徳舜瞥山、ホロホロ山、支笏湖

6/29(土)はいよいよ最終日。早く帰ってしまおうと考えたりしたこともあったが、結局、最初の予定通りの行程になった。最後の方で天気が回復したのが幸いだった。

フェリーの出港は夜なのでほぼ丸一日の時間がある。しかし山へ行って万が一何かトラブルがあると大変なので、以前は最終日は山へは行かないようにしていたのだが、どうしても時間を持て余してしまうので、このところは半日コースへ行くようになった。

しかも今日は土曜日なのでヘタに観光地に行くと混雑に巻き込まれる可能性があるので、ウポポイなどは避けたかった。

選んだのは徳舜瞥(とくしゅんべつ)山とホロホロ山。地元ではポピュラーな山のようで、おそらく登山道も整備されているだろう。

ニセコから2時間くらいかかって登山口に到着した。好天の土曜日とあって駐車場はすでにかなりの車で埋まっていた。

徳舜瞥という山名の由来はアイヌ語で「トックシュンペツ」(アメマスの居る川)を意味する。

8時15分に駐車場を出発した。登山口が五合目。

いきなり岩のゴロゴロする道でがっかりしたが、ほんの数分で普通の登山道になった。

道はほどよくジグザグにつけられていて、9時40分にあっさり徳舜瞥山の山頂(1309m)に到着した。実は今回登ったニセコ周辺の山の中では一番高い。

羊蹄山。

恵庭岳と右に支笏湖。

東にはこれから向かうホロホロ山。

もっと人が多いかと思っていたが、それほどでもなかった。

アズマギク。

イワギキョウ。

タカネシオガマ。

なんかのスミレ?

徳舜瞥山からのしばらくの道はザレた急な下りで、本当ならポールを出したいところだったのだが、わずかな間だけなので何とかそのまま下った。

上りにさしかかると右側が切れ落ちたナイフリッジになった。右側は灌木が生えているので恐怖感はそれほどでもないが、もし足を滑らせたらこの灌木ではまず止まらないだろう。

最後はお決まりの岩岩。

10時15分、ホロホロ山の山頂(1322.3m)に到着した。徳舜瞥山より少しだけ高い。山名はアイヌ語の「ポロポロ・ペッ」(甚だ大きい川)に由来するとの説もあるが「甚だ大きい川」がどの川を指すのかは不明。

山頂からのパノラマ。

写真を撮ったら早々に引き返す。ナイフリッジを慎重に下って、最後の上り。

時間があるので徳舜瞥山で腰を下ろしてフルーツケーキを食べた。今日はおにぎりは持ってきていない。

一息ついたらあとは往路を淡々と下るだけ。

六合目に湧き水があるのは行きには気がつかなかった。冷たくておいしかった。

12時20分に駐車場に戻ってきた。

さて、片付けを済ませたら昨秋と同じく支笏湖へ。やはり好天の土曜日なので駐車場はかなり混んでいた。

まずは腹ごしらえ。ヒメマスの丼とソバのセットで1100円なり。ヒメマス丼はなかなか美味だったが、ヒメマスが4切れしかなくて物足りなかった。この値段ならこんなものかも。

いつものビジターセンターへ入って休憩所でWiFiサービスを利用して時間潰し。

支笏湖はこれまでにも何度か来ているのだが、こういうものがあるのはこれまで気がつかなかった。

明治から戦後あたりまで、苫小牧に工場のあった王子製紙が木材の搬出のためにこのあたりから苫小牧までの専用軽便鉄道(山線)を設置していて、一般客も乗ることができたらしい。ただし一般客は「事故が起こっても責任は取らない」という条件だったとか。

その時の鉄橋(山線鉄橋)がすぐそばに残されている。

橋を渡って向こう側へ行くと湖畔に下りることができる。そこからのパノラマ。

ホロホロ山も見えた。

時間を見計らっていつもの「なごみの湯」へ。今日は土曜日なのでお気に入りの平日割引セットは買えない。

2階の休憩室のソファでゆったりと時間を過ごしてからマックスバリュでビールやパンを買い込んで、フェリーターミナルに向かった。

ニセコへ

6/26(水)はまたもや朝から雨。このあたりは明日も天気が良くない予報なので、まだマシなニセコへ戻ろうと思ったが、しばらくすると雲が切れてきた。

午後には天気が回復するという予報なので取りあえず旭岳のロープウェイに向かった。

しかし標高が少し上がるとまた厚い雲がたれこめてしばしば雨。

1時間以上、車の中で様子を見ていたけれど、天気が回復しそうな気配はない。

こんな天気でもロープウェイで上がっていく人たちがいるが、こんな日に往復3000円以上も払って上がる気にはならない。

諦めてニセコへ向かうことにした。

そんなに急いでも仕方ないのでずっと下道で。

まずは馴染みの「綺羅乃湯」へ。

駐車場がずいぶん空いていたので不思議に思ったら、何と休業日。

仕方なく昨秋に行った昆布駅の幽泉閣へ。

ここは昆布駅のすぐ横にある。

一日に数本しか列車の通らない昆布駅。

時間があるので倶知安のマックスバリュまで行って買い物をして、定番のニセコの道の駅に停めた。

美瑛富士

6/25(火)は可もなく不可もなくという天気予報で、美瑛富士に向かうことにする。

十勝岳登山口の望岳台を6時半ちょっと前に出発した。

ちょっと先に標識の岩。

しばらく行くと白銀荘への分岐。

出発して40分ほどで十勝岳と美瑛岳との分岐。正面の稜線は2年前に歩いた

なんとかキンバイ?

イソツツジ。

天気が良くなってきた。

エゾノツガザクラ。

美瑛富士が見えた。このあたりは2年前に歩いた道。

エゾコザクラ。

ウコンウツギ。

ルンルン気分で歩いていたら突然、目の前に雪渓!!

結構、傾斜もあるし、滑り落ちたらタダでは済まない。もちろん、アイゼンは無し。また敗退かと一気に気分が落ち込んだ。

上部の状態はよくわからないのだが、横の斜面を眺めてみたところ、上に巻いているようなかすかな足跡が目に入った。わりと傾斜はあるけれど登れないほどの斜面ではない。ポールを出した。

灌木につかまったりしながら何とか向こう側に抜けることができた。しかし滑りやすい斜面でこれはこれでスリリングではあった。

チングルマ。

そしてシャクナゲ。

その後も何度か雪渓のトラバースがあったが、いずれも何とか渡ることができた。

そして沢を渡る。融雪期なので水量が多かったが、完全な水没までは至らずに渡ることができた。

このあとはしばらく急登。

そして美瑛岳と美瑛富士の分岐へ。2年前は美瑛岳からここに下りてきた。

美瑛富士に向かうためにはこの雪渓を渡らなければならないのだが、行くしかない。

その後も何度か雪の斜面を渡って、コルへのフラットな道になった。この頃から風が強くなってきた。

9時45分、ようやくコルに到着した。風が強かったので雨具のジャケットを羽織った。

縦走路は右の方に行くが、美瑛富士は正面を登る。

ガラガラの歩きにくい道だがジグザグにトレースがあるのでそれからはずれないようにひたすら登る。

このあたりから周囲はガスってほとんど視界が無くなってしまった。

10時12分、美瑛富士の山頂(1888m)に到着した。

展望も何も無いので早々に下山。

少し下りたら視界が開けてきて、振り返ったらチングルマのお花畑越しに山頂が見えた。

コルに戻ったら池塘が見えたのでちょっと行ってみた。

コルから少し下りて風の当たらないところで美瑛富士を眺めながらおにぎり休憩にした。腰を下ろすのは今日初めて。

例の雪渓のトラバースは安全第一で帰りも上を巻いた。

その後、天候が崩れてきて、本降りの雨になってきたので雨具の上下を羽織ったが、よくあることでほんの少ししたら止んでしまった。

十勝岳への道に合流する手前で雨具を脱いで、ポールをしまって、パンを食べた。

火山の礫の道は足元が不安定なので疲れる。ようやく登山口が見えてきた。

午後2時ちょうどに駐車場に戻ってきた。

風呂は近場の白金温泉へ。

「杖忘れの湯」という変わった名前の宿。こじんまりしたいい雰囲気ではあったけれど、露天もあるものの浴槽も洗い場も小さいので週末は避けた方が良さそう。

そして帰り道にあの「青い池」。陽がさしていないと青く見えないとのことだがうまい具合に晴れている。

ここも駐車料金500円で、アトサヌプリのようにいい場所がないか探ってみたけれどどうにも見当たらず、諦めて駐車場に入った。

平日にもかかわらずかなり混んでいた。ただし耳に入る言葉はほとんど中国語。台湾人かも知れないけれど。

なぜ青く見えるかというと、

その後、美瑛駅のそばの道の駅に行ってみたが思いのほか小さかったので、また昨日と同じビルケに停めた。

オシンコシンの滝、アトサヌプリ、阿寒湖コタン、幌舞駅

6/24(月)は予報通りで朝から雨。

当面、好天は望めないので初めての場所へ行くよりも馴染みのあるところへ行った方が安心できるのではないかと思って、観光しながら富良野へ向かうことにした。

まずは知床でオシンコシンの滝へ。

ここは道路から見えるのでこれまでにも何度か車窓から眺めているのだが、今回は車を停めてじっくり眺めてみたいと思う。

幸い、雨は止んでいた。

オシンコシンというのはアイヌ語で「そこにエゾマツの群生するところ」という意味。

私は那智の滝のような豪快な滝よりもこの滝や白糸の滝などの方が美しくて好みだ。

次は屈斜路湖の方に向かう。

天気が悪くなければ藻琴山に行こうと思ってやってきたのだが、

小雨程度だが霧でほとんど何も見えない状態なので、これでは歩く気にもなれず、アトサヌプリ(硫黄山)に向かう。

駐車場に向かったら前の車がUターンして戻ってきた。500円かかるらしい。後から来た数台のバイクも戻って行った。

私も一旦戻ってどこかちょっとだけ停めておけるような場所がないだろうかとウロウロしたところ、どうも同じように考える人がいるようで、少し歩くとアトサヌプリに入れそうな踏み跡が目に入った。

そんなに長時間停めるわけではないし、交通量もそんなに多い道ではないので、ここに置いて向かうことにした。

予想以上の壮大な光景だった。

少し標高が上がると霧がすごいが、下の方はそれほどでもない。雨も止んでいた。

黄色いのは硫黄の結晶。かつては採掘されていたらしい。

歩ける場所でも地面からお湯がボコボコと湧いているところがあって、ちょっと触ってみたら非常に熱かった。

ちょっと摩周湖の方に寄ってみたが、こちらはガスガスで止まる気にもならず、昼食のために阿寒湖のコタンに向かった。

2年前に来た時にもそうだったのだが、この界隈の店は店頭のメニューに値段が書かれていない。結局、前回と同じ店に入って豚丼を食べたのだが、後になって鹿肉を食べておけば良かったと後悔した。

雨が降ったり止んだりの中を富良野に向かう。

小雨の狩勝峠。

峠を下って、かの有名な幌舞駅へ。

本来の駅名は「幾寅駅」だが、映画「鉄道員」の舞台になった「幌舞駅」の方が有名。

2016年の台風による被害で鉄道は止まった状態だったが、本年(2024年)の3月いっぱいをもって完全に廃線になってしまった。

鉄道ファンには人気の駅。

古い気動車も置かれている。

富良野では定番のフロンティアフラヌイ温泉へ。ここの低温の源泉がお気に入り。

そしてスーパーで買い物をして美瑛の道の駅に入った。

宗谷岬白い道、北見神威岬、サロマ湖、ウトロ

昨夜は寒かった。

6/22(土)も天気は良くない。昨夜から朝まで本降りの雨だった。

取りあえず宗谷岬に向かう。

当初は宗谷岬の突端を出発して宗谷丘陵フットパスを歩くつもりだったのだが、この天気ではそんな長い距離を歩く気分にはならない。

せっかくなのでせめて「白い道」だけでもということで、海に近いゴール地点からスタート地点までを往復しようと思った。

ゴール地点の近くの宗谷公園のそばにお寺があって、車が停められそうだったのでそこに置いた。

薄い中綿ジャケットに雨具を羽織って、小雨の中、傘を持って6時40分に出発した。

宗谷公園なんて立派な名前がついているけれど、実態はこぢんまりしたただの公園。神社とトイレはあるけれど。

少し歩いてゴール地点へ。実は「白い道」は車でも走れる。

最初は普通のアスファルトだが5分ほど行くと白い道になる。

これはホタテの貝殻を砕いたものを道に敷き詰めてある。

道端には巨大なフキの葉っぱ。

丘陵部にさしかかるとそれなりの展望は得られた。しかし風があってかなり寒い。

バイクが1台、通り過ぎて行った。

やや上りの道を30分少々進むと白い道が途切れてアスファルトになった。

何の標識も無いがここがスタート地点なんだろう。

先を見てみるとどうもフットパスというのはほとんどアスファルトの道のよう。

ここで引き返すことにする。

しばらく戻るとオホーツク海が望めた。

のんびり歩いて1時間半足らずの散歩だった。

この先、オホーツク海沿いを走って知床まで行く予定。

宗谷岬はこの2月にも来たばかりだが、通過するのももったいない気がして、一応立ち寄っておく。

ここから先は初めて通るところ。

左にオホーツク海を眺めながら1時間半ほど走って北見神威岬に立ち寄った。

かすかな踏み跡があるのでシューズに履き替えて岩のところまで降りて行った。

なかなか険しい岩場で、先端の岩まで行くのは断念した。

その後、延々3時間ほど走ってサロマ湖へ。

サロマ湖と言えば我々マラソンランナーにとっては何と言っても「サロマ湖ウルトラマラソン」。第1回はおそらく30年以上前だと思う。今年の大会は翌週の日曜日(6/30)の看板が出ていた。

国内で初の本格的な100kmマラソン大会で、ウルトラマラソンブームのきっかけになった大会。

このワッカ原生花園も確かコースの一部になっているはずで、風景の素晴らしさが評判だった。と言うか、今もそうなのだが。

私はその頃は42.195kmのマラソンしか興味が無かったので100kmを走りたいとは思わなかったし、その後100kmの大会は3回ほど走ったけれどこの大会に参加することは無かった。

ワッカ原生花園には長い散策路が整備されていて、レンタサイクルで廻ることもできるのだが、歩ける範囲で歩いてみる。

ハマナス。

エゾスカシユリでしょうか?

「龍宮街道」というのは湖とオホーツク海の境目の岬のような場所に延びた道。

これはオホーツク海。

土曜日だけれど天候が今ひとつのせいか観光客は少なかった。

そして網走で給油。網走はそれなりの大きな街なので郊外よりは安いのではないかと期待したが、期待に反してむしろ高いくらいだった。これなら紋別で入れておけば良かった。

またまた延々走って知床のウトロまで来て、昨年も利用した夕陽台の湯へ。

すぐ前の駐車スペースがいっぱいで、ちょっと離れた駐車場に停めた。土曜日なので混んでいるのではないかと思ったが、風呂は空いていた。

そしてセブンイレブンで買い物をして定番のウトロの道の駅へ。

神居古潭、朱鞠内湖、北海道命名之地、豊富温泉

6/21(金)は天気が悪いのでいろんな場所を辿って稚内へ向かうことにした。

まずは旭川の神居古潭へ。

神居古潭は以前から一度訪れてみたいと思っていたところなのだが、最近世間を震撼させる事件があったばかりで、ひょっとしたらたくさん人が来ているかもと懸念したが、早朝だったせいか来ている人はわずかだった。

殺害された(?)女子高生は留萌から車で連れてこられたそうなので、おそらく私が走った道で連れて来られたのだろうと思う。

この橋から落とされたそうだが、容疑者は落としてはいないと言っているとか。

2〜3日前のニュースでは橋に花束が供えられていると言っていたが、すでに撤去されている模様。

このあたりをアイヌ語で「パラ・モイ(広い湾)」と呼ぶらしい。

橋を渡った先には函館本線の旧神居古潭駅の駅舎が復元されている。今は山をトンネルで抜けている。

ホームはおそらくその当時のまま。

古いSL.

次は朱鞠内湖(しゅまりないこ)へ。

朱鞠内湖ではイトウを釣ることができるそうだが、昨年、ベテランの釣り人がクマに襲われて亡くなった。

小雨の中、他にもう一台、車が停まっていたのだが、何と大阪からの旅行者。私の車のナンバープレートを見て「こんなところで大阪からの人に出会うとは・・・」とお互いに驚き合った。

そして音威子府(おといねっぷ)そばを食べるべく音威子府に向かう。

殻のついた状態の籾をそのまま挽いた黒っぽい音威子府そばは一時消滅したのだが、ごく限られた店では食べることができる。東京にも食べられる店があるらしい。

音威子府駅前の店に行ったところ、何と臨時休業!!

致し方なく近くの道の駅へ行ったが、メニューが限られていて二日連続のラーメンとなってしまった。昨日のラーメンに比べたらかなり貧弱だった。

お次はこの近くの「北海道命名之地」へ。

「北海道」という地名は明治の初期に松浦武四郎によって付けられたのだが、どうしてこういうことに関して特定の場所が決められているのか不思議だったのだが、その理由がここの案内板の説明で初めてわかった。

そしてぜひまた行きたいと思っていた豊富温泉へ向かう。

最初に行った「ふれあいセンター」が何と故障で入れないとのことで、その近くにあったホテルで日帰り入浴した。

お湯はやはりあの懐かしの石油の香りのするお湯で、私はこういうちょっと変わったものが好きなので良かったが、こういうのをあまり好まない人もいるだろうとは思う。

そして稚内の道の駅に入った。稚内に来るのは3回目だが、車で来るのは初めて。

稚内にはマックスバリュが無いのでセイコーマートで食材を買い込んで、車中で一人宴会にした。

さすがに稚内は寒くて、駅前の温度計では11度くらいだった。

北海道へ

昨年まで3年続けて7月後半に北海道を訪れてきたが、その印象は「北海道でも7月後半はとても暑い!!」ということだった。

実は昨年は6月にしようと思っていたのだけれど、想定外の十二指腸内視鏡手術が6月末にあって、結局7月になってしまった。

今年はそういうハプニングも無く、無事6月に行くことができた。7月になるとフェリー料金も少し上るので、6月末に帰ってくることにした。

6/17(月)の夜に敦賀を出港するフェリーで苫小牧に向かった。

翌日の夕方に津軽海峡を通過するのをいつも楽しみにしているのだが、今回は霧がかかって見通しはあまり良くなかった。

遠方に何やら煙を上げている大きな船?

今回は恵山もしっかり眺めることができた。

苫小牧ではいつものウトナイ湖の道の駅に車を停めた。

浄土平、猪苗代湖

4/24(水)は予報どおりの雨。ただし本降りというほどではない。

とりあえず東吾妻山への登山口になる浄土平へ行ってみる。磐梯吾妻スカイラインは前日開通したばかりで、8時から17時までしか通行できない。

ゲートが開くのを少し待ってスカイラインに入る。浄土平に近づくといかにも火山という地質になって、硫黄の臭いが漂ってきた。

道路脇には「駐停車禁止」、「窓を閉めて」という標識が出ていた。写真を撮りたいところなのだが停められるような場所も無い。

8時過ぎに浄土平に到着した。駐車料金500円なり。

今日もガスガス。もう少し視界があれば小雨でも出かけてみようと思っていたのだが、これでは歩く気にならない。

ビジターセンターに入って時間潰し。

どこか時間潰しできそうなところがないだろうかと地図を眺めていたら、猪苗代湖が見つかった。そばに道の駅もあるのでそこへ向かうことにした。

広大な駐車場のある道の駅だがこの天気では閑散としている。背景は上部が雲に隠れた磐梯山。

傘をさして猪苗代湖湖畔まで行ってみた。

ほんのわずかな滞在で車に戻って、今度は磐梯山ゴールドラインを走ってみることにした。

展望場所からは猪苗代湖が見下ろせるようだが、今日の天気では何も見えない。

磐梯山の登山口を通過して、裏磐梯の桧原湖へ。

遊覧船があるが今日は休業だろうか?

明日はどうするか天気予報を確認して、東吾妻山より安達太良山の方がマシそうだったので、今宵はつちゆの道の駅に向かうことにした。

道の駅を通り過ぎて奥土湯の川上温泉へ。

プールのような深い浴槽のある温泉だった。

そして道の駅に戻った。

一時、雨が強くなったが、天気予報では明日は回復するとのこと。次第に止んでいった。

稚内から札幌へ、そして帰宅

2/24(土)は日本最北端の稚内から一気に家まで帰る予定。すべての交通機関が滞りなく運行されるかどうか、少なからず不安がある。何と言っても真冬の北海道なので。

朝の6時にホテルをチェックアウトした時はまだ薄暗かった。除雪車が随所で作業していた。

20分ほどで稚内駅に到着。

ほどなく乗る予定の列車が入ってきた。まずは一安心。

わりと天気が良かったのでサロベツ原野のあたりで利尻山が見えないか目をこらしていたが、残念ながら今回もダメでした。

天塩川の川縁は霧氷がびっしり。こんな風景が電車の窓から見られるのは北海道ならでは。

音威子府からは次第に混んできた。

旭川で乗り換えるが今日はホームの反対側にすでに列車が止まっていて、乗り換え時間は10分程度。

車窓の風景はこれまでとはかなり違って人工物が多くなってくるが、増毛山地の眺めには引かれる。暑寒別岳はいつか行ってみたい。

今日も約 400km の鉄道旅で、昼前に札幌に到着した。飛行機は夕方なので時間潰しにサッポロビール博物館に向かった。

土曜日だけあってかなり混雑していたが、日本人よりも中国人(台湾人?)の方が多かった。

試飲コーナーがあって、三種飲み較べというのを試してみた。

定番の黒ラベルと北海道限定のサッポロクラシック、そして創業当時のレシピで作っているという開拓使ビール(市販はしていないがここの売店では購入できる)の三種類。

さてお味の違いは?

まずは一口ずつ味わってみる。う〜ん、違うと言えば違うような気もするが、そういう気構えで味わないと違いがわからない程度。さすがに開拓使ビールは違うんじゃないかと期待したが、これもさほどの違いは感じられなかった。まぁ、違いのわからない男なのです。

電車旅の魅力の一つはいつでも呑めることなのだが、今回はこれが最初で最後だった。

まだ時間があるのでここからさほど遠くない場所にある北海道鉄道技術館に行ってみた。午後1時15分くらいに着いた。

何も考えずに行ったのだが開館までまだ少し時間があるとのこと。案内板を見ると開いているのは第2、第4土曜日の午後1時半から4時までとのことで、運が良かった。

JRの苗穂工場の敷地内に設置されていて、二階建ての建物に北海道の鉄道の歴史や様々な歴史的資料が展示されていた。

小学生くらいの子供連れが多かった。

入場無料だが内容は充実していて、サッポロビール博物館よりも楽しかった。

苗穂駅のそばの商業施設のフードコートでラーメンを食べて、新千歳空港に向かう。

Peach はアプリでチェックインができるので便利。チェックイン可能時刻の90分前を少し過ぎたタイミングで手続きしたら窓際の席が取れた。

空港のコンビニでコーヒーを飲んでからターミナルへ。

定刻に乗り込む。

窓際だったが午後5時半過ぎで、左側だったので支笏湖や洞爺湖などは反対側。おまけに少し上がったら雲の上になってしまったのできれいな景観はほとんど見ることができなかった。

関空には定刻より少し早めに到着した。

またバスで駅のある建物まで戻ったが、何と南海とJRの両方とも人身事故でダイヤが乱れているとのこと。

JRの方が改札が近かったのでJRに乗った。うまい具合に座れたが、ほぼ満員の混みようだった。途中で待ち合わせやら何やらで30分ほど止まったりして、家に帰り着いたのは午後10時を過ぎていた。

宗谷岬、稚内港北防波堤ドーム、稚内公園

2/23(金)は冬の宗谷岬へ行ってみる。3年前の夏に稚内から自転車で往復したが、真冬の様相もぜひ見てみたかった。

ホテルを出てバスターミナルに向かう。

宗谷岬を越えて浜頓別へ向かうバスの乗客は10人くらい。市街地を過ぎると左側は宗谷湾。寒々としている。

50分くらいの乗車で宗谷岬に到着した。下車したのは10人くらい。地元の人の生活路線なので途中の停留所で乗ってきた人や、まだ先に向かう人も何人かいた。

土産物店の温度計ではマイナス8.4度。風があまりないのでさほど厳しくはない。

岬の先端の手前には間宮林蔵の像。

そして宗谷岬の最先端。

少し横に行ってぐるっと見渡してみる。

海岸はこんな感じ。

帰りのバスの都合があるのでここでの滞在時間は50分くらい。前回も行った丘に上がってみる。踏み跡はわずか。

相変わらずいろんなモニュメントが建っている。

旧海軍望楼に上がってみる。

展望場所から見下ろすと、

現地50分は物足りないんじゃないかと思っていたが、実際に行ってみるとこの季節は歩き周れるところもあまりないし、雪歩きのできるようなシューズを履いてきてまで歩きたいほどの場所もないので、これで十分だった。

昼前に稚内に戻ってきたので、午後は初めての場所を訪ねてみる。

駅舎を出て少し北へ行ったところにこういうものがあるのは前回はまったく気がつかなかった。

2011年までは線路の終端がここだった。

実は終戦まではさらに北に線路が伸びていて、海岸の港に駅があった。その線路の跡が残っているのだが、今は雪に埋もれて見えない。

その頃の名残がこの北防波堤ドーム。

戦前はここから樺太(今のサハリン)まで稚泊(ちはく)連絡船が運行されていた。その頃は樺太の南部は日本の領土だったので、そこの大泊(おおどまり、今はコルサコフ)まで定期便が運行されていた。

ここに電車の駅があって、下車したらすぐに船に乗れるようになっていた。

遺構として残すために戦後も何度か補修工事がなされている。コンクリートはきれいだった。

ここは地元の人のイヌの散歩コースになっているもよう。

向こうには利尻島へ渡った時に乗ったハートランドフェリー。

実は2015年まではハートランドフェリーはサハリンへの定期航路を運行していた。その頃に来てみたかった。

ドームの内側に海上保安庁の巡視船「りしり」が停泊していた。

背後の丘に何かタワーが見える。

段の上に上がったところから宗谷岬方面を望む。

駅に戻ってお昼を食べて、さてこれからどうするか。樺太記念館に行ってみようとは思っているのだが、それだけでは時間が余り過ぎる。

冬なのでどこまで行けるかわからないが、先ほど北防波堤ドームから見上げた稚内公園の方に向かってみることにする。

散策路の案内に従って石段を上がる。

石段を上がると北門神社。

ここが今日の終点かと思ったが、左の斜面に踏み跡が見えたのでそれを辿ってみた。

数分上がると夏なら車道と思われる道に出て、何人かが歩いている踏み跡が上に続いていた。ストックの跡があるのでハイカーだろう。

そのまま上がると「氷雪の門 樺太島民慰霊碑」があった。

下から見えたタワーはあれ。あそこまで行けるのだろうか。

タワーに向かって進むと「南極観測樺太犬訓練記念碑」。

下から50分ほどでタワーに到着した。「開基百年記念塔」だそうです。

サハリン展望台からサハリンは見えなかった。これは宗谷岬方向。

ここは標高150mくらい。

さて、来た道を戻ることにする。

先ほど見上げた場所を見下ろす。

3年前に来た時も気付いていたが、稚内市内の道路標識は英語(ローマ字)表記の下にロシア語表記がある。

前回来た時にお土産の海産物を買った店の横の建物に樺太記念館がある。この建物の二階。

入館は無料なのだが、入り口で住所氏名を書かされるのが嫌で入らなかった。こういうことはわりとある。どちらかと言うと入館者の少ない、さほど人気のありそうにない施設にその傾向が強いような気がする。

一旦ホテルに戻って一息ついてから夕食に南稚内の方に向かった。

前回、良かった店を再訪したのだが、6時過ぎだというのにすでに満席だった。

結局、チェーン店風の居酒屋に入ったが、十分満足でした。