走れないのではないかと不安になったが、もう行くしかない。