高城山

月曜日は登山教室で遠路はるばる吉野へ行ってきた。
当初はバスで上まで上がって、奥千本まで行って下りてくる予定をしていたが、バスが道路工事のために平日は運行していないということが現地に着いてから判明して、仕方無く往復ロープウェイを利用して、結果的に高城山(たかぎやま)展望台を往復することになった。

近鉄の吉野駅へは阿部野橋から急行で約90分。音楽を聴きながらでも飽きるくらいだが、高取山へ行く壺阪山駅を越えると郊外の山間部の雰囲気が出てきて、吉野川に沿って走るあたりはなかなかのいい眺めだった。
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駅を出て少し行くとロープウェイの駅。何と昭和3年の建設という古いロープウェイ。ここでバスが運行していないということが判明。
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ロープウェイを下りて、行けるところまでということで車道を歩き始める。
まずは黒門。ただし現在のものは昭和60年に改築されたもの。
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次に銅の鳥居。奈良の大仏を作った時の余りの銅とか。
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次は金峯山寺。
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蔵王堂は立派。
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しばらく登ると蔵王堂の屋根が立派に眺められる。後ろは高取山。
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花矢倉展望台からの定番のアングルだが、桜は無し。
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昼過ぎに高城山(たかぎやま、698m)展望台に到着した。
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ここからは高見山もきれいに見えた。写真では霞んで見えないけれど。
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昼食を摂って、ゆっくり下る。
タケニグサ。
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吉野水分神社。
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ウバユリ。
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ヒオウギ。
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吉水神社に寄り道。
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ほとんどが車道歩きだったけれど、標高でほぼ 700m の山には登れたので、そこそこは歩いたという印象は残った。
吉野なんて遙か彼方というイメージだったけれど、日帰りでもそこそこは楽しめるものだと思った。

高畑山、溝干山

昨日の登山教室は鈴鹿南部の高畑山と溝干山。終日、雨だった。

家を出る時は傘は必要無いくらいの小雨だったが、京都駅に着いた頃には傘が必要だった。
ただ、本降りというほどではないので、傘をさして旧東海道を鈴鹿峠へ向けて歩き出した。
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片山神社を一回り。ずいぶん由緒のある神社だったらしい。
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焼失した本殿があった所。
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旧東海道の石畳の道を上がる。
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旧東海道を6日間で走る(歩く?)という「東海道五十三次遠足」というイベントに参加したのはもう 20 年ほど前のこと。
まだまだマラソンの自己記録更新を狙っていた頃で、フルマラソン以外の大会はすべてマラソンのための練習という気持ちで参加していて、その頃はマラソン以上の長距離のウルトラマラソンはまったく興味が無かった。
年末から年始にかけての時期の開催で、ひょんなことからほんの数日前に参加を決めた。参加者は 10 数人程度で、毎日のゴール地点は決まっていて、ホテルが予約されている。
東京スタートと京都スタートを交互に何回か開催されたが、今はもう無い。私が参加したのは京都スタートの時で、確か午前0時に三条大橋を出発したと思う。この日は三条大橋から桑名までの約 120km だった。
旧東海道なので今は交通量はそれほど多くはないけれど、それでも部分的には今の国道1号線を辿る部分もあったりして、地図は提供されてはいたものの、ハンディ gps は無い時代だったので、ルートファインディングも苦労させられた記憶がある。
20 時間ほどかかってようやく桑名には到着したものの、翌朝はベッドから起き上がれないほど疲労困憊して、わずか1日でのリタイアとなった。
鈴鹿峠はこの時に通過した。登りが苦しかったことと、石畳の道はかすかな記憶が残っている。
そんなことを思い出しながら雨の中を登って行った。
ほどなく鈴鹿峠に到着。
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鏡岩に立ち寄ったが、展望はまったく無し。
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雨が強くなってきたので雨具のパンツだけをはいた。
結構な登りが続いて、稜線に上がると鈴鹿らしい風化した道が出てきた。
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滑りやすい道を慎重に上り下りして、昼前には高畑山(772.9m)に到着した。
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そろそろ空腹を訴える人が出てきたけれど、ここは風当たりがきついので平坦地を求めてさらに先に進む。
40 分ほどで溝干山(770m)。
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少し下って坂下峠まで行けばもっとゆっくりできるだろうということで、軽食で小腹を満たしてさらに先に進む。
坂下峠までの下りは以前の豪雨で道がかなり崩れていて、滑りやすくて緊張を強いられた。
坂下峠まではたぶん 15 分くらいだったと思う。もうちょっと行くと林道に出るということで、さらに先へ。
峠からはほんのわずかで舗装道路に出て、そこでようやく昼食となった。
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随行の仕事を始めて約3年。これまで数十回もやってきたので、雨に遭ったことは何度もあったけれど、幸い昼食を取る時に雨が降っていたことは無かった。雨が降っていた時はたまたま避難小屋があったりして、雨中の食事は今回が初めてだった。
こういう時のためにと忍ばせてきた軽量折りたたみ椅子が初めて威力を発揮した。みなさん、立ったままで落ち着かない様子だったけれど、私は椅子に腰掛けて、いつも通りカップラーメンもしっかり食べることができた。
ただ、自分だけ座っているのがちょっと気が引けて、いつもの食後のコーヒーは止めておいた。
その後、車道を1時間少々歩いて大原貯水池に到着。
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ちょうどダムの所までバスが来てくれていたので、そこがゴールとなった。
行動中が終始雨だったのはこの仕事では初めてのことだった。ただ、風があまり無かったので、雨具の上は着ずにすんだ。その分、結構濡れてしまったけれど、雨具を着て中から濡れるか着ずに外から濡れるかの違いだけだ。
今頃でこのあたりの山ならよほど荒れない限りは多少濡れてもそれほど危険では無い。
たまにはこんなこともあるだろう。

比叡アルプス

三連休明けの火曜日は登山教室で比叡アルプスへ。
前日に梅雨明け宣言があり、この日も暑かった。

比叡アルプスは今年の2月に比叡山北方稜線を南下した時に下りに使った道。その時が初めてだったので、道を間違えて変な谷に入り込んでしまった。
この日は登山教室なので、北白川ラジウム温泉のある地蔵谷のバス停からスタートする。
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このあたりの沢筋の砂はいわゆる「白川砂」と呼ばれる砂で、今は採取が禁じられているらしい。
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2月は下りだったのでそれほど傾斜がきついとは思わなかったけれど、登ってみるとなかなか登り応えのある道だ。
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ただ、ほとんど樹林帯なので、日射しが遮られているのが助かる。そのかわりに展望は得られないが。
しばらく登ると修学院の方へ下る道との分かれに到着した。2月に来た時にマウンテンバイクのグループがいた場所。
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少し登ると電波塔に出た。
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四明岳の展望台と、右は大比叡。
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ほどなく一本杉。
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ここの展望エリアでしばしの休憩。
京都方面。
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こちらは琵琶湖。
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ここはドライブウェイの展望エリアで、びわ湖花火大会の日に来ると車1台で 5,000 円取られるとのこと。
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このあとしばらく東海自然歩道を辿って、急な階段を一気に下る。
東海自然歩道から分かれてそのまま四ツ谷川沿いにしばらく下ると、コグリの滝。
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ピンボケのイワタバコ。
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野添古墳の公園でまたまた休憩。
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このあと、京阪石山線の穴太(あのお)駅で解散になって、私は JR の唐崎まで歩いて帰ってきた。
2時過ぎに解散したのでもう1ラウンド行ける時間はたっぷりあったけれど、とにかく暑いのと、前日のマラニックの疲れもかなり残っていたので、そのまますんなりと帰ってきた。

西お多福山

一昨日の日曜日は登山教室で六甲の西お多福山へ行ってきた。
全山縦走路のほんのわずか南に位置する山だけれど、これまで眺めたことはあっても登ったことは無く、登ろうと思ったことすら無かった。

降水確率が高くて雨を覚悟していたけれど、家を出かける時は降っていなかった。
が、電車で移動しているうちに雨が降り出して、集合地の JR 住吉駅に向かう頃は本降りになっていた。気温も湿度も高くて、こういう日は雨具を着ると汗で中からびっしょりになる。憂鬱だ。
ところがいつの間にか雨が止んでいて、バスに乗る時はすっかりあがっていた。
渦森橋でバスを降りて、しばらく車道を歩く。
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広大な住吉霊園の中をひたすら登る。
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ニシキムラキウツギ。
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ヤマゴボウ。
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神戸の街が水墨画のようにモノトーンで見える。
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歩き出して 50 分ほどかかって本来の石切道に合流した。
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少し車道を上がってようやく山道へ。
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ヤマブキショウマ。
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アカショウマ。
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ガーデンテラスに近づくとヤマアジサイ。
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昼過ぎにガーデンテラスに到着して、展望エリアで昼食。普段なら混雑するエリアだけれど、不安定な天気のせいか空いていた。
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昼食後は西お多福山へ向かう。電波塔が見える。
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自分で行く時はこのあたりはドライブウェイを行くけれど、この日は全山縦走路を忠実にトレースする。
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キツリフネソウ。
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西お多福山の山頂へはまともな道が無い。電波塔への車道のわきのヤブを強引に登って、目的の山頂(878m)に無事到着した。
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電波塔はもう少し先。
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下山は住吉川方向へ。
渡渉地点はもし雨で水かさが高かったら苦労しただろう。
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予定より時間がかかっているけれど、予定通り打越峠経由で行くことにする。
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4時過ぎに岡本の住宅街に下りてくることができた。
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さすがに今日は雨だろうと思っていたけれど、またもや幸運にも雨に遭わずに済んだ。
それにしても蒸し暑い一日だった。

摩耶山

昨日は随行で六甲の摩耶山へ行ってきた。本当に暑い日だった。

初心者向きの講座なので、布引ハーブ園までロープウェイで上がる。
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途中では布引の滝が上から眺められる。
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標高 400m あたりまで 10 分ほどで上がる。しかしここも暑い。
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バラもお疲れ模様。
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登山道に入って少し行くと、オカトラノオ。
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全山縦走路に合流して、まずは稲妻坂。
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天狗道を上がってようやく電波塔のそばにたどり着いた。このあたりはアジサイがたくさん咲いている。
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私自身はこれまでいつも素通りしてきた摩耶山山頂へ向かう。
まずは天狗岩。
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そして 12 時前に摩耶山の三角点(698.6m)に到着した。
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そして掬星台で昼食。
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ここまで来てもまったく涼しくない。
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下山はまずは摩耶山史跡公園へ。
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天上寺は以前はここにあったそうだ。昭和 51 年に火災で焼失して、現在の場所に再建されたとのこと。
延々と石段を下る。
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そして仁王門。
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仁王門の脇に立っていた仁王像は現在の天上寺に移されているらしい。
かつての参道だった青谷道を下る。
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なかなかいい雰囲気の道だけれど、石段が続くのはちょっとうんざりする。
不動滝御禊場。
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さらに下ると観光茶園。
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明治の頃は今の神戸市内中心部に茶畑が広がっていて、茶葉が輸出されていたらしい。
もうすぐ市街地。
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午後3時前に阪急の王子公園駅に到着して、ここで解散となった。
アフターを楽しめそうな適当なコースが見あたらなかったので、私は JR の須磨駅から帰った。
本当に暑い日でした。

百瀬川川原谷

昨日の登山教室は野坂山地の百瀬川川原谷だった。
土曜日の講座はこれから3ヶ月、沢登りへ行く。
私自身は沢登りはあまり経験が無いので、随行に多少の不安はあるのだが、仕事なので行かざるを得ない。
昨夏の講座の前に買った沢シューズが実はスパイクシューズだったので、このままではまずいと思ってフェルトの沢シューズを新調した。

近江今津駅からタクシーに分乗して家族旅行村ピラデスト今津へ向かった。
間も無く沢に入るので、最初から沢シューズで歩き出す。
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最初は登山道を少し歩く。
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10 分ほどで登山道から分かれて小さな沢に入って川原谷に向かう。
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沢登りならぬ沢下り。
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以外と時間がかかって(30分足らず)ようやく川原谷に合流した。
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本流にはいきなり堰堤が見える。
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この後はしばらく堰堤の高巻きを何度も強いられることになった。
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たまにはこんな気持ちのいい場所もあったけれど。
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これは何の木?
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高巻きに時間がかかってなかなか先へ進めない。予定のコースを短縮して、ゆるい谷筋を登山道に上がることにした。
しかし昼食後もまだまだ危険な高巻きが続く。
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2回ほどロープを張って慎重に通過して、ようやく目指す支沢への分岐に到着した。
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本流はまるで人工川のよう。
さすがに堰堤は無くなって、ようやく沢登りらしい沢になってきた。
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しかしこういう楽しい部分はほんのわずかで、源流になるにしたがって傾斜が急になってきて、危険は無いけれど登るのがしんどくなってきた。
疲れたという声がそこここから聞こえる。私も随分疲れてきた。
尾根に上がる手前で、横の斜面に踏み跡らしきものが見えるので、ちょっと偵察してきてほしいと頼まれた。
確かにうっすらと踏み跡のように見えたけれど、少し上がると踏み跡ではないと思った。そう伝えたところ、みんなはそのまま沢を詰めて、私はこのまま先へ進むことになった。
ここからの登りは苦しかった。ほんの 10 分程度だったとおもうけれど、なかなかの急斜面で、濃いヤブの部分もあり、途中で何度か手をヒザについて呼吸を整えなければならないくらいだった。
山でこんな状態になるのは本当に久しぶりだ。
登山道に出た時はほっとした。
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あとは登山道を1時間ほど下るだけなので、沢シューズを脱いで普通の靴に履き替えた。
濡れたシューズを脱ぐのが大変で、中腰で何とか脱ごうしたところ、バランスを崩して後ろに転倒してしまった。
途中の展望エリアからは手前に琵琶湖、正面に伊吹山、右には霊仙山を望むことができた。
しばらく下って行きに分かれた所まで戻ってきて、4時半にちょうど迎えに来てくれたタクシーと同じタイミングで登山口に戻ることができた。
思いのほか疲れが大きく、今日は予定の無い日曜日だけれど走りに出る気分にならない。先日の白山 13 時間よりも疲れたのではないかと感じるほどだった。

京都一周トレイル松尾山、のち山上ヶ峰

昨日は京都一周トレイルの松尾山へ随行で行ってきた。
雨天を覚悟していたが、昼過ぎから小雨程度で済んだ。

今回は京都一周トレイルコースを 16 回に分けて歩く講座の最終回(私が担当するようになったのは前回から)。嵐山から松尾山に登って、西芳寺までという短いコースなので、阪急嵐山駅に集合してから少し嵐山を歩く。
桂川から灌漑用に水を引いた一ノ井川。松尾大社の境内に続いている。
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トレイルコースの山道に入ると、しばらく急登が続く。
40 分ほどかかってようやく松尾山への分岐点に到着した。
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松尾山へ向かう途中の展望エリアからは足元にいわたやまモンキーパーク。
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そして愛宕山。
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松尾山(276.1m)には 11 時前に到着した。
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写真中ほどは双岡や衣笠山、後ろは比叡山から横高山、水井山。
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12 時前に昼食にして、昼食後はティータイムとなった。が、この頃から雨がぱらぱらと降ってきた。
本当はもっと時間を取ってゆっくりするつもりだったのだが、雨のためにゆっくり腰掛けてという気分ではなくなってきたので、1時間くらいで早々に店仕舞いして出発することになった。
小雨程度なので傘をさして行く。
急な階段などを一気に下って、松尾山林道には1時 20 分くらいに下り立った。
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山の神さん。
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西芳寺。
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西芳寺は名所なのにいつも観光客が少ないと思っていたら、ここは予約しておかないと入れないらしい。
ここのそばのバス停で解散となった。
まだ午後1時半。天気は雨だが、この時間にこの場所にいて、このまま帰るわけにはいかない。
と言うことで、先日ピークを踏み損ねた山上ヶ峰を目指すことにした。

以前にトレランで行った松尾山林道を行く。
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途中に西芳寺川古墳群とやらがあったが、目もくれず。
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歩き出して 45 分ほどで登山道への分かれに着いた。
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橋は以前より少し補修されていた。
登山道に入って 10 分足らずで前回ルートがよくわからなくなった箇所に来た。
地形図に記載されている道ではこのまま沢筋を進むのだが、そこには道らしきものは見あたらない。
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少し進んだり、横の斜面を探ってみたりしたが、結局前回と同じく北方の浅い谷を登ることにした。
前回はここをそのまま稜線まで突き上げたが、よく見るとかすかな踏み跡のようなものがあったのでそれを辿ったところ、稜線の縦走路に合流した。
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西芳寺をスタートしてほぼ1時間。ようやく本当のスタート地点に到着した感じ。
山上ヶ峰へは地図では道は無い。頂上の南東から尾根を登って、北東に下りるつもりで gps にルートを入れてきた。
当初、ここが取り付きではないかと思っていた場所はまだまだ手前だった。
このところずっと雨模様のようで、足元は水が流れて歩きにくい。
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岩肌の出ている箇所では結構すべる。
ようやく尾根の取り付きに着いたが、進みたい方向にはネットが張られている。
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仕方無くネット沿いに少し進んでみたが、どうもずっとトラバースしているようで、あまりうれしくない方向に行ってしまいそうだ。
少し行くとネットが倒れている箇所があったので、そこで強引にネットの内側に入って、尾根を目指すことにした。
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雨の中、傘をさしてのヤブこぎだ。
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3時前、西芳寺を出て1時間 25 分ほどで、ようやく山上ヶ峰(482.6m)に到着した。
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展望はまったく無く、写真を撮ったら早々に下山に移る。
ヤマレコでは北側から登った記録があったので、ひょっとしたら道があるのかもと思ったが、それらしい踏み跡は見あたらなかった。西に振れるよりは東に振れる方がましなので、そういう気持ちで下ったが、次第にヤブが濃くなって、斜面も急になってきた。
しかしこのまま強引に下れば登山道は近いので、雨具も着ずに傘を手に持ってずり落ちて行った。途中でネットに遭遇したが、ここも強引に乗り越えた。
10 分足らずで登山道に下り立った。なかなかのヤブ斜面だった。
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予定ではここに下りてくるつもりだった箇所にはその後ほんの2分くらいで着いた。
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ここは前回来たときにどちらへ行くか迷った箇所で、西の方に行ってしまって苦労させられたので、迷わずそのまま北へ向かう。
予想通り、前回林道が終わった地点に下りてきた。
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ここからはもう迷う心配は無いが、最後の方の下りが結構いやらしかった。今回は雨が降っているので一段と注意が必要だ。
立木のある箇所ではしっかりと木を持って、ロープのある箇所は片手にロープ、片手に傘というスタイルで下りて行った。何度か足を滑らせたけれど、転倒するほどのことは何とかまぬがれた。
ようやくトロッコ列車の線路と保津川が見えた。
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線路をトンネルで越えて、やれやれと思ったところ、実はここが今回の核心部だった。
水が流れて、さらに雨でずるずる滑る石の上を下らなければならない。足を滑らせたらおそらく保津川まで落ちてしまうだろう。
どうしたものかとあたりを見渡したら古いロープが目に入った。これを頼りにずるずるの石の斜面の横を降りようと思った。
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何とか安全な場所まで下りて、胸をなで下ろした。
その後はトロッコ保津峡駅を越えて、
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JR の保津峡駅に4時前に到着した。
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西芳寺から2時間 20 分でした。

白山大汝峰

このところ山へ行く回数は多いけれど、ほとんどすべて数百メートルからせいぜい千メートルくらいの山ばかりなので、そろそろ登り応えのあるスケールの山へ行きたいという気持ちが湧いてきた。
時期的に、以前から考えていた南アルプス南部の聖岳光岳トライアングルにトライするタイミングかなと思って情報を収集していたら、何と易老渡へ行く林道が昨秋に崩れて通行止め。開通は来年以降とのことで、これは諦めるしかなかった。
と言うことで、次に浮かんだのはこれも以前から漠然とイメージしていた白山北面の尾根の周回ルート。白山北面にはいくつかの登山道があるが、いずれもなかなかの距離があり、登山者もかなり少なそうだ。
そのうち、駐車場からあまり遠くなくて、周回できるルートを地図で探して、中宮(ちゅうぐう)レストハウスの駐車場を起点にして岩間道を登って大汝峰へ行って、そこから中宮道を下山して駐車場に戻るというルートを設定した。
駐車場の標高が約 600m で大汝峰が 2684m なので、標高差は 2000m を越える。距離約 35km。コースタイムでは 20 時間を少し超えるくらい。
これなら十分に満足できるだろうと思った。
日曜日の天気が微妙で、決行するかどうか金曜日の夕方まで迷ったけれど、昼くらいまでは持ちそうだったので、梅雨の時期にこういうチャンスはなかなか無いと思って行くことにした。

土曜日は早めに出かけて、中宮レストハウスには4時頃に到着した。
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土曜日は好天だったので車の中は暑く、持参した夕食を外で食べた。
地図をしっかり見てみると、漠然とイメージしていたよりも厳しそうだ。数年前に市ノ瀬から別山、御前峰、大汝峰、白山釈迦岳を周回した時よりも時間がかかりそうだ。12 時間以上かかりそうな感じ。
早めに出発しようということで、1時に起きて1時 52 分に出発した。シューズはもちろん HOKA RAPA NUI。
今回、最大の懸念が最初の三又発電所の送水管脇の階段上り。
立ち入り禁止のチェーンを2カ所ほど乗り越えて、階段の登り口がよくわからなくて少しウロウロしたけれど、鍵がかかって立ち入り禁止になっているフェンスを乗り越えて、ようやく古びた石の階段を発見した。
こんなところが市販の登山地図にルートとして載せられていていいのだろうか。もし昼間で職員が見ていたらどういう反応をするのだろうか。
石の階段はかなり急で、コケもたくさん生えていて、歩く人は少なそうだ。
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10 分少々で上の林道に出た。ここにも立ち入り禁止と表示されていた。
しばらく林道を行くと新岩間温泉の旅館があって、その少し上のゲートの所に案内の看板があった。
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何と予定していた岩間道は一部崩れていて上へ行けないので、登山者は楽々新道を行くようにとのこと。
元々どちらの道でも良かったので、あっさりと指示に従う。
しばらくまた林道を歩いて、出発して1時間足らずで楽々新道に入った。登山者が少なそうな感じで、いきなり激登りが始まる。
今回は上部の北面にはまだ雪が残っているのがわかっていたので、アイゼンを持ってくるかどうか迷ったが、雪面を長く歩くようなことは無いと思ってアイゼンは持たず、そのかわりにポールを持参してきた。
このポールがさっそく威力を発揮してくれた。
路面が少し滑りやすい状態でもあったので、ポールが無かったら余分に体力を消耗させられたことは間違い無い。
木が倒れて道が完全に塞がれていて大回りさせられたりしたが、順調に高度を上げて行った。
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4時を過ぎると空がうすら明るくなってきた。夜中から歩き始める登山で一番気持ちの良いのが夜が明けてくる時間帯だ。
樹林帯で、東側の展望の開ける場所がこれまであまり無かったが、4時 45 分にご来光を拝むことができた。
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これは私でもわかるイワカガミ。京都周辺の山ではもう終わっているはず。
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小桜平避難小屋。白山にはこういうタイプの避難小屋がたくさんある。
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この先で岩間道と合流したが、分岐点には岩間道が通れないという表示は無かった。はたしてどの程度の崩れなのだろうか。
右の山の斜面のジグザグがこれから登る七倉山への道で、左が大汝峰。
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風が強くなってきたのでジャケットを羽織った。
ぼたもち休憩していたら、上から下りてくる単独行者に出会った。今日、初めて出会った登山者だが、私のようなトレランスタイルだった。
七倉山を越えて大汝峰を向かう時にちょっとした雪渓のトラバースがあって、少し緊張した。雪渓の下がどうなっているのか見えなかった。このポールでは滑落停止はできない。
大汝峰が近づいてきた。
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5時間くらいで行けるのではないかと思っていたが、すでに5時間を超えている。
しばらく行くと数人のパーティに出会った。いかにもお花目当てという感じの中年パーティ。
もう少しと思ったけれど実際はなかなか遠く、7時 40 分、スタートからほぼ5時間 50 分で大汝峰(2684m)に到着した。
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風が強くて寒かったので、祠にお参りをして早々に南に下山した。
室堂への道から分かれて東の中宮道へ向かう。ここからは初めての道だ。
少し下ると道標があり、中宮温泉まで 18.5km とあった。気持ちが萎える。
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このあと、何度か雪渓が出てきた。傾斜はそれほどではないし、滑っても滑落するような箇所ではないので、不安は無いけれど、やはりこういう箇所はトレランシューズでは歩きにくい。ある程度の堅さがないとキックステップもうまくいかない。
雪面を見ると、うまく靴スキーで滑った跡があった。とてもこんなマネはできないと思ってふと思い出した。ついこの前の水曜日にYASUHIRO先生がここを歩かれているのだ。おそらくその時のトレースに違いない。
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高山植物がいろいろと出てくるのでしばしば止まって写真を撮るが、名前はまったくわからない。帰ってから調べようと思う。
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山頂から標高で 500m ほど下ると雪はほぼ無くなる。しかしここからはしばらく緩いアップダウンの繰り返しで、歩いても歩いてもなかなか標高が下がってくれない。
地獄覗からの地獄尾根の眺めは圧巻。地獄尾根の向こうの尾根は岩間道。
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途中でおにぎり休憩。標高が下がって気温が上がってきたのでジャケットを脱ぐ。
山頂から2時間 40 分ほどかかってようやくゴマ平避難小屋に到着した。中宮温泉まであと 10km。
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こういう避難小屋に一人で入るのはあまり好きではないので、外で腰掛けてジェルを補給した。
どうもカメラを入れたり出したりしているうちに、同じポケットに入れていた gps 用の地図を落としてしまったようだ。登山地図は持っているのだが、gps を見てぱっと現在地点が見えないのが困る。
今回はバッテリーがへたってきた garmin fenix をやめて、etrex 20 だけにした。最近、この etrex を腕時計のような位置で装着できるホルダーを購入したので、それのデビュー戦でもあった。
この重さ(155g)を手首につけるのはちょっと煩わしいかと思ったが、歩きの登山で、おまけに今日はポールを持っているので、ほとんど気にならなかった。
この gps は地図を入れていて、白山のようなメジャーな山だと今日の登山道も入っていたので、等高線も表示されるので非常に具合が良かった。
とは言っても現在地が全体のどのあたりになるのかというのを確認しようとすると、地図の画面をズームアップしたりズームダウンしたりしなければならないので、やはり紙に出力した地図がほしい。が、もう仕方無い。
と言うことで、登山地図を眺めていたら、雨がポツポツと降ってきたので、早々に腰を上げて下に向かった。
雨は微妙な強さで、基本は小雨程度で雨具を着るほどではないけれど、時折本降りくらいになる。しばらくそのまま歩いていたけれど、本降りレベルがしばらく続いたので致し方なくジャケットを上だけ羽織って、帽子をかぶった。天気予報では下り坂だ。
ところが雨具を着ると雨が止む。どうせまた降ると思ってしばらくそのまま歩いていたけれど、何と空が明るくなってきた。
もう大丈夫だろうと思って雨具を脱いだところ、ほんの数分でまた雨が降り出してきた。
おまけにこのあたりも道は登ったり下ったりの繰り返しで、なかなか標高が下がらない。
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それよりも熊が出てきそうな雰囲気で、非常に不気味だ。さっき道に大きな糞が落ちていたけれど、おそらく熊のものだと思う。まだそれほど時間が経っていない感じだった。木の幹を激しく引っ掻いた跡もあった。
とにかく前方に注意して、もし熊に出会ったらどうするかということだけを考えながら歩いた。もう花の写真どころではない。
そうしていたら前で単独行の人が休んでいるのに出会った。人で良かった。今日、人に出会うのは3回目。
うんざりしながら雨具を脱いだり着たりしながら、12 時 40 分にシナノキ平避難小屋に到着した。
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登山地図のコースタイムで中宮温泉まであと3時間。それから駐車場まで車道を行かなければならないので、まだ2時間以上はかかるだろう。
少し進んでから道ばたでぼたもち休憩していたら、さっきの単独行の人が追いついてきた。60L くらいありそうな大きなザックを背負っている。
いよいよ下りが急になってきた。道も結構荒れている。所々にはロープが張られている。
登山者が少ないようで、草が覆い茂って道がわかりにくい。足元の草についた水滴でシューズはびしょびしょだ。
ゴールが近づいたのが感じられて気持ちに余裕が出てきたのか、ササユリに気が付いた。
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ようやく足元に中宮温泉の建物が見えた。
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2時半にようやく登山道の入り口に降り立った。ちょうど例の単独行の若者も一緒だった。
このあと車道を 1km 少々走って(ここが走れたのは HOKA を履いていたおかげだ)、2時 50 分に駐車場にゴールした。ほぼ 13 時間の修行だった。
帰りに発電所の送水管を眺めてみた。
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十分に満足しました。

深山

今月4日から1日おきに続いた登山教室もようやく今日が最終回。天気予報は曇りのち雨とのことだが、何とか昼食が終わるまでもってほしいと祈って出かけた。
今日、行ったのは北摂の深山(みやま)。剣尾山のほぼ北側で、昨年末にヘルニア手術後のカムバック初戦で行った半国山のすぐ西の山だ。
山そのものは大したものではなく、まじめに歩けば登山教室でも登山口から往復2時間くらいで行けるくらいのところだったが、交通の便が極めて悪く、バスの時間に合わせるために朝4時半起き、6時前の出発となった。

亀岡からバスを2便乗り継いで、土ヶ畑(どんがはた)に到着したのは9時だった。
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しばらく車道を行く。
車道脇にササユリや、
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ノアザミ。
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30分ほど歩いて登山道に入る。
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最初は樹林帯でところどころ急な登りもあったが、30 分も登ると草原状の眺めのいい場所に出てきた。
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曇っているので助かる。こんなところで快晴だったらたまらない。
背後には剣尾山。
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深山雨量レーダー観測所が見えてきた。
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観測所に入って、
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そのすぐ先が山頂(790.6m)だった。まだ 11 時前。
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林道がすぐそばまで上がってきていて、はっきり言ってあまり趣のない山頂だ。
ただし展望は 360 度の絶景で、かなりのエリアを見渡すことができた。
これは神戸方面。
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一般的な登山道はこの道しかないので、来た道を下る。
ヤマボウシ。
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エゴノキ。
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この2つは最近立て続けに見かけたので、さすがに覚えた。はたして来年まで覚えていられるだろうか・・・。
少し下って眺めのいい場所で早めの昼食にした。
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登山口まで下山して、車道を歩いてるり渓に向かう。今日の後半はるり渓の散策が予定のメニュー。
まずは通天湖。堰止め湖だ。
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そしてここの堰堤の下からるり渓が始まる。
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まるで箱庭のような美しい渓谷で、こんな自然が車道のすぐそばに広がっているのは不思議な感じがするが、昔々は秘境だったのかも知れない。ただ、そんな昔は通天湖の堰堤は無かったはずなので、その頃のこの渓谷がどういう風情だったのかは今となってはわからない。
滝やナメなどの景勝ポイントには難しい漢字の名前がつけられている。
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雨は時たまぱらぱらと降る程度で、まだ何とか持ちこたえている。
一旦、車道に出て少し進むと、鳴爆(めいばく)。
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まだ2時過ぎだったけれど、今日はここで解散ということになった。
さて、問題は電車の駅までどうやって戻るか。
行きに乗ったコミュニティバスは午後は4時台の1本のみ。
来た道を戻ってるり渓温泉に入って、温泉の送迎バスを利用するという手もあったけれど、ここから 3km ほど車道を歩くと路線バスの時間に間に合いそうとのことだったので、皆さんは早々にそちらに向かわれた。
私はどうするか少し迷ったけれど、この近辺で短時間で楽しめるような山は見あたらないし、もしあっても下山後の交通機関に困る。おまけに天候は下り坂ということで、私もその路線バスを目指して車道を行くことにした。
みなさんより数分遅れて追いかけた。すぐに追いつくだろうと思っていたが、あにはからんや、いくら行っても誰も見えない。
しばらく行くと道が分かれていて、目指すバス停がどちらなのかはっきりと自信の持てない場所に出てしまった。
道路標識から判断してこちらではないかと思った方向に向かったところ、随分先に歩いている人が一人見えた。ほっとした。
しかしその人にもなかなか追いつかず、正確なバスの時刻も知らないので不安になってきて、ちょうど峠を上がって下りになったあたりから走り出した。
前の人にはすぐに追いついたが、バスの時間に間に合うか不安なので、その人を置いて一人でさらに走った。
少し行くと前の方に数人が見えて、ようやく後方集団に追いついた。
時間は間に合いそうとのことだったので、そこからは歩いて、無事バスの時刻の数分前くらいにバス停に到着した。
みなさん、解散後の車道歩きが一番しんどかったとのことでした。
それは私も一緒でした。

行市山

昨日の登山教室は湖北の行市山(ぎょういちやま)。
これで今月は4日から1日おきの4回目で、明日(6/12)の5回目でようやく一区切りになる。
この山は4日に行った大黒山のすぐ近くで、北国街道(R365)をはさんで反対側(西側)に位置する。
ここももちろん初めてで、名前すら聞いたことの無かった山だ。

今回は登山口が公共バスの便があるところなので、JR 木之本駅から便数の限られたコミュニティバスに乗って、今市停留所で下車した。
停留所から行市山が正面に望める。
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まずは毛受(めんじゅ)兄弟の墓へ向かう。
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この横からフェンスを開けて登山道に入る。
ずっと気持ちのいい樹林帯なので気分良く歩ける。
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中之谷山。と言っても標識があるだけで、山頂の雰囲気はまったく無い。
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たまに眺望の得られる場所がある。これは昨年登った横山岳
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このあたりには賤ヶ岳の戦いの遺跡がたくさん残っている。
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コアジサイ。
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このあたりからしばらく登山道が急登になった。日陰になっているので助かる。
左が横山岳で右は金糞岳
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エゴノキ。
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12時前に行市山山頂(659.7m)に到着して、昼食にした。
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真ん中の少しぼやけているのは伊吹山。
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昼食後は北の柳ヶ瀬山へ向かう。
歩き出してからしばらくは背丈を超えるくらいの密集したヤブで、昔の北山のヤブこぎを思い出させるような道だった。足元は苅られた跡があるので整備はされているようだ。
ヤブ地帯を抜けたら大きなブナ?
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少し急な下りで久々坂峠へ下りたって、
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少し登り返して柳ヶ瀬山(439.1m)に到着した。
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三角点があって山名がついてはいるけれど、ここも山頂とは思えない地形の場所。
このあとさらに北へ向かうと玄蕃尾(げんばお?)城跡。
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このエリアは草がきれいに刈られていて、非常に整備されている。久々坂峠の北側は峠のすぐ近くまで林道が延びているので、ここを車で上がって整備作業をしているのだろう。
本丸跡でしばらく休憩したが、残念ながらまわりは木が生い茂っていて展望はあまりきかなかった。
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下山はなだらかな道を柳ヶ瀬に向かう。
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柳ヶ瀬はかつては宿場町としてかなり栄えたそうだ。
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数少ないコミュニティバスに乗って(実は先日の大黒山で椿坂から乗ったのと同じ時間のバス)、余呉駅に出た。
駅のホームからは行市山、そしてその向こうに大黒山を望むことができた。
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南側は余呉湖と賤ヶ岳。
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なかなか楽しい一日でした。