先週末は予定通り、西穂高岳へ行ってきた。
とは言ってもとあるカルチャーセンターの登山講座のサポートスタッフということで、一応は仕事である。仕事と言うよりは、アルバイトという感じか。
アルバイトとは言ってもそれなりの責任感は求められる。リーダーではないが、20名以上の参加者の命を預かっているわけで、万が一にも事故を起こしてはならない。
土曜日は新穂高まで貸し切りバスで行って、ロープウェイで上がってから西穂山荘までの歩き。上空は雲がかかていて、アルプスの稜線は見えない。
人数が多いのでパーティを二つに分けて、私は後ろのパーティの先導役をやった。かなりゆっくり歩いて、1時間半くらいで小屋へ到着。
さすがにハイシーズンで混雑していて、小さな6畳くらいの部屋に大人が12人!!。敷き布団は単に敷き詰めてあるだけで、枕がきっちり横に6個並んでいる。
夜は天気が良くて、寝る前には満点の星空に流れ星を見ることができた。
左右の人の方が触れるくらいの窮屈さで、寝たのか寝てないのかわからないような状態で4時に起床。天気は昨日同様、曇っていて稜線は見えない。
6時前にまた二つパーティで歩き出す。独標手前から岩場が出てくる。慣れていない人がおられて時間がかかるが、仕方ない。とにかく事故のないようにというのが使命だ。
独標を過ぎてルートが一段と厳しくなってきた頃に小雨が降り出した。これはヤバイと思ったが、前のパーティが先行しているので、雨具を着けて先へ向かう。
幸い、雨はそれほど強くならず、なんとか西穂高岳の頂上へ到達できた。思いがけず雷鳥が1羽、近くを歩き回っていた。
帰路は疲れた方が出てきて、随分時間がかかった。しかし何とか全員無事にケガもなく戻れてほっとした。
予定よりも随分遅くなってしまったが、久しぶりに『ひらゆの森』の露天風呂も堪能できて、これはうれしかった。
それにしてもこういう引率登山は思った以上に大変だと感じた。ただ、こういうのはいやではないというのも実感することができた。
今後どうなるかはまだわからないが、機会があればまたやってみたいと思う。