札幌散策

朝にまた温泉に入って、朝食はバイキング。今日もごはんとパンの両方をいただいた。

明日の午後の飛行機で大阪へ帰るので、今日(7/28)は事前に札幌のビジネスホテルを予約している。到着した日に泊まったのと同じホテル。

宿が札幌駅へのシャトルバスを運行してくれていたので、それに乗せてもらうことにした。午前 10 時に宿を出発する。

利用客は意外と多かった。車窓から八剣山。ちょっと興味をそそられる。

11時頃に札幌駅のバスターミナルに到着した。

前回来た時はすすきのしか歩いていないので、今日はちょっと市内観光をするつもり。と言うか、スケジュールの関係でそれくらいしかできることが無い。

駅のコインロッカーにザックを預けて、まずは赤レンガに向かった。ここは北海道庁旧本庁舎で、重要文化財に指定されている。

この前の道はオリンピックのマラソンコースになっていた。

そばの池にはハスの花が咲いていた。

それにしても暑い!! 利尻や礼文も予想以上に暑かったが、札幌はそれどころではない。35 度くらいあるんじゃないかと思うくらい。

こんなところでマラソンなんかやったら死人が出てもおかしくない(結果的にはそこまで悲惨ではなかったが、途中棄権のランナーが多数出た)。

とても外を散策しているような天気ではないと感じて、近くにある北海道大学の植物園へ行ってみることにした。

420円払って中に入る。散策コースの案内に従って歩くと温室があった。こんな日に温室に入るか?

奇妙なことに温室の近くには高山植物のエリア。ほとんどまともに咲いていなかった。

植物園なら暑さも多少はマシかと期待したが、それは期待外れでした。

もうたまらんと思って早々に出て地下街に逃げ込んで、休憩スポットでしばし休憩した。

札幌の地下街は大阪の梅田や難波なみのスケールで、広々としていて気持ちがいい。大阪の地下街にはこういう休憩スポットはほとんど無いと思う。

一休みしてからちょっと外へ出て時計台に行った。

また地下街に戻って、大通公園へ。外へ出てみたらこの通り。

そう言えばニュースで、マラソンの観客が密集しないようにするために公園をフェンスで囲っているというようなことを言っていたのを思い出した。

これはテレビ塔。

市内観光はもうこれで十分という感じで、ホテルは3時からチェックインできるので早々に向かうことにした。

クーラーの効いたホテルの部屋でのんびりしていたらようやく気分が楽になってきた。

夕食は前回と同じ店に行って、念願のジンギスカンを味わうことができた。

稚内から4日間、大浴場でゆったりと温泉を楽しんできたので小さなユニットバスは窮屈だけれど、安いビジネスホテルなので仕方ない。

明日はいよいよ最終日。飛行機は夕方なので昼過ぎまで時間がある。この天気で観光地めぐりをするつもりは毛頭ないので、夜景で有名な藻岩(もいわ)山へ行くことにした。

豊富温泉から定山渓温泉へ

7/27 は札幌郊外の定山渓(じょうざんけい)温泉に宿を取っていた。ここもほんの二日ほど前に予約したもの。豊富温泉とは違って予約できる宿はいくらでもあったが、豊富温泉と同様に1泊2食で1万円少々という宿にした。

豊富から札幌までは特急列車でも4時間以上かかるうえに、列車の本数が非常に少ない。

そのあたりのことをあまりよく調べずに定山渓温泉を予約してしまったので、交通機関を後から悩むはめになってしまった。

定山渓温泉は札幌からバスで1時間くらいかかるので、夕方のあまり遅くない時間帯には札幌に着かなければならないのだが、そうしようとすると朝7時台の特急列車に乗らなければならない。

頼めば宿の車で送ってもらえると思うが、おそらく朝食は取れないだろう。

どうしたものかと探っていたら、豊富から札幌への高速バスがあるということを発見した。出発時間も 10 時台で、札幌には午後4時前に着き、うまい具合に豊富温泉にも停留所がある。

予約が必要だったので定山渓の宿を取った翌日に電話してみたところ、席を取ることができた。

ということでこの日の朝は一転してのんびりできることになった。

温泉宿に泊まった時のいつものパターンで、まずは朝風呂を楽しんだ。

朝食は大皿に数点のおかずがのっていて、パンとバター、牛乳。そしてごはんと味噌汁というめずらしい取り合わせ。

バターがちょっと変わっていて、味噌やブルーベリー、山椒などのまぜられたものが4種類、それぞれ小さじに一杯分くらいが並んでいた。

説明書きに「ごはんにも合う」と書かれて、ごはんにのせてちょっと醤油をたらすといいということだったが、ちょっと抵抗があったので口の中で味噌味のバターとごはんをまぜてみた。

合わなくはないけれど、白ごはんにバター風味というのは個人的にはやはりイマイチという感じ。ピラフなら違和感無いのだろうけれど。

チェックアウトが 10 時なのでその少し前に宿を出た。バスの時刻までまだ 30 分以上ある。

地図に「豊富温泉弘法大師堂」というのがあったのでそちらに向かったが、それらしいものは見当たらない。それよりもアブがさかんに足にまとわりついて、チクチクと刺してくる。今日はバス移動だけなので短パンにしたのでたまらない。

すぐそばに「湯の杜ぽっけ」という土産物店があって、すでに開いていたので、そこに逃げ込んだ。

お店の人のお話しによるとこのあたりは放牧場がたくさんあるのでアブが多いとのこと。

ほぼ定刻の 10 時 40 分過ぎにバスがやってきた。乗っていた人は一人だけだった。

その後ずっと海岸沿いを走る。天塩町、羽幌町、留萌市などを通ると次第に乗客が増えて、それなりに埋まってきた。

イルムケップ山?

砂川のサービスエリアでトイレ休憩。

定刻の午後3時 40 分過ぎに札幌駅のバスターミナルに到着した。うまい具合にここから午後4時に定山渓行きの快速バスが出る。

定山渓温泉はちょうど大阪から見て有馬温泉のような位置づけで、3月に札幌岳に向かう時に車で通過したので覚えている。

札幌駅から1時間少々、温泉街の中心の停留所で降りた。わりとメジャーな温泉地のはずだが利尻島や礼文島よりはるかに閑散としている。

「鹿の湯」という宿はずいぶん立派な旅館だった。有馬温泉なら1泊2万円は下らない。

部屋も立派でした。

大浴場は脱衣場から中に入ると階段で階下に下りる構造になっていて、浴槽部分の天井が非常に高く造られている。

露天はもちろん、温度の高い浴槽、低めの浴槽、水風呂とゆっくり楽しめる。お湯も良かった。

夕食は大部屋だったがスペースはゆったりしていて、品数も豊富温泉の宿の倍くらいあった。宿泊客はそれなりの数はおられた模様。

部屋に戻って一服してから、腹ごなしと酔い覚ましをかねて外に出てみた。近くの公園でライティングパフォーマンスとやらをやっているそうで、チェックインの時に入場券をくれた。

宿のそばにそれらしいライトアップの光景が見えたのでそちらへ行ってみたが、入場ゲートのようなものは無い。

19世紀に定山渓温泉の礎を築いた僧侶の美泉定山の像。

公園からは宿が見える。大浴場が見えているのでは?

イルミネーションはこんな感じ。

なんかショボいなと思ったが、もともとこういうイルミネーションやライトアップにはあまり興味が無い。

早々に部屋に戻ったが、あとからよく調べるとメインの会場はちょと別の場所にあったようだ。

遅くなってからまた温泉に入って、そしてベッドにもぐり込んだ。

利尻島へ

今日(7/17)はいよいよ利尻島へ向かう。泊まっていたホテルは朝食のサービスがついていたのだが7時スタートで、7時半の電車に乗らなければならないので涙をのんで部屋でパンを食べて駅に向かった。

昨日の飛行機はほぼ満席状態だったが、今日の札幌発稚内行きの電車は土曜日だというのにかなり空いている。

ずっと外の風景を眺めていたが、岩見沢のあたりから北海道らしい景観になってきた。線路沿いの道は前回、富良野から札幌に向かって走った道だと思う。

旭川でたくさんの人が下りた。旭川の風景が前回来た時となんか違うなぁと思ったら、反対側を見ていた。

札幌からずっと快晴だったのだが、名寄あたりから曇り空になってきた。

線路のそばに牛が放牧されている。向こうの方はサロベツ原野。ここは終盤に訪れる予定をしている。

札幌から5時間かかってようやく稚内に到着した。日本最北端の駅。

駅ビルの中の店で何の変哲もない「稚内焼きそば」を食べて、フェリーターミナルに向かう。風が強くて押し戻されそう。

時刻表を見間違えていて、午後2時半くらいと思っていた便が実は午後4時40分だった。

まだ時間がたっぷりあるので、駅の観光案内所でおしえてもらった海産物の土産物店へ行って、土産の配送をたのんできた。

そしてフェリーターミナルで時間つぶし。WiFi が使えるのでタブレットを開く。

フェリーは3月に乗ったような巨大な船ではなくて、若い時に四国へ行く時に乗ったようなタイプで、2等席は雑魚寝のフロア。どうせ1時間半くらいなので構わない。横になれるくらいのスペースはあった。

利尻島に近づいてきたら雲が切れて利尻山が見えてきた。ただし山頂部は雲がかかっている。

鴛泊港に近づいてくると前方の山肌にまるで高速道路の橋のような構造物が目に入った。あれは何だろう。こんなところに高速道路などあるはずがない。

ついに利尻島に上陸した。ターミナルを出るとホテルや旅館の送迎車がたくさん停まっていたが、正面の店はすべて閉まっている。もう7時前なのでもし何か食べられたら食べていこうと思っていたが、それは叶わなかった。

あらかじめ調べておいたセイコーマート(北海道で有名なコンビニ)へ行って明日の用意と一緒に今晩の食糧も買って、キャンプ場の「ゆーに」に向かった。

キャンプ場の受け付けはすでに終了しているので、適当に空いているスペースにテントを張った。スペースはたっぷりある。

そうこうするうちに風が強くなってきた。時々突風が吹いて、テントが飛ばされるのではないかと不安になる。

強風が不安でなかなか寝付かれない。夜中にトイレに起きた時にペグの具合をチェックしてみたが、幸い問題なさそうだった。

札幌へ

今年2回目の北海道遠征で札幌に到着した。今回は飛行機で来たのであっさり着いてしまって、前回のような気持ちの高ぶりはまったく無かった。

飛行機に乗るのは十数年ぶりで、関空は20数年ぶり。コロナの影響なのであろう、店は多くが閉まったままだった。と言ってもコロナ前の混雑ぶりは知らないのだけれど。

チェックインで思いがけないハプニングを起こしてしまった。持ち込み荷物の中に入れていた救急薬袋に小さなアーミーナイフが入っているのをすっかり忘れていた。

ギリギリで間に合って預けてもらうことができた。やれやれ・・・。

久しぶりの飛行機はちょっと緊張する。

離陸直後に和泉葛城山などの山並み。

思ったよりも陸地の上を飛んだので、富士山が見えるかなと思ってずっと外を眺めていたが、残念ながら視野に入らなかった。

そのうちに日本海側に出て、新潟か山形の島。

これはおそらく下北半島の岬。

1時間半少々であっさりと新千歳空港に到着した。

札幌駅まで電車に乗って、歩いて10分ほどのホテルに向かった。

夕食は具沢山の海鮮丼を堪能した。満足でした。

ホテルそばの北海道大学正門。

明日は電車で稚内まで行って、フェリーで利尻島へ渡る。