槍ヶ岳

この5月に初めてファストパッキングを経験して、これからもどんどんやって行きたいと思った。
しかし随行のスケジュールなどの関係で、土日をたっぷり使える機会が月に一度しかない。
これまでのこの機会はことごとく天候が今ひとつで、結局いつも通りの近場の日帰りでお茶を濁してきた。
7/22〜23の週末もチャンスだったのだけれど、アルプス方面は天候が不安定ということで見送った。
梅雨明け直後というのは絶好の登山シーズンなのにどうして・・・と思ったら、実は北陸地方はまだ梅雨明けしていないのだ。つまり北アルプスエリアはまだ梅雨。
いくら何でもこの時期に2週続けて週末が不安定なんてことは無いだろうと、何の根拠もない希望で先週は見送ったのだけれど、この週末もまたしても不安定な天候になるとのこと。
ストレスもかなり溜まってきて、多少の不安定な天気なら強行しようと思って、準備を整えて荷物をまとめて出発する覚悟を決めたのだけれど、冷静に考えて、せっかくの魅力的なエリアに初めて足を運ぼうとしているのに、わざわざ天気が良くないとわかっている時に高い交通費をかけて行く必要は無いだろうと思い直して、結局テント泊は止めることにした。
しかしもう、どこかに行かなければ気持ちが治まらない。もちろんこの「どこか」というはそれなりの大きさの山ということで、今度ばかりは大峰では満足できないということは先日の大普賢岳でわかっていた。
先週末の天気予報では中部山岳エリアはどこもかしこも「曇り時々雨」という予報で、本降りが長く続くようなことは無いにしても、多少の雨は覚悟しなければならない。眺望はまず望めないだろう。
そこで、それなりのスケールで登り応えがあって、しかし以前に行ったことがあって、多少コンディションが悪くてもそれほどがっかりしなくて済むという対象を探して、最終的に新穂高から槍ヶ岳を目指すことにした。
このコースは 2010 年9月に8時間くらいで往復している。
もし上部で雨が強かったら穂先はちょっと危ないかも知れないし、雨が強くなったら滝谷の渡渉はさらに危険だけれど、そのあたりは状況で判断するということで、土曜日の午前中に出発した。

新穂高の駐車場には午後3時半くらいに到着した。入り口に「満車」の看板が立っていたけれど、この時間なら帰る車で空きができているに違い無いと思って入ったが、案の定、登山口に一番近い上のエリアに停めることができた。
着いた時は小雨が降っていたけれど、間も無く止んだ。
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やることも無いのでゆっくりと食事を済ませて、翌朝は1時起床ということにした。
朝は雨は降っていなかった。ほんのちょっとだけ星が見える。出発したのは2時5分だった。
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しばらく林道を歩いて、30 分ほどで林道ショートカットの登山道入り口へ。
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真っ暗な登山道でちょっと変な方向へ迷い込んだりしたけれど、穂高平避難小屋からまた林道に戻って、3時半に白出沢に到着した。ここからようやく山道になる。
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白出沢を渡った対岸の道がわからなくて少しウロウロさせられたけれど、何とか発見して石のゴロゴロする歩きにくい道を進む。
今回は雨を想定してシューズは定番の HOKA ではなくて Salomon のゴアテックスのトレランシューズにした。ただ、このシューズの難点は濡れた石の上がよく滑ること。これは Salomon のトレランシューズ全般に感じることで、「オマエの歩き方がへたっぴいなだけ!」と言われれば返す言葉も無いのだけれど、個人的には他のメーカーのシューズ(例えば Montrail や HOKA など)に比べて明らかな違いを感じる。
Salomon のシューズはトレランのトップ選手で履いている人も多いので、本当はそういうことは無いのだろうけれど、私には相性が良くないということかも知れない。
このことは織り込み済みだったので、今回はポールを使用している。
白出沢から1時間で滝谷に到着。轟音の濁流に木の橋がかかっている。
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ここは昨夏、増水して登山者が流された死亡事故が起きている。
そろそろ空が白んできた。この時間帯は私自身、山を歩いていて一番好きな時間帯なのだけれど、今日は残念ながら日射しが無いので、いつものような高揚感は湧いてこない。
沢の本流には部分的に雪渓が残っている。
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さっきから降り出した小雨がちょっと強くなってきたので、雨具の上と帽子を着用した。
すっかり夜が明けて、槍平小屋に到着した。
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テラスに座ってちょっと補給しようと思っていたのだけれど、トイレの臭いがきついので素通りすることにした。
それにしてもここまで3時間 15 分もかかっている。前回の gps のデータが見つからないので、正確な行程はわからないのだけれど、槍ヶ岳の山頂まで4時間ちょっとだったので、このあたりはせいぜい2時間半くらいだっと思う。
ここが標高 2000m 弱なので、まだあと 1200m ほど登らなければならない。このルートは実質的にここが出発地点のようなものだ。
最後の水場だけれど、まだたっぷりあるので素通りする。
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雨が本降りの気配になってきたので雨具の下とザックカバーを着用して、ついでにスィートポテトを食べた。
この後、登りが次第に厳しくなってきた。
ハクサンイチゲ(たぶん)
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ミヤマキンバイ(かな?)
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イワカガミ(これは多分正解)
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よくあることではあるけれど、雨具を着用したら雨が止んできた。
千丈乗越への分岐。このあたりから下山してくる人とたくさんすれ違うようになってきた。
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森林限界を超えて、高山らしい雰囲気になってきた。やはり山はこうでなくては!!
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もっと雪が残っているかと思っていたけれど、それほどではない。登山道にはまったく無し。
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ようやく飛騨乗越が見えた。
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飛騨乗越に到着。7時 42 分。
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槍ガ岳山荘に到着した時はもう8時近かった。新穂高から6時間弱かかった。
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ここで一旦おにぎり休憩にして、ポールをしまってから穂先へ向かう。幸い、雨は止んでいるけれど、風が強くて寒い。
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山頂直下のハシゴ。風はおさまっている。
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8時 20 分、ようやく槍ヶ岳山頂(3180m)に到着した。眺望はまったく無し。もう何度も来ているので気にしない。
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山頂にいたトレイルランナー風のカップルと写真を撮り合いして、そそくさと下山に移る。
小屋もガスに霞んでいる。
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少し天気も落ち着いてきている感じだったので、雨具を脱いで、ザックカバーと帽子もはずした。あとは下るだけだ。
8時 50 分、下山開始。当初は時間があったら南岳を経由して槍平に下ろうと思っていたのだけれど、それくらいの時間はあるけれど、この天候では稜線歩きも楽しくないので、すんなり飛騨沢を下ることにする。
花の写真は登りに撮ったので、一目散に下ろうと思っていたのだけれど、ふと見たらコマクサ(たぶん)。
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せっかく雨具を脱いだのにまた雨が降ってきた。
だいぶ下りてきて、キヌガサソウ(たぶん)。
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案の定、雨具を着たら雨が止んだ。
最後の水場ではジェルを補給して、水も満タンにした。標高が下がって暑いので雨具を脱ぐ。
槍平小屋は帰りも素通り。
帰りは行きにも増して足元がよく滑った。ポールを持っていたから良かったものの、もし持っていなかったら 10 回以上はコケたに違い無い。大きなケガをしたかも。
滝谷は雄滝が見えていた。
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行きは暗闇だったので見えなかったホトトギス(何ホトトギスかはわからん)。
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もう 12 時だ。前回は4時に出発して山頂が8時過ぎ、12 時くらいに新穂高に戻った。前回より2時間も早く出発したのにもう前回戻った時間になっている。
おそらく前回は林道はかなり走っていたと思うし、写真は山頂を中心に全部で 10 枚くらいしか撮っていない。立ち止まって花の写真を撮るなど皆無だった。好天だったので衣服の着脱も一度も無かった。
それにしても遅すぎる。
もちろんレースではないし、タイムトライアルをやっているわけでもない。しばしば立ち止まって写真を撮りながら進むのも自分の意志でやっていることで、加齢による体力低下もある程度は致し方ないと思っている。
しかしそうは言っても程度問題がある。これではちょっと自分の許容範囲を超えている。
以前にやったことのあるコースだったせいでこういう天候でも山そのものには満足することができたけれど、以前にやったコースだとどうしても以前の記録と比較してしまうということには思いが及ばなかった。
昨年6月の白山大汝峰では標高差約 2000m で5時間 50 分だったので、今回の標高差約 2200m で6時間強というのは妥当なところなのだろうけれど。
終わりが近づいてくるにつれてそんなことが頭を駆け巡ってきて、ちょっと情けない気分になった。
白出沢に戻って、登山道はこれでおしまい。
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あとはほぼ林道なのだけれど、歩き出して少ししてから最後にちょっと意地を見せようという気分になって、ここから新穂高までは林道を走ろうと思った。おそらく前回は当たり前のように走っていたと思う。
緩い下りのちょうど走れるくらいの傾斜で、未舗装のジャリ道を大きな音を立てながら下った。
穂高平避難小屋からのショートカット登山道は走れないのであえて避けて、大回りの林道を下った。
いつもならバスターミナルの自販機でジュースを買ったりするのだけれど、それもやらずに駐車場までノンストップで走った。7km 余りを 45 分くらいだった。
車に戻ったのは午後1時ちょっと過ぎ。約 11 時間で、約 30km だった。
このあたりに来たら最後は「ひらゆの森」と決めている。
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ここに初めて来たのはもう 15 年くらい前だろうか。山スキーへよく行っていた頃はシーズンに5回くらい来たこともあったけれど、最近は頻度がぐっと下がった。
露天風呂が5つくらいあって、それぞれ湯の質や温度が少しずつ異なっているので、あちこちと楽しめる。
特筆すべきは入浴料がたったの 500 円で、私が訪れるようになってから一度も値上がりしていない。消費税が上がった時も据え置かれた。カギのかかるロッカーは 100 円の有料だけれど、盗難を恐れないのであればカゴに入れればいい。
ここの露天につかっていたら、何となくすっきりしなかった気分も少しは落ち着いてきた。
帰りの道路は大きな渋滞も無く、8時には家で夕食にありつくことができた。
前回で強く印象に残っているのが、7時には家で夕食を食べていたこと。朝に槍ヶ岳に登って、下山後は温泉に入って、夜の7時には家で晩メシにありついているというのに何とも言えない満足感を覚えたのだけれど、今回も8時には家でビールを飲んでいるので、まぁこれで良しとしようと思う。ケガも無かったことだし。

飯道山

日曜日(7/16)は随行で滋賀県の飯道山(はんどうさん)へ行ってきた。
私自身は名前を聞くのも初めてだったけれど、道標もしっかりしていて、「飯道山観光協会」なんて組織があるくらいで、地元ではかなり有名な山のようだった。ただ、山道はそれほど歩かれているようには思えなかったけれど・・・。

集合は信楽高原鉄道の紫香楽宮跡駅。今日も暑くなりそうだ。
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少し住宅街を歩いて紫香楽宮址へ。
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聖武天皇が奈良時代に造営した離宮だそうだけれど、飛鳥時代から奈良時代にかけて、しばしば都を移しながら、ほんの数年程度でまた引っ越している。
こんな時代は都を造るのも大変な労力だったと思うけれど、どうしてそれほど短期間に移らなければならなかったのだろうか。
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本当の宮址はもう少し北の宮町地区らしい。
しばらく車道を行く。
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飯道神社の参道入り口?
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まだ車道だけれど、ここから登りになる。
15 分ほど登って車道の終点へ。
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階段を上って、白髭神社。
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ようやく登山道。
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弁天堂。
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いよいよ飯道神社へ。
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紫香楽宮址のあたりを見下ろす。
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飯道神社の本殿。つい先日、改修が終わったばかりとか。
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飯道神社の拝殿前で昼食にした。
木食応其(もくじきおうご)上人入定窟。ここでミイラになられた・・・。
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ようやく今日の最高峰、飯道山山頂(664m)へ。
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右の方に三上山が見えていたけれど、写真ではわからない。
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杖の権現茶屋休憩所。
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ここからは沢筋の道がかなり荒れているということで、尾根道を下る。あまり歩かれていない感じ。
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林道に出て、あとは舗装道路を淡々と歩くだけ。
下りてくるとこんな立派な案内板があります。
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山の上から下ろされたという飯道寺。
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まるで二日前の再現のような、暑い車道歩きで貴生川駅に向かった。
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二日前と同じく、駅に近づいた頃に小雨がぱらぱらと降ってきたけれど、わずかで止んでくれた。
電車に乗ってほんの数分くらいで豪雨がやってきた。ラッキーだった。

葛籠尾半島

金曜日(7/14)は随行で琵琶湖北端の葛籠尾(つづらお)半島の山脈を歩いてきた。
奥琵琶湖パークウェイを車で走る人はいるけれど、山を目的に来る人は極めて少ないだろう。私も来るのはもちろん、名前を聞くのも初めてだった。

湖西線の永原駅からタクシーで菅浦の集落まで行く。
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今日も朝から暑い。琵琶湖の水も生ぬるかった。
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1000 年以上の歴史のある須賀神社。
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この参道の石段を上がって、途中で山道に入る。
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一旦、車道に出て、また山道へ。
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道はかなり荒れていて、歩いている人はかなり少ない感じ。整備もほとんどされていない。
ひと登りして 370m のピークへ。
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何か建物があったような雰囲気の残る竹林にお地蔵さん。
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しばらく歩いてまた車道へ。
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東側は山本山から賤ヶ岳への山稜。
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山田山のピークの少し手前で昼食にした。
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昼食後、15 分ほどで山田山(451.1m)に到着。
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木の間から山本山。
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展望エリアからは手前に山本山、奥の左は伊吹、右は霊仙。
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車道を渡って山稜を辿る。
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最後のピークで月出山(396.8m)。
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最後の展望台はあまり展望は良くなかった。
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2時半過ぎに月出の集落に下りてきた。
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あとは車道を延々と近江塩津駅へ向かう。
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1時間 15 分ほど車道を歩いて、4時前にようやく近江塩津駅に到着した。
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このところの随行は梅雨時にもかかわらず雨には出会っていないけれど、毎回蒸し暑さが厳しい。雨よりはマシかも知れないけれど。

京都一周トレイル・沢ノ池

昨日(7/12)は京都一周トレイルの講座で鷹峯から沢ノ池を歩いてきた。
3月の続きで、鷹峯の源光庵から出発した。

前回、源光庵で解散してから出町柳まで歩いたので、その逆で出町柳から歩いて源光庵を目指した。
かつての通勤ジョグのコースだった賀茂川の河川敷を北上する。朝から非常に蒸し暑くて、歩き出してほんの数分で胸に汗が流れてきた。
45 分くらいで行けるのではないかと思っていたのだけれど、この暑さではスピードも上がらず、55 分ほどかかってようやく集合地のバス停に到着した。結構疲れた。
予定の9時 40 分ちょっと前に出発。
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ほどなく源光庵の前を通過。
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前回は京見峠から下ってきたのだけれど、今日はそちらへは向かわずに紙屋川沿いの東海自然歩道を行く。
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集落を越えて山道へ。
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上ノ水峠で一周トレイルコースに合流した。
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少し進むと京都市北部が見渡せる。背景やや右が大文字山。
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少し進むとまた峠で、ここには古いお地蔵さん。
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ほどなく沢ノ池への車道に出た。
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沢ノ池は古くに造られた(江戸時代にはすでにあったらしい)人工池とか。
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池の端で昼食をとって、高雄方面に向かう。いきなりの急登がこたえる。
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ほんのわずか、南方向が開けた箇所。手前が嵐山の稜線で、後方はポンポン山方面。
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急登を下って、林道に合流。
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急な車道を下って清滝川まで出てきたけれど、時間があるのでちょっと寄り道。
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鷹司 兼平(たかつかさ かねひら)の墓。もはや完全に忘れ去られている。
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少し車道を歩く。
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高山寺のバス停で解散となった。
当初はまた林道を戻って、太秦方面まで歩いて帰るつもりだったけれど、暑くて身体がだるいので、ちょうどやってきたバスに乗った。
このところ梅雨にもかかわらず随行の仕事の日は雨には出会っていない。しかし毎回蒸し暑くて、これはこれで疲れる。

行者還岳、大普賢岳

7/8 は2〜3日前までの天気予報では降水確率が高かったので、雨でも大丈夫な街中ラン中心のコースを考えていた。
ところが前日になると予報が変わってきて、降水確率が下がって、かなりの高温になりそうとのこと。
しかし天気は不安定なので、局地的に急な大雨や落雷が発生する可能性がありそうで、特に山間部では注意が必要そうだ。
さんざん迷った挙げ句、街中ランを避けて、涼を求めて高い山を目指すことにした。
天候が不安定と言いながら、多雨で有名な大峰を目指すというのもちょっと変なのだけれど・・・。

いつもの大峰パターンで、3時起床ですぐに出発した。
途中のコンビニで朝食、そしてモーニングコーヒーを味わって、今回は初めて道間違い無しに6時ちょっと過ぎに和佐又ヒュッテに到着した。
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6時 25 分に出発。キャンプエリア横のフェンスに扉があるのが見えたので、そこが登山口ではないかと思って近づいたところ、正解でした。
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すでに標高は 1100m を越えている。いつもと同じく、gps にルートを入れたらあとは細かい下調べはせずに来たので、今日は楽勝ではないかという気分になってきた。
20 分で和佐又山山頂(1344m)に到着。
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大きな山は釈迦ガ岳あたりだろうか。
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一旦少し下って、交差点のコルから無双洞方向に向かう。
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しばらく平坦、やや下り基調の道が続いて、これなら大普賢岳から山上ヶ岳がピストンできるかもという気分になってきた。
ところがいつまでたっても道は登りにならず、むしろぐんぐん下って行く。おまけに鎖やロープまで出てきた。
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「滑落注意」という看板がたくさん出てきた。
ついに標高が 1000m を切ってしまって、ガラガラの荒れ沢を渡った。
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しかしまだ荒れた道はしばらく続いて、沢音が近づいてきたと思ったら、大きな滝が現れた。水簾滝と言うらしい。
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帰ってから調べたら、無双洞というのはこの上にある洞窟のことだった。たぶん目に入る場所にあったのだとおもうけれど、標識も無く、ルートがわかりにくくてそんな余裕も無かった。
ようやく登りになったけれど、これがまた激登り。これまでに落とした標高を一気に取り返すような登りで、よくこんな道を造ったものだ。
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これでは山上ヶ岳はムリだと思った。
稜線に出たのは8時半。出発して2時間ちょいだった。標高 1600m 弱なので、無双洞からの標高差約 600m を 35 分くらいで上がった。
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七曜岳(しちようだけ)は後回しにして、まずは行者還岳を目指して南下する。奥駆道に出れば人に会うのではないかと思っていたけれど、まだ誰にも会わない。
歩きにくい木の階段を慎重に下る。
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このあたりはルンルン気分。ただし展望はあまり無い。もうちょっと涼しいかと思ったけれど、それほどでも無い。
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奥駆道からちょっとはずれて、行者還岳(1546.6m)にはちょうど9時半に到着した。
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木に遮られて展望はあまり無い。木の向こうが八経ガ岳だと思うけれど。
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ここで腰を下ろしておにぎり休憩。
さて、大普賢岳を目指して元に戻る。
途中、ちょっと展望が開けて大台ヶ原方面。
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七曜岳(1584m)には 10 時 17 分に到着した。そんなに急いだつもりは無いのだけれど、行きよりも随分早かった。
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左の大きい山が稲村ヶ岳だと思う。
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写真を撮ったら早々に出発。
このあたりで今日初めて、単独行の登山者にすれ違った。
右前方に大普賢岳。
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修験道の山なので、鎖場はしばしば登場する。
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国見岳は縦走路からちょっとそれている。道標があったので登ってみたけれど、何も無い山頂だった。
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弥勒岳も何も無かった。次にここを通る時はたぶん奥駆道を縦走していると思うので、横道に寄り道する余裕は無いと思う。
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笹原にシカが2頭。
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水太覗(みずぶとのぞき)は恐ろしくてこれ以上覗けない。
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大普賢岳のちょっと手前で少しルートをはずしたようで、急に不明瞭になった。どうもトラバースルートに入り込んでしまったようだ。
右上の方から声が聞こえたので、ヤブを適当に這い上がった。
ルートに出たら、ちょうど上から二人パーティが下りてきた。「山頂に救助を求めている人がいますよ」とのこと。ケガではなくて、どうも疲労で歩けなくなってしまっていて、携帯で救助連絡をしているらしい。
山頂ではちょっとゆっくりしたいと思っていたのだけれど、できればこういうのにはあまり関わりたくない。
大普賢岳山頂(1780.1m)には 11 時半に到着した。
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中年(と思われる)女性がこちらに背を向けてマットに座っていて、男性が携帯で電話をしている。
急いで何か手助けしなければならないような状況では無さそうなので、男性が電話をしている間に通り抜けた。
山頂を味わっている余裕はまったく無かった。稲村ヶ岳と山上ヶ岳だと思う。
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少し下って分岐を和佐又へ向かう。
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小普賢岳の標識が出ていたので立ち寄ってみたが、ここも小さな標識が付いているだけだった。たぶん二度と来ることは無いだろう。
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「石の鼻」は自然の展望台。大台ヶ原方面。
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「石の鼻」を下から見ると、
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日本岳のコル。
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この下あたりから窟が次々と出てくる。
まずは鷲の窟。
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笙の窟。
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朝日窟。
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大普賢岳の方向からヘリの音が聞こえてきた。おそらく先ほどの女性の救助に向かっているのだろう。
後はなだらかな下りを淡々と行くだけ。
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キャンプ場はテントが張られていて、車座になって楽しんでいる人達がいたけれど、こんな蒸し暑い日によくそんなことができるなという気持ち。
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車に戻ったのはちょうど午後1時。歩行距離約 15km、6時間半の行動でした。
スーパーで買い物をして、5時前には家に帰り着いて、随分気楽な一日だったように思ったけれど、思いのほか身体は疲れていたようだった。

高取山

7/3 の随行は六甲の高取山だった。
奈良の高取山は随行で2回行っているけれど、六甲の高取山は随行では初めて。個人的には六甲全山縦走路は 20 回くらいは通っていると思うけれど、実は高取山の山頂には行ったことが無い。

※電池切れのため前半のみ
今日も朝から暑い。熱中症要注意日だ。
地下鉄の長田駅から商店街を歩いて、まずは長田神社へ。
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大きなクスノキ。
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本殿裏には山を眺めて拝む場所があるけれど、今は木が茂っていて山は見えない。
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しばらく住宅街を歩いて、登山道に入る。とは言ってもずっと階段。
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途中、休憩を入れながら、全山縦走路の休憩ポイントまで来た。
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ここから先は私には未知のエリア。
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高取神社に到着。
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晴れて暑い日なのだけれど、夏場はあまり遠くは見えない。看板によると鈴鹿の藤原岳も見えるらしい。
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さらに少し登って、このあたりの最高標高地点(328m)で少し早めの昼食にした。
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三角点はもう少し西にあるのだけれど、ここには山頂の標柱もある。
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昼食後は三角点(312.8m)へ。
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ここからは須磨アルプスがよく見える。
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このそばには電波塔があって、そこを山頂と見なす意見もあるとか。
先ほどの休憩ポイントまで戻って、別の参道を下る。元々の道が一部崩れていて、分岐点が少し下にある。
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高神滝は枯れている?
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ほどなく住宅街に出た。しかし神戸の街は登山道並みの坂道ばかり。
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振り返ると高取山。
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1時半頃、登山道の出発地点まで下りてきた。
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この後、すぐ近くの山陽電車の西代駅で解散となった。
それにしても暑い日だった。いくら時間があってもこれから2回戦という気分にはならなかった。

鉢伏山

火曜日(6/27)は随行で福井県の鉢伏山へ行ってきた。行くのはもちろん、山名を聞くのも初めての山だった。

家から3時間ほどかけて敦賀まで行って、そこからタクシーに分乗して新保まで。
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今日の主題は旧北陸街道を歩くというもの。
少し車道を上がると「武田耕雲斎逗留の陣屋」。
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木の芽古道に入る。
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ちょっと横道にそれて「弘法の爪描き地蔵さん」。
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コケに覆われていて絵は見えない。道も荒れていて、ほとんど誰も来ていない感じ。
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峠の手前に「明治天皇御膳水」。
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木の芽峠には道元大師歌碑。
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ここから街道をはずれて鉢伏山に向かう。
このあたりはササユリが随所に見られた。
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今庄365スキー場のゲレンデ斜面を上がる。
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以前、山スキーをやっていた頃、ここのスキー場には練習のためによく来た。スキーヤー専用(ボーダー不可)のゲレンデで、私のお気に入りだった。
昼前に鉢伏山山頂(761.8m)に到着して、ここで昼食にした。
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山頂からは西の方に以前に歩いた西方ヶ岳・蠑螺ヶ岳と敦賀湾。
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昼食後はまた街道に戻って、まずは「言うな地蔵」。
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道標に従って旧道を辿る。
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ひたすら車道を歩いて旧国吉神社。
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ただし本殿はすでに倒壊している。
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近くに大きなケヤキの木。
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県道に合流してからも旧道を辿る。
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ゴールの南今庄駅には3時前に到着した。
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日射しはそれほどではなかったけれど、蒸し暑い一日だった。

有馬三山

先の日曜日(6/18)は随行で有馬三山へ行ってきた。
有馬三山は個人的には今年の四月末に歩いた。
有馬三山だけなら距離が短すぎるし、かと言って六甲の稜線まで出ると結構な時間がかかりそうなので、どういうコース設定になるのだろうと思っていたら、有馬口駅から鬼ヶ島を経由して、有馬三山を上から下ってくるというルートだった。

集合は神戸電鉄の有馬口駅。
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梅雨入りしてから一週間以上たっているけれど、ずっと晴れの日が続いている。
少し住宅街を歩いて水無川に合流。
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私自身はこの道は初めて。登山地図にも記載されていない。
沢筋から分かれて稜線になるといきなり急登が続く。とても「ビギナーのための・・・」というタイトルのコースとは思えないが、みなさん慣れた方ばかりなので、特に問題も無く高度を上げた。
鬼ヶ島山頂直下にはイヌガシの巨木。
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そして鬼ヶ島山頂(580m)。展望は無し。
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さらに急なアップダウンを繰り返す。
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地図には記載されていない水無山。
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そしてようやく高尾山(739m)へ。
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ほどなく有馬三山から極楽茶屋への道に合流して、ちょうどお昼に有馬三山の湯槽谷山(ゆふねだにやま 801m)に到着した。
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ここで昼食にして、午後は北に向かう。
急な階段をしばらく下って、少し登り返して灰形山(619m)。
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ここからは六甲の主稜線がよく見える。鉄塔が建っているのは最高峰。
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落葉山(533m)に到着して有馬三山縦走は完了した。
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落葉山のすぐそばに妙見寺。
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午後2時頃に有馬に下山して、解散となった。
解散後の温泉を想定しての時間配分だったと思うので、私も温泉に入って帰るつもりだった。
休日の有馬温泉は混んでいるのはわかっていたけれど、日曜日の夕方になると混雑もましになるという話も聞いていたので、まずは金の湯へ行ってみたところ、待ち時間 10 分とのこと。
あきらめてまだ入ったことの無い銀の湯へ向かった。
途中に極楽寺。
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銀の湯はすぐに入れるけれどかなり混雑しているという話で、雑踏嫌いの私はもう諦めて帰ることにした。
坂道を下っていたら、下から講座のお客さんの四人が上がってくるのに出会った。彼女たちは「かんぽの宿」に行くとのこと。温泉街の南の端の方なので、空いていることを期待して私もご一緒させてもらうことにした。
坂道と階段を上がってようやく「かんぽの宿」に到着。「かんぽの宿」なんて名前なら安いのだろうと思っていたら、何と入浴 1000 円!!
しかしここまで来て入らずに帰るわけにもいかない。
期待以上に空いていたのは良かったけれど、水風呂も無く、あまり長く居ることはできなかった。
まぁでも空いていたので良かった。
その後、みなさんとおいしいビールを一杯呑んで、電車で帰るというみなさんと分かれて私はバスで宝塚に出て、まだ薄暮が残る時間に帰ってきた。

横高山、水井山

水曜日(6/14)は京都一周トレイルの講座の随行で奥比叡の横高山、水井山を歩いてきた。一周トレイルコースの中では最も標高の高いエリアだ。

先月、横川で終わってから歩いて下山した道を逆に辿って、登山口のバス停から横川に向かった。
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比叡山のトレイルレースのコースを辿ってせりあい地蔵に向かう。
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バス停から 45 分でせりあい地蔵に到着。なかなかの登りで、汗をかいた。
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ここから 10 分少々で横川のバス停に到着した。
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みなさんはバスでここまで来られて、せりあい地蔵に向かって歩き出した。
一人だと気付かないけれど、コアジサイ。
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タツナミソウ。
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せりあい地蔵でトレイルコースに合流して、急登を登る。
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10 分ほどで横高山山頂(767m)に到着した。
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一休みして、水井山に向かう。
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11 時半過ぎに水井山(793.9m)に到着して、ここで昼食にした。一周トレイルコースの最高標高点。
あとは下山路で、仰木峠へ。
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義経も通ったとか。
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今日は空気の澄んだ快晴なのだけれど、コースはずっと樹林帯で展望の得られる箇所がまったく無い。
これではもったいないということで、時間もあるので少し北に登って展望場所に寄り道した。
ずっと向こうに見えるのはつい先日歩いた鈴鹿の御池岳から藤原岳の稜線
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東海自然歩道から分かれて戸寺へ下りる通称ボーイスカウト道に入る。
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バス停に出る手前でまたちょっと寄り道して、惟喬親王の墓へ。
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2時半頃、戸寺のバス停で解散となった。
大津の坂本にお住まいの講師の先生は仰木峠に登り返して自宅まで歩いて帰るとのことだったが、私は今日は早めに帰りたかったので、次のバスで真っ直ぐ帰った。

鈴北岳、御池岳、藤原岳

このところまともな山登りに行っていないという気持ちが心の底に淀んでいた。
この週末は今月で唯一、土日で出かけられる日だったのだけれど、梅雨入りしてしまって天候が不安定。
本当なら雪のある山へファストパッキングで出かけたいところなのだが、この天候では高山ではさらに不安定だろう。
仕方無く日帰りエリアでそこそこ満足感が得られそうな所ということで、最終的に鈴鹿を選んだ。
このあたりは高校生の時に友人と二人でテントを担いで歩いたことがある。しかしその頃の記憶はもうまったく無い。
覚えているのは、道がよくわからなくて1日目は水の無い場所に泊まらざるを得なくなり、わずかな水でフリーズドライのチャーハンを食べたことくらいだ。

その頃は鈴鹿にテント泊で行くというのはなかなかの大仕事だったのだけれど、今日は登り口の鞍掛橋まで家から車で1時間半足らずで着いてしまった。
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堰堤に掛けられた脚立を登る。
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私の持っている古い登山地図にはここから鈴北岳へ登る道は御池谷をつめるルートしか無いのだけれど、今は尾根を登って鞍掛峠からの稜線に上がる道があるようで、こちらの方が一般的になっているようだ。
御池谷をつめるルートは難路になっている。おそらく大水などで荒れているのだろう。昔来た時はこの沢ルートを上がったような気がする。
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沢の横の平坦な道を少し行くと、いきなりロープのたらされた急登が始まった。
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石の出っぱりや木の根をつかんだりしながらぐいぐい上がる。雨の日だったら登れない(下れない)だろう。
しばらく登ると送電線の鉄塔に出会った。
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もともとは鉄塔の巡視用の道だったのではないかという気がする。
向こう側の斜面に見えている R306 は今は通行止めになっていて、三重県側には行けない。
一気に高度が稼げて、鞍掛橋の標高 425m から稜線の約 1000m まで 50 分ほどで上がることができた。
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鞍掛峠からの道の合流地点はテープ印はたくさんあったけれど、標識はまったく無かった。
急に開けて、気持ちのいい山稜になった。ここまで来ると人が多い。鈴北岳はもうすぐ。
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鈴北岳(1182m)には8時 20 分。出発して1時間 10 分ほどで到着した。
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標識の向こうの山は伊吹山。
御池岳はすぐそこに見える。
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鈴鹿最高峰の御池岳(1247m)には8時 47 分に到着した。
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展望も無いので早々に先へ向かう。
しっかりした道標に導かれて、コグルミ谷からの道との合流地点。
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ここから先はまた静かになって、アップダウンの少ない樹林帯の道を白瀬峠へ。
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突然視界が開けたと思ったらまたもや送電線の鉄塔で、ここには頭陀ヶ平という三角点(1143m)があった。
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振り返ると御池岳。
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またもや樹林帯を淡々と進んで、分岐を少し西へ行って天狗岩(1171m)。
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ここで今日初めて腰を下ろしておにぎり休憩。藤原岳ももう近い。
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視界が開けて、藤原小屋が見えてきた。このあたりまで来るとまた人が多くなった。
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2年前に随行で来た時は天気が悪くて藤原岳山頂へは行けずに、この小屋で昼食をとって下山した。
藤原岳(1140m)には 10 時 50 分に到着した。出発してから3時間 40 分。思ったより早かった。
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あとは来た道を戻るだけの消化試合。あまり大きな登り返しが無いのが助かる。
帰りは御池岳はカットして沢筋の道を行く。
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しっかりした道標が立っていたので安心して進んだのだが、どうも様子がおかしい。
案の定、沢筋はすぐに行き止まりになった。
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どちら側に上がったらいいのかわからなかったので、斜面を見てみると右岸(左側)に這い上がっている痕があったので、そこを上がってみた。
しかし道は見あたらず、どうも反対側が正解のようだ。
一旦下りて、うろうろしながら這い上がれそうな場所を見つけて、今度は左岸に這い上がった。少し登ったら踏み跡が見つかった。
しっかりした道標が立っているわりにはずいぶん荒れた道だ。ほとんど人が歩いていない感じ。石もコケがびっしりとついたままで、歩かれた痕跡が無い。
想定外の不明瞭な道だったけれど、無事、行きに通った分岐に合流した。
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この先は行きに確認していた不明瞭な踏み跡で少しショートカット。
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鈴北岳は山頂をカットするトラバース道があったけれど、もう一度山頂に出てどら焼き休憩にした。
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鈴北岳から 50 分ほどで無事下山することができた。まだ午後2時前だった。
若干もの足らない感じは無きにしもあらずだったけれど。このところ溜まっていたストレスは解消できたかなという気はしている。