鳥取砂丘

5/16(金)は鳥取砂丘を訪れた。

鳥取駅前発9時過ぎの始発のバスに乗って、20分少々で終着の砂丘会館へ。乗客は外国人観光客が多かった。

階段を上がって砂丘を望む。

トレラン用のゲイターを着用して、馬の背に向かう。

見た目よりは近くて10分くらいで馬の背の上に着いた。日本海が目の前に広がっている。

馬の背からのパノラマ。

海岸まで行ってみようと思ったのだが、意外と傾斜があって帰りが苦労しそうだったので諦めて、馬の背の稜線を辿ってみた。

草が生えているところもあって、ハマヒルガオ。

馬の背の麓のあたりには何故か水の流れがある。

ちょっとした池ができている。

この水の流れはどこから来ているのだろうと思って上流に向かってみたら、水源地はほんの 30m くらい先でした。

これでもう戻ろうと思って歩き出したのだが、時間を見るとまだまだ余裕がある。これなら海岸まで行けるのではないかと思い直して、馬の背よりも低くなっている部分を目指して登り返してみた。

うまい具合にここからの斜面は傾斜が緩そうだった。

無事に海岸までたどり着けて、海の水を舐めてみたらやはりちょっとしょっぱかった。

ラクダ乗りがあるのでちょっと寄り道してみた。

砂丘会館に戻って土産を買った。梨ソフトクリームがおいしいと聞いていたので食べてみようと思ったら500円もしたのでさすがに腰が引けて、まだ次のバスまで少し時間があるので別の土産物屋に立ち寄ってみたら、ここでは梨ソフトが 330 円で売っていた。

500円の店のものとどれくらいの違いがあるのかわからないが、十分満足できる味でした。

さて、午後の列車で京都に向かう。実は特急一本で大阪に帰れるのだが、今回は山陰本線に乗りたいと思って、あえて城崎温泉で別の特急に乗り換えた。

余部(あまるべ)鉄橋をゆっくりと通過中。

もう30年以上も前のことだが、列車がここを通過中に突風に煽られて鉄橋から転落して下にあった水産加工工場を直撃して、電車の車掌と工場の作業員数人が亡くなるという事故があった。列車は回送列車だったので乗客はいなかった。

兄弟赤島。

丸山川の対岸に玄武洞。

京都駅には午後5時過ぎに帰ってきた。

こういう鉄道旅はほとんど初めてと言ってもいいくらいだったが、好天を狙ったおかげもあって非常に楽しめた。ぜひまたどこかへ行ってみたいと思う。

出雲大社

5/25(木)は出雲大社(いずもたいしゃ、いずもおおやしろ)に向かう。今回は人生初の島根県(のはず)で、もちろん出雲大社も初めて。

一畑電車を乗り継いで朝の8時に出雲大社前駅に到着した。

5分ほど歩いて参道入り口へ。

参道は松の木の根の保護のために両横の歩道を歩くようにとのこと。

ほどなく拝殿へ。

有名な巨大なしめ縄。

拝殿の横を回り込んで本殿のエリアへ。

本殿のエリアには入れないが、中を覗くと。

お参りする人たちがたくさん拍手するのが不思議に思っていたら、ここではそれが礼儀だそうです。

四拍手の意味は四季や東西南北の四方向を守る神への敬意というような説があるとか。他にもこういう作法を行なっている神社がいくつかあるらしい。

まだまだ時間があるのでそばにあった宝物殿に入ってみた。300円なり。

展示はそこそこ充実していた。

お次は古代歴史博物館に向かうのだが、参道の横に「ムスビの御神像」。

なんかちょっと違和感がある。

そして古代歴史博物館へ。

JAF割引で490円で入れたが、展示は非常に充実していた。

ビデオ上映なども楽しんでゆっくりしていたら、実は予定のJRの電車の時間にはギリギリということに気がついてあせった。

駅のそばで出雲そばでも食べようと思っていたのだがそんな時間はまったく無く、ライスバーガーを買って待合のベンチでほうばった。そして乗り換えのアプリで調べてみたら、万が一、予定の電車に乗り遅れたとしても、後の特急に乗れば追いつくことができるということがわかって少し安心した。余計な出費にはなるのだけれど。

一畑電車からJRの出雲市駅までは少し離れているのだが猛ダッシュで駆け込んで、何とか予定の電車に乗ることができた。

今日は鳥取のホテルに泊まる予定なのだが、ひとまず米子まで普通電車で行って、ここからは特急に乗る。

海側の席に座って、これは穴道湖。

松江市を過ぎると中海が見えた。

米子で乗り換え時間が30分ほどあるので一度改札を出て、そばにあったコンビニでコーヒーを買って時間潰しした。

ホームで列車を待っていたら派手なラッピング列車が停まっていた。

海側の席に座ったので大山を見ることはできなかった。

午後4時頃に鳥取駅に到着した。

鳥取駅で驚いたのは地方の中核都市の駅なのにICカードが使えない(?)ということ。改札も二つくらいしかなくて、通勤や通学の時間帯はかなり混雑するのではないかと思った。

駅から5分くらいのホテルにチェックイン。旅行支援のサービスが受けられるとのことで、ホテル代の割り引きとともに2000円分のクーポンがもらえた。

夕食にはネットで見つけた駅前食堂というところへ行ってみた。ホテルからも近かった。

残念ながらここは失敗だった。料理の問題ではなく、やや高齢の男性がたった一人で切り盛りされているので、なかなか注文もやりにくいし、注文が重なると時間がかかる。また、メニューの品数も少ない。

小さなカウンターだけの飲み屋でママさんが一人で切り盛りされているような店はいくらでもあるけれど、ここはカウンターではなくてテーブル席なので、注文しようと思ったら声をかけにいかなければならない。

勝手知った地元の人が気楽に来るような店で、旅行客が行く店ではありません。

木次線スイッチバック

登山や山スキー、トレランなどは体力的にかなり厳しくなってきていて、自分で納得できる山行きなどができるのはもうあとせいぜい2〜3年くらいだろうと思っている。

もちろんハイキング程度の軽登山は続けると思うが、事故の危険性のあるような山はもう辞めた方がいいだろうと思っている。もちろん低山でも事故の危険性はあるのだが。

そこでその次に何をやりたいかと言うと、鉄道を使った旅をやりたいと思っている。

鉄道旅に対するあこがれは何年も前からあって、昨年はJRのジパング倶楽部という高齢者対象の割引プログラムに入った。

今月いっぱいで有効期限が終わりになってしまうのだが、これまでにはまだ2回使っただけで、それも利用できる最低距離に近いくらいの旅程なのでまだ会費の元も取れていない。

実はすでに更新されて新しい会員手帳が届いているのだが、以前のものもまだ今月いっぱいは使えるので、何とかこれを活用したいと思っていた。

何ヶ月か前にネットの番組でJR木次(きすき)線のスイッチバックというのを見た。鉄道で標高差の大きい斜面を通過するためにZ字状に線路を敷いて、一旦一方にたどり着いたら運転手が反対側へ移って逆方向に進むということを何度か繰り返す。箱根登山鉄道が有名だが、JRではここくらいだろうか。

箱根のような超観光地には足は向かないので、今や廃線の危機に瀕しているというこの木次線に乗ってみたいと思って、鉄道旅を計画してみた。

5/24(水)の朝に家を出て、まずは新幹線で岡山へ。そして伯備線で新見(にいみ)へ向かう。ギリギリのスケジュールは避けて一本早い便に乗った。

1時間半ほどで新見に到着。

ちょうど昼時だったので駅前の店でランチを食べた。意外と混雑していた。

そして芸備線で備後落合に向かう。

しかしこの路線、今年3月に落石事故があって、東城駅から先は代行バスでの運行になっている。このバスに乗ったのは私を含めて4人。そのうち一人は途中で下車された。

40分ほどの乗車で備後落合駅に到着した。

この駅、最盛期には100人以上の職員がいたそうで、駅のそばには宿が並んでいて、パチンコ店すらあったとのこと。それが今ではJR西日本でも屈指の赤字路線で、廃線の危機に瀕している。

広島方面から来た列車が停まっている。

この列車からはわりと多くの人が降りてきたが、そのほとんどは木次線に乗るのではなくそのまま引き返すようだった。

さて、しばらくして木次線の電車(実際はこの路線は電化されていないので気動車)がやってきた。もっとレトロな車両がやってくるのかと思っていたが、意外とハイカラだった。

乗客は10人程度だった。ここでも乗ってきてそのまま引き返す人が何人かおられた。

定刻の14時43分に備後落合駅を出発した。

JR西日本の駅の中で最も標高の高い三井野原駅(727m)を過ぎると下りにさしかかり、奥出雲おろちループの手前の高架橋が目に入ってきた。

このあたりはゆっくりと走ってくれる。これは奥出雲おろちループ。

そして3回スイッチバックを繰り返す。

3回目の場所は出雲坂根駅。ここで何人かの方が下車された。

こんな立て看板が。

宍道に近づくにつれてそれなりに乗客も増えて、17時38分の定刻に宍道駅に到着した。木次線3時間の旅だった。

そして今宵の宿の出雲市に向かった。

本場ののどぐろを味わった。まぁこんなもんかなという感じ。

そしてホテルにチェックインした。

堂満岳

5/21(日)は講座で比良の堂満岳へ行ってきた。講座での堂満岳は7年ぶり

湖西線の比良駅に集合して、バスでイン谷口まで行った。

正面谷を詰める。大山口を通過。

いよいよ青ガレへ。

青ガレの取り付きから 40 分ほどで金糞峠に到着した。

時間があるので少し八雲ヶ原方面に下って芦生杉を眺めに行く。

そしてこのそばで早めの昼食にした。

昼食後は縦走路に戻って堂満岳に向かう。そして縦走路から分かれて堂満岳への道へ入る。

ドウダンツツジ。

シロヤシオ。

イワカガミも残っていた。

振り返るとコヤマノ岳。

12時過ぎに堂満岳の山頂(1057m)に到着した。

山頂から琵琶湖方面。気温が高いせいか遠方は霞んでいる。

日曜日のせいか山頂は大変な混雑だった。

展望を楽しんだらイン谷口に向かって下る。

だいぶ下りてきたところでヒトリシズカ。

ノタノホリでゆっくりした。

3時前にイン谷口のバス停に戻って、バスで比良駅に向かった。

比良駅のホームからは堂満岳が正面に聳えていた。

御山谷、雄山西面

5/18(木)も朝から快晴だった。

当初は雷鳥沢を上がって、できれば剣沢へ滑り込みたいと思っていたのだが、室堂山荘から雷鳥沢キャンプ場へのルートがよくわからない。上から眺めてみたところでは部分的に雪が切れているんじゃないかという感じもする。

そこでまた一ノ越に上がってから黒部側へ滑り込んで、また一ノ越に戻ってから雄山の西面を雷鳥沢キャンプ場の方に滑ってみることにした。


✳︎赤が登り、青が滑り

山荘から1時間程度の登りで一ノ越へ。黒部側の斜面(御山谷)は緩傾斜で楽しめそう。

ほんの5分程度の滑りで大斜面の最下部まで来た。雪の斜面はここから狭くなっている。まだしばらく下れそうな感じもするが、あまり下ると登り返しがつらいのでここでお終いにする。

一ノ越はそれほど遠くない。

30分もかからないくらいの登り返しで一ノ越へ戻って、カロリーメイトをかじってしばらくのんびりした。

後半戦は雷鳥沢キャンプ場方面の広大な斜面を行くことにする。

あとで面倒な登り返しが無いようにルート取りを慎重に下る。うまく下ってキャンプ場が近づいてきた。

このあたりまで下ると雪面の縦溝がひどく、キャンプ場まで行ってもただ短調な道を戻るだけなので、このあたりで横の沢に下りることにした。

シールを着けてブルドーザーのトレースを辿る。室堂山荘へのルートはブルドーザーが動いているので、みくりが池を回る方向に向かった。これは血の池。

雷鳥荘と地獄谷の噴煙。

散策路に入ったので板をかついで、みくりが池をそばを歩く。

12時過ぎに室堂山荘に戻って、山荘の前の休憩場所でビールを飲んでのんびりした。

荷物をまとめたりして1時間ほどのんびりしてから帰路についた。室堂ターミナルから立山連峰を振り返る。

バスはすんなりとは乗れないのではないかと思っていたのだが、予想外にすぐに乗れた。雪の大谷は散策路ができている。

弥陀ヶ原の雄大な景色を眺めながらバスが下っていく。いつかここを散策してみたい。

立山駅で軽く腹ごしらえしてから風呂に向かったが、ネットで検索したところが2件続けて営業していなくて、ようやく立山国際ホテルで入ることができた。たぶんここは5年前に随行で来たときに入った温泉だと思う。

旅行支援で 2000 円のクーポンをもらったので、久しぶりに鱒寿司を買って帰った。

立山・雄山、浄土山

実は今週は月山、鳥海山を計画していたのだが、ポイントになる先週末の天気がかなり悪くなりそうだったので断念して、好天予報の週の半ばに立山へ行くことにした。

立山での春スキーはずっと以前から一度行きたいと思っていたのだが、アルペンルートの混雑と宿泊が難点で、これまで実行する機会が無かった。

先週末に週間予報を見てからアルペンルートと室堂山荘の予約状況を見ると、好天予報の水木でも山荘の個室が取れるようだったので、そのタイミングで朝一番のケーブルと山荘の予約を入れた。

5/16(火)の午後に家を出て、高速のパーキングエリアで夜を過ごしてから5/17(水)の朝6時にケーブル立山駅の駐車場に車を止めた。

始発の7時のケーブルで美女平に上がって、バスで室堂に向かう。バスの車内では観光案内の録音がずっと流されている。

窓越しに見えている滝は左が称名滝で右がハンノキ滝。

称名滝は落差 300m を超える日本最大の滝なのだが、ハンノキ滝は称名滝よりも大きいのに水量の多い時だけしか現れないので正規の滝としては認められていない。こんなにはっきりとハンノキ滝を見たのは初めてだった。

そんなせいもあるのだろうが、バスの案内ではハンノキ滝のことはまったく触れられていない。知らない人が見たら右のハンノキ滝のことを称名滝と思ってしまうのではないだろうか。

なかなか雪が出てこなくて不安になっていたが、2000m に近づいてくるとようやく雪が現れてきた。左手には大日岳。

さらに上がると剣岳の勇姿が望めるようになってきた。

8時過ぎに室堂に到着した。

まずは不要な荷物を預かってもらうために室堂山荘へ向かう。


✳︎赤が歩き、青が滑り

準備を整えて9時過ぎに出発した。好天のせいもあって平日でも登山者は多い。

私はだいたいは春でも山スキーの時はオーバーパンツとジャケットは羽織るようにしているのだが、さすがに今日はそれでは暑そうなのでフリースパンツと長袖のアンダーシャツ、フルジップ長袖シャツだけで歩き出した。

一ノ越が近づいてきた。

10時過ぎ、室堂山荘から1時間弱で一ノ越に到着した。ここの小屋は5年前の夏に講座で来て泊まった。

ここに板を置いて雄山をピストンする。できれば最高峰の大汝まで行きたいのだが。

この登りは岩がゴロゴロしていて歩きにくいことはわかっていたが、そこをスキーブーツで登るのは苦行以外の何物でもなかった。兼用靴とは言っても足首はほとんど曲がらないし、ソールは完全にフラットになっている。

普通の登山靴で軽快に登っていく人を何人も見送って、ようやく神社が見えてきた。

11時10分、一ノ越から1時間かかってようやく雄山神社(2991.8m)に到着した。

神社はまだ閉まっている。

神社が閉まっているおかげで無雪期にはお金を取られる山頂も開放されていた。

11時19分、雄山の山頂(3003m)に到着した。

山頂からは北アルプスのほぼ全山が望める大パノラマの光景だった。

神社の建物のそばの板に腰掛けておにぎり休憩にした。その後、一度は大汝に向かおうとしたのだが、最初の下りでのあまりの歩きにくさで断念することにした。

下りも大変だったが、運良く雷鳥に出会えた。

一ノ越からの滑りはほんの10分ほどで室堂山荘に戻った。

まだ午後1時過ぎなので山荘前のベンチでのんびりしてから二回戦に出かけることにした。

山荘の前に浄土山の斜面が広がっている。ここは傾斜もなだらかで距離も適当なのでここへ行くことにしよう。

1時間ほどかけて稜線まで上がった。またもや絶景で、正面に薬師岳。その左に黒部五郎岳。その向こうには笠ヶ岳が聳えている。写真からははずれているが槍ヶ岳もはっきりと見えていた。

東の方に目を向けると鍬崎山。

ほんの数分の滑りで山荘に戻ってチェックインした。

私が自分の意思で山小屋に泊まるのは二十数年前のヨーロッパアルプス以来のこと。日本の山小屋に随行以外で泊まったのは前回はいつだったのか思い出せない。

山小屋泊というのにあまりいい印象が無かったというのがその要因なのだが、ここはいい山荘だった。温泉も広くてゆったりできて、働いている人たちも非常に感じが良かった。これなら機会があればまた訪れてみたいと思った。

奥比叡

5/10(水)は京都一周トレイルの講座で奥比叡を歩いてきた。

いつものように叡電の八瀬駅からケーブル比叡まで歩いて上がった。展望場所から先日歩いた西山の山並み。

このところ体力の低下が著しいので不安を感じていたが、おおむねこれまでと同じくらいの1時間20分ほどでケーブル比叡駅に到着した。

10時20分くらいに出発。

スキー場跡を見上げる。

ヤマツツジが満開。

見晴らし広場から京都北山の山々と右奥には比良山系。

しばらく歩いて最澄の御廟のある浄土院へ。

クリンソウ。

峰道レストランの広場で昼食にした。

ここにある伝教大師(最澄)の像。

ここからの琵琶湖東岸の眺め。

北に目を向けると蓬莱山と打見山。

昼食後はまずは玉体杉。

ほどなくせりあい地蔵へ。

ここで一周トレイルルートからはずれて2時過ぎに横川(よかわ)へゴールして解散した。

唐櫃越から小塩山、ポンポン山、天王山

京都一周トレイルの西山コースは松尾山から西芳寺に下りたところが登山道の終点になっている。「一周」と銘打っていながら実は逆Uの字のルートで、山の無い南側は欠落している。

これを繋いで本当の一周にしようという企画もあるそうだがどの程度実行されているのかは知らない。

そこで、個人的にこの先をトレイルで繋ぐルートを設定してみようと以前から企てていたので、この連休の好天の日に実行してみることにした。

ただし伏見桃山まではあまりにも遠いし、おまけに無理やり繋ぐとしても桂川や宇治川の河川敷を辿ることになると思うのでそこは省略する。

5/5(金)に阪急の上桂駅まで行って、ホームのベンチで準備を整えて8時半に駅を出発した。

しばらく住宅街をスロージョグで進む。このまま真っ直ぐ進むとすんなり唐櫃(からと)越に入れるのだが、一周トレイルの終点から繋ぐためにここを右に曲がって西芳寺のそばを通ってそこまで行くことにする。

駅から15分ほどで渡渉地点に到着した。昔はここは飛石伝いに渡るしかなかったのだが、何年か前から木の橋がかかっている。

ここから唐櫃越への道は初めて歩くのだが、意外としっかりした道で、わかりにくい分岐には案内板が設置されていて、迷うことなく10分少々の登りで唐櫃越に合流した。

唐櫃越は何度も歩いているのだが、実は前回歩いたのはもう5年目で、かなり記憶があいまいになっていた。

展望場所から比叡山と東山の山並みを眺める。右の奥は音羽山方面。

沓掛(くつかけ)山まではすぐと思っていたのだが、唐櫃越に合流してから1時間以上かかって9時46分にようやく山頂(414.7m)に着いた。

少し進んだところからの愛宕山。

山頂から30分ほどで車道に出た。

ここで唐櫃越と別れてしばらく車道を下る。フジの花。

このあと辿る西山連山。

20分ほどの下りで老ノ坂峠に出た。この歩道橋を渡る。

このあと山道の入り口がわからず、一旦少し反対方面(京都市内方面)に行ってしまってから引き返して入り口を発見した。実はこの道が見つけられるかどうかが今回の一番の懸念点だった。

この道に一歩入ると国道9号の喧騒からは想像できないようなひなびた雰囲気になって、しばらく歩くと小さな道標が目に入った。

「大枝山(おおえやま)」という山があるのを知っていたので迷わずにこちらに入ったが、しばらく急登の厳しい登りが続いた。

急登を20分ほどで人工施設跡に出た。大枝山がどこだったのかよくわからなかったが、このあたりだったのかも知れない。

この先で西山団地に出るので、その手前の倒木に腰掛けておにぎり休憩にした。

こんなところに団地があるというのは不思議な感じがする。民家は少なくて、だいたい作業場や工場のような建物が多かった。

団地の端にはグラウンドがあって、中学生くらいが野球の練習に励んでいた。

この先で登山道に入って、しばらく進んで車道に合流し、また登山道で小塩山に向かう。

12時20分、小塩山山頂(642m)の淳和天皇陵に到着した。

ここからは以前に一度歩いた道を逆に辿るのだが、それはもう8年前のこと。

25分ほどの下りで森林公園に出た。

以前に来た時にここの休憩所で休んだ記憶がある。今日もここで腰掛けてどら焼き休憩にした。

さて、ここからポンポン山の山頂までが今日一番の登りで、標高差で 300m 少々ある。ポンポン山から先もまだかなり距離が残っているのであまり疲れないように登った。

45分ほどの登りでリョウブの丘まで来た。

午後1時56分、おおむね予定通りの森林公園から1時間でポンポン山の山頂(678.8m)に到着した。

山頂から大阪方面の眺め。真ん中が生駒。右奥が葛城・金剛山系。

写真を撮ったら早々に先に進む。20分足らずで釈迦岳(630.8m)に到着。

ここからの下りも8年前に下ったのだが、よくわからない分岐がしばしば出てくる。まったく記憶の無い展望台(大沢山大展望台)に出てルートがわからなくなってしまったが、何とか正規ルートに戻れた。

右手にゴルフ場が現れた。

展望場所から比叡山と東山の山々。左奥には比良も見える。

この先で車道に出て一旦車道を少し走ってから、前回見落としたショートカットの山道に入った。

ちょっとした峠を越えて、車道を渡ってからまた天王山へのハイキング道に入った。

そして午後4時15分に天王山の山頂(270m)に到着した。ようやく終わりが見えてきた感じ。

石段を下って車道に下りてきたが、前回とは違う場所に下りてきた。どこに分岐があったのかよくわからない。

都合でJRの山崎駅に立ち寄る。前回、知らずに改札の無い北側に行ってしまったことを覚えていたので、今日は踏切を渡って南側へ向かった。

できればここをゴールにしてしまいたいところなのだが、淀川の向こう側は八幡で、距離にしたらわずかしかない。ここでJRや阪急に乗って京都まで戻るのはシャクなので、最後の意地で八幡まで行くことにする。

阪急の線路をくぐってR171を渡って堤防から八幡方面を眺めて愕然とした。渡る橋がこんなに遠いとは思っていなかった。

しかしここまで来て今さら駅まで戻るわけにはいかない。覚悟を決めて超スロージョグで橋に向かった。

河川敷から車道に上がったり、車道から下に下りられる場所は限られているので、それだけでもうんざりするほど遠回りをさせられた。

山崎駅から1時間近くかかってようやく木津川の御幸橋までたどり着いた。

京阪の八幡駅にゴールしたのは午後5時46分だった。

何となく軽く考えていたが、結果的には9時間超、約 36km という長丁場だった。30km 超の行程は久しぶりで、まだ何とかなるとプラスに考えるのか、もうこういう距離だとまともに走れないとあきらめるのか、微妙な結果だった。

小笹の宿から山上ヶ岳、大天井ヶ岳、吉野へ

4/27(金)はまずは山上ヶ岳に戻って、奥駆道で大天井ヶ岳を経由して吉野駅まで。

山上ヶ岳でご来光を拝もうと思って4時半にヘッドランプで小笹の宿を出発したが、思ったより時間がかかって、山上ヶ岳の手前で太陽が上がってきてしまった。

少し進んだら東の方向が開けた場所に出た。

実は山上ヶ岳の山頂エリアは東の方向は木があってあまり展望が良くなかったので、結果的にはラッキーだった。

大峰山寺の前から山道を下る。

山頂から10分ほどで西の覗へ。

例の岩場の上から金剛・葛城山系。

気温が上がってきたので薄いジャケットとオーバーパンツを脱いで、ヘッドランプもしまった。

しばらく歩いていたらキジに出会った。どこだったか林道を車で走っている時に道端にキジがいるのに出会ったことがあったけれど、間近で見るのはそれ以来。

6時20分に洞辻茶屋まで下りてきた。

椅子に腰掛けて少し休憩しようと思ったが、スマホが圏外だったので先に進むことにした。

吉野まで24kmあるらしい。吉野神社まで?

五番関までは遠かった。洞辻茶屋から1時間10分ほどかかった。

ここで腰を下ろして大福休憩にした。10分ほどの休憩で大天井ヶ岳への登りに入る。

50分ほどの登りで大天井ヶ岳(1439m)に到着した。

このあたり以前はもっと鬱蒼としていたのに葉が落ちてスカスカになっている。

写真を撮ったら早々に下山に移る。しばらくスカスカのままだった。

山頂から40分ほどで二蔵宿。

それから10分少々で車道に出た。

四寸岩山を経由するか車道を行くか迷った。この時、四寸岩山の標高を見間違えていて、登り返しが300mほどあると思いこんでいたので、距離が長くなっても登りの無い車道を行くことにした。もうすでに5時間くらい歩いている。

車道は思いのほか長かった。以前にトレラン モードで吉野から大天井ヶ岳を往復したことがあって、この時は復路でこの車道を走って40分ほどで登山道の入り口まで戻っていた。

しかし今日は荷物が重くて走れないせいもあって延々1時間半ほどかかってようやく登山口まで来た。

登山口はこんな雰囲気ではなかったような気がするのだが・・・

その後2分くらいで見慣れた登山口が現れた。

さすがに車道歩きもうんざりしてきて、おまけに肩も痛くなってきた。

さらに10分ほど進むと左に登山道の分岐が出てきた。

確かこの道は少し峠のようになっていて、ショートカットにもならなかったはずなのだが、土道を歩きたいと思ってこちらに入った。

前半は緩い登りだったが、久しぶりの登山道で気分は良かった。これなら四寸岩山も寄れば良かったと思った。

ほどなくまた車道に出て、すぐに青根ヶ峰への登り口に来た。

四寸岩山へ寄らなかったことを後悔したので、青根ヶ峰へは登っておくことにした。

ほんの3分ほどで山頂(858.1m)へ。

展望は無いが大きなベンチがあったのでそこに腰掛けてしばし休憩した。

ここを過ぎると数分で金峯神社で、ここでまた舗装路になる。

高城山(698m)にも登っておく。

休憩所の手前からは高見山がきれいに見えた。

休憩所からの金剛・葛城山系。

しばらく車道を下って、花矢倉の展望台から吉野の街並みと金剛・葛城山系。蔵王堂(右端)まではまだしばらくかかりそう。

ここでも腰を下ろして少し休憩した。

ここから40分ほどかかってようやく金峯山寺の蔵王堂まで来た。

大工事をやっていて、いつも通れた通路が通れなくなっていた。

銅鳥居。

午後1時半、ようやく近鉄の吉野駅に到着した。

あと5分ほどで阿部野橋行きの急行が出るタイミングだったがこれは見送って、土産物屋で柿の葉寿司と缶ビールを買って一人打ち上げした。

8時間、約 25km でした。

今回は初めてのものをいくつか試してみるのも目的の一つだったが、トレイルシェルター は雨さえなければ十分に使えると感じた。

昨日の夕方はまだ明るかったので外で夕食をとったが、朝はまだ暗くておまけに寒かったので、体はシェルターの中に置いて調理だけ外でやった。

しかしそれでもかなり寒かったので、お湯が湧いたらチャックを下ろして中で食べた。頭がつっかえて窮屈だったが寒いよりはマシ。

思い切って食後のコーヒーはシェルターの中でお湯を沸かしてみた。何とかいけそう。

アルコールの消費量が多かったのも外で使ったせいで燃焼効率が悪かったのかも知れない。風はなかったもののやはり炎はかなり揺れていた。

エアマットは地面の冷えが伝わりやすいのでポリエチレンのマットを購入したが、これもなかなか具合が良かった。嵩張るのが難点だがウルトラライト系のやわらかいマットよりはいいと感じた。

全般的に合格点でした。

洞川から稲村ヶ岳、山上ヶ岳、小笹の宿へ

先日の養老の泊まり山行のあと、いくつか道具を新調した。他にも買ったままでまだ試していないものもあるので、それらのデビューも兼ねてまた泊まり山行に行くことにした。

大峰の山上ヶ岳の少し南東にある小笹の宿は以前に通った時に、一度ここで夜を過ごしてみたいと思った。

そこで好天予報の4/27日(木)に、洞川までバスで行って稲村ヶ岳と山上ヶ岳を経由して小笹の宿へ。翌日は山上ヶ岳に戻ってから吉野に下山する計画を立てた。

下市口から洞川までのバスは1日3本しかない。朝の便は9時過ぎに出て10時半くらいに到着する。平日のせいもあるだろうが予想通りのガラ空きで、自分の車だったら走らない旧道を辿って洞川に到着した。

準備を整えて10時半過ぎに出発した。今回は軽量化して、OMMの32リットルのザックで来たので体感的にはずいぶん軽い。

相変わらず洞川の温泉街は閑散としている。

何年か前に嫁と泊まった「光緑園 西清」。どんな宿だったかまったく記憶に残っていない。

20分ほど車道を歩いて、登山道に入り口まで来た。ここに下りてきたことは何度かあるがここから登るのは初めて。

五代松鍾乳洞は開いているのを見たことが無い。

出発して1時間20分ほどで法力峠。

前方に大日山が見える。ここはまだ登ったことが無いので今日はぜひ登りたい。

次第に道の右側が急斜面で切れ落ちているクサリ場が出てくる。ここももう修復はされないのだろう。

法力峠から1時間ほどで山上辻に到着した。

ここでおにぎり休憩にして、ポールを出して稲村ヶ岳に向かう。まだ残雪があった。ただしここだけ。

20分ほどで大日山への分岐に到着。稲村ヶ岳へはこれまでに何度か来ているが、いずれも雪のシーズンだったので大日山へは寄ったことが無い。さすがにノートレースのクサリ場を行く根性は無い。

山頂まではほとんどずっとこんな感じ。

ポールが邪魔になるがここで仕舞うのも面倒だ。

10分ほどで大日山の山頂(1689m)に到着した。

また戻って、午後2時に稲村ヶ岳(1726.1m)に到着した。今回の山行の最高峰。

真ん中の左に山上ヶ岳、右に大普賢岳と行者還岳が望める。

反対側は金剛・葛城山系。

山頂から25分ほどで山上辻へ戻って、山上ヶ岳に向かう。今度は左側が急斜面で切れた場所が続く。5年ほど前に敗退した場所はここだろうか。

山上辻から40分ほどでレンゲ辻に下りたった。

急な階段を何度か這い上がると木の向こうに日本岩と西ノ覗岩が望める。

山頂エリアに出るとつい先ほど登ってきた稲村ヶ岳と大日山がすぐそばに見える。その向こうの左は弥山。

山頂(1719.4m)の湧出岩には3時52分に到着した。

折り畳みイスを出してスナックバーを食べながらしばし展望を楽しんでから小笹の宿に向かう。

大峰山寺も開いているのを見たことが無い。

山頂から40分ほど歩いて今宵の宿の小笹の宿に到着した。

ここは人気のテント場所なので平日とは言え誰かいるのではないかと心配したが、幸い誰もいなかった。もう5時前なのでこれから来る人はいないだろう。

今回は2年ほど前に買ってからまだ一度も使っていなかったトレイルシェルター を試してみることにした。ポール2本で立てられて、重さも200g程度という軽量シェルター。

そしてマットはエバニューの折り畳みの樹脂マットを新調した。

コンロはトランギアのアルコールバーナーを新調した。これまで使っていたトリニティワンは超軽量なのだが火力調整や消火などはまったくできないので、少し重いけれど使い勝手が良さそうなトランギア を購入した。

確かに使い勝手は格段に良かったが、アルコール消費量の多さには愕然とした。トリニティワンの時の倍くらいは消費して、こんなにはいらないだろうと思うくらい持って行ったのが危うく使い切ってしまいそうになった。

標高1600mを超えているのでシュラフはダウンにしたが、また膝が冷えてあまり眠れなかった。前回の教訓で膝のウォーマーを購入したのに、持ってくるのを忘れてしまった。