岐阜県の男性が NHK に対して、放送における外国語の乱用で精神的苦痛を受けたとして、慰謝料の請求を申請しているらしい。この請求が認められるかどうかはかなり難しいように感じるが、この男性の感性に対してはまったく同感である。
NHK を訴えたのは、NHK が公共放送であり、受信料で運営されているからだと思うが、このことは NHK に限らず、世相全般に言えることだろう。
特にいわゆる『知識人』という人たちの間でこの傾向が顕著だと感じる。カタカナ語ばかりを接続詞だけでつなげているような話し方をする人も少なくない。
科学技術のような分野では、元々カタカナ表記になっていたり、新しい用語で適切な日本語訳が見あたらないようなものもあるので、致し方ない面はあると思うが、文学や日本文化を解説するような文章でもカタカナが反乱しているように感じるのは私だけだろうか。
かく言う私もずっとコンピューター関係を仕事にしていることもあって、いささかカタカナ言葉を使いすぎるきらいがあることは否定できない。しかしそれはあくまでも『カタカナ語の方が正確に表現できる』からであって、適切な日本語があるのにわざわざカタカナ語を使っている訳ではない(と自分では思っている)。
カタカナというのは非常に便利なもので、外国語はとりあえずカタカナで表現しておけば、間違いにはならない。しかし、日本人の英語能力の貧弱さは、カタカナがあることに起因しているという指摘がある。
外国人で、大人になってから日本語を習得した人たちに『なぜ日本人は長い間英語教育を受けているのにこれほど英語力が低いのか』と尋ねると、『安易にカタカナで表現するから』という答えが返ることが少なくない。
こういう人たちによると、日本の街のいたるところで見かける英語表記、Tシャツのデザインの文章などは、その多くがトンデモ英語で、カタカナ英語は本来の英語とはかけ離れた言葉になってしまっていることが少なくないと言う。
言葉も時代と共に変わっていくし、それは日本語だけではなくどこの国の言葉でも同じだ。日本語のカタカナ表記に相当するような表現形式も、他の言語にもあると思う。一般的には日本語と見なされている単語でも、元をたどればオランダなどの外来語というものもあるし、英語圏でも tsunami や sushi のように、日本語のままで輸出されている単語もある。
阿川弘之氏のような文章を書きたいとは思わないが、昨今の風潮はちょっと行き過ぎではないかと感じてもいる。
カタカナを使うときは少し注意するようにしたいと思う。
月: 2013年8月
ナイター練習会ペース走
今日は久しぶりのナイター練習会。チーム練習はインターバルだったが、ぼくは 10000m のペース走にした。このところジョグばかりで、キロ4分台の走りをまったくやっていなかったので、八ガ岳までに少し速めのペース走をやっておきたかった。
1000m を 4’30” で押して行くのはムリだと思うが、それくらいの気持ちで行きたいと思ってスタートした。もう7時はかなり暗くて、ストップウォッチの画面がよく見えない。開き直って、体感だけで行くことにした。
後から確認したら、最初は 4’37″。その後はおおむね 4’35” から 4’41” くらいで、何故か 2000m は1周余計に走っていて(つまり 1400m)、終盤は少しペースアップして、ラストは 4’20” だった。
体感的には少し余裕があったので、このタイムは体感とあまり誤差が無い感じ。ラストもそこそこペースアップできたし、しばらく速いペースで走っていなかったわりにはうまく走れたと思う。
ロングトレイルのペースは遅いとは言っても、いつもそういうペースで走ってばかりでは、それが普通のペースだと身体が思ってしまう。それでは余裕が無くなってしまうので、『このペースはかなり余裕がある』と感じられるように準備しておかなければならない。
本番まであと 10 日くらいだが、これからは距離は少なくして、その代わりにペースは少し速めで走るようにしようと思う。少し速いペースに慣れることによって、本番ペースが余裕に感じられるようにしたいと思う。
山田池ジョグ
八ガ岳の準備でたっぷり走れる最後のタイミングだが、天気が悪そうなのでトレイルはやめて淀川を大阪まで行って帰っている約 50km のコースを考えていた。しかし昨夜からずっと本降りで、時折かなり強く降る。
そこで、天気の急変があっても大丈夫なように、山田池をぐるぐると走ることにした。ドリンクや補給食も持って、トレイル仕様だ。最低 50km、できれば 60km が目標。
こんな日に走っている人はいないだろうと思っていたら、さっそくクラブの二人がペース走をやっていて、さらにもう一人のスピードランナーもペース走をやっていた。
ぼくはキロ6分よりも遅いペースでゆっくり行く。
次第に雨が強くなってきて、時折雷が鳴る。淀川に行かなくて良かった。
今日は雨なので、ちょっと前に新調した Columbia のトレイルシューズを履いてきたのだが、こういう本降りの日は防水仕様のシューズは逆効果だということがわかった。ランニングの場合は足首が露出しているので、結局ここから雨水が入ってくる。
シューズが防水仕様だと、入ってきた雨水が中に溜まってしまって、排出されないのだ。
往年の名著『ランニング登山』でも、シューズは防水よりも排水を考えるべきと書いてあったが、まったくその通りだと思った。これまでは防水仕様のシューズを履いて走ったことが無かったので、初めて経験して実感した。
おまけに左足の踝あたりが靴擦れになってきた。今日はテープのようなものは持っていない。これも本番のための練習と思って諦める。
雨は一時期非常に強くなって、いたるところで路面が川のようになっている。ぼくはスローペースなので問題無いが、スピードランナー達は走りにくいだろう。それでもめげずに走っている。大したものだ。
20km くらいで一度休憩にした。それにしても身体が重い。昨日の半休養で疲れが取れたかと思っていたが、どうもまだすっきりしないようだ。
その後、雨は次第に小降りになってきた。しかし体調はよろしくない。
何とか 50km は行きたいと思って、疲れ切る前に休憩を取って回復をはかるが、身体は重くなる一方だ。まだ先週末の疲れが残っているように感じる。トレイルなら簡単にリタイアできないのでそこで踏ん張れるが、山田池だといつでも止められるので、それがまた良くない。
それにトレイルだと疲れてくるとフラットな路でも抵抗なく歩けるが、山田池のようなコースだとやはり歩くわけにはいかない。このあたりがロードのきつさだ。まさにロードのきつさにやられている感じ。
練習も大切だが、時期を考えると疲れが残るような練習はかえってマイナスになる。と自分に言い聞かせて、結局トータル 42km で終わりにしてしまった。最後の周回はキロ7分くらいまで落ちる有様で、このままムリに続けても疲れを残すだけと思った。
先週、今週と、思ったほどの練習はできなかったが、もう開き直るしかない。
これからは疲れを取ることを第一にして、モチベーションを上げていきたいと思う。
ほぼ休養日
今日は競技場での練習会だったが、朝起きたときはまだまだ眠くて、おまけに雨も降っていたので、迷わず二度寝に入った。次に起きたらもう9時過ぎ。こんなに寝たのは久しぶりだ。先週末の疲れがまだ残っていると感じていたので、これですっきりするかも知れない。
しかしまったく走らない訳にはいかないので、夕方は山田池でジョグ。ただしいつもの平日夕方の2周コースのみ。
明日も天気は悪そうだが、おかげで酷暑にはならないと思うので、淀川で長いジョグをやろうと思っている。予定では 55km くらい。八ガ岳に向けた長い練習はこれで最後にするつもり。
八ガ岳スーパートレイル近づく
八ガ岳スーパートレイルの参加案内が送られてきた。いよいよあと2週間少々に迫ってきた。
詳しい地図を見てみると、本当の山路と言えるような部分はごく一部で、大半が林道。それも舗装道路がかなりありそうだ。昨年は舗装と未舗装が半々程度だったそうで、今年は未舗装率が少し高くなっているとか。
トレイルレースというよりは林道レースという感じ。昨年のクロスマウンテンマラソンのようなものだろう。
最低高度が約 1000m、最高高度が約 2000m で、細かいアップダウンというのはあまり無さそうだ。全体的に、しばらく登って、しばらく下って、またしばらく登って、という感じ。
100マイルの入門としてはいいレースかも知れない。いきなり UTMF では厳しすぎる。ただしその分、制限時間は短いので、ロードの走力が大きく影響しそうだ。下り区間をどれだけしっかり走れるかというのがポイントになりそう。
正直言って、ゴールするイメージは湧いてこない。100km を越えた時に自分がどんな状態になっているのか、まったく想像がつかない。
ただ、同じような気持ちで臨んだ六甲縦走キャノンボールは、思いの外復路もしっかりしていたので、それと同じようになることを期待するしかない。
どうせ練習で 100km とか走れるわけはないので、いずれにしてもやってみるしかない!!
山田池ジョグ
昨日は完全休養日だったので、今日は山田池でジョグ。
先週末の脚筋疲労がまだ少し残っているが、六甲縦走キャノンボールに無事エントリーできたので気分が良かったのか、思ったより速めのペースだった。終盤はキロ5分少々くらいまで上がった。
六甲縦走キャノンボールは、前回は4日で一杯になったそうだが、今回は何と初日の夜で定員一杯になってしまった。ほとんど個人運営のような大会なので、これ以上参加者を増やすことは難しいだろう。
それに六甲はハイカーが多いので、タイムトライアル的な大きな大会は制限されているというようなことを聞いたことがある。かつて兵庫労山が運営していた六甲全山縦走タイムトライアルが無くなったのも、そういうことが要因だったとか。
しかし『エンジン以外は何でも可。スケボーでも自転車でも馬でも!!』というコンセプトのせいで、UTMFの出場資格対象レースには入っていない。
でもそれでいいんじゃないかと私は思っている。
できればこのままの雰囲気でずっと続けていただきたい。
六甲縦走キャノンボール大会
秋の六甲縦走キャノンボール大会のエントリーが始まった。
春に走った後は、これでもういいかなという気持ちになったこともあったが、秋のエントリーが始まるという情報を得てからは、また行きたくなってきた。八ガ岳が完走できるかどうか危ういので、その後も用意しておきたいという気持ちもあった。
そんなわけで、今朝から始まったエントリーに朝に申し込んでおいたが、定員350名のところ、昼頃にはすでに200人に達しているとか。
正直、3500円の参加費でこれだけ楽しめる大会は他には無いだろう。そのかわり、公式の大会のようなきっちりとした運営は期待してはいけない。
何と言っても、記録はゴール後の自己申告である。往復の場合、往路を早く着いても復路は同時スタートなので(9時間半以上かかると休憩無し!!)、よほどの上位でなければ適当に申告してもほとんどわからない。
私は前回が初参加だったが、往路の夜間は期待していたエイドのうち何カ所かが開設されていなくて、がっかりした。その前の大会では夜間も開設されていたはずなので、このあたりは適当のようだ。
驚きは、エイドに並ぶビールと酒!!。しかし水が無いというところも???? 『走らんかい!!』の垂れ幕にも励まされる!?
リタイアしたら完全に自己責任で帰らなければならないし、誰もサポートはしてくれない。
京和トライアスロンクラブの大会も似たような雰囲気だが、あそこの場合はさらに順位すら取らない。
しかしこんな雰囲気の大会が私は大好きなのだ。
大会の雰囲気はユルユルだが、コースはなかなかの辛口である。半端な気持ちでトライすると、大きなしっぺ返しを食らう。
前回はエントリーしてから大変なプレッシャーに襲われたが、一度完走したことで、そういうプレッシャーは無くなって、楽しみの気持ちがほとんどだ。もちろん、油断すると痛い目に遭うことは間違い無いので、準備はしっかりとやりたいと思う。
できれば八ガ岳を完走して、気持ち良く参加したいところだ。
山田池練習会
今日の練習会は久しぶりに山田池。昨日の疲れで脚が重かったが、スピードはさておいて、疲れた足でじっくり走るのも良いだろうと考えた。
それにしても暑い。朝から日射しが強いが、山田池の周回コースは木陰が多いのが助かる。
こんな時期にも関わらず(こんな時期だから?)、朝早くから走りに来ている人がたくさんいる。クラブのメンバーも何人かが早朝練習にやってきて、多い人は 30km ほど走っていた。
私はキロ6分を少し切るくらいのペースで、何とか6周、15km 足らずを走った。家との往復とアップのジョグを含めるとトータル 22km くらい。
練習中はたまたまずっと単独走になったので、昨日のことなどをつらつらと思い出していた。
エイドでのコーラがどうしてあんなにおいしいのか、その理由がわかったような気がした。
ずっと以前は運動中に炭酸飲料を飲むなんてあり得ないと思っていた。しかしロングトレイルなどでコーラを飲む人がいて、私自身も何度か飲んだみたことはあった。たしかにおいしかったが、それでも習慣になるほどではなかったし、自分からコーラを買うことはなかった。
積極的にコーラを飲むようになったのはつい最近で、きっかけは鏑木選手が気に入っているということを知ったから。
先月の生駒山頂で試しに飲んでみると、たしかに非常においしかった。ロングトレイルならそんなに速いペースで走るわけではないので、炭酸もほとんど気にならない。それよりも良かったのは、その味だ。
コーラの独特の味は、一般的なジュースとはまったく異なるし、スポーツ飲料とも違う。他の飲み物のように、甘みが舌に残る感じも少ないし、カフェインが入っているというのも持久性運動の時には良いはずだ。
一言で言うと『運動中にビールを呑んでいる』感じなのだ。ノンアルコールビールはいかにも『ビールもどき』という感じで嘘くさい味と思ってしまうが、コーラならビールと比較するわけではないので、そういう不満も無い。そのくせ感覚的にはビールをぐっとやった時の爽快感に近いのだ。
残念ながら炭酸飲料なのでザックに入れて持って行く訳にはいかない。これが大きな欠点ではあるが、自動販売機があるようなコースではこれからはコーラが必須になりそうだ。
東山トレイル
できれば伏見稲荷から上桂まで約 70km をトレースしたいが、たぶんムリだろうなという気持ちで、5時15分の始発に乗って出かけた。
より大きな地図で 東山トレイル を表示
伏見稲荷駅の近くの小さな公園で準備して、6時前にスタートした。さすがにまだそれほど暑くない。
伏見稲荷の参道はメインルートを避けて、裏道を行った。階段の登りで早くもしっかり汗が出てくる。おおむね1年ぶりだが、所々記憶のはっきりしない部分がある。しかし道標はしっかりしているので間違う心配はほとんど無い。
肩ベルトに付けたボトルが揺れて当たってわずらわしいので、ざっくのサイドポケットに入れる。
最初の休憩は将軍塚。ジェルを少し補給して、手洗いの水で首筋を冷やす。このあと一瞬、横道に入るのを通り過ぎてしまったが、すぐに気付いて戻る。
日向大神宮の水場では水を飲んで、ひしゃくで頭から水をかぶる。一瞬ヒヤッとするのが気持ちいい。
水場のすぐ横の階段を上がって行ったが、どうもいつもと違うような気がする。しかしトレイルコースの案内が出ている。そのまま行ったら天照大神の天の岩戸が現れた。こんなのは初めて見る。しかしこのまま行けばいつものルートに合流できそうだ。
ほとんどずっと木陰なので体感的にはさほど暑さを感じないが、ハーフタイツはすでに汗でびっしょりだ。ここからしばらく大文字山まで登りが続く。さすがに暑くてそろそろ疲れを感じてきた。上桂までは絶対にムリと思った。
汗びっしょりになって大文字山の山頂に到着した。まだほんの 15km 程度だが、2時間20分ほどかかっている。
空気が霞んでいて、遠くはあまりよく見えない。
昨夜、送り火があったばかりの大の字の所を通過して、下って行く。人が多い。下の方に消防と警官がたくさんいると思ったら、女性を担架で運ぼうとしているところだった。ケガのようには見えなかったので、熱中症だろうか。
いつものように朝鮮学校の校庭を通過して、車道に出る。ちょうど病院に入る角に自動販売機があったので、迷わずコーラを買う。残念ながら小さめの缶しかなかった。
またしばらく登りが続く。鞍馬から鯖街道の車道、賀茂川コースで出町か三条までにしようかという考えが頭に浮かんだ。
雲母坂の道に合流する手前の沢でゆっくり休憩。持ってきた携帯カップで水をがぶ飲みし、頭にも何度もかけた。またジェルなどを補給する。
雲母坂を登っていると、後ろから足音が近づいてきて、いかにもトレイルランナーという感じの人が抜いて行った。競争するつもりはまったく無いのだが、やはり多少は意識したところがあったのだろう、この登りを結構一生懸命頑張ってしまった。比叡山への登りが終わったときは、全身汗ぐっしょり状態だった。
山頂エリアに自動販売機がないかと探してみるが、延暦寺の敷地内のためか、どこにも見つからない。ドライブウェイと接している所から数十メートルの所にレストランがあるようだが、行って自動販売機が無かったらがっかりなので、少し行った木陰で休憩する。
かなり疲れていて、東海自然歩道を大原へ行ってバスで帰ろうかという考えも浮かぶ。腰掛けてゆっくりしていたら、先ほど登りで抜いて行った人が何故かまた抜いて行った。
きっちり補給したのが良かったようで、横高山と永井山の急登は一気に登れた。こういうところは明らかな進歩だ。以前なら途中で何度か立ち止まらないと登り切れなかっただろう。
永井山でまた一服して、下りに向かう。何とか鞍馬までは行こうと思い直した。
下りは一歩ごとに気温が高くなる感じ。戸寺の手前の沢で、久しぶりに水をたっぷり飲んで、頭も冷やした。
戸寺なら自動販売機があるのではないかと期待していたが、またまた期待を裏切られて、静原まで我慢となる。
静原でようやく自動販売機に出会って、日陰のベンチでコーラを飲んだ。そうしていたら、どういう訳かまた、先ほど抜いて行った人がまた抜いて行った。同じ人に3回抜かれたことになる。
薬王坂の上り口で少しコースミスしたが、すぐに戻って、最後の登りも一気に登り切った。
鞍馬から鯖街道の道というアイディアが一瞬頭に浮かんだが、鞍馬の雑踏を見るとそういう気持ちはきれいに消えてしまった。
ここまで7時間で来れたら先へ行こうと考えていたが、結局8時間ほどかかった。しかし昨年の暑くない時期でも7時間以上かかっていたので、それはムリだったということだ。
予定の半分ちょっとくらいしか走れなかったが、この時期に鞍馬まで行けただけでも良しとしなければならないだろう。もう本番まで3週間しかないので、あまりに追い込むと精神的に疲れてしまう。
満足はしていないが、そこそこ納得というところだった。
出町柳の乗り換えで猛暑の空気に触れたとき、ムリをしなくて良かったと思った。
アナウンサーの絶叫は不快
それにしてもどうして民放のアナウンサーは、スポーツ中継であそこまで絶叫したがるのだろうか。本当に不快である。
特に世界陸上でのフィールド種目などは聞くに堪えず、ほとんどの場合は音声を消して画面だけを見ている。NHK でも不快感を感じることはあるが、民放ほどはひどくない。
私は基本的にテレビはニュースしか見ない。あとはたまに、興味のあるスポーツ中継かドキュメントを見るくらいだ。それもほとんど NHK。民放はコマーシャルがわずらわしいので、他に選択肢が無い時以外はほとんど見ない。新聞の番組表で『これを見てみよう』と思ってチャンネルを合わせたが、コマーシャルばかりでいつまでたっても番組が始まらないので、うんざりして見るのを止めたというようなことは何度もある。
何とか耐えて番組が始まっても、とにかくアナウンサーがうるさい。特に試合が白熱してくるとそれが顕著になり、そこで音声を消して画面だけ見るということになる。
スポーツ中継の理想型はすでに随分前から存在している。それは NHK の BS のプロ野球中継の副音声だ。会場音声のみで解説は入らない。最近はプロ野球もあまり興味が無いので見る機会は少ないが、たまにこういう中継を見ると、どうして他のスポーツ中継でもこういうことをやってくれないのだろうかと思ってしまう。
地上波がデジタル化された時に、こういうサービスが増えることを期待していたのだが、まったくの期待はずれに終わってしまった。
どうもテレビ局側の視点では、良くできたスポーツ中継というのはここぞというタイミングでアナウンサーが名言を吐くことと思っているようだ。
私の感性はまったく正反対。ここぞという時は黙って会場音声のみにしてくれた方がよほど感動が大きくなる。会場で生を見る楽しみの一つは、もちろん臨場感というのが一番大きいが、余計な解説が無いというのも大きな魅力だ。
そういうチャンネルがあれば、有料でも契約したいと思うのだが、私の知る限りではそういうのは無さそうだ。