7/25(火)の天気はいま一つという感じだったので、羅臼湖のハイキングへ行くことにした。
知床峠では風が強くて寒くなるかもという気がしたので、昨日までの薄いウエアではなくファイントラックのポリゴンジップシャツとモンベル の登山パンツを着用した。
羅臼湖のハイキング道の入り口は駐車スペースが無いので、一日数本程度のバスを利用するか、知床峠の駐車場から歩くしかない。
3km 足らずなので私は迷わず歩くことにした。
昨年もそうだったが、今日も羅臼岳は雲に隠れている。
30分ほど歩いてバス停まで来た。
ハイキング道の入り口は道路の反対側。ちょうど反対側のバス停に羅臼からのバスが到着した。ハイカーがたくさん降りてくるんじゃないかと恐れたが、幸い一人も降りてこなかった。
いきなりのぐちゃぐちゃ道。入り口の掲示板にも長靴で来るように書いてあった。今日はゲイター付きのゴアテックスのシューズなのでこれくらいなら大丈夫。
展望台があったので寄り道してみたが、羅臼湖は見えなかった。
分岐があったが標識に従って羅臼湖の方に向かった。
車道から 35 分くらいで三の沼。
入り口に置いてあった自転車の持ち主であろう二人づれが戻ってきた。一人は外国人の男性で、もう一人はおそらくガイド。この人が「四の沼のあたりはクマのいそうな雰囲気がぷんぷんしていた」と言っていた。
四の沼の手前。木道が整備されている。
ほどなく四の沼。
クマの雰囲気というのは私にはまったくわからない。
そして五の沼。
ハイキング道に入って1時間20分ほどで羅臼湖に到着した。
幸い、他には誰もおらず、幻想的な光景を独り占めできた。
本当ならここでのんびりおにぎり休憩でもしたいところなのだが、こんなヒグマのテリトリーのど真ん中で食べ物など出そうものならヒグマを引き寄せるだけなので、それは我慢して戻ることにした。
行きに分岐のあったところを入ってみたら二の沼だった。
昔はこの先にもハイキング道があったようだが、この少し先で通行止めになっていた。
1時間くらいで車道に戻ってきて、登り勾配の車道を知床峠に戻る。
国後島が見えた。
朝9時に出発した知床峠に12時半に戻ってきた。
ウトロに戻る途中の知床自然センターに立ち寄ってみた。
レストランがあったので何か食べてもいいかなと思ってメニューを眺めてみたが、カレーのセットが千数百円もしたのでやめた。
まだまだ時間があるので昨年は行かなかったウトロの街をぶらついてみることにした。
ウトロ漁港のそばに車を停めて、トンネルをくぐると松浦武四郎の碑がある。
「山にふし 海に浮寝の うき旅も慣れれば慣れて 心やすけれ」だそうです。
この先には三角岩。このそばに森繁久弥の「知床旅情」の歌碑があるそうだがそこまでは行かなかった。
トンネルを戻る。このトンネルは「オロンコ岩」に開けられていて、この岩は上まで上ることができる。
急な石段を上ると周回路が設置されている。上から見た三角岩。
ウトロの街並み。
下に降りて、漁港のそばの「ゴジラ岩」。
風呂は昨日と同じく「夕陽台の湯」へ行った。ここはちょっとした丘の上にあって、ついでに夕陽台からウトロの街を眺めてみた。左からゴジラ岩、オロンコ岩、三角岩。
今宵も宿は「道の駅うとろ・シリエトク」。
実は今夜はとても楽しみなイベントがある。それは井上尚弥とスティーブン・フルトンのタイトルマッチ。道の駅の WiFi を借用するために建物のそばのベンチに腰掛けてPCで観戦した。
彼はいつも非常にアグレッシブな試合をするのが非常に魅力的だ。あれだけの結果を残しているにもかかわらず常に勝ちにいく試合をする。
この試合も序盤から攻撃的な試合運びをしていたが、中盤になってフルトンが尚弥の動きを読めるようになってきたのか、ちょっと攻めあぐねてきたような流れになってきた。
このままずるずると進んでいくのかもと思った刹那、左ボディからアゴへの右ストレート、そして左フックでダウンを奪った。
これは立てないのではないかと思ったが辛うじて立ち上がったものの、フルトンはクリンチもできずにレフェリーがストップさせた。
終わってみればいつもの尚弥の試合運びだった。
これですっきりした気分で明日は羅臼岳に向かうことができるだろう。