秋田駒ヶ岳

4/23(土)は朝から雨。しかし天気予報では昼頃からは回復すると言っているのでアルパこまくさに向かう。

小雨が降ったり止んだりという程度で、車の中で時間つぶし。路線バスのようなバスがしばしばやってくる。アルパこまくさが9時半にオープンしたら入って中を回ってみた。秋田駒ヶ岳の自然のことを解説したビデオを見て時間つぶし。

車に戻ったら雨が本降りになってきた。

雨雲レーダーを見て、もう本降りの雨は無いだろうと思って、11時過ぎにスキーを担いで駐車場を出発した。準備をしている間に二人パーティが登っていくのが見えた。


✳︎赤が登り、青が下り

ゲレンデ方向に向かっていそうな道を少し上がると左への登山道のような道が見えたのでそちらへ入った。ところがこの道はほどなく消えてヤブになってしまった。戻るのも面倒なのでそのまま突っ切って行った。

ヤブを抜けると広いなだらかな斜面が広がっていた。かつてはスキー場だった。前の方に二人連れが見えた。どうもボーダーのようだ。ツボ足で登っている様子。

雪がつながっていると思える場所でスキーをはいて、ゲレンデ斜面を上がる。緩い初心者向け斜面。

30分ほど登ると前方に秋田駒ヶ岳が少し見えてきた。

旧ゲレンデトップからさらに登ると除雪された車道にぶつかった。

道を渡るのは面倒なので道の左側を進むが、こまかいボコボコがあって歩きにくい。帰りが面倒そうだ。

少し行くと先行の二人が下る準備をしていた。私はさらに先に進む。

車道の左側を登ってきたが、見回した範囲では右側の斜面の方が歩きやすそうだ。板を脱いで反対側に渡ることにした。

かすかにトレースがあるのでここを歩いている人はいるのだろうと思う。できるだけ本来のルートの方向に行きたいのだが、次第に方向がずれてきた。

次第に傾斜が急になってきて、この斜面に入ってから30分ほど登ったら上部がヤブになってしまった。本来のルート方向もヤブ。

出発が遅かったのでいずれにしても山頂まではムリだろうと思っていたので、これを口実にここで引き返すことにした。標高1250m。

ほんの5分ほどの滑りで車道まで戻ってきた。

車道を渡って旧ゲレンデトップまでは難渋したが、ここからはラクチンだった。真ん中奥は昨日行った乳頭山の稜線。

田沢湖も見えた。

午後2時半過ぎ、アルパこまくさまで戻ってきた。

天気は回復していて、秋田駒ヶ岳の全容が望めた。

温泉はアルパこまくさ館へ。

さて、明日はどうするか。明日は好天の予報なので秋田駒ヶ岳に再挑戦という考えが浮かんだが、当初の予定は岩手山。岩手山は今回の遠征の最高峰で、おそらくいちばん手応えのある行き先になると思う。せっかくの好天予報なのでやはり予定通り岩手山に向かうことにした。

今宵は移動途中にある雫石の道の駅。

ここは車中泊の車が多くて、真夜中でも駐車場の半分くらいが埋まっていた。

乳頭山

4/22(金)は乳頭山(にゅうとうさん)へ。

学生時代に一年だけ入っていたワンダーフォーゲル部の春の合宿で乳頭温泉に来た。これが私の数少ない東北経験の一つだった。

天気予報では天気はあまり良くないようだが、雨はなんとか逃れられそうなので予定通り向かうことにする。夜中に一時雨が降っていたが朝には止んでいた。


✳︎赤が登り、青が下り

乳頭温泉郷のどんづまりのちょっと手前に孫六温泉への小さな標識があった。未舗装を進んで通行止めの手前の小さな駐車スペースに車を置いた。

8時10分に出発して林道を進む。

10分くらいで林道がおしまいになって、乳頭山への標識があった。

後ろに掘立小屋のような建物が見えるが、あれが貸し切りで過ごした建物ではないだろうか。ここをベースにして1週間ほどこのあたりを歩いた。

孫六温泉には宿泊施設があるが、今はまだ営業していないようだ。

しばらく誰も入っていないような登山道に入る。すぐに雪の斜面になったがかなり急なのでしばらくスキーは担いだままで登る。

15分ほど登ると傾斜が穏やかになってきたのでここでスキーを履いた。

ちょっとしたコブのようなところがあって、そこに道標が立っていた。

細い尾根を少し下る。帰りが面倒そうだ。

単調な樹林帯が続く。幸いピンクのテープが頻繁に出てくるのでそれを見失わないように進む。

スキーを履いてから1時間ほどで田代平まで来た。ガスで視界が無いので方向がよくわからない。木があまり無いのでピンクテープも見かけなくなった。

ほどなく田代平山荘が現れた。ちょうど10時。

すっきりした斜面を進む。左側が少し切れ落ちている部分があった。

このまま雪の斜面を頂上まで行けるのかと思っていたら、逆にヤブが濃くなってきた。山頂は近いのだがこれ以上はスキーではムリと判断して、ここにデポしてツボ足で山頂に向かうことにした。

ここからは意外と面倒だった。雪が切れると足跡が残らないので下りのことを考えておかなければならない。

ヤブ斜面を這い上がったら登山道に飛び出した。

10時44分、乳頭山(烏帽子岳)山頂(1478m)に到着した。

視界はわずか。

早くデポ地に戻りたいので早々に引き返した。

無事、デポ地に戻って、スキーを履いて下る。ガスで周囲がまったく見えず、ふと気がついたら左の上に雪庇が見えた。行きに見下ろしていた谷に入り込んでしまっていた。

このまま進んでも下で本来のルートに合流できそうな気もするが、そういうことをすると往々にして大ヤケドになるので、現在地点がはっきりわかっているうちに元に戻ることにした。諦めてスキーを担いで雪の急斜面を這い上がった。

田代平山荘の前でようかん休憩。

ここから下もルートがわかりにくかった。行きに頻繁に見えたピンクテープは下りではほとんど見つけることができなかった。gpsのトラックがあったので修正しながら下れたが、これが無ければ遭難間違い無しだった。

行きのコブは板を脱いで登り返して、12時23分、登山道の入り口まで滑り降りてきた。

あとは板を担いで12時40分に駐車場に戻ってきた。最初から最後まで誰にも出会わなかった。

温泉は乳頭温泉郷どんづまりの蟹場(がにば)温泉に行った。露天と岩風呂と木風呂があるが、すべて別の場所なので服を着ないと廻ることができない。岩風呂に入っておしまいにした。どうも東北の温泉はそういう造りのところが多いようだが、どうしてそんな造り方にするのか理解に苦しむ。

時間があるので明日行く予定の秋田駒ヶ岳の登山口になるアルパこまくさ館に寄って様子を見ておく。雪はあまり多くはなさそうだ。

コンビニで買い物をして、今日も田沢湖畔の駐車場で車中泊。

今回の東北遠征は現地実質8日間の行程で、これで前半の4日間はすべて山頂に立つことができた。こんなにうまく進むとは思っていなかった。

八甲田山

4/20(水)は八甲田山に向かう。当初、酸ヶ湯から毛無岱(けなしたい)、大岳、仙人岱(せんにんたい)、酸ヶ湯の周回ルートを予定していたが、私の車のそばに停められた方がスキーの準備をされているので行先を尋ねてみたところ、私が予定していたルートの反対回りで、大岳までずっとスキーで行けるとのこと。このあたりは良くご存じの様子だったので、急遽予定を変更して仙人岱から大岳に登って、それを下りてくることにした。


✳︎赤が登り、青が下り

今日も快晴。7時50分、駐車場の前の車道を渡って雪のカベを登って、今回初めての山スキーを開始した。

目の前には緩やかな斜面が広がっており、どこでも歩ける。

好天なのでジャケットはザックに付けているが、パンツははいておかないと面倒なので暑い。おおむね緩斜面なので何とか汗をかかずに登れる。

随所に標識がある。このあたりはバックカントリーのツアーがさかんなようだ。

30分ほど進むと大岳が見えてきた。

沢を回り込んで仙人岱のコルに向かう。

沢をつめていったら雪が切れていた。致し方なく板を担ぐ。10分ほど登るとまた雪の斜面になったが、ちょっと急な斜面だったのでその上まで担いで上がった。

仙人岱はもうすぐそこだが、先行されていた朝に出会った方がショートカットのような斜面に取り付かれていた。詳しい方のようだったので私もそちらに向かおうかと迷ったのだが、やはり初めてのルートなので忠実に進むことにした。

9時23分、出発して1時間半ほどで仙人岱に到着した。右手に避難小屋が見えている。

正面に大岳が聳えている。夏道が出ているような気もするが、右側の雪の斜面を行くことにする。ここでドーナツを補給する。そしてここでクトーを装着しておく。

ジグザグを切って斜面を上がる。振り返ると正面に硫黄岳。遠方は南八甲田連峰。

斜度はそれほど急ではないのだが、雪が柔らかくて登りにくい。途中であきらめて夏道の方に逃れることにした。

しかしこれがなかなかの難題だった。雪のすぐそばはササの斜面で、冬場の積雪の重みで枝が下向きになっているのでスキーブーツのソールが滑ってなかなか登れない。手で枝を掴んで強引に這い上がる。幸い、ササ原はそれほど長くは続かず、土の斜面になった。

夏道とはずいぶん離れているのでこのまま進む。

山頂の手前でようやく夏道に合流して10時33分、大岳の山頂(1584.5m)に到着した。山頂には誰もいなかった。

これは八甲田ロープウェイ方面。左奥が田茂萢(たもやち)岳かな。

東の方に高田大岳とその左に雛岳。

今日も写真を撮ったり、おにぎりを食べたりしてゆっくり過ごした。

山頂のすぐ下に雪の斜面があったので、下が見えないがそこでスキーを履いた。少し滑ったら斜面の全貌が見えた。何とこの斜面は予定の斜面とはつながっていなかった。ちょっとした尾根が間にある。どうもカルデラの斜面だったようだ。

稜線のそばで板を脱いで、板をかついで適当にヤブをこいで雪の斜面に出た。今度は間違いなさそう。

滑降はチョー快適だった。歓声を上げながら下まで一気に滑り降りた。その間、わずか3分。

その後、雪の切れた場所を板を担いで下りて、また履きなおして滑って、12時前に駐車場に下りてきた。

時間もあって天気がいいので車のそばでシールやジャケットなどを広げてのんびりした。

そして酸ヶ湯温泉に向かった。平日の昼食時にもかかわらず駐車場はほぼ満車。

タオル付きだが入浴料1000円! ヒバ千人風呂というのが有名らしいが、ここは身体を洗うことはできなくて、普通の内風呂は別の場所になる。つまり移動するためにはいったん服を着なければならない。

内風呂は4~5人くらいでいっぱいになるくらいの小さな風呂で、せめて着替えなくても移動できるようにしてほしい。

割引券で200円で買ったソフトクリームはおいしかった。

一息ついたら八幡平に向かう。ただし登山口へのアスピーテラインは夜間通行止め。これから行けば閉じる前に入ってしまえるが、夜中を中で過ごしていいのかどうかよくわからないので、手前のどこかで夜を明かして明朝に向かうことにする。

まずは十和田湖へ向けて車を走らせる。車道の脇は雪の壁。奥入瀬渓流のあたりを車で走り抜けて、十和田湖畔で一服。ゴールデンウイーク前のせいか観光客はほとんど見られない。

鹿角のセブンイレブンに向かおうと走っていたら手前でファミリーマートを発見。しかもすぐそばに道の駅がある。八幡平までは1時間以上かるがアスピーテラインが開くのは8時半なので、今夜はここで過ごすことにする。キャンピングカーやワゴンの車中泊の車がほかにも数台停まっていた。

東北へ

昨年から北海道へは3回行ったが、まだまだ何度も行きたいと思っている。その一方、東北地方も私にとってはほぼ未知のエリアで、こちらも近いうちにぜひ一度と思っていた。

どうせ行くならまだ雪の残っている季節に行きたいと思って、混雑するゴールデンウィークの前に行くことにした。この時期ならまだ山スキーもできるだろうと思った。

やはりフェリーを利用して車でということになるのだが、北海道と違って東北へのフェリーは週に一便しか運行されていない。月曜の朝に敦賀を出港する。

4/17(日)の講座はバス便の不便な行先だったので、家に帰り着いたのは夜の9時前だった。そのことは事前にわかっていたのでほとんどの準備は土曜日のうちに済ませておいたが、ふとんに入ったのは12時前だった。

気が張っていたのかあまりよく眠れないまま5時に起きて、朝食は取らずに5時半頃に家を出た。

マキノの道の駅でパンを食べて、到着定刻の8時半の少し前に敦賀のフェリーターミナルに無事到着した。これでようやく一安心。秋田行きのフェリーは週にこの一便しかないので乗り遅れる訳にはいかない。

予約時の様子ではずいぶん混んでいそうな感じだったが、実際のところは今回もかなり空いていた。定刻の9時半に出港して、海もおだやか。まぁ最初は敦賀湾内なので当然だが。大荒れの出発となった1月の北海道とはうって変わって上々の出だしだ。

フェリーでの時間のつぶし方にも慣れてきた。最安値よりもワンランク上にしているのでベッドにテレビが付いているし、本も2冊ばかり持ってきている。WiFiのつながるエリアではパソコンも使える。

夕食ではレストランでビールを飲んで、早々にベッドに寝転んだ。秋田には翌朝5時に到着の予定。

白馬乗鞍スキー場

3/29(火)は前日のレッスンの復習をすべく、白馬乗鞍スキー場へ行った。昔に来たことがあるような気もするし、初めてのような気もする。いずれにしても過去の記憶はまったく無し。

今日は個人練習目的なのでとにかくリフト料金の安いゲレンデということでここにした。

ゲレンデに出るとそばのリフトが運行を開始していたので、その乗り場まで行った。すぐそばにリフト券売り場の窓口があったが閉まっていた。空いている窓口はずいぶん離れた場所で、しかも登っていかなければならない。

ようやくリフト券が購入できたが、リフト券売り場のそばのリフトは運行されていない。一体どういうつもりでこういう運営になっているのだろうか。シーズン終盤なので営業が縮小されているのだが、それにしても客の利便性などまったく考えていないとしか思えない。

いちばん上まで上がると後立山連峰の勇姿が間近に眺められた。

練習にはちょうどいい緩斜面がわりとあったので、練習には良かった。もう一つ、うるさい音楽が鳴っていないのが良かった。ハイシーズンならどうなのかはわからないが。

それにしても滑っている人より仕事をしている人の方が多いんじゃないかと思えるくらいガラ空きだった。まぁ人気が無いのはわかる気がするけれど。

3時頃まで滑って帰阪の途へ。温泉は大町の薬師の湯。

お湯はいいのだけれどカルキの匂いがした。以前もそうだったのだろうか・・・。

エイブル白馬五竜スキー場

個人練習に限界を感じてスキースクール のパーソナルレッスンを受けることにした。

3/27 の午後に出発して、白馬方面へ行った時の定宿のサンサンパーク白馬へ。

3/28(月)はエイブル白馬五竜スキー場でパーソナルレッスン。

五竜スキー場は 30 年ほど前に職場の同僚と毎年2月にスキーに行くということを5年ほど続けた。その後はゲレンデスキーから離れてしまって、十数年前に一度この時もプライベートレッスンで来たきりで、それ以来ということになる。

上部は強風のためにリフトが動いていないとのこと。今日はレッスン目的なので問題無し。

しかしここから見える左側斜面のハゲは雪崩の跡では?

すごい全層雪崩の跡。普通、雪崩は午後の気温が上がった時間帯が多いので、スキーヤーが巻き込まれたりしたのではないかと思ったが、スクールのコーチの話では早朝に発生したとのこと。早朝は一般的には一番雪崩の発生しにくい時間帯なのだが、非常にラッキーだったというほかない。

スキー場のゲレンデでも雪崩が発生することはあるということはわかっているし、何年か前に栂池で雪崩が発生して犠牲者が出たこともあった。しかしこんな激しい雪崩の跡をスキー場で目の前に見たのは初めてだった。

温泉は八方の倉下の湯へ。ここはお気に入り。

今日はザ・ビッグ白馬店へは行かずにコンビニで食材を買って、またサンサンパーク白馬に戻った。

乗鞍岳・肩ノ小屋まで

久しぶりに山スキーに行くことにした。行き先はずっと前から行きたいと思っていた乗鞍岳。

3/15(火)の午後に家を出て、高速のパーキングで夜を過ごして翌朝に Mt.乗鞍スノーリゾートの駐車場に車を停めた。

ひと昔前ならリフト運行前に歩きで出発したのだが、体力温存のためにリフトで上まで上がることにした。そのために出発は9時前になった。

リフト乗り継ぎの途中で乗鞍を望む。真ん中のピークが剣ヶ峰。ひょっとしたら剣ヶ峰はあの奥かも?

準備を整えて歩き出したのは9時半だった。テントを張っているパーティがあった。

出だしは意外と急斜面だった。体力を消耗しないようにできるだけジグザグを切って登る。

1時間ほど登ったところでジャケットを脱いだ。ついでにクトーも装着しておく。

出発して1時間20分ほどで位ヶ原への分岐。

森林限界を越えて乗鞍岳が大きく迫ってきた。剣ヶ峰のピークは正面の奥。右のコルが肩。

肩への斜面の下に避難小屋? 無雪期はスカイラインの車道がある。風が強くなってきたのでまたジャケットを羽織った。

斜度はそれほどではないが結構疲れてきた。途中で何度も息を整えながらようやく肩ノ小屋までたどり着いた。

すでに12時40分。剣ヶ峰まではまだ1時間以上かかるので、このあたりで終わることにする。それにしても風が強い。肩ノ小屋までは岩っぽいので少し先の建物の陰に隠れることにする。

左の奥が剣ヶ峰。雪が飛ばされていてとてもこんな斜面はスキーでは滑れない。

反対側には宇宙線観測所。

建物の陰でパンを食べて一服して、午後1時20分に下りを開始した。

雪は堅かったがガリガリのアイスバーンというほどではなく、斜度もあまりないので気持ち良く下る。

しかし登りでかなり体力を消耗していたようで、しばしば立ち止まらないと滑れなくなってきた。

ゲレンデの斜面に入って、駐車場のそばまで下りてきたのは午後2時10分だった。

ひとまず車に戻って休憩。

実は今日はリフト券が半額で、シニアだと 1700 円。なので一日券を買っておいた。ひょっとしたら早く下りてきてしまう可能性もあると思ったので。

リフト終了は4時半なので、少し休んでからゲレンデを滑ることにする。

4時過ぎまで滑って、二年前に一度行った「湯けむり館」に向かった。

思いのほか疲れたので、翌日はゲレンデスキーにしておく。またスキー場の駐車場に戻って車中泊して、翌日(3/17)は1時過ぎまで滑った。この日はシニア半額デーで、またもやリフト券 1700 円。おまけに湯けむり館にタダで入れるということで、せっかく平湯を通っているので本当なら「ひらゆの森」に寄りたいところだったのだが、この日も「湯けむり館」に寄ってから帰宅した。

国境高原スノーパーク

3/3(木)はほぼ1ヶ月ぶりのスキーで国境へ行ってきた。国境は毎週火曜日がシニアデーでリフト料金が半額になるのだが、ここ1ヶ月ほどことごとく火曜日は天気が悪く、あきらめて通常料金の日にやってきた。

このところずっと日本海側は天気が悪くて、ようやく少しマシな予報でやってきたのだが、元々二つしかゲレンデのない小さなスキー場なのに、人員不足とかで一つしか営業していないとのこと。リフト2基のみ。しかしリフト料金はそのままだった。

乗鞍ゲレンデの上部に行くと乗鞍岳の稜線が見えるのだが、今年は雪が多くて大きな雪庇が張り出していた。

天気は思ったほどは良くならなくて、一時あられがパラついたりしたが、久しぶりに練習モードに集中できた。

サンライバスキー場、ウポポイ、そして舞鶴へ

2/1(火)はついに最終日。今夜のフェリーで舞鶴に向かう。

今日は、出発前からぜひ訪れたいと思っていたアイヌ文化博物館の「ウポポイ」へ行く。たまたま前日に情報を調べていたら入館には事前予約が必要とのことで、あわててネットで予約した。

午後の時間帯に予約したので、午前中は登別のサンライバスキー場で時間潰しをすることにした。

リフト2基というこじんまりしたスキー場(あと1基は止まっていた)。

朝里岳で不調だったスキーを試してみたがやはりダメで、結局また車に戻って別のスキーに取り替えた。

朝から好天で、こんないい天気は今回初めてだとよろこんでいたが、1時間もしたら雲がかかって雪が降ってきた。その後は降ったり止んだりで、昼過ぎまで滑ってから白老のウポポイに向かった。

ウポポイはアイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターとして昨年オープンした施設で、「ウポポイ」というのは「民族共生象徴空間」という意味。

まずは2時からで予約しておいた博物館に入る。たくさんの展示物があって、小型モニタでの解説映像なども充実している。

入館時間は1時間ごとになっているので、おそらく滞在時間は1時間が想定されているのだろうが、じっくり見ていたらとても1時間では見切れない。2時間くらいはかかるだろう。

滞在1時間と制限されているわけではなさそうだが、1時間近く経ってきたらお客さんがほとんどいなくなってしまったので、何となくいずらくなって出ることにした。

そのあとはちょうどシアターで映画が上映されるタイミングだったので25分程度の映画を鑑賞してから外に出た。

いったんカフェでコーヒーブレークにしてから広い園内を散策した。

建物の中はこんな感じ。

よく写真で見るアイヌの民族衣装は木の皮を素材にした布で、見るからに寒そうに思える。シベリアの遊牧民族やイヌイットなどはだいたい動物の毛皮の服を着ているので、これで冬を過ごせるのかと説明員の方に尋ねてみたところ、冬場はシカの毛皮などを羽織っているとのことでした。北海道は寒いとは言っても北極圏ほどではないので、それくらいで何とか過ごせるのかも知れない。

そばのポロト湖は湖面が凍って雪に覆われている。

フェリーは苫小牧東港を夜11時半の出港でまだまだ時間がたっぷりあるので、遅くまで営業している温泉で時間潰しすることにした。

ここのレストランで夕食をとって、休憩室でテレビを見てのんびりした。ちょうどサッカーのワールドカップ予選のサウジアラビア戦をやっていた。サッカーはまったく興味が無いけれど、サウジアラビアが強いということくらいは知っている。ホームで有利だったのか日本が2-0で勝利した。

10時過ぎにフェリーターミナルに着いてチェックインしたらまた時間が遅れる可能性があるとのこと。しかし出港はおおむねスケジュール通りだった。

海が少し荒れているという話だったが行きのようなことはなく、穏やかに進んでちょうど半分あたりで反対航路の船とすれ違った。

舞鶴にはスケジュール通り2/2の夜8時半頃に到着した。敦賀と自宅は道が空いている時間帯なら湖西道路経由でも30分くらいしか余分にはかからないので、下道で帰宅した。

支笏紋別岳

1/30(日)は前日に登山口の下見をしておいた支笏湖そばの紋別岳に向かう。

✳︎赤が登り。青が下り。

苫小牧のホテルを出て支笏湖に向かうが、行くにしたがって雪が強く舞うようになってきた。またかという感じ。しかし8時半頃に着いた時にはすでに駐車スペースはほぼ満車状態だった。ちょっと横の1台分除雪されたスペースに停めた。

一人、出発の準備をしている山スキーヤーがいたが、私は出かける気分になれない。

今晩宿泊予定の洞爺湖に向かって、近くにあるスキー場にでも行こうかということも考えたりしていたが、多少雪が小ぶりになってきて、さらに一人がスキーで出発していった。

これを見てやはり行こうと心が決まった。ここが今回最後の山スキールートなので、ここを行っておかないと後悔すると思った。

9時20分頃に出発した。雪はほぼ止んでいた。

山頂の手前まで車道を進むルートなのだが、少し進むとゲートがあった。

さらに少し行くと右側の斜面にショートカットしているトレースがあったので、そちらに入ることにした。

また車道に合流してからはずっと車道を進んだ。思いがけず晴れ間が出てきた。来て良かった。

1時間少々登ると左手下に支笏湖が見えてきた。

さらに進むと正面に紋別岳の山頂が見えた。

調べてきたルート図では途中から斜面を登っていくようになっているのだが、そのあたりは下ってきているトレースばかりで登りのトレースは見つけることができなかった。ここに入ると登りで苦労しそうに思えたので、そのまま車道を進んだ。

ずっと先に車道を上がっている先行者が見える。車道は山頂の北西斜面をぐるっと大回りしているのだが、右斜面にショートカットしているトレースが見えたので、それを追うことにした。

ようやく山スキーの登りらしくなって気分良かったが、次第に傾斜が急になってきた。前方からスノーシューのパーティが下りてきた。

登りのトレースが急になって、そのままの傾斜ではずり落ちて登れなくなってきたので、新雪斜面に入ってラッセルした。そしてようやく山頂の電波塔が近づいてきた。

11時40分、紋別岳の山頂(865.6m)に到着した。

山頂から支笏期を見下ろす。湖の向こうは風不死岳。左に樽前岳。

準備を整えて下りへ。登ってきた尾根ではなく左の斜面に向かう。

ニセコの山に比べると雪はあまり良くなかった。ちょっと重い。

ほんの5分ほどで車道まで下りてきた。

車道はそこそこの傾斜があるので直滑降ではスピードが出過ぎるのが、深いわだちがあってターンはできないので、ボーゲンでスピードを抑えながら下った。

12時22分、無事駐車スペースに戻ってきた。車は半分くらいに減っていた。

また支笏湖のビジターセンターで時間潰しをしてから洞爺湖に向かった。

今宵の宿は洞爺サンパレス・リゾート&スパ。

湯快リゾートと同じようなタイプのホテルで、食事はビュッフェ。食事は雲仙の湯快リゾートの方がましだった。