京都の大文字山の北側に北白川天神宮(先日、少しだけ立ち寄った)の広い御領地がある。神社の管理地なので自然林が残っており、最近はこういう場所を好んで訪れるハイカーも増えてきているらしい。
とは言っても登山地図に載るようなはっきりした登山道があるわけではなく、かすかな踏み跡と所々にあるテープマークなどを頼りにケモノ道を行くことになる。
地形図に山名が記載されているような山があるわけではなく、三角点も大文字山以外はどこにも無い山域なのだが、いつ誰が付けたのかわからない名称でいくつかのピークが親しまれている。
「御領山」という山があるわけではないのだが、この御領地に点在するいくつかのピークを11/20(日)の講座で辿ってきた。
JR湖西線の大津京駅に集合して、皇子が丘公園を抜けていく。
まずは早尾神社に参拝。
ここから登山道に入って千石岩に向かう。
最後の方はかなりの急登。
20分ほどで千石岩に到着した。
ここはこのあたりでは有名なロッククライミングのゲレンデで、私もクライミングをやっていた頃は何度か訪れた。かつては結構人気の場所だったのだが、昨今はどうもこういうゲレンデは京都の金比羅山なども含めてあまり人が来なくなっているようで、この日もクライマーは一人もいなかった。
この上はゴルフ場で、クラブハウスのそばから琵琶湖を望む。左に三上山が見えている。正面は金勝アルプス。右は湖南アルプス方面。
しばらくゴルフ場の車道を行く。
道路脇に大きな岩窟。
池の谷地蔵のそばから登山道に入る。
山道に入ると東山三十六峰トレランレースの案内板があった。
この大会は今ほどトレランが普及する前から行われている大会で、ずいぶん昔に私も三回ほど参加したことがある。私が走っていた頃は宝ヶ池をスタートして京都一周トレイルの東山コースを辿って伏見稲荷にゴールするというコースだったのだが、いつの間にやらずいぶんコースが変わっている。京都一周トレイルを歩く人が増えたので混雑を避けるためだろうか。
比叡山が見える。
「これより御領山」という標石。
しばらくしっかりした道を進んだが、途中からかすかな踏み跡に入る。ここの広いスペースで昼食にした。
昼食後はこの踏み跡を辿る。
よくわからない道を30分ほど進んで熊山(通称)に到着した。
そこからさらに奥の標高328mの小熊山に向かう。
少しルートミスがあって稜線に登り返して、まずは孫熊山。
それから少し進んで小熊山にたどり着いた。
熊山まで戻って、沢筋に入って俗称幻の滝。来たことがあるはずだがまったく記憶にない。
そして中尾の滝。ここももはや記憶無し。
さらに寄り道して太閣岩。ここは初めて。
少し下ると大文字山の火床への登山道に合流した。
その後、銀閣寺の少し北の神社の前で解散した。
日曜日ということもあって銀閣寺はかなりの人混みだった。