戸寺から鞍馬

12/14(水)は京都一周トレイルの講座で大原の戸寺から鞍馬まで歩いてきた。

戸寺バス停前の味工房志野。今日は寒い。

高野川そばから奥に比良の山。雪があるかと思ったが無かった。

江文神社に足を延ばしてトイレ休憩。

山道を少し登って江文峠へ。ここの前は車道。

静原に出て、静原神社横の公園で昼食にした。

本殿前の御神木の大杉。

集落を抜けて、薬王(やっこう)坂に向けて急登を登る。倒れた板碑。

わずかの登りで薬王坂に到着した。

いつもどおり竜王岳(500m)に寄り道した。

ここは鞍馬寺の全貌が眺められる唯一の場所。

鞍馬に下りて登山道は終了。

鞍馬街道を少し歩いて、重要文化財の匠斎(しょうさい)庵。江戸中期の住宅。かつては中が見学できたが今は営業していない。

駅に向かって戻って、鞍馬寺の登り口。ここで一旦解散にした。

叡電鞍馬駅にゴール。

このところ京都の観光地では観光客が回復していてコロナ前の状況に戻ってきているのだが、鞍馬はまだ観光客も少なく、土産物店もわりと閉まっていた。

繖山

12/5(月)は講座で琵琶湖湖東の繖山(きぬがさやま)へ行ってきた。行くのはもちろん、名前を聞くのも初めての山だった。

JR能登川駅からしばらく車道を歩く。正面はこれから登る猪子山の稜線。

坂道を少し登って岩船神社。

祠のそばの岩を後ろから眺めると、

さらに進んで上山天満天神社。

山道を少し登ると琵琶湖側が開けてきた。

このエリアはいたるところ木の階段だらけ。

出発してから1時間足らずで猪子山(267.5m)に到着した。

少し下って北向十一面岩屋観音。

しばらく稜線を辿って雨宮龍神社のそばで昼食にした。これは神社の本殿。

展望場所から伊吹と霊仙方面。いずれも上部は雲に覆われている。

午後1時25分、繖山(432.6m)に到着した。

今度は南方面の眺め。真ん中の左に三上山。やや右に比叡山が望めた。

山頂から1時間ほどで車道に下りてきた。

繖山を振り返る。

午後3時、JR安土駅に到着して解散した。

武奈ヶ岳

12/4(日)は講座で比良の武奈ヶ岳へ行ってきた。数年前に歩いた時とほぼ同じコース。

堅田からバスで坊村まで行って、ここから歩く。

明王院を過ぎて登山道へ。

なかなかの急登が続く。比良では少し前に雪が降ったので足元が濡れていて滑りやすい。ぽつりぽつりと小雨が降り出してきた。

稜線では一部積雪期ルートと無雪期ルートが分かれている。雪崩を避けるために積雪期は稜線を行くようだが、こんな標識は記憶に無い。今日はもちろん無雪期ルートを行く。

12時前に御殿山(1097m)に到着して、ここで昼食にした。

少し下ってワサビ峠。

西南陵はガスで展望は無し。

12時45分、無事、武奈ヶ岳(1214.2m)に到着した。

下山はイブルキノコバを経由する道は荒れてきているようで、少しコヤマノ岳の方に向かってから旧スキー場上部に出るルートで下る。

八雲ヶ原でひと休み。

反対側のゲレンデ斜面を登り返して北比良峠へ。

かろうじて琵琶湖が見えた。

ダケ道のカモシカ台でひと休み。

午後3時半に大山口まで下りてきた。

前回は4時40分のバスにも間に合わなかったのだが、今回は4時のバスに乗ることができた。

御領山

京都の大文字山の北側に北白川天神宮(先日、少しだけ立ち寄った)の広い御領地がある。神社の管理地なので自然林が残っており、最近はこういう場所を好んで訪れるハイカーも増えてきているらしい。

とは言っても登山地図に載るようなはっきりした登山道があるわけではなく、かすかな踏み跡と所々にあるテープマークなどを頼りにケモノ道を行くことになる。

地形図に山名が記載されているような山があるわけではなく、三角点も大文字山以外はどこにも無い山域なのだが、いつ誰が付けたのかわからない名称でいくつかのピークが親しまれている。

「御領山」という山があるわけではないのだが、この御領地に点在するいくつかのピークを11/20(日)の講座で辿ってきた。

JR湖西線の大津京駅に集合して、皇子が丘公園を抜けていく。

まずは早尾神社に参拝。

ここから登山道に入って千石岩に向かう。

最後の方はかなりの急登。

20分ほどで千石岩に到着した。

ここはこのあたりでは有名なロッククライミングのゲレンデで、私もクライミングをやっていた頃は何度か訪れた。かつては結構人気の場所だったのだが、昨今はどうもこういうゲレンデは京都の金比羅山なども含めてあまり人が来なくなっているようで、この日もクライマーは一人もいなかった。

この上はゴルフ場で、クラブハウスのそばから琵琶湖を望む。左に三上山が見えている。正面は金勝アルプス。右は湖南アルプス方面。

しばらくゴルフ場の車道を行く。

道路脇に大きな岩窟。

池の谷地蔵のそばから登山道に入る。

山道に入ると東山三十六峰トレランレースの案内板があった。

この大会は今ほどトレランが普及する前から行われている大会で、ずいぶん昔に私も三回ほど参加したことがある。私が走っていた頃は宝ヶ池をスタートして京都一周トレイルの東山コースを辿って伏見稲荷にゴールするというコースだったのだが、いつの間にやらずいぶんコースが変わっている。京都一周トレイルを歩く人が増えたので混雑を避けるためだろうか。

比叡山が見える。

「これより御領山」という標石。

しばらくしっかりした道を進んだが、途中からかすかな踏み跡に入る。ここの広いスペースで昼食にした。

昼食後はこの踏み跡を辿る。

よくわからない道を30分ほど進んで熊山(通称)に到着した。

そこからさらに奥の標高328mの小熊山に向かう。

少しルートミスがあって稜線に登り返して、まずは孫熊山。

それから少し進んで小熊山にたどり着いた。

熊山まで戻って、沢筋に入って俗称幻の滝。来たことがあるはずだがまったく記憶にない。

そして中尾の滝。ここももはや記憶無し。

さらに寄り道して太閣岩。ここは初めて。

少し下ると大文字山の火床への登山道に合流した。

その後、銀閣寺の少し北の神社の前で解散した。

日曜日ということもあって銀閣寺はかなりの人混みだった。

箕ノ裏ヶ岳

11/14(月)は講座で京都市街北方の箕ノ裏(みのうら)ヶ岳へ行ってきた。初めてだと思ったら実は以前に一度行っていた。

地下鉄の国際会館駅に集合して、バスで村松集会所前まで行った。

住宅街を進むと変わった案内板が。

左側に箕ノ裏ヶ岳。

「熊に注意」の看板を横目に山道に入る。

歩き出して45分くらいで静原へ越える峠まで来た。

ここには静原の墓地がある。

墓地の上まで上がると眺めがいい。京都市街のずっと向こうは生駒。

右に目を向けると箕ノ裏ヶ岳。

ここで昼食にした。

昼食後は峠から箕ノ裏ヶ岳に向かう。部分的には結構な急登もあった。

峠から1時間少々の登りで箕ノ裏ヶ岳(432.3m)に到着した。

下山途中の展望場所から岩倉の街並みを見下ろす。奥の山は大文字山。

30分ほどの下りで林道に降り立った。

繁見坂の峠に寄り道。

仏教大学の岩倉キャンパスに下山してきた。

あとは車道で岩倉実相院へ。箕ノ裏ヶ岳を振り返る。

公園の木の紅葉が美しい。

岩倉の地名の元になった石座(いわくら)神社へ参拝。

本殿が二つある。

そして岩倉実相院の前で解散した。

その後、私は都合により歩いて国際会館駅に戻る。途中に山住神社。先を急ぐので磐座の参拝はしなかった。

瓜生山

11/9(水)は京都一周トレイルの講座で瓜生山から修学院まで歩いてきた。

集合は銀閣寺道のバス停そば。

しばらく車道を歩く。

北白川天神宮に立ち寄る。

バプテスト病院の横から登山道に入る。

少し行くと大山祇神社。

沢を渡って尾根道に入る。

ぐいと登って茶山で一服。

さらに進んで白幽子巌居蹟。

そして滝沢口石切場に立ち寄る。

瓜生山の山頂(301m)には幼稚園の遠足?

大文字山は木が茂って来るたびに見えにくくなってくる。

その先の展望場所から京都市の北の方を望む。宝ヶ池のあたり。

いつもと同じく石鳥居で昼食にした。

その後は沢を三回渡って水飲対陣跡へ。

このあとは一周トレイルのルートをはずれて梅谷口に下りてきた。

午後3時前に音羽川の白川通りに出たところで解散した。

ウポポイ

10/27(木)はいよいよ最終日。当初は半日程度の山にでもと考えていたが、昨日の羊蹄山でもう満足して、おまけに疲れも残っていたので、のんびりと過ごすことにした。

とは言ってもいざどうやって一日を過ごすかとなるとなかなか名案が浮かばない。

天気もいいのでまた支笏湖へ寄ってのんびり山を眺めたり湖畔を散歩したりしようかと思ったが、これではせいぜい半日しか過ごせないだろう。苫小牧はあまり惹かれる場所がなくて、またウトナイ湖の道の駅へ行っても時間を持て余しそう。

そこでふと思いついたのが白老(しらおい)の「ウポポイ」。今年の1月に一度訪れたが、この時は北海道に緊急事態宣言が発出されていて、おまけに厳冬期ということもあって、完全な状態ではなかった。入場には前日までの予約が必要で、博物館の見学も時間が指定されていたし、ホールは何もやっていなかった。

ここなら午後までゆっくり時間をつぶせるのではないかと思って、開館直後の9時過ぎに入場した。

早くもそこそこの入場者があった。まずホールでの催しものの入場整理券をもらってから博物館へ。1月に来た時は別料金で、おまけに入場時間も指定されていたが、今回は追加料金は不要で、すぐに入れた。

ショートムービーの映像などがたくさんあって、前回ゆっくりできなかった分をじっくりと見ながら歩き回った。

知里幸恵の自筆ノートも展示されていた。

ホールでの上演時間が近づいてきたので一旦出て、ホールでアイヌの踊りなどを見学した。

終わったら次の催しの整理券をもらって、再度博物館へ。

そしてまたまたホールでアニメを見てからレストランで昼食にした。阿寒湖屈斜路湖のコタンで食べたような行者ニンニクがたっぷり入ったような雰囲気のメニューはなく、ジンギスカンなどの普通の北海道の料理ばかりだった。

目の前にはポロト湖。

このそばの広場でアイヌの踊りをやるということなので見学した。

以前から興味があったムックリの演奏もあった。★これはその時の映像ではありません。

その後、チセの一つに入ったらムックリを教えてくれるというところがあった。

ムックリを買ってしまいました。1100円なり。阿寒湖のコタンでは500円くらいで売っていたような記憶があるのだが、まぁケチるほどの金額でもない。

売店でコーヒーを買ってのんびりしたりして、朝の9時過ぎから夕方5時まで飽きることなく楽しんだ。

薄暗くなってきてからウポポイを発って、苫小牧での定番になった「なごみの湯」へ。

ここは入浴料はやや高め(870円)だが露天をはじめ浴槽がたくさんあって、もちろん水風呂もある。

コストパフォーマンスの良い食堂があって、いちばんのお気に入りは2階の休憩室にゆったりできるソファがたくさん並べられていること。テレビがあって無料 Wi-Fi も快適。夜11時まで営業しているので夜の10時半チェックインのフェリーの時間までゆっくり過ごせる。今年の1月にたまたま利用したのだが、この時が快適だったので7月にも立ち寄った。

フェリーは定刻の夜11時半に出航して、おだやかな海を進んで翌日の午後8時半に敦賀に到着した。

今回はあまり山をガツガツと登るつもりはなくて、半分観光で山は軽めにという予定だったのだが、最後に雪の羊蹄山に登れて満足感十分の旅となった。

羊蹄山

10/26(水)はいよいよ羊蹄山に向かう。今回の旅の大きな目的は津軽での太宰治追憶ツアーと下北半島の恐山、そして北海道での羊蹄山の三つだった。

当初はもう少し早く登る予定をしていたのだが雨のためにスケジュールを変更して、この最終盤の時期になってしまった。明日の夜のフェリーで帰る予定。

その雨はニセコの山々では完全に雪だったようで、昨日のニセコアンヌプリも上部はすっかり雪景色だった。

雪の状況がどの程度かはある程度わかったが、羊蹄山はニセコアンヌプリよりも標高が600mくらい高い。これだけの標高差があると積雪のレベルも一段階上がるので、果たしてワカン無しの軽アイゼンで登れるのかどうか不安はかなりあるが、今日も好天なのでこのチャンスを逃すわけにはいかない。

羊蹄山の登山ルートは4つあって、昨年の4月は真狩ルートで 1300m くらいまで登ったが、今回は京極ルートを選んだ。登山口の標高が一番高いのと、外輪山に出てから山頂までの距離が短いというのが理由。

7時前に登山口に着いて、7時10分に出発した。真正面に羊蹄山を見ながらしばらく未舗装路を進む。

10分ほどで登山道に入る。

緩やかな道を10分少々で一合目。

麓から見ればわかる通り、次第に道が急になってきて、2時間くらい登ると視界が開けてきた。

それにしても歩きにくい道で、大きな段差が次から次から出てきて非常に体力を消耗する。ひょっとしたらとても歩きにくいルートを選んでしまったのかと思ったが、今さらどうしようもない。

雪の上に置いた足を踏ん張ったら岩や木の根でずるっと滑ったりして大変だったのでたまらず軽アイゼンを装着したが、今度はほんの2〜3歩でダンゴ(アイゼンに雪が付着してゲタのようになること)になってしまって、さらに歩きにくいのでしばらくして脱いだ。

出発してから4時間が過ぎて、ようやく外輪山が見えてきた。

このあとまたしばらく樹林帯に入って、ようやく九合目まで来た。

そしてようやく外輪山にたどり着いた。

火口は思ったより大きかった。富士山と同じくらいの大きさなのではないだろうか。

指呼の距離に山頂が見える(手前の岩ではなくてその右)。

11時55分、羊蹄山山頂(1898m)に到着した。

何とモロにトレランスタイルの若い女性が一人でいて、お互いに写真をとりあった。

大きな火口。

洞爺湖も間近に見える。

かなり体力を消耗しているので下山のことを考えるとお鉢巡りをするかどうか迷ったが、おそらくもう来ることは無いだろうし、こんな絶好のコンディションも滅多に無いだろうと思って、思い切って先に向かうことにした。

しばらく岩のゴツゴツした稜線を慎重に進む。

岩場が終わって少し下って真狩ルートへの下山口まで来て、ここでおにぎり休憩にした。

山頂のちょうど反対側あたりから見返す。

一周するのに1時間50分ほどかかった。富士山のお鉢巡りは1時間少々だったのだが。

下りは思ったよりは早くて、午後4時前に登山口まで下りてきた。

駐車場に戻ったのは午後4時10分だった。振り返って満足感に浸った。

後片付けをしていたらあっという間に暗くなってきたので、近くの京極温泉に向かった。

夜は京極の道の駅で過ごした。

ニセコアンヌプリ

10/25(火)の朝は冷え込んだ。氷点下5度くらい。

今日の予定はショートコースなので朝はのんびりして、神仙沼レストハウスの登山口に向かった。

何度も走っている道だが無雪期は初めて。今日のアプローチは五色温泉へ向かう道ではなくチセヌプリスキー場の先を直進していくのだが、何と通行止めになっていた。積雪期はいつも通行止めなのだが積雪のせいだろうか。

となると五色温泉に向かうしかない。少し戻ってスキー場からチセヌプリへ向かうルートもあるが、とにかく五色温泉まで行ってみる。

ほどなく路上に雪が出てきた。さすがにまだスタッドレスは履いていないので慎重にゆっくり進む。

いつもの駐車スペースに着いたら車が1台停まっていた。快晴で、ニセコアンヌプリが目の前に鎮座している。こちらへ向かおうと思った。

8時50分に駐車場を出発した。さすがに今日は登山靴だが、天気がいいのでジャケットは羽織らずに雨具をザックに入れておいた。右手にウィペット、左手は普通のポール。

地図によるとアンヌプリへの登山口は少し戻ってからキャンプ場の横にある。車道を戻ろうとしたらすぐそばにキャンプ場の方へショートカットできそうな踏み跡が目に入った。こちらへ行ってみよう。

期待通りキャンプ場に出て、キャンプスペースを進むと登山口の道標が見つかった。

しばらくぐちゃぐちゃの道を登る。

出発して20分足らずで見返り坂との分岐に出た。ここからはほ尾根伝いになる。

雪が増えてきて、しばしばササヤブの障害物が現れてわずらわしい。

わりと新しい先行者のトレースがある。

標高が上がって展望が開けて上部が見えてきた。

イワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリの方面が大きく広がっており、すでにイワオヌプリより高くなっている。これは南西方面の眺め。

西峰への斜面が目の前に広がっている。そして稜線伝いに本峰もはっきり見える。

西峰を越えてなだらかな吊り尾根を進んで、山頂が近づいてきた。

昨年、山スキーで滑った斜面はまだヤブヤブ。

10時41分、山頂(1308m)に到着した。

羊蹄山がど〜ん。

反対側はイワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ、シャクナゲ岳など。

ぐるっと一周。

遠くに駒ヶ岳が見えていた。この日と同じくらいの好天だ。スケジュールを変更して本当に良かった。

誰もいなかったのでのんびり自撮りを楽しんで、名残惜しいが下山に向かう。

1時間少々でキャンプ場に下りてきた。こんな駐車場があったのだ。

駐車場からニセコアンヌプリを振り返る。

まだ昼過ぎだがせっかくここまで来たので五色温泉に入ることにする。

露天から目の前にニセコアンヌプリが望める絶好の場所だが、設備がしょぼいわりには入浴料が高い(800円)のが玉にキズ。宿泊は民宿並の料金のようだが。

今晩もニセコの道の駅で過ごして、明日は羊蹄山に向かうことにしよう。

樽前山、風不死岳

10/24(月)の朝がやってきた。夜中に何台かの車が来ていて、朝にはすでに10台くらい停まっていた。平日の早朝だと言うのになかなかの繁盛ぶりだ。

天気は悪くないがとにかく風が強い。この季節でこの風だと雨具では心許ないので、まともなヤッケの上下を羽織った。

頭はフリース タイプの目出帽に簡易ヘルメットを入れた。手はブレスサーモのインナー手袋に防寒テムレスで完全装備で7時少し前に出発した。念のためにポールをザックにしのばせておく。

しばらく木の階段が続いた。

かなりの強風だったが何とか寒さには耐えられた。身体が温まってきたらちょうどいい感じ。

海側の展望がすばらしい。室蘭もよく見える。

30分少々で稜線に出た。

ちょうどここに先行者がおられて、「ブロッケン」が見えると教えて下さった。確かに噴火口側に小さな虹があって、ブロッケン現象ができていた。ただし薄かったので写真ではほとんどわからない。ブロッケン現象に出会うのは久しぶりだ。

強い横風を受けながら樽前山の東山(1021.9m)に7時37分に到着した。活火山のために本当の最高地点(1041m)には立ち入れない。風が強くて寒いので写真を撮ったらすぐに先に向かった。

少し下ると地形的な影響か次第に風が弱まってきた。荒々しい本峰が見えている。

このあたりでぐるっと見渡してみると、

しばらくなだらかな道を下り気味に進む。支笏湖がよく見える。

目の前に932m峰が座っている。登ろうとしている人が見えたが私はトラバースルートを行く。右に分かれるヒュッテ方面への分岐が2カ所あった。

このあたりまで来ると活火山の樽前山とはがらっと様相が変わって、樹林帯になってきた。

鞍部のあたりで下山予定の分岐をやり過ごしてしばらく進むと岩々した急な登りにさしかかった。なかなか厳しい登りで、ロープが張ってある場所も何カ所かある。

急登が終わってからも歩きにくい馬の背のような道が続く。

ようやくピークが見えたかと思ったが実はさらにまだ先だった。

ようやく本当の山頂が見えてきた。

9時21分、風不死(ふっぷし)岳の山頂(1102.3m)に到着した。誰もいなかったのでゆっくり自撮りした。

そうこうしていたら支笏湖側から単独行の男性が登ってきた。ちょうど入れ違いで下山開始。

来し方の樽前山を眺めながら進む。真ん中が本峰。左に東山。

駐車場にたくさん車が停まっていたわりには山ではほとんど人に遭わないと思っていたが、登ってくるパーティに二つほど出会った。

岩場を下りきってやれやれ一安心。

分岐からヒュッテ方面に下る。

少し下ったところでおにぎり休憩にした。樽前山の眺めもなかなかいい。暑いのでヤッケの上を脱いだ。下も脱ぎたかったがザックが小さくて入らないので致し方なくはいたまま。

支笏湖と1月に登った支笏紋別岳の山頂の電波塔がはっきり見える。下山後はぜひまた支笏湖へ立ち寄って、下から樽前山と風不死岳を眺めようと思った。

荒々しい沢筋。噴火した時に溶岩が流れたのだろう。

下の方では紅葉も美しかった。

11時11分に7合目ヒュッテに下山した。

平日だというのに駐車場は8割方埋まっていた。

後片付けをして支笏湖へ向かった。

ところがしばらくしたら本降りの雨になってきた。さらに支笏湖に着いたら1月には無料だった駐車場が有料になっている。山も見えないのに有料の駐車場に入る気にはならないので、立ち寄らずにニセコに向かうことにした。

雨は途中で止んだ。

ニセコに近づいて羊蹄山が目に入って愕然とした。

これほどの積雪は予想していなかった。アンヌプリ方面もかなりの雪だ。アイゼンは4本爪の軽アイゼンしか持ってきていないしワカンも無い。ピック付きストックのウィペットは持ってきているが。

とりあえずニセコ駅のすぐ前にある温泉に行った。これまでに何度か来ている。

先日のトイレ付き駐車場は観光バスがたくさん停まっていたので、道の駅に向かった。

明日は羊蹄山の予定だったのだが、この積雪にはちょっとびびった。2日ほど好天が続く予報なので、明日はチセヌプリあたりにでも行って積雪の様子を確認して、羊蹄山は明後日にしようと思った。天気予報でも明後日の方が寒気が緩むと言っている。

夜はぐっと冷え込んだ。念のためにというくらいの気持ちで持ってきたダウンシューズを履いて寝た。