東海自然歩道を月ヶ瀬から野殿、童仙房、鷲峰山、宇治へ

昨日は暑かったが、東海自然歩道を月ヶ瀬から野殿、童仙房、鷲峰山、宇治へと辿ってきた。
一番の目的は童仙房の三ヶ岳(みつがだけ)。
最近たまたま図書館で借りた「山城三十山」の本に記載されていて、童仙房は何度も通っているのにすぐそばにあるこの山にはこれまで登っていなかったので、すっきりさせておきたいと思った。
それならついでにと考えたのが三国塚(みくにづか)。京都府、滋賀県、三重県の県境に位置している。
野殿の少し東にあって、4月に野殿へ行った時にすぐそばの展望台へは寄ったものの、ここには立ち寄っていなかった。
UTMF を考えるとトレイルもさることながら、ロードをしっかり走る練習も大切なので、長めのロードを組み合わせようと思って、 JR 月ヶ瀬口から少し R163 を行って、北に向かって地形図に記載されている山道で三国塚のそばの三国越林道に出て、そこからは車道で野殿、童仙房。ここで三ヶ岳に立ち寄って、あとは東海自然歩道をそのまま原山に下って、そこから鷲峰山、郷之口、宇治というコースを設定した。gps のルートで 40km 弱というところ。

家を出てから2時間半かかって、ようやく月ヶ瀬口駅へ到着。
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駅の改札が線路の南側だったのでどうやって北へ行くのかわからず、たまたま玄関の掃除に出てこられた近所の方に尋ねて歩行者専用の細い道を下って行った。
それにしても朝から暑い。天気予報を見ると京都南部は酷暑予報になっていたので、ネッククーラーを濡らして持ってきた。
R163 は交通量が多いが、数分で細い道に入って、目指す稜線を眺めながら北へ向かった。
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たまたま道におられた地元の方に挨拶をして、ルートに従って畑のあぜ道に入る。
畑が終わってようやく山道に入ると思ったところ、ほんのわずかで行き止まり。
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踏み跡すら見あたらず、このヤブではとても突入する気にならない。
少しうろうろしてみたけれど諦めて元に戻る。
戻ったらさっき出会った地元の方がまだおられて、「どこに行くのか?」と訪ねられたので、「野殿へ」と答えた。
「それならもっと東の林道しかない」というお返事だったので、「山道で行きたい」と言ったところ、「昔はあったけれどもう今はそんな道はないよ」とのこと。
このルートを紹介しているサイトもあって確認してきたのだが、いつ頃の情報なのかまでは確認していなかった。
それにしても国土地理院の地形図に記載されている登山路はあてにならない。アルプスのような登山者の多いルートならいざ知らず、里山のような人気の少ない山域の情報はまったくあてにならないということを再確認させられた。
東側の三国越林道までは結構距離があることがわかっていたので、西側に向かって東海自然歩道のルートを行くことにした。三国塚はあきらめる。
R163 に向けて戻る途中、西向きのしっかりした林道があった。地図を見るとこのままうまく R163 に出られそうだ。V 字に行かなければならない部分をほぼ直線でショートカットできそう。何よりも交通量の多い R163 を避けられるのが助かる。
うまく行って、R163 に合流して少し行って、押原の東海自然歩道への曲がり角に出た。
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野殿まで 6.1km とのこと。登りなので1時間くらいだろうか。
何とかジョグで登れるくらいの勾配だが、おかげでもう汗びっしょりだ。
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しかし標高が 500m くらいになると、空気が少し爽やかになって涼しく感じられるようになってきた。
野殿には R163 から 50 分弱くらいで到着した。
先日おじゃました別邸に寄ってみたところ、車が置いてある。もしやと思って声をかけてみたところ、ご主人はおられたけれど奥さんは今日はおられないとのこと。簡単に挨拶をして童仙房へ向かった。
童仙房のメインストリート(?)を越えて、三ヶ岳を目指す。
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いよいよ今回のメインの三ヶ岳だが、実はあまりはっきりした登山道が無い。登る人が非常に少ないのだ。
ヤマレコでいくつかの記録を見てムダの無さそうなルートを gps に入れてきたのだが、自分で入れたルートの詳細を失念していて、まだ三ヶ岳の登りに入る前に勘違いして脇道に入り込んでしまった。
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どうにも様子が変で、よく見ると茶畑のわずか上あたりをうろうろしている。
これは一旦車道に下りた方がいいと判断して、適当に茶畑のあぜ道を下った。
少し行ってからまた適当に茶畑のそばを登ってみた。そうしたら朽ちた「三ヶ岳」という道標が現れた。
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こういう道標は車道から入る所に配置しておいてほしい。
このあとも踏み跡は不明瞭だったが、ヤブはそれほどではなかった。
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11 時半頃、ようやく三ヶ岳(617.8m)の山頂に到着した。
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三角点の標石に腰掛けておにぎり休憩。
10 分ほどで腰を上げたが、下山路がまたよくわからない。
少し下ったが gps で方向がおかしいことがわかって、正しいと思われる方向に修正したところ、古いテープが見つかった。
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しかしこれもそのうちに見失って、そうこうするうちに下に道が見えたので、強引に斜面を下りた。
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峠を少し童仙房側に下った所だった。本来の道は峠に下りるのだろうかと思って眺めてみたが、峠にはそれらしい踏み跡も標識も見あたらなかった。
峠から少し下るとこれから向かう鷲峰山が望める。
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この道からの和束の眺めは私のお気に入り。ただ、4月のみずみずしかった緑の風景に比べると「使用後」という感じ。
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しかし下るにしたがってまた蒸し暑くなってきた。日射しがそれほど強くないのがせめてもの救い。原山で自動販売機に出会えるだろうか。
府道にガソリンスタンドが見えたので、あそこに行けば自動販売機があるかもと思ったが、遠回りはしたくなかったので鷲峰山への参道に入る。
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ここからは登りが急になって、歩きで行く。
家が密集している所にさしかかったら、雑貨店のような店の前の自動販売機が目に入った。
迷うことなくコーラを買って、その前に腰を下ろして一息入れる。
民家が無くなって茶畑のエリアに入ると、傾斜が一段と強くなる。
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写真ではそれほどの傾斜には見えないけれど、これがなかなかのものなのだ。
この道はこれまで何度か通っているけれど、いつも下る方向ばかりで、「ここを登るのはきついだろうなぁ」と感じながら走っていたのを思い出す。
山道に入ると少し傾斜がゆるくなって、沢に出会うとあとひと登りだ。
沢沿いの道は結構荒れていた。
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参道に入ってから1時間少々でようやく金胎寺に到着した。
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この中に入るとお金がいるので、山頂に向かう。
一段上の建物がいくつか残っているところでベンチに腰を下ろしてようかんを食べた。
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多宝塔の横からさらに上に向かって、山頂(682m)には2時2分に到着した。
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実はここまで登ってきたのは初めて。
あとはほとんどが舗装路の下りなので、距離はまだあるけれど4時くらいには宇治にゴールできるかなと思った。
車道に出ると郷之口まで 8.5km という標識。思ったより距離がある。下りだけれど1時間くらいはかかるだろう。
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コンクリート舗装の下りは足にこたえるけれど、今日のシューズはまたまた新調した HOKA の Stinson ATR。疲れてからの下りでは HOKA には助けられる。若い頃は薄くて軽いシューズの方が走りやすかったけれど、もはやそういう筋力は無い。
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1時間下ってもようやく郷之口にさしかかったくらいで、ちょうど自動販売機の横にベンチが置いてある所があったので、そこでコーラの 500ml を買って、パックサンドを食べた。
くつわ池への登りはうんざりした。
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車道は交通量が多く、歩道は無い。
ようやく車道から分かれてトレイルに入ったと思ったら、もはや道は荒れ放題。おそらくまったく手入れされていない。
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こんな市街地の近くなのにシカが飛び出してきたのにはびっくりした。
もはや東海自然歩道も過去の遺産になりつつあるのだろうか。
白山神社の山門をくぐって、
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4時 24 分にようやく宇治川に出た。
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宇治の観光客の中を場違いなスタイルで走って、
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京阪宇治駅にゴールしたのは4時 37 分だった。
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東海自然歩道は 25 年ほど前に箕面から室生寺まで尺取り虫方式で走ったことがある。当初はもっと先まで行くつもりだったけれど、これより先はもう日帰りではムリで、そうかと言って宿に泊まってまで続けるほどの意欲は無かったので、そこで終わってしまった。
その時の簡単なメモを見ると、このコースは石山をスタートして童仙房を下って大河原までの約 58km を7時間ほどで走っていた。
今回は約 45km を8時間ほど。
マラソン全盛期の頃で、六甲全山を5時間少々で走っていたので、今とは比べものにならないし、そもそも比べる必要も無いこと。
楽しければそれでいいのだ。

UTMF 2016

せっかくエントリー資格があるので取りあえず手続きだけはしておこうと思ってエントリーした UTMF 2016。
今年も2倍程度の競争率になったようだが、昨年に引き続いて当選した。
昨年は本番直前に体調をこわして、河口湖まで行っての DNS という情けない結果に終わり、しかもその後は椎間板ヘルニア、そして手術という散々な日々を過ごすことになったので、一時期は『UTMF』という言葉から意識的に距離を置いていたこともあった。
大会参加はしばらく辞めようと思っていたが、完全に辞めてしまうとそれでなくても低下する走力が一段とひどくなると思って、先週はキャノンボールランに参加した。
男女ペアで走力のある相棒と走ったせいか、終盤はこれまでで一番しっかり走れて(歩けて?)、復路はこれまでのベストタイムだった。
やはり大会で納得のいく結果が出ると気分はいいもので、昨年のキャノンボールランでは序盤の転倒で痛めた右膝の悪化で片道でリタイアして、失意で帰宅した後とはまったく違って、今回のUTMF の抽選はできれば当たってほしいと思っていた。
昨年は『当選』という文字が目に入った時は一瞬とまどいの気持ちがあったが、今年は『良かった良かった』と安堵した。
私がこういう大会で納得のいく結果が出せるかどうかのポイントは、走れるパートをきっちり走れるかどうかということ。特に UTMF はロードや平坦な部分が以外とたくさんあるので、ここで極力歩かないことが完走のポイントになる。
山岳パートを頑張って体力を消耗して、下山してからのパートを歩いてしまうというのだけは避けなければならない。
これまでいくつかのトレイルレースに参加してきた感触で言えば、山岳パートでの走力(歩き力)はそんなに悪くないと思うのだが、疲れてからの平坦なロードなどの簡単な部分での走力がまだまだ不十分だと思っている。どんなに遅くても、歩きになってしまってはいけない。
昨年もそこがポイントになるということは認識していたけれど、今年はもっとそのあたりに重点を置いた練習をしていきたいと思っている。

六甲縦走キャノンボールラン

週末は六甲縦走キャノンボールランに参加してきた。
最後の最後で少し雨に降られたけれど、全般的に好天で気温は低めといういいコンディションだった。
大会の Facebook ページの情報で、夜間はかなりの低温予報(朝方は-7度とか!!)だったので、下に着る予定だった半袖Tシャツを急遽山用の長袖に替えた。
スタート時は上は長袖アンダーに長袖シャツ、下はロングタイツ。
土曜日の夜9時に須磨浦公園をスタートするが、アップの必要も無いので8時20分頃に到着。
寒いのでジャケットを脱ぐのはギリギリにしようと思っていたが、この大会の参加者は若者が多いせいか、この寒さにもかかわらず素肌を出したスタイルの人がたくさんいる。見ているだけでこちらまで寒くなる。
スタート前に何か説明があったが、少し離れた場所にいた。その後恒例の選手宣誓があって、いつの間にやら集団が動き出した。どうもスタートしたようだ。ほぼ予定通りの午後9時に須磨浦公園をスタートした。
往復の参加者は200人から300人程度なので、スタート直後の階段の混雑もそれほどではない。
空気が澄んでいて夜景が素晴らしい。月も満月に近い月齢だ。おかげで星はあまり見えない。
相棒の足の状態が多少気にはなるけれど、今のところは大丈夫とのこと。
須磨アルプスを下りて横尾の住宅街に入る直前の場所に何とエイドがある。こんな場所に夜にエイドがあるのは私は初めてだ。しかも並んでいるのは刺身と日本酒!!
一瞬躊躇したけれど、今回は目一杯楽しもうと思って参加したので、ハマチを一切れとおちょこに少し入った酒をいただいた。ウマイ!!
しばらくはエイドも無く、淡々と進む。
いつもビール付きのエイドのある菊水山の手前の水道局の前は、今回は無かった。ちょっとがっかり。
菊水山には試走時とほぼ同じ3時間15分くらいで到着。何と山頂にエイドがあり、ここもビールがあったけれど、さすがに寒いので缶詰の焼き鳥を温めたものを一切れいただく。
今回のシューズは HOKA を履いているのだが、どうも最初からしばしばつま先を引っかける。HOKA はソールが厚いせいか、以前からこういう違和感は感じていたが、長距離時のクッション性を考えて今回は HOKA にした。
鍋蓋山からの下りで走れる程度の緩い道を快調に走っていたら、左足を何かに引っかけ、ついに転倒。手をついて、ヒジのあたりを少し打ったけれど、幸い足や膝にはダメージはなかった。
大龍寺のエイドはいつも充実していて、小さなおにぎりと豚汁をいただいた。唐揚げがたくさんあったけれど、私は普段から唐揚げはあまり食べない。
気温が下がってきている感じだったので、桜茶屋でライトジャケットを羽織る。
摩耶山を登り切る少し手前に小さなエイドがあって、あたたかいレモンティーをいただいた。寒かったのでこれはおいしかった。
掬星台にはスタートして5時間半で到着した。恒例のカレーエイドに直行する。何と今回は生ハムをフランスパンにはさんだものまで並んでいる。どちらもおいしかったです。
一軒茶屋までエイドが3カ所くらいあったように思う。ドライブウェイに出たところにあったエイドのマーマレードのお湯割りもおいしかった。
一軒茶屋手前あたりからはぼつぼつ引き返してくる上位選手に出会うようになった。以前は復路は片道組と同じく朝8時のスタートだったが、今回は各自適宜引き返してもいいというルールになった。
塩尾寺下の広場にはスタートして9時間17分で到着した。広場にはエイドがあったので、スープをいただいた。さすがにビールを飲む余裕は無い。
手袋を脱ごうとしたら、転倒時についた左手をすりむいて結構出血しており、傷口に手袋がへばりついて痛かった。バンドエイドで応急手当をした。
持参したおにぎりを食べて、20分少々の休憩で午前6時40分に復路をスタートする。
休んだ直後はリズムが戻るまでが苦しい。急な車道を上がって登山道に入って、ようやくリズムが戻ってきた。長距離トレイルではどちらかと言うと走れる下りよりも歩いて登る登山道の方が楽だ。
ドライブウェイに出るまで1時間50分くらいかかった。
一軒茶屋にはエイドは無く、復路の最初のエイドはみよし観音を越えたあたりだった。ここでいただいた煮込みうどんは本当においしかった。味噌とキムチ味で、これまでのエイドで一番おいしかった。
六甲山牧場の手前、ドライブウェイから山道に入る分岐を見逃して、少し先まで行ってしまった。この分岐には屋根のある休憩所があって、その手前にもおなじようなものがあるのだが、二つ目をまだ一つ目と思い込んで通り越してしまった。ロスタイムは3分程度だったと思うが。
掬星台の東屋のエイドでは小さなラーメンをいただいた。餃子と鶏肉が入っていて、これもキムチ風味でピリッとしていておいしかった。ここまでスタートしてほぼ4時間。
1時間以上あとからスタートした片道の速い選手たちが急な山道をガンガン下って行く。こんな道でよくあんなに飛ばせるなと感心するが、かつての自分はどんな風にこういう所を下っていたのだろうか。
キャノンボールの片道のトップ選手のタイムはおおむね5時間前後。私がむかし六甲全山縦走タイムトライアルに3回参加した時のベストタイムは5時間1分なので、おおむね同じくらいのスピードで走っていたことになる。
登りは多少の山道でもほとんど駆け上がった記憶はあるけれど、下りはあんなには飛ばしていなかったと思う。
大龍寺のエイドではまた豚汁とおにぎりをいただいた。
菊水山の山頂のエイドではビールサーバーが見えたので、ついに解禁しようかと思ったところ、何と売り切れ。がっかりとほっとしたの半々という気分だった。
しかし鵯越の手前でビールサーバーを担いだ人に遭遇。ついにビール解禁にした。と言っても中くらいのカップに 2cm くらいなので、喉ごしを味わっただけという感じ。でもおいしかった。
菊水山を越えると、そろそろゴールが視界に入ってきた感じがする。まだ距離的には 10km 以上残っているけれど、あとは高取山と須磨アルプスを越えるだけ。最後の鉢伏山はコブのようなものだ。
鬼門の丸山の住宅街も迷わずに通過した。しかも今回はスロージョグとは言えまだ走っている。初めてキャノンボールに参加して須磨浦公園から往復した時は、復路のこのあたりはもうほとんど歩いていたと思う。HOKA のおかげか、相棒がいるせいか、何が要因なのか自分でもわからない。
須磨アルプスへの登山口の所のエイド(往路で刺身と日本酒を頂いた)でまたビールを少しいただいた。どうもブレーキが外れてしまったようだ。
ところがこのエイドを越えて坂道を少し上がった所の広場にまたまたエイドがあるではないか。しかもまた生ハム削りのパフォーマンス付き。
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『さっきのビールを残しておいたら良かった』と冗談を言ったところ、『ワインがあります!!』という元気なお返事。これは頂くしかないではないか。
携帯カップを差し出したところ、何と半分くらいまでついでくれた。危険地帯の須磨アルプスの手前で生ハムとワインを楽しんでいていいのであろうか・・・。
須磨アルプスも無事通過して、栂尾山あたりのショートカットもしっかり利用して、400段階段を下る頃にはもはや気持ちはゴールに飛んでいた。
もうあと30分以内だろうと思っていた頃、雨が降り出してきた。
鉢伏山では瀬戸内海の景色を眺めることもなく、早々に最後の石段の下りに向かった。
須磨浦公園にゴールしたのは午後4時50分。復路はこれまでで最速の10時間10分だった。
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ゴール地点にはビールや日本酒が雑然と置いてあったので、勝手に頂いた。
それから三宮の銭湯へ。そしてラーメンとビールでプチ打ち上げをやって、眠い目をこすりながら帰宅した。

キャノンボールランへ

今年もまた六甲縦走キャノンボールランに参加することになった。
ロードレースはしばらく参加するつもりは無く、トレイルも大会はもういいと思っていた。
しかしこの2月はじめ、キャノンボールのエントリーが始まって一日くらいたってからサイトを覗いてみたところ、パワー部門(全山往復)はまだエントリー可になっていた。
どうもこのところはスピード部門(片道)が人気沸騰で即刻満員になるが、パワーは以前に比べると参加希望者が減っているのではないかと感じられる。
大会への参加意欲が減退した今でも、この大会だけは目の前に『エントリー可』が見えると、そのまま素通りできない魅力がある。
と言うことで、勢いでエントリーすることにした。もはやかつてのようなスピードは望むべくも無いので、片道でタイムを追うことには興味が無い。
その後、クラブの練習会で、ある女性とおしゃべりしながら走っていたところ、どうもこういう大会に興味があるようだった。
彼女は大阪国際女子マラソンを3時間少々くらいで走る実力者で、鯖街道ウルトラの半サバ(全サバの半分少々の距離)や高山のウルトラで女子優勝というレベルなのだ。おんたけウルトラの 100K でも私より1時間以上速かった。
キャノンボールのパワーはすでに満員になっていたけれど、バディという男女ペアの部門はまだエントリー可だったので、主催者に問い合わせてバディに切り替えてもらうことになった。
そんなわけで強力なパートナーを得たのだが、本音を言えば安心というよりはプレッシャーだ。
2週間前に試走に行ったけれど、慣れていないせいか走れないような登山道ではあまり速くないものの、ロードでの走力はさすがのもの。六甲の縦走路はドライブウェイや住宅街などの車道部分が結構多いので、彼女が本気で走れば私より1時間以上は速いだろう。
昨秋のヘルニア手術のことは弁解がましく伝えてはいるけれど、あまりイライラさせるようなことはしたくない。
まぁ、そんなことを態度に出すような人ではないけれど。
と思っていたら、何と二日前に脚を痛めたとのこと。
彼女はこのあとにも本気レースをいくつか控えているので、ムリはしない方がいいと伝えたけれど、初キャノンボールランなのではやり行きたいとのことで、今晩のスタート地点の須磨浦公園に向かうことになった。
キャノンボールは降水確率が異常に高い大会で、今回も日曜日は怪しげだったけれど、さほど悪くは無さそうだ。
六甲の縦走は夜に限る、と言うのが私の印象。1年ぶりの夜景を楽しんできたいと思っている。

生駒全山縦走

今日は生駒完全踏破に挑戦してきた。
これまでの生駒全山では北端の国見山はパスして、生駒山頂もパス、そして信貴山から王寺へ下っていた。
しかしガイドブックを見るとさらに南に高尾山という山があるので、ここは行っておかなければならない。ただしこの場合は信貴山は割愛となる。
そこで、国見山を踏んで、生駒山頂の三角点を確認して、高安山から高尾山に向かって、そのあとは車道を南下して高井田駅にゴールしようと思った。

朝6時25分に家を出発。今日は距離が長いので久しぶりに HOKA を履くことにした。
まだ日の出からさほど時間は経っていない。何となくいい一日になりそうな予感がする。
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穂谷川の河津桜はもうおしまい。
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津田サイエンスヒルズからいつもの山道に入るが、少し行ったところで国見山への道に入る。
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出発して約1時間で国見山に到着。
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いつもの道に合流して、25分ほどで交野山へ到着した。今日は空気が澄んでいて遠くまで見渡せる。
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出発して約2時間でくろんど園地の休憩所に到着。ここでジェルを補給する。
ゴルフ場の道路から生駒とその向こうの金剛山地を眺める。
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飯盛霊園はお彼岸なので朝から人が多かった。
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出発して3時間15分ほどでようやく室池に到着。
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3時間半ほどで阪奈道路に出た。しばしばお世話になるコンビニが閉店していた。
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ドライブウェイ入り口近くの休憩エリアでおはぎ休憩にする。ここはいつも結構人がいるのだが、何故か今日は誰もいなかった。
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山頂遊園地は営業していた。
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出発して4時間25分で山頂エリアに到着した。国見山を経由したことを考えると悪くないタイムだ。
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遊戯エリア内の一等三角点を確認。
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早々に先を目指すが、いつもの道には下りずに初めてのルートを行くことにする。
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展望エリアからはダイトレが望める。
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暗峠(くらがりとうげ)のすえひろを初めて発見。
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道がよくわからなかったが、店の横の細い道を行くハイカーが見えたので、そちらに向かった。
少し行くと舗装路に出た。おそらくぼくらの広場の下の休憩エリアに向かう道だろう。
しかしこの道は下っている。よく見るとわりとはっきりとした山道が上に向かっている。雰囲気的にぼくらの広場に直接出られるのではないかと感じて、ここへ行くことにした。
予想通り、ぼくらの広場の少し東側に出ることができた。
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生駒山頂からここまでの道は今日が初めてだったが、これは快適なルートだと思った。生駒山頂までの登りがあるけれど、それを除けば舗装路のアップダウンが無い分、むしろ時間も短いのではないかと感じた。次回からはこちらにしようと思う。
ここまで来るとゴールが少し見えてきた感じになる。ただし今日は終盤に未知のルートが控えているのだが。
十三峠からもなかなかの眺め。
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今日はせっかくなので高安山もピークを踏んでおくことにする。
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出発して6時間少々でケーブルの高安山駅に到着。
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ここから先しばらくは、昨年の登山教室の随行で歩いている。
と安心していたのだが、この先のルートがわからない。展望台に上がったり下りたりを何回か繰り返して、さらに変な方向に進んで戻ったりして、ようやく正しいルートを見つけることができた。
やれやれということで、道から少しそれた所にあった展望台の下でおにぎり休憩にする。
信貴山公園墓地は相当な規模。こんな所にお墓を作ったらお参りはさぞかし大変なことだろう。
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登山教室では恩智神社へ向かったが、今日はさらに南へ向かう。しかしここでまた道がわからなくなった。
頭の上を通る車道がルートのように思えるが、上に上がる場所が見つからない。少し先に進んでみたが、やはりおかしいと思って戻った。
その時、車道から斜面を下りてきて、フェンスを越えて下りてくるハイカーが目に入った。なるほど・・・。
それを真似て私は上に上がった。
高尾山へは車道から西に入る。gps でそのポイントを逃さないように注意していたところ、ガードレールを越えて登山道があるのが目に入った。
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ここに入って少し下ったが、すぐに踏み跡が不明瞭になり、どうもルートから離れていく感じ。仕方無くまた車道に戻って進んだところ、ガードレールに高尾山への目印が貼ってあるのに気付いた。
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しかし矢印の方向はゴミ捨て場状態で、道らしいものが見あたらない。思い切って矢印の方向に入ったところ、ほどなく登山道らしき踏み跡が現れた。
テープマークも出てきて、出発して7時間20分ほどで高尾山に到着した。とは言っても標識はまったく無し。おそらくここが山頂だろうという感じ。
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祠があります。
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見下ろすと眼下には大和川が流れていて、ゴールは近い感じ。
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しかしここからのルートがまたまたわからない。
どこを下りたらいいのか思案していたら、指呼の距離にヘルメットをかぶった女性の姿が見えた。
どうもここにはクライミングの練習のできる場所があるようで、女性が見えた方向に進んでみたら、クライミングギアを広げた男性が休んでおられた。
ルートをたずねたところ、ここを下ると道標があるとのことだったので、滑りやすい急な道を下ったら、車道に出た。
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これでもう大丈夫と思って車道を下ったのだが、次第に gps のルートから離れてきた。
どんどん西に離れる感じなのだが、明瞭な分かれには気付かなかった。
すっかり下に下りた所で本来のルートに戻ろうと思って東に向かったが、目指す高井戸駅は見える気配が無い。
少しでも線路に近づこうと思って横道に入ったところ、うまい具合に線路脇に出た。
高井戸駅はすぐそこかと思ったら、走っている電車は何と近鉄!!。
すぐそばの駅は近鉄の安堂駅だった。すぐそばには JR 関西線が走っている。
JR に乗りたいと思って少し線路沿いに西に向かったが、次の駅まではかなり距離がありそうだった。
地図に『柏原南口駅』とあったが、これは JR ではなくて近鉄の道明寺線だった。
あきらめて安堂駅をゴールにして今日は終了とした。47km、8時間弱の行程だった。
高安から高尾山は歩くルートではない。狭い車道で交通量も多く、多くの車が減速もせずにギリギリを走り抜けて行く。
当初の予定の南下はできなかったけれど、いずれにしても車道を下るだけなので、このルートはもうこれで十分だと思った。

六甲全山縦走

昨日はほぼ1年ぶりに六甲全山縦走に行ってきた。
月末のキャノンボールランにバディ(男女ペア部門)で参加予定なのだが、相棒の女性が一度試走しておきたいとのことで、私自身もヘルニア手術後はこういう長い距離はまだ試したことが無かったので、出かけることにした。
当初は日曜日で予定していたのだが、その日は全山縦走のイベントがあるということが直前にわかった。そこで前日の土曜日と思ったところ、何とこの日も全山縦走の大会があるとか。
しかしこの大会は須磨浦公園を8時半からウェーブスタートでゴールは有馬とのことだったので、始発で出かけて7時頃にスタートすれば速い人たちに抜かれることはあっても渋滞に巻き込まれる心配は無いだろうと判断して、土曜日に行くことにした。

須磨浦公園には大会に参加する人たちがそろそろやってきていたが、我々は7時過ぎにスタートした。気温は低めだが、予報では好天が期待できる絶好の縦走日和。
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20分足らずで旗振茶屋に到着。ここからの瀬戸内海の眺めはいつ見ても美しい。
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高倉台を越えて400段階段へ。
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横尾山あたりから神戸市街を望む。
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スタートして約50分で須磨アルプス。
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妙法寺のあたりのいつものショートカットの曲がり角が一瞬とまどったが、すぐに気付いて、高取山へ向かう。
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高取山の下りで早くそれすぎて違う公園に入り込んでしまったが、これもすぐに気付いて本当の公園でトイレ休憩。はやり細部は記憶が薄れている。
スタートして3時間10分ほどで菊水山に到着。3時間が目安だったので、少々時間がかかっている。
いつもは山頂エリアはカットしてトラバースするのだが、今日は展望台で少し休憩。先月の登山教室で来た時と同じ眺めだ。
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天王吊り橋を渡って鍋蓋山の登りへ。
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鍋蓋山には10時48分に到着。
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スタートして4時間15分ほどで市ヶ原に到着して、ここで軽食休憩にする。摩耶山が5時間というのが目安だが、それ以上かかりそうだ。
やはり天狗道は人が多かったが、いらいらするような渋滞には遭わず、スタートして5時間15分ほどで掬星台に到着した。
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そろそろトレラン大会の速い人たちに抜かれるようになって、おかげで一般登山者の方たちが道を避けてくれるので、我々もその流れに乗ってしまって、ややオーバーペースぎみになってしまった。
おかげで結構脚が疲れてきて、この先に対して少し不安な気持ちも感じてきた。
トレラン大会は全山縦走路を忠実に辿っているようだが、われわれは基本的にドライブウェイを行く。
掬星台の水道が止まっていたので、藤原商店で水を買った。何と500mlペットボトルが1本50円!!。3本で100円となっていたが、1本だけにしておいた。
午後1時45分くらいにガーデンテラスに到着して、展望台で軽食休憩にした。
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ドライブウェイがショートカットできる所だけ縦走路に入って、最高峰はカットして一軒茶屋に午後2時15分に到着した。トイレが工事か何かで使えず、そばに移動トイレが二つ設置されていた。
トレラン大会の人たちはここから有馬に向かうが、我々は宝塚を目指す。
走れる所はきっちりと走って、午後3時48分に塩尾寺にたどり着いた。
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キャノンボールの折り返し地点の広場まで、スタートから8時間50分ほどだった。
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ここから15分ほどで今日のゴールのナチュールスパ宝塚に到着した。交差点の角にあったローソンは無くなっていた。
ヘルニア手術後初めてのロングトレイルで、最後まできっちりと走れるかどうか不安だったが、何とかそれなりタイムで終えることができて一安心というところ。
これまでの経験からの感触では、アクシデントさえなければ往復もできるのではないかと感じている。

比叡山北方稜線

今日は比叡山北方稜線に再挑戦してきた。
もう少し暖かくなってからと思っていたけれど、このままでは奥歯にモノがつまったような感じで次のテーマにすっきり取り組めないので、まだ前回の記憶が残っているうちにやってしまおうと思った。おそらく雪は増えていないだろう。
コースは予定通り、和迩から南下することにした。

8時過ぎに和迩駅をスタート。
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バス便があれば利用したかったが、学校休校日は早い時間帯には便が無いので、還来神社まで走ることにした。
右手には霊仙山。
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左前方は今日のコースが見える。
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思ったより遠くて、9時前にようやく還来神社まで来た。
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R367 を渡った所に山へ入る道があったので、そこから入山する。
谷筋はずいぶん荒れているが、古いテープを探しながら不明瞭な道を進む。
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人手の入った杉の植林だが、次第に傾斜が急になってくる。そしてテープが見えなくなった。
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木の切り株を掴みながら急斜面をずり上がったら、9時半に宮メズラ山に到着した。
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登山地図に破線で記されている道はわからなかった。
ここからほんの数分で魚の子山(552.4m)に到着。ここは三角点がある。
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不明瞭な道をしばらく進むと、林道に合流した。
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登山道に入る箇所がなかなかわからず、古いテープにだまされて変な方向へ行ってしまったが、念のために持参した地図入りのハンディ GPS のおかげで正しいルートに戻ることができた。
10時6分に小出石越。ジェルを補給した。
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この後、またまた道がわからなくなって急斜面をずり落ちたところ、ルートからかなり離れていることがわかった。
そこそこはっきりした道だったので登り返したところ、前回何度か見かけた看板に出会った。
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何とか伊香立峠に戻ることができた。
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ここから先はわりとはっきりしていた。
前回、ルートを間違った箇所に来た。
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本来は北へ向かわなければならないところを西の尾根に入ってしまった。しかしこれは GPS に入れてきたルートに従った結果で、このルートはヤマレコからダウンロードしてきたのだが、おそらくアップした人が間違ったルートに行った結果だったのだろうと思う。
ここまで来れば今日はもう大丈夫と安堵感を感じた。
大尾山には11時22分に到着。ルートミスなどもあって、想定したよりもかなり遅くなってしまった。
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林道に出てからはしばらく林道を進む。
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ふたたび山道へ。
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仰木峠の手前の展望エリアで今日初めて腰を下ろして、おにぎり休憩にした。12時前だった。
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10分ほどの休憩でほどなく仰木峠。
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前回歩いた東海自然歩道のルートはあまり快適ではなかったので、今日は一周トレイルルートを行くことにする。
仰木峠からほぼ20分で水井山。
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ここから10分ほどで横高山に到着。
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急斜面を慎重に下りて、いつも北上する道を今日は南下する。
ドライブウェイを渡った所で今日は東海自然歩道に入る。
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根本中道のあたりは道がよくわからなくてうろうろさせられた。
坂本ケーブルの駅舎は登録文化財になっているらしい。
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東海自然歩道はなかなかわかりにくかった。20年ほど前に東海自然歩道を室生寺まで辿ったことがあって、その時にここは通っているのだけれど、当然記憶はまったく無い。何となく道が荒れているように感じる。
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一本杉へは東海自然歩道から分かれなくてはならないのだが、そこを見落としてどんどん下ってしまった。おかしいと気付いて戻ったが、実は道標に『一本杉』の表示されていた。
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しかし茶色の板に黒文字ではぱっと見るとわからない。
ほどなくドライブウェイに出ると、ロテル・ド・比叡。
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そして一本杉。
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根本中道からここまでは思いのほか長くて疲れた。
展望エリアから京都市内が望めるが、かすんであまりよく見えなかった。
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ここから今日後半のハイライトの比叡アルプスに入る。
チェーンがかけられた所を適当に入って行く。道標はまったく無し。
KBSの電波設備の横に道があったので、そこに入る。しかしすぐに道がわからなくなった。
古いテープのおかげでまたまた急斜面を谷にずり落ちて行ってしまった。
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ハンディ GPS で確認すると明らかに変なので、南側の稜線をめがけてまた急斜面を這い上がる。今日は地図入りハンディ GPS に助けられた。こういう不明瞭な箇所の多いルートを行く場合は必携だと感じた。
這い上がった所は電波施設のすぐ下で、はっきりした道だった。
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これでもう大丈夫と思って、道から少し離れた風の当たらない場所でカレーパン休憩にした。
上から声が聞こえると思ったら、マウンテンバイクの集団が猛スピードで下って行った。出くわさなくて良かったと思ったが、先に進んだらちょっとしたピークで集団に出会ってしまった。
迷惑な存在なのだが、一般登山者から見ればトレイルランナーも同じようなものかも知れない。
彼らは雲母坂の方へ下って行ったが、私は地蔵谷へ向かう。
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何でここがアルプスなのかよくわからないが、どうも風化した花崗岩のエリアは『なんとかアルプス』と名づけられているように思える。ここも、須磨アルプスも、湖南アルプスもそうだ。
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末端まで尾根を辿るつもりだったのだが、道なりに下ったら予定より上流に下りてしまった。
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このまま谷筋を下りると滋賀越道に出てしまうので、瓜生山に登り返すことにする。
前回、うっかり間違えて下ってしまった道で一周トレイルルートに上がる。
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前回は瓜生山はパスしたので、今日はそちらへ。ちょうど16時だった。
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ジェルを補給して、左足のハムストリングに違和感が出ていたので、おまじないにロキソニンを投入した。
16時20分にバプテスト病院に出て、滋賀越道を今出川に向かう。今出川に出会う場所には子安観世音。
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車道に出てから走れるかどうか不安だったが、何とかジョグで出町柳に16時40分にゴールした。
15時くらいにゴールできるのではないかと考えていたけれど、甘くは無かった。
8時間半、約 35km の行程だった。

寛平マラソン応援、そして交野三山

昨日は完全休養日にしたので、天気がそこそこなら朝から生駒へ行こうと思っていたのだが、夜中の強い雨と風に気勢を削がれて、二日連続でのんびり起床となった。
朝のコーヒーを終えた時、これから出かければ寛平マラソンの応援に間に合いそうだったので、急遽淀川へ向かった。
着いた時はすでにランナーが通過しつつあったけれど、先頭が折り返してくるのにはまだ少し余裕があった。
クラブの仲間数人に声をかけ終わったら帰ろうと思っていたのだけれど、ちょうど走路の反対側にいたスタッフの女性の懸命の応援ぶりに惹かれて、ついつい最後尾近くまで居続けることになってしまった。
寛平.m4v
この女性、高校生くらいだと思うが、1時間以上もこの応援を続けていた。
ランナーから逆に『応援頑張れ!!』と声を掛けられるくらいの人気で、今までに出会った応援の中ではダントツの素晴らしさだった。
そして午後はまたまた交野の山へ。国見山へは先日下りてきたルートで上がって、交野三山へ行こうと思った。

午後2時に家を出発。穂谷川からは交野三山がはっきりと眺められる。河津桜がもう咲き始めている。
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先日、下山した場所から山道に入る。
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なかなかの急登もあり、距離のわりには登りごたえのある道だ。15分ほど登って、以前に下ったことにある道に合流した。
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ここからは5分くらいで国見山の山頂に到着した。頂上からはあべのハルカスが見える。
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いつものルートよりはかなり時間がかかって、1時間半で交野山に到着。
今日は遠くよりもこれからの行き先の旗振山、竜王山の方が気にかかる。
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交野市いきものふれあいの里に入って、未知のルートに入る。
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交野山から15分で交野最高峰の旗振山(344.9m)に到着。
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山頂からは南の方に下っている道を行く。赤いペンキ印が随所にあって、迷う心配は無さそうだ。
少し下ったら大きな岩が鎮座していた。
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さらに下ると鬱蒼とした竹林。
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立入禁止の看板が現れたが、無視する。
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赤ペンキのマークはあるものの、歩く人はかなり少ない感じ。滑りやすい急坂が多く、かなり乱暴な道の作り方だ。
旗振山から15分で竜王山(321m)に到着した。
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下山は北方にのびる尾根に行くつもり。それらしい方向に向かう赤ペンキのマークに従って下って行く。
ここもなかなかの急坂で、おまけに道には落ち葉がかぶっており、しかも木はそれほど密集していないので、結構な緊張を強いられる。先週の比叡山の大尾山の下りと同じような感じだ。雪が無いだけまだマシだけれど。
交野の山もナメてはいけない。
15分ほど下ると下界が近くなってきた。
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このあたりから赤ペンキのマークが不明瞭になってきたが、竜王山から25分ほどで工事車両の止まっている広場に出た。
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道標はまったく無し。ここから登ろうとしても初めてだったらまずわからないだろう。少し下ると創価学園のグラウンドだった。
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ほどなくよく知った道に合流して、倉治公園のそばを曲がって第二京阪側道へ。
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家に帰ったのは5時半。約24kmの充実したトレイルだった。

比叡山北方稜線

昨日はトレラン復帰初戦で、比叡山の北方稜線を目指した。
仰木峠から北の稜線は以前から気になっていたエリアで、登山地図ではおおむね不明瞭な道となっているが、ヤマレコではいくつかの記録もある。特に気になるのは『宮メズラ山』という奇妙な山名。
仰木峠からしばらくは昨年、比叡山のトレイルランの大会で使われたので、そこそこは整備されているはずだと思った。
例年ならこの時期はそれなりの積雪が想定されるところだが、先週の愛宕でうっすら程度の積雪しか無かったので、おそらく同じくらいだろうと思って、思い切って出かけてみることにした。
※なぜか gps のデータが壊れていて、トラックの地図はありません。
7時15分過ぎに出町柳をスタートした。
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かなり気温が低い感じで、ウエアは着たままで走り始める。
滋賀越道に入って東山トレイルに合流し、バプテスト病院脇から山道に入る。
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瓜生山の稜線まで上がると身体が暖まって、少し暑くなってきた。
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少し北へ進んだところでライトジャケット上下と薄いベストを脱ぐ。
このあたりはトレランのためにあるような快適な道だ。
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あまりにも通い慣れた道なので緊張感がまったく無く、うっかりと東側に下って行く道に入り込んでしまった。こんなところにこんな下りは無かったはずと気付いて引き返した。
雲母坂に入って、いつもの展望台から宝ヶ池、岩倉方面を眺める。今日は愛宕の方もうっすらと雪をかぶっている。
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比叡山の山頂エリアに近づくとようやく雪で覆われてきた。
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今日はいつもパスしている大比叡を訪れるつもりなので、スキー場のゲレンデ跡の手前の車道を上に上がる。
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さすがに寒くなってきてジャケットの上着、そして耳までかぶるヴィーニーを着用した。
車道の一部で少し下って上るところに氷が張っていて、上に雪がうっすらとかぶっているので氷に気付かず、すってんころりんと滑ってしまった。
駐車場を越えてさらに少し登って、大比叡の三角点(848m)に到着した。9時35分。
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一段と冷え込んできたので、手袋の上に雨用のグローブを重ねた。
このあたりの道はまったく知らないので、どこか適当にいつもの山道に合流できる道があるのではないかと少し先に進んで、左側の稜線のようなところに入ってみた。
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強引に少し下ってみたが、傾斜はかなりきつく、さらに雪がうっすらと覆っているので足元が非常に悪く、これ以上下ると戻るのも大変になると思って、諦めて通常のルートに戻ることにした。
駐車場からは先日歩いた大文字山、如意ヶ嶽、長等山のエリアが目の前に望める。
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ちょうと転んだあたりから登山道に合流するための道が分かれていたので、そこを下っていつもの道に戻る。
目指す方向にはあまり雪は無さそうだ。
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ジェルを補給しながら先へ進む。
今日は一周トレイルが目的ではないので、横高山と水井山へは登らずに、東海自然歩道を行くことにする。
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一旦沢まで下って、段差の大きな階段を登り返して一周トレイルルートに合流して、11時25分にようやく仰木峠に到着した。山頂エリアでちょっと時間をロスしてしまった。
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ここが今日の実質的なスタート地点。ここから未知の領域に入る。
今日、初めて腰を下ろしておにぎり休憩にする。しかし止まっていると寒いので、ほんの数分で出発した。
琵琶湖の眺めが素晴らしいが、ちょうど琵琶湖側はネットが張られている。先月訪れた奥島山のエリアが望める。
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なかなかの急登があったりしたが、突然林道に飛び出した。このあたりの琵琶湖側は稜線直下まで林道が上がってきているようだ。この林道はトレランの大会でコースになっていたはずだ。
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林道の左側に登山道と思われる踏み跡が出てきた。結局先で林道と合流するのではないかと思ったけれど、こういうところで林道を進むといつの間にか登山道から離れていくということをこれまで何度か経験しているので、忠実に登山道を辿ることにした。
しばらくは林道からつかず離れずという感じだったが、次第に登山道は林道からはずれてきた。このあたりは道標も所々にあって、迷うようなことは無かった。
12時15分に大尾山(681m)へ到着。地形図には梶山と表記されている。
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ここの下りはなかなかの急斜面で、おまけに雪がうっすらと覆っているので滑りやすく、木に捕まりながらの下りとなった。それでも何度か足を滑らせて尻餅をついた。スパイクは持ってきているが、装着するのが面倒だ。
そして、コースが不明瞭になってきた。うっすらと雪に覆われているので、踏み跡が非常にわかりにくい。
所々古い黄色や赤のテープがあるけれど、離れているので先のテープが見えない。
ネット沿いに下った箇所があったので、同じようにネット沿いに下って行ったら、ルートからどんどん離れてしまった。
これはおかしいと思って登り返したが、今度はまた反対側の変な方向に下ってしまい、正しいルートを見つけるのに苦労した。
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gps に入れてきたルートに沿って進もうとするが、もはやテープはまったく見あたらない。
このあたりのルートははっきりした稜線ではなく、小さな沢や突起をへつったりするような感じになっているので、明確な目標が見あたらない。
沢に向かって急な斜面をずり落ちていく。植林が伐採されていて、切り株がかなり新しい感じなので、どこかに踏み跡はあるはずで、おそらく近くまで林道が上がってきているに違い無い。ただ、この林道に出ると京都側に下ってしまう。
まだまだ先は長いし、この先もおそらくルートが不明瞭な箇所が出てくるだろう。今日はこのあたりで引き返した方が安全と判断した。1時過ぎだった。
帰ってから登山地図を見たところ、ちょうど『迷』の印が表記されているあたりだった。
さて、戻ってどこへ下るか。
少し戻れば滋賀県側に下る林道に出られるが、ここは林道に出てから下界までが遠い。湖西線の駅まで行こうとしたら 10km くらい走らなければならないのではないか。それに手元の地図では電車の駅までの道はわからない。
それならいっそ、大尾山まで戻って大原へ下った方がいいのではないかと思った。トレランに来ているので、長いロード走は避けたいと思った。
ずりずりと滑った大尾山の斜面を必死で登り返して、1時55分に大尾山に帰り着いた。雪が舞っていて寒い。
ジェルを補給して下りに向かう。
結構急な下りで、ほどなく沢に合流した。結構道が荒れている。
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このあたりには音無の滝がある。沢に入って少し下ると三の滝。
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おおむね沢の右岸をへつっていくが、なかなかしょっぱい道だ。まさに踏み跡程度という感じで、足元が濡れていて、滑らないように手も使いながら慎重に下る。もし雨だったらかなりやばいだろう。今日の核心部分だ。
次は二の滝。
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最後は一の滝。
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ようやく林道に出て、ほっとした。
少し下ると来迎院。
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さらに下ると三千院。
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観光名所の大原もさすがにこの季節は閑散としている。
バス停にたどり着いたのは3時前だった。
再挑戦しなければならないが、いずれにしても春以降だ。しかしたとえ雪が無くても同じルートを辿ると同じ結果になる可能性が否めない。
それに本当に歩きたかったのは今回歩けなかった部分なので、次回は北から南下しようと思う。

国見山で遭難!?

今日は四週連続で交野山へ向かった。
今日の目的は先週、国見山の下りで出会った通行止めのコースを行くこと。
気温が低いのでウィンドブレーカーの上下を着込んで、3時前に家を出た。
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スタートしてしばらくは足の調子が今ひとつで、山田池周回でお茶を濁して終わろうかと思ったりもしたけれど、山田池あたりまで来たら身体が暖まったのか、違和感も無くなったので、予定通り交野山へ向かった。
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※真ん中やや左の出っぱりが国見山。右の出っぱりが交野山。
先週に比べると遠方がかすんで見える。
遠方は山科の山で、左の方はおそらく音羽山。手前は京田辺の甘南備山。
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久しぶりに山頂の観音岩の下に行ってみることにした。一体何年ぶりだろう。いや、何十年ぶりだ。
岩に掘られた梵字。
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山頂直下の岩にも。
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寄り道を済ませたら、今日のメインイベントに向かう。
国見山の山頂を通過して、例の通行止めへ。
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迷うことなくテープをくぐる。
円通谷と書かれているので谷ルートなのだろう。
少し下ると予想通り荒れてきた。
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強引に下るが、これまでの通行止めルートと違って、先の道がまったく見えない。
これまではじっくり見渡すと荒れた先に元の道らしきものが見つかったのだが、今日は甘くはなさそうだ。
道の荒れ方もひどくて、谷筋を下るのは大変なので、左岸に少し上がってみたが、少し下ると完全にヤブ状態になってまた谷に下りてしまった。
ちょっとあせってきた。
もう時間は5時前。そろそろ薄暗くなってきていて、さらに谷筋なのでこの季節はあっという間に真っ暗になってしまう。
ほぼ完全手ぶらで出てきているので、ヘッドランプなんか持っていない。
このまま荒れた谷を下るのは危ないと判断して、明るそうな右岸の稜線に上がることにした。
頼りなさそうな枯れ木の枝を掴んだりして、何とか稜線に這い上がったら、登山道に出会った。正直、ほっとした。
右側を見下ろすと、津田サイエンスヒルズを過ぎてトレイルに入る所にある池と近くの建物の屋根が見えた。やれやれ。
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左側の谷筋はうっそうとしていて、早く見切って稜線に上がって良かったと思った。
おそらく、第二京阪の側道から国見山へ登る道標のある場所に下りるのだろうと思っていたら、それよりも大阪よりの場所に下りてきた。道標はまったく無し。
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スパバレイ方向に戻って、想定していた道標の場所を通過。
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あとは通い慣れた道を家まで帰るだけだったが、久しぶりにちょっとアドベンチャー気分を味わうことができた。
おかげで次回のルートは決まった。
今日、下りてきた道を登って、どこに出るのか確かめたいと思う。