十勝岳、美瑛岳

今日(7/15)は十勝岳へ。駐車場から雲に覆われた十勝の山々が望めた。

登山口の望岳台には7時半頃に着いたが、平日にもかかわらずすでに駐車場はほぼ満車。ただ不思議なことにこの時間で帰っていく車がちょこちょこある。

駐車場所を変えたりして準備に時間がかかって、出発したのは8時過ぎだった。

さすがに火山だけあっていきなり砂礫の荒れ地。

ゆっくり登っていたら背中が熱くなってきた。アンダーシャツは昨日水洗いしたのだが、それくらいでは取れなかったようで、むしろ全体に広がってしまったようだ。

しばらく登ってからたまらずアンダーシャツを脱いだ。解消はしなかったが多少はマシになった。

30分足らずで白銀壮への分岐。白銀荘は昨年の初北海道での初山スキーの起点になった場所で、思い出が深い。

出発して45分ほどでで美瑛岳への分岐。ここに戻ってくる予定。

すぐ上に避難小屋が見える。風が強くなってきた。

9時に避難小屋に着いた。中に入って雨具のジャケットを着て、ポールを出した。

すでに下山の登山者と時々すれ違う。前方の尾根は昨年登った前十勝のカバワラ尾根。

振り返ると広大な平地が広がっている。

荒れた急斜面を上がる。

右手の沢に残雪。

富士山の須走のような火山灰でザラザラの場所が出てきた。

あと少し。

10時48分、十勝岳山頂(2077m)に到着した。遠方の展望はまったく無し。人が多くて長居する気にならないので早々に美瑛岳方面に向かう。

しばらくだだっ広い尾根で、ペンキマークを目印に進む。もっとガスっていたら迷いそう。

しんとくコースへの分岐。

右手からの風が強くなって、さらに小雨交じりになってきた。ちょうど風がしのげるくらいの岩があったのでその岩陰で雨具のパンツを履いて、立ったまま甘納豆を補給した。

美瑛岳に近づくと花が多くなってきた。そして風も収まってきた。

イワブクロ。

メアカンキンバイ?

イワヒゲ?

チングルマ。

ピークの右側を回り込むようなルートになっているのだが、ペンキマークは右に下る方向に延びている。どう考えてもこれはおかしい。gpsで位置を確認して左側の斜面を適当に登ったところ、すぐにペンキマークが現れた。やはり先ほどのルートは美瑛富士へ向かうルートだったようだ。

ピークが見えた。

12時55分、美瑛岳山頂(2052.2m)に到着した。雲の切れ間から十勝岳が見えた。誰もいなかったので自撮りして、今日初めて腰を下ろしておにぎり休憩にした。

雲の間から十勝岳が少し見えた。

少し下ったらもう少しはっきり十勝岳が見えた。

風も雨もおさまったのでジャケットを脱いだ。

下りは思いのほか大変だった。しばらく下ると樹林帯に入る。ここがなかなかの急な下りで、しかも木の枝が両側から迫ってきてわずらわしいことはなはだしい。

そんな道を30分ほど下って、ようやく沢筋に出た。標識に従って少し上流に上がって対岸に渡った。

しかしこの先のルートがわからない。少し下流に向かってみたが、どうも違うようだ。上流に戻ると少し上にピンクテープが見えて、そこに行ったら道標があった。

ここからが思いのほか長かった。斜面をずっとトラバースしていくのだが、登り傾斜の部分もある。沢から1時間近くかかってようやく行きに通った分岐まで戻ってきた。

美瑛岳がはっきり望めた。

もう3時半。さすがに歩いている人は少ない。砂礫の斜面を淡々と下って、4時前にようやく登山口に戻ってきた。約8時間。長かった。

今日も昨日と同じくフラヌイ温泉に行く。背中がほてっているので冷たい源泉に入った。しかし上がってから急に背中のほてりが激しくなって、むしろ昨日のわき腹よりもひどいくらいになってしまった。

おさまるまでしばらく待って、食材を調達してまた今朝と同じ駐車スペースに車を停めた。

芦別岳

今の時期は朝4時はすでに明るい。

出発前にウトナイ湖をちらっと眺めておいた。

スマホはやはり不調だったが、車のナビに接続したら何とか正常に動き出した。ナビが動かないと身動きできないので胸をなでおろした。

今日(7/14)は芦別岳に向かう。富良野へ向かってナビに従って高速に入ろうとしたら何と工事で通行止め。ある区間だけが通行止めのようだがインターチェンジ名を見てもどこなのかさっぱりわからない。

仕方ないので下道ルートで進んだところ、一つ先のインターチェンジで高速に入れた。反対方向(札幌方向)は通行止めだったが、私の向かうほう方向は走ることができた。

この道は昨年の春にも富良野のスキー場に向けて走った。昨年は雪景色で異郷感を強く感じたが今年はそういう感慨はない。ナビに従って淡々と車を走らせた。

ウトナイ湖から2時間ほどで登山口の山部公園に着いた。駐車場に近づくと左側にフェンスが見えて、芦別岳登山口という標識が目に入った。

当初は北側の旧道を登って周回しようと思っていたのだが、先ほどの標識は下山予定の新道の入り口だった。天気もすっきりしないので新道を登って、上の様子でその先を決めようと思った。

今回は北海道の山では必需品のクマよけスプレーを持ってきている。フェリーで来た最大の理由はこれなのだ。最近は近畿の山でもしばしばクマが出没しているので、近郊の山でもわりとよく持参するようにしている。

レバーを押すと噴出するのだが、誤噴射防止のためのストッパーが付いていたが、いつの間にかそれを紛失してしまった。出発の準備をしていたところ、うっかりレバーを押してしまって、右わき腹あたりに少し吹き付けてしまったが、特に処置もせずに出発してしまった。

7時半に駐車場を出発して登山口に入る。日差しは無いが蒸し暑い。

オニユリ? クルマユリ?

見晴台からは平野は見えたが十勝の山は雲に隠れていた。試しにスマホの具合を見てみたがやはり通信できなかった。おそらく正常ならつながるはず。

出発してから1時間40分ほどでユーフレ小屋への分岐。

そして次第に登りが急になってきて9時48分に半面山(1377m)まで来た。

ザックに付けていたポールを出す。

そうこうするうちにクマよけスプレーを誤射した右わき腹あたりがヒリヒリと痛んできた。タプソールを大量に塗りたくったような感覚。どんどんひどくなってきてシャツをまくり上げて空気に当てようとするが、なかなかうまくいかない。まさかこんなことになるとは・・・。

下山者と二回ほどすれ違った。

チシマノキンバイソウ?

標高が上がって気温が下がってきたせいか、わき腹のヒリヒリ感は多少はマシになってきた。

前方にジャンクションピークが見えるが頂上はまだまだ先。

チシマフウロ?

間もなく山頂というあたりで右手のガリーにトレースがあり、真っすぐ進むのかどうかよくわからない。右はショートカットかもと思って少し上がってみたが、意外と厳しそう。一旦戻ろうとしたところ、真っすぐの道に石が並べられているのに気付いた。おそらくこちらではないという印だと思ってガリーを上がったところ、10時56分、芦別岳山頂(1726.1m)に飛び出した。少し離れた突起のような場所に男性が一人いるが、山頂には誰もいなかった。

少し先の突起。

ゆっくりと自撮りして、少し下りた場所でおにぎり休憩にした。そうこうするうちに途中で追い抜いた男女ペアのパーティが上がってきた。

旧道の方に周回するかどうか少し迷ったが、ガスで展望も無いので、元に戻ることにした。

あとは淡々と下るのみ。わき腹のヒリヒリはひどくなったりマシになったり。

見晴台で腰を下ろしてパンケーキ休憩にした。

午後1時48分、登山口まで下りてきた。

そして数分で駐車場に帰り着いた。

キャンプ場の水道が見えたので、アンダーシャツを洗った。

さて、このあとは富良野の温泉に行きたいのだが、スマホのナビが繋がらなくて動かない。一度繋がると終点までは行けるのだが、そこで一旦終わってしまうと再開できない。だいたいの方向はわかっているのでJRの駅の方向に向かって車を走らせる。

線路を渡って国道に出て少し走って、ようやく繋がった。

途中で自動販売機でジュースを買って残り物のパンを食べて、1時間半ほどかかって昨年も利用した富良野のフラヌイ温泉にたどり着いた。

JAF割引で550円なり。助かったのは、ここは源泉そのものの浴槽があって、ここは温度が30度くらいしかない。わき腹のヒリヒリで熱いお湯にはつかれないので助かった。

セイコーマートで食材を調達して、予定していた公園の駐車場に行ったところ、ラベンダーフェスティバルとやらをやっていて気楽には入れない状態になっている。

あきらめて別の公園に行ってみようと走っていたところ、たまたま広いスペースでトイレが設置されている場所が見つかった。ここなら夜中も停めておけそうな感じ。トイレも道の駅のような立派なものではないけれど、一応の清掃はされている模様。

明日は望岳台から十勝岳、美瑛岳を周回しようと思う。

北海道へ

今年二度目の北海道。昨夏は飛行機で往復したが、今年はフェリーで行く。

7/12(火)夜敦賀発の便で苫小牧に向かう。ほぼ定刻通りで、海も非常に穏やか。

翌日の10時頃、ちょうど航路の半分くらいで、敦賀行きフェリーとすれ違った。

昨年初めてフェリーで北海道へ向かった時は津軽海峡あたりで何とも言えない気持ちになったが、さすがに今回はそういう気持ちは湧いてこなかった。向こうの陸地は下北半島。

定刻の7/13(水)夜8時半に苫小牧に到着して、スーパーでビールや翌日の行動食などを調達してから昨年も泊まった道の駅ウトナイ湖に車を停めた。

どうもスマホの調子が悪い。接続が悪く、しかも不安定なのだ。再起動したり、設定をいじったりして、何とか家への連絡はできたけれど、ネットの閲覧はほとんどできなかった。先行きが心配。

稲荷山

7/6(水)は京都一周トレイルの講座で伏見稲荷から阿弥陀ヶ峰まで歩いてきた。

京阪の伏見稲荷駅に集合してから参道を行く。

観光客はかなり戻ってきている。特に修学旅行生が非常に多い。

まずは本殿を参拝。

千本鳥居の混雑もほぼ復活。

おもかる石の行列はそれほどではなかった。

ひざ松さんに立ち寄る。

こだま池。

四つ辻からの京都市内。後ろは小塩山などの西山。

四つ辻の店は閉まっていた。

時間があるので希望者だけで稲荷山を往復する。まずは三ノ峰。

お次にニノ峰。

そして稲荷山山頂(233m)の一ノ峰。

四つ辻に戻って一周トレイルのコースに向かうが、本来のコースは工事中で通行止めだったので荒神峰に上がる。

そしてこの先の展望場所で早めの昼食にした。

昼食後は住宅街を抜けて泉涌寺へ。

ちょっと寄り道して来迎院。

そして観音寺でトイレ休憩。

住宅街を抜けて剣神社に寄り道。

またしばらく住宅街を歩いて、ようやく山道の京女鳥部の森へ。

そして2時前に京都女子大の上にあるバス駐車場に下りてきた。

豊国廟に上がる階段の入り口の前で解散した。

神童子、和束、童仙房、野殿

先日インターネットの映像で和束の茶畑の風景を見た。私は普通の郊外の風景に惹かれることはあまりないのだが、この和束の茶畑の光景は以前から好きで、このあたりのトレランは何度も行っている。

久しぶりに和束へ行ってみようと思って、何か魅力的なコース設定ができないかと考えて、以前に加茂町から海住山寺、神童子に行ったコースと、加茂町から和束を経由して童仙房、野殿に行ったコースをつなげてみようと思った。

久しぶりの長距離。地図でのルートでも 30km 以上ある。はたして完走できるだろうか。そんな一抹の不安を抱えながら 6/27(月)の朝、家を出た。

出かける時にうっかり冷凍庫に入れておいた水を取り忘れるという失態を演じて、おかげで電車が予定よりも1本遅くなってしまって、JR奈良線の棚倉駅を出発したのは9時前だった。

しばらく車道で、案内に従って神童寺(じんどうじ)に向かう。それにしても今日も朝から暑い。ネッククーラーを持ってくるのを忘れてしまった。

神童寺は前回参拝しているので今日はパスして山城神童子の集落を進む。

前回、まさかと思うようなところに下りてきたことを覚えているので、たぶんここだろうと判断して横に入った(左の舗装道路の方)。

ほどなくクモの巣だらけのヤブに突入したが、かすかな踏み跡。おそらく地元の人ですら歩いていないだろう。

数分ほど上がると突然しっかりした道に合流した。こんな道、前回あったのかどうか思い出せないのだが、そばの茶畑のための道のよう。車が走った轍がある。

そのうちに轍が消えて竹藪になってきた。

しばらく進むと道標が出てきた。

かすかな記憶のある鳶ヶ城の案内。確か前回立ち寄ったはずなので今日はパス。

北側の森林公園への分岐。

出発して1時間半ほどで海住山寺まで来たが、ここも前回参拝したので今日はパス。

こんな道だったかなあと思いながらかすかな踏み跡を下りていたら、いつの間にかロストしていた。どこで間違ったのかまったくわからない。

三角形の二辺を辿って正しいルートに戻って、車道から加茂町を見下ろす。

和束までずっと車道なのだが、まだ4分の1くらいしか来ていないのに早くも脚が疲れてきた。緩い下り坂でもスロージョグ程度でしか走れない。

これでは到底予定のルートを走り切ることは不可能だと思ったが、和束まで行くとエスケープもなかなか大変。

しかし昔のマラニックの大会で走ったルートでJR玉水駅に戻るのではあまりになさけないので、なんとか童仙房までは行って、大河原へ下ろうと思った。

和束のエリアに入ると大きな茶畑が出てきた。

玉水へ向かう分岐のそばに日除けのかかったベンチがあったので、腰を下ろしてようかん休憩にした。

和束茶カフェを横目で見送って通り過ぎる。

和束川の北側の道から和束の街並みを見下ろす。

いつも通り和束川の川縁の道を進んでいたら、突然通行止めのフェンスが現れた。脇を通り抜ける。新しい橋がかかるらしい。

間違って一つ手前の大きな橋を渡ってしまったが、すぐに気づいて引き返した。

いつもの小さな橋のたもとから鷲峰山を望む。

東海自然歩道に入って、お好みの茶畑の畦道を登る。ようやく待望の景色に出会えました。このためにここまで来たのだ。

茶畑が途切れたあたりの木陰でおにぎり休憩にした。

出発から5時間。ようやく堂仙房への車道に出た。

緩やかな車道に出たがもうまともには走れない。しかし気持ちはもう野殿まで行こうと開き直っていた。大河原への分岐は迷うことなく見送る。

道端にホタルブクロ。

童仙房の中心街に入るが、来るたびに閑散としてくる。人の気配がまったく感じられない。

大河原へ下りなかったのは大きな理由があって、確かこのあたりに自動販売機があったはずと記憶していたから。まだ若干の水分は残っているが、冷たいものが飲みたい。

期待通りこの少し先で自動販売機を発見して、100円の缶コーラを乾いた胃に流し込んだ。

野殿へはまだ距離もアップダウンもある。一昔前はほんのひと頑張りだったけれど今日はただひたすら歩くのみ。

野殿に近づいたらお墓が見えた。お墓があるということは水道があるはず。やはりありました! 今日、初めて顔を洗って首筋などを冷やした。さすがに飲む勇気はなかったけれど。

ほどなく野殿の集落へ。今日は平日なので陸上クラブの仲間の別荘訪問はやめておいた。

つづら折れの車道を下って、押原まで1時間かかった。昔はここを50分で上ってきたのだけれど。

あとは交通量の多いR163を行くだけ。道の駅は通過。

何とか予定通りのルートを完走(完歩?)して、午後4時20分にJR月ヶ瀬口駅にゴールした。

駅やその周辺には自動販売機も無いというおそろしく閑散とした駅で、実はこれまでに何度か利用したことがあるのだけれど、そんなことはまったく記憶になかった。時間があるので残り物のパンを食べたかったけれど、それは途中の駅での乗り換え時間にジュースを買えるまでお預けとなってしまった。

約35km、7時間半。疲れました。

西方ヶ岳、蠑螺ヶ岳

6/19(日)は講座で敦賀の西方(さいほう)ヶ岳から蠑螺(さざえ)ヶ岳を歩いてきた。まったく同じコースを前回歩いたのはもう8年前のこと。

前回は貸し切りバスで往復したが、今回はJR敦賀駅に集合してタクシーで常宮(じょうぐう)神社まで行った。

敦賀湾のすぐそば。

お参りを済ませてから登山道に入る。

奥の院展望所でひと休み。

岩の上から敦賀湾を望む。足元の真ん中あたりの森が常宮神社。

ひと登りして銀命水。

岩のくぼみに水が湧いていて、カップが置かれていた。

今回もササユリが出てきた。このあとも随所に咲いていて、このあたりにはシカはいないのであろう。

またもや展望岩。

今度はギンリョウソウ。

そしてコアジサイ。

ちょうど12時過ぎに山頂手前の広場に到着して、ここで昼食にした。

広場のそばの展望場所からの敦賀湾。

昼食後はまずは三角点(763.8m)に立ち寄る。ここは展望は無し。

カモシカ台に立ち寄る。今回は岩には登らなかった。

西方ヶ岳から1時間少々で蠑螺ヶ岳(685.2m)に到着した。

木の間からチラッと水島が見えた。

一枚岩展望所の岩の上からの眺め。

さて、あとは浦底に向けて下る。途中でちょっとした湧水。きれいだそうだが飲む気にはなれない。

今日の山はいずれも標高はそれほどではないのだが、海抜ほぼゼロメートルからの登り下りなので標高差はそれなりにある。ようやく下界が近づいてきた。

蠑螺ヶ岳から2時間ほどでようやく下まで下りてきた。

車道に出たら海はすぐそこ。

その後、迎えのタクシーに乗って敦賀駅に戻って解散した。

二上山

6/13(月)は講座で奈良の二上山へ行ってきた。二上山は正確には大阪と奈良の県境に位置しているけれど、万葉集などにもよくうたわれている歴史のある山で、奈良の山という印象が強い。

近鉄の二上駅に集合して少し車道を行く。

一部、未舗装の道に入ってからまた交通量の多い車道に出て穴虫峠に向かう。

ダイトレ(ダイアモンド・トレイル)の起点石のある屯鶴峯登山口。

さらに進んで穴虫峠。

登山口は峠からしばらく下る。以前に来たときは峠のすぐ下くらいだったように思っていたのだが。

登山道に入るとダイトレ名物の木の階段。

展望が開けて二上山(左が雄岳、右が雌岳)が現れた。

上の広場に出る少し手前に大きなササユリが。

大阪市街と後ろに六甲山系。

広場のエリアに出たらこのあたりにもササユリがたくさん。普通はシカに食べられてしまうので、おそらく保護されているのだろう。

このそばの展望台のあたりで昼食にした。

展望台からの奈良方面。

馬ノ背に向かう途中にガクアジサイ。

馬ノ背でトイレ休憩。

まずは雌岳(473.9m)へ。

山頂から奈良方面。大和三山などもはっきり見えていた。

一旦、馬ノ背に引き返して雄岳(517m)へ。こちらは展望は無し。

山頂から少し下ったところに大津皇子のお墓。山麓の鳥谷口古墳が真の墓という説もある。

下りも木の階段の連続で、分岐を二上神社口に向かう。

葛木倭文座天羽雷命神社まで下りてきた。

あとは舗装道路。

午後2時過ぎに近鉄の二上神社口に到着して解散した。

深草トレイル

6/8(水)は京都一周トレイルの講座で深草トレイルを歩いてきた。

京阪の伏見桃山駅に集合して、まずは御香宮へ。この門は伏見桃山城から移設したもの。

しばらく車道を歩いて、明治天皇陵の入り口へ。

少し横道にそれて、乃木神社をかすめてまた明治天皇陵の領域に入る。

伏見桃山城は昭和になってから造られた観光のための城で、場所も元々の桃山城とは少し離れている。耐震力不足のため今は中には入れない。

かつてのお堀のあたりは公園になっている。

車道に出て、伏見と山科を結ぶ八科(やしな)峠。今でも交通量は多い。

少し横道にそれて小堀遠州の墓。

ちょうどお墓の前はなかなかの眺めで、大峰方面まで見えていた。

いつも通り、大岩山の展望台で昼食にした。ここからの京都市内、愛宕山方面の眺め。

昼食後はまずは大岩神社に立ち寄る。

本殿そばに堂本印象画伯寄進の鳥居その一。

少し下って、その二。こちらの方が大きい。

また車道をしばらく歩いて、仁明(にんみょう)天皇稜。

名神高速道路をくぐる。

竹林を抜けて稲荷大社の領域へ向かう。

稲荷大社の領域に入って、神寶(かんだから)神社。

稲荷大社の参拝道に合流。

少し下って、奥社。修学旅行が復活しているようで、重軽石は生徒の行列。

千本鳥居を下る。

本殿の前で解散した。

コロナでここ二年ほどは静かだったが、ついに混雑が復活してきた。

牛廻山、護摩壇山、龍神岳

昨年から遠出をしばしばやるようになって、そのせいか近場の日帰り個人山行に対する意欲がすっかり減退してしまった。行きたいと思える場所がもはやほとんど思いつかないというのもあるし、落穂拾いのようなルートを発掘する意欲も少なくなってしまった。

4月後半に東北遠征に行って以来、山歩きは講座の随行以外はすっかりご無沙汰になっていたが、6/1(水)は久しぶりに個人山行に出かけた。

行き先は以前からちょっと気になっていた和歌山の牛廻(うしまわし)山。

奈良の十津川村と和歌山の龍神村を結ぶ峠道に牛廻越えという場所がある。かつては物資の運搬によく使われていたそうだが、峠道が厳しくて、荷物を運んできた牛をここで帰した(廻した)ということでこの名前が付けられたと言われている。

今はここは国道 425 号線が走っているが、実はこのあたりは日本三大酷道の一つと言われる酷い道で、土砂崩れなどでしばしば通行止めになるらしい。

牛廻山はここから少し南の標高 1206.9m の山。R425 からの近道ルートもあるが、そんな酷道は走りたくないので、龍神村側からの尾根ルートを往復することにした。

早朝は車が少ないだろうという期待で下道で向かったが、さすがに龍神村は遠くて、登山口の小又川まで途中の朝食休憩を含めて3時間半かかった。

五味垣内橋のそばのスペースに車を停めて、出発したのは8時半だった。

集落を少し進むとかわいらしい標識が目に入った。

お墓のそばのネットを開けて登山道に入る。

しばらくわりと急で、片側の切れ落ちた片斜面をぐいぐい登ったが、30分ほど登ると緩やかになって古い道標が現れた。

この先で朽ちた林道に出て、しばらくその林道をまっすぐ進んだ。

コアジサイ。

朽ちた林道は何箇所か分かれたり交差したりしていたが、真っ直ぐに進んだ。ところが突然、道が消えた。

強引に進んでみたが、この先はとても踏み跡とは思えない。実はgps に入れてきたルートと少し離れているのは気づいていたのだが、そのうちに合流するのだろうと思っていた。

致し方なく戻ってみると、先ほど通り過ぎた分岐が実は正しいルートだったようだ。ヘアピンカーブのように曲がっていたのでまさかそちらとは思わなかった。

ここまで何箇所か道標があったが、こういう場所にこそ道標を設置しておいてほしい。よく見ると曲がった先の木に赤テープが巻かれているが、こんなもの知っている人にしかわからない。

あと一息登ると林道は消えて登山道になった。あたりは植林。

道が掘り返されているところがあったのでまさかクマ?とちょっと恐れたが、やはりイノシシでした。

熊スプレーを持ってきていたのだが、うっかりして車に置いてきてしまった。時々声をあげて合図しながら進む。

かすかな踏み跡を進む。古い板には「ミツマタ」と書かれている。ここが三ノ又山?

いよいよ方向がわからなくなってきた。古いテープが所々現れるが、どうも方向がおかしい。

しばらくウロウロしていたらいつの間にか三ノ又山(1097.4m)に来ていた。

地図を見ると本来のルートはこの山頂は通らないはず。そちらの方向に向かってみたらまた踏み跡らしきものに出会った。

しばらくしっかりした踏み跡を辿っていると、大峠山に向かう分岐に来た。

大峠山は実は牛廻山より標高が高い。やはり行っておかなければ。

ヤブをかき分けてようやく大峠山の山頂(1212m)に到着した。

ヒカゲノカズラ。

このあともルートがわかりにくくてロストしかかったが、何とか大ケガにはならず、11時半に牛廻山の山頂(1206.9m)に到着した。出発してちょうど3時間だった。

誰もいないので腰を下ろしておにぎり休憩にした。

帰りは大峠山には寄らずに山腹のトラバースルートを辿った。部分的には崩れていていやらしい箇所もあったが、おおむねスイスイと歩けた。

下りはおおむね踏み跡を辿ることができた。地図ではルートはほぼ稜線伝いになっているが、実は山腹をトラバース気味に進んでいる部分もあった。

下り出して1時間10分ほどで林道まで戻ってきた。

それから40分ほどで集落まで下りてきた。

そして午後1時35分、車まで戻ってきた。往復ほぼ5時間だった。まったく誰にも出会わなかった。

おおむね予定通りだったので、シューズと靴下を脱いだだけで道の駅の「ごまさんスカイタワー」に向けて車を走らせた。護摩壇山と竜神岳に登るつもり。

小又川から護摩壇までは高野龍神スカイラインを大阪方面に20kmほど戻る。駐車場の標高は 1280m で、大峠山や牛廻山よりも高い。

手ぶらで行ってもいいくらいの距離だけれど念のためにフル装備を持って、午後2時半に出発した。

道標に従って散策路へ入る。

平日ということもあってそばには誰もおらず、気持ちのいい道を静かに歩ける。

10分少々で護摩壇山(1372m)に到着した。和歌山県で2番目に高い山とのこと。

さらに龍神岳に向かう。ここも気持ちのいい道。

護摩壇山から10分少々で龍神岳(1382m)に到着した。

こちらが和歌山県の最高峰。ただし護摩壇山ともに奈良県との県境に位置している。

今日初めて展望らしい展望が得られた。これは大峰方面。

こちらは大峠山が見えているようだがどれかよくわからない。

駐車場を出発して1時間もかからずに今日の最高峰と2番目の山頂を踏んできた。

久しぶりの個人山行に満足した。

帰りはスムーズに走りたかったので高速に乗って、途中のコンビニでコーヒーブレークをとって午後6時半過ぎに帰宅した。

雄鷹台山

5/23(月)は講座で播州の雄鷹台(おたかだい)山へ行ってきた。

JR赤穂線の坂越(さごし)駅に集合して、しばらく線路のそばの車道を歩く。

「ここが?」というような場所から登山道に入る。

よく見ると標識があった。

低い山だけれど道は意外と急登。しばらく登ると何と車の残骸が!

稜線もなかなかの急登でバランスを崩さないように注意して登る。写真ではそれほどには見えないけれど。

ちょうどお昼に後山(251m)に到着して、ここで昼食にした。

ちょうどすぐそばに鉄塔があって、なかなかの展望場所だった。うっすらと小豆島。

時間があるので本日の最高地点に足を延ばす。ただし三角点は無い。

元に戻って雄鷹台山に向かう。途中で先ほどの最高地点を望む。真ん中のピーク。

山頂の少し手前で寄り道第二弾。金鉱の跡と言われる横谷洞窟に向かう。

標高差 100m ほど激下りして沢筋から洞窟へ。暗くて中は見えない。

100m 登り返して少し進むと雄鷹台山(253m)の山頂に到着した。

ここも素晴らしい展望台でした。赤穂市街と瀬戸内海、そして小豆島。

眺望を堪能したら赤穂駅に向かって下る。

腰掛岩。

山頂から 30 分ほどで市街地に下りてきた。

下道を数分歩いて播州赤穂駅に到着して、ここで解散した。