昨日、先月ルートミスで序盤で終わってしまったコースに再挑戦してきた。
好天に恵まれて、快適なトレイルが楽しめた。
先日と同じ電車でまずは安曇川へ。
バスの待ち時間が 20 分ほどあるので、できるだけ出発の準備をしておく。
バスの乗客は高齢の女性と私の二人だけ。この女性が途中で降りて私だけになったが、その先の集落で学生が何人か乗ってきた。
先月同様、好天の休日だと言うのに、ハイカーのような人は誰もいない。蛇谷ヶ峰は結構登山者が多いのだが、みんな車で来ているのだろう。
朽木学校前の終点で降りて準備をして、前回より少し早い8時20分に出発した。
快晴だが、すぐに樹林帯に入ることがわかっているので、帽子はかぶらない。
ザックは最近新たに購入した Ultimate Direction の PB Adventure。Salomon の Skin Pro とよく似たベストタイプだが、ショルダーハーネスにちょっとした小物入れがついているのと、サイドポケットにジッパーがついているのが少し違う。実はこれがなかなか便利なのだ。
ボトルホルダーが前面に2個ついていて、600ml ボトルも2本付属しているが、今回は1本はこのボトルにスポーツドリンクを入れて、もう片方は Salomon のソフトフラスクに水を入れてきた。前回のようにボトルが揺れないので快適だ。
序盤はコースもはっきりわかっているので、登山道入り口のフェンスを開けて入って行く。
明護坂を上がって、8時50分に東山を通過。
行者山は9時1分。
雲洞谷山は9時20分だった。
木の間から蛇谷ヶ峰。
ここから数分で、前回間違えた箇所にさしかかった。
登山地図を見ると前回間違えた方も一応ルートにはなっているようで、鉄塔に出る前に左へ曲がっているのだが、前回確認のために戻ってきて見回した限りではそういう分岐は見あたらなかった。
9時40分に大彦峠。前回の終了地点までわずか1時間20分だった。
ここから先は未知のルートなので、地図を手に進むことにする。
稜線は開けた植林で、まだ植えられてあまり年数が経っていない感じ。
このあたりで林業の仕事をしている人に出会って、わざわざこんなところまで大変だなぁと思っていたら、林道がすぐそばまできていた。
地図をしっかり確認せずにこの林道を進んでしまったが、少し行ってこれはおかしいと感じた。稜線からどんどん離れてくるのだ。
林道に出たところまで戻ったところ、案の定、道をわたった反対側に登山道があった。
また鉄塔に出会ったところで道がよくわからなくなったが、道標を発見して一安心。
人手の入った植林をしばらく進んでいたら、次第に雰囲気がおかしくなってきた。道には違い無いが、しばしば現れるテープが出てこないし、稜線をトラバースするようになっている。結構な傾斜の斜面で、トレイルのレースが行われたとは思えない感じだ。
古い木の橋があったりするので道には違い無いと思うが、やはりここは稜線を目指してヤブを這い上がることにしよう。
5分ほど上がると稜線の道に出会った。
ここも後から登山地図で見ると一応はルートになっているようだ。gps のトラックを見るとちょうどこのルートを辿ったように見えるが、私は最後はヤブを這い上がってきた。
少し行くと鷹ケ峯の標識が現れたが、登山地図とは位置が合わない。
しばらく行くと村井への分岐。ここも地図の位置より少し南にずれている。
烏帽子岳を10時50分に通過。
そして小川へ下りる分岐。ここを下ると鯖街道ウルトラマラソンでエイドがあった箇所に出る。
もうあとわずかで白倉岳というところで今日初めて二人の女性登山者が下りてくるのに出会った。
白倉岳の到着は11時ちょうどだった。
今日初めて腰を下ろしてジェルを補給する。しかしまだまだ先が長いので、数分程度で出発する。
数分で中岳。
そして南岳。
東尾根はまさにトレランのためにあるような快適な道で、どんどん攻めて11時52分に栃生に下りた。出発して3時間半だった。
ここからはしばらくR367の車道を行く。今回はロードをしっかり走るということも大きな狙いなので、気持ちを引き締めて走る。登り以外はおおむねキロ5分台後半なので、これなら上々だ。
当初は梅の木の自動販売機でコーラ休憩にしようと思っていたのだが、さほど汗もかいていないので坊村まで行くことにする。
道ばたにはいたるところにシャガ(たぶん?)が咲いている。
坊村には12時30分に到着した。鎌倉山登山口の手前の神社でおにぎり休憩にした。
神社の水で顔を洗って、10分ほどの休憩で後半戦のスタートだ。最後の登りだが標高差が 650m くらいあって、なかなかのアルバイトになりそうだ。
休憩後にいきなりの急登はなかなかこたえる。林道と交差してさらに高度を稼いで、ようやく少し傾斜が緩くなってきたと思ったらぶな平という場所だった。
だいぶ上まで上がってきたあたりに、今日初めての山での花で、ミワカガミがあった。
今日は、山で出会った花はこれだけだった。ほんの二日前の横山岳とは大きな違いだ。そんなに遠く離れている山域でもないのだが。
必死で登っていると、上から子供の大軍のような声が聞こえてきた。30人か40人くらいの大軍が下りてきた。挨拶してくれるのはいいが、こちらは一人で、おまけに登りなので、本音はわずらわしい。指導者と覚しき大人が数人いたが、下りが道を譲るというマナーにはまったく無頓着の大人ばかりだった。
もうあとわずかで鎌倉山というあたりで、かなり疲労感が強くなってきた。少し頭がぼうっとしてきて、このところたまに起こる低血糖状態だ。しかし何とか頂上までは持ちこたえて、坊村を出発してちょうど1時間で鎌倉山の頂上に到着した。
腰を下ろしてどら焼き休憩にする。随分涼しくなってきた。
もう大きな登りは無く、八丁平を過ぎるとあとはほとんど車道だ。
オグロ坂峠を目指して下って行くと、千年杉というのがあった。
ちょっとした登りが何度かあったが、何度も通ったオグロ坂峠に到着した。このルートでオグロ坂峠に来るのは初めて。
1年ぶりの八丁平。
中学や高校の頃の秘境のイメージはもはやまったく無い。
しばらく林道を下って、懸案のフジ坂へ向かう。分岐に通行不可の案内が出ていたが、何とかなるのではないかと思って向かったところ、予想をはるかに超える悲惨な状況に唖然とした。
さすがにこれは戻るしかないかと思ったが、地図で元の道を見るとこの谷の左岸を下りているので、何とかなるのではないかと思って、とにかく突入してみることにした。
上部では所々道の痕跡が残っていたが、そのうちそれも無くなってしまい、ヤブの斜面を強引に下りるしか無くなった。もはやここからまた戻る気にはなれないので、崩れた部分から若干の距離を取りながら、急なヤブ斜面を強引に下った。
ほぼ下りきって小さな沢を渡ってからは、おおむね崩れた部分を行った。少しは踏み跡のような痕跡も伺える。
流木の上を行ったりしながら、何とか下の林道まで下ることができた。
いやはや、とんでもないところだった。登山地図の 2014 年版にはこのルートが残っているが、この崩壊は 2013 年秋の台風の影響なので、2015 年版では訂正されるだろう。
もうあとは車道のみ。このあとのロードをしっかりと走りたいところだ。
尾越の集落を越える。
この後、前坂峠への急登が待っていた。ここは鯖街道ウルトラでも走れなかった箇所。今日は何とかと頑張ったが、最後の方は歩いてしまった。
しばらく下って、今日は百井へ向かう。大見尾根の道はもう何度も通っているし、さほど気持ちの良い道ではない。今日は課題のロード走のためにあえて車道を選んだ。
百井への分岐に道標がまったく無かったので少し大見方向へ行ってしまったが、gps のおかげで大きなロスにはならずに済んだ。
ここからヒノコまでは緩い下りなので、キロ5分半から6分以内のペースで進む。ここまで来てのこのペースは自分としては悪くない。
ヒノコは15時40分。当初はできれば出町柳までランと考えたりしていたが、時間的にも体力的にも鞍馬がゴールだ。
ここから百井峠へは登りが続く。百井の集落はたくさんの人が畑仕事だった。
ここで鞍馬まで 8.7km という標識が現れる。あと 5km くらいかなと思っていたので、予想外の距離にちょっとがっかりする。鞍馬は17時くらいになりそうだ。
16時20分にようやく百井峠に到着。このあたりから鞍馬温泉の手前まで、山道を歩いて下ったことが以前にあったので、その分かれがないかどうか注意しながら下ったが、結局見つからなかった。よく考えたら天が岳の方に少し入ってからだったかも知れない。
花脊街道に合流してからの下りはおおむねキロ4分台のペースで走った。翌日に大腿四頭筋の筋肉痛が出るくらいの気持ちで攻めた。
ここからが以外と長くて、鞍馬駅にゴールしたのはちょうど17時だった。
gps の表示では 50km、帰ってからカシミールで確認したら 48km ほどだった。
鞍馬ゴールに日和ったのが多少心残りだったが、おかげで最後までロードの走りをしっかりできたので、おおむね満足の一日だった。
一晩明けたが、期待した筋肉痛はほとんど無し。まだまだ頑張りが足りないということだろうか。
横山岳
昨日の登山教室は湖北の横山岳に行ってきた。
湖北の名峰だそうだが、私は初めて。確かに立派な山容で登りごたえもあり、植生も豊かでブナ林の広がる素晴らしい山だった。
遠方にもかかわらず、今日は電車で出かける。昨秋からバス代が高騰しているためだ。
朝6時に家を出て、北陸線の木ノ本駅に8時半過ぎに到着。そして手配しておいたタクシーに分乗して登山口の白谷小屋へ向かった。
ここには20台くらいは止められそうな駐車場があるが、連休などは一杯になるらしい。
事前の情報では予定している白谷のルートはかなり荒れているらしいが、予定通りそこへ向かう。私は念のためにロープを用意してきた。
まずはイチリンソウ。
いろんな花が出てくるが、覚えていられない。
沢を何度も渡りながらしばらく登ると林道に出る。林道を少し歩いてまたすぐに登山道に入る。そこを少し登ると経の滝。
なかなかの急登が続く。もう一踏ん張りすると五銚子ノ滝が見えた。
流れのそばにはヤマシャクヤク。この花は見られる機会が少なく、これほどきれいに咲いている時期はほんの数日くらいしかないため、グッドタイミングだった。
振り返るとびわ湖が望める。
イカリソウも随所に。
急登をあえいで午後1時前にようやく横山岳山頂(1132m)へ到着。
下山は東尾根ルートを行く。頂上直下の日当たりの悪い北面にはまだ雪が残っている。
好天に恵まれて、展望の開けた気持ちの良い稜線をゆっくり下る。
白山は見えているような見えていないような・・・。
頂上稜線にはタムシバ。
イワウチワも残っている。
このあたりのブナ林は絵に描いた様に素晴らしい。
東尾根に折れる所で少し寄り道する。
阿蘇岳は三角点のみで展望などはまったく無し。
ここから少し下ると金居原夜叉が池。おそらく雪解け水が溜まっているのだろう。
晴天続きで足元が渇いて滑りやすくなっている道を下って、最後は林道で午後4時15分に登山口に戻った。
競技場インターバル
今日の練習会は久しぶりの競技場。予定のメニューは 1000m x 5 のインターバルで、UTMF を目指す身ではこういう練習はもはや意味が無さそうに思えて、個人的にキロ5分弱くらいのペース走をやろうと思っていたのだが、みんながインターバルをやる雰囲気だったので、取りあえずスタートは一緒にやることにした。
一人でペース走にするつもりでスタートしたが、少し走るとせっかくなので少しペースを上げてみると、気持ちがインターバルをやってみる方向になってきた。ただしペースはそれなり。
1本目は 4’45″。とてもインターバルとは言えないペースだったが、久しぶりにトラックでペースを上げると気持ちがいい。と言うことで、このままインターバルを続けることにした。
2本目は 4’27″。4分半を切るようなペースで走るのは本当に久しぶりだ。これくらいなら心拍数も 150 くらいでまだ余裕がある。
3本目は 4’26″。ここで時計の電池が切れてしまってその後のタイムはわからないが、おそらく5本目は 4’20” くらいだったと思う。
練習としての意味があったのかどうかはわからないが、こういうペースで走るのは練習会でしかできないので、たまにはこういうのもいいのではないかと思った。
くろんど池往復
今日は久しぶりにくろんど池往復コースへ行ってきた。
このところ生駒方面へ行く時はいつももっと長いコースへ行っているので、以前は定番コースだったくろんど池往復はずいぶん久しぶりだった。
距離的には 30km に満たないくらいなので、ロードや走れるくらいの傾斜でしっかり走ることを意識しようと思った。
出かけたのは午後2時半くらい。暑い最中だ。冷やしたスポーツドリンクと雨、小さな和菓子をザックに入れていく。
序盤の穂谷川でキロ6分を少し切るくらい。まぁこれくらいでいいだろう。
山田池を越えるあたりから少しペースが上がってキロ5分半くらい。自然なペースアップだ。
今の狙いはこれ。
意識して頑張るのではなく、自然な流れで巡航速度を上げること。心拍数で言えば 140 台から 150 くらい。
津田のアルプラを過ぎると登りになる。ここもムリをしない程度にリズムで登る。
津田サイエンスヒルズの登り坂や階段もジョグのリズムで上がって、ようやくトレイルに入る。
ここは一昨年の秋の台風以来、ずっと進入禁止になっていたが、ようやく解除されていた。随分整備されている。
スタートしてちょうど1時間で白旗池を通過して、1時間6分で交野山の頂上に到着した。おそらくここ2〜3年では最速だと思う。もちろん今日は距離が短いというせいもあるけれど。
くろんど園地に入って、緩い登りもキロ6分を切るくらいでカバーして、下りに入る。くろんど園地往復の時はバーベキューエリアへ行かずに真っ直ぐ山道を行くのだが、今日は UTMF を意識して生駒へ向かう未舗装の車道を下る。
ちょうどうまく走れるくらいの下り傾斜なので、キロ4分台になる。いい感じ。
休憩所の少し手前で左に折れてくろんど池へ向かう。ここで1時間半くらい。
沢沿いの山道をおおむね早歩きで進み、いつも行く道と合流して沢を渡って、ちょっとしたでこぼこを越えてもう間もなくくろんど池という所まで来た。
今日はいい感じだと楽しんでいたら突然、左足のスネあたりになにかが引っかかった。地面から切り株のようなものが斜めに飛び出していて、それを引っかけてしまったのだ。
スネの真ん中あたりから膝下あたりまで数センチ程度、擦り傷ができている。スネのあたりはかなり痛い。ちょうど最初に当たったあたりが腫れてきた。少し立ち止まって手でさする。血がにじんでいるが、そんなにひどいケガではなさそう。打撲ではない。
せっかくいい気分で進んで来たのに、ちょうど真ん中あたり、家からもっとも離れた場所でケガをするとは。おまけに今日はお金を持ってきていない。
ちょうどくろんど池もすぐなので、少し歩いて様子を見て、ジョグでくろんど池に到着した。スタートして1時間40分くらい。
くろんど池では休憩も兼ねて小さな和菓子を食べて、スポーツドリンクのボトルでスネを冷やした。
少し腫れてはいるが、走りには影響なさそうなので、早々に帰路に向かう。
帰路はいつも通り、バーベキューエリアへ別れる所に出るショートカットルートを行く。
車止めまでの登りをしっかり上がって、下りはしっかり走る。キロ5分ちょいくらい。
傍示からの登りもジョグのリズムで上がりきって、いい感じでゴルフ場に戻ってきた。
白旗池で少し休憩してスポーツドリンクを飲んで、アメをなめながら最後のトレイルをこけないように下った。
なかなかいい感じで走れている。ちょうど狙い通りの感じだ。頑張るというのではなく、そこまでいかないレベルでリズムで走れている。
京セラミタの工場の横で穂谷川に出て、ここからどれくらいのペースで行けるかがチェックポイントだ。
頑張らずにキロ5分半くらいで行ければいいのだがと思っていたら、ほぼキロ5分くらいのペースだ。
山田池を越えて家まで 2.5km くらいにさしかかってきたら、時々キロ5分を切るくらいのペースになることもあった。そんなにペースアップしている感覚は無い。
結局トータル 28.4km を3時間8分くらいで走り切れた。休憩時間を除くと2時間58分。
はたしてこういうペースで何キロくらいまで行けるのだろうか。
もちろん UTMF の本番ではこんなペースで行くことはないが、本番のペースが余裕があると感じられるような体調にしていきたいと思う。
朽木の山
昨日は朽木の山へ行ってきた。
本当はもっと長い距離を踏んで、鞍馬までは行くつもりだったのだが、思いがけない序盤のルートロストで変なところに下りてしまい、予定の半分にも満たない状態で終わってしまった。
ルートの前半は昨秋にトレイルレースが開催された場所なので、まさかこれほどコースが不明瞭とは思わなかった。
朝5時半に家を出て、朽木の道の駅をスタートしたのは3時間後の8時半だった。
今日は久しぶりに gregory のザックで、ボトルポーチにボトルを入れてショルダーハーネスに付けたのだが、はやりボトルが揺れて具合が悪い。以前にも何度か同じ思いをしているのだが、また懲りずにやってしまった。
登山地図のルートに従って車道を進むが、明護坂への登山道がよくわからない。山へ入って行く雰囲気の道が左にあるが、道標などは何も無い。このまま車道を進むと下って行きそうだったので、ここを左へ行ってみることにした。
山に入るあたりに『近畿自然歩道』という標識があり、少し登ると明護坂への標識が現れた。
なかなかの急登だが、急登は以外とすぐに終わった。
このあたりからイワカガミが出てきた。
9時過ぎに最初のピークの東山(417m)へ到着。
なかなかいい雰囲気のエリアで、昨秋のトレイル大会は『フェアリートレイル』という名称になっていたのだが、なかなかいい名前の付け方だと思った。本当に妖精が出てきそうな雰囲気だ。
次のピークは行者山(571m)。
登りはあまり急ではないので、快調に距離が稼げる。おまけに誰にも出会わず、今日は素晴らしい一日になりそうだとテンションが上がった。
次なるピークは雲洞谷山(622m)。9時40分。ここでボトルポーチをはずしてサイドポケットにボトルを入れた。
次のピークは頂上を経由せずに西側をトラバースする道の方へ入った。所々に現れる赤テープに導かれて行った。
結構な傾斜の斜面をトラバースしていく。落ち葉がかぶっていて足を滑らせたらずり落ちて行きそうだ。しかし明らかに踏み跡に見える。
頂上経由の道に合流したらまた赤テープが現れた。そしてほどなく送電線の鉄塔に出会う。
送電線は2本通っているのだが、2本目を過ぎてからの道がまったくわからない。gps を見ると本来のルートからは少し西にずれているようだが、この尾根の東側はわりと急に切れ込んでいて、そちらに道があるとは思えない。
よくわからないまま強引に下ってみたが、本来のルートからはさらにはずれていくので、ヤブを適当に東側に向かって進んだが、なぜか切れ込んだ沢が見える。
結局ヤブをかき分けて鉄塔の所に戻った。そして赤テープのある場所まで戻って、もっと東へ向かう道があるのではないかと探してみたが、それらしい踏み跡は見あたらず。
鉄塔からの斜面は植林で、人手が入っている。下生えはあまり無いので、行こうと思えばほとんどどこでも行ける。
それらしい雰囲気の方向へ下ってみるが、やはり gps のルートからははずれる。
またまた鉄塔まで戻って、何となくこれがルートではないかと思える踏み跡を発見して、そこを下った。ここも gps のルートからは西に外れていくが、もうここくらいしか考えられない。
少し下ると下の方に車道が見えてきた。はやり西側の谷に下りてしまったと思ったが、もはやまた登り返してルートを探す気持ちにはなれなかった。
時間は11時。今日は適当なところで切り上げてバスで戻るしかないと思った。
ひとまず道路脇に腰を下ろして、おにぎりで休憩する。
地図を見るとこの車道はR367と鯖街道で走る車道の間に位置していて、鯖街道の車道に出るにはまだそこそこの距離がある。しかも出るのは平良より北で、そんな所に出たら鞍馬まで行くのも大変だ。
北へ向かうと朽木に出られる。これなら距離的にも問題無さそうだが、それではあまりにつまらない。それに、今日のコースはぜひ再挑戦したいが、ロストした場所の確認をしておかなければまた同じことを繰り返しそうだ。
登山地図を見たところ、今休んでいるあたりから本来のルート上の大彦峠へ出る道がある。これを辿って峠へ出て、そこから北上すれば今日来たルートにどこかで合流できる。そうすれば間違った箇所がわかるはずだ。
そう考えてこの道へ行こうとしたのだが、これがまたさっぱりわからない。地図で見る限りではまさにこのあたりから東へ道が書かれているのだが、うろうろしたがそれらしい道も道標もまったく見あたらない。
ただ、このあたりの山肌も植林なので、尾根状のところを強引に東へ向かって登って行った。結構な急登だったが、期待通り20分ほどで稜線の本来のルートに合流した。
ここから南に向かってせめて白倉岳だけでもという考えもチラッと浮かんだが、梅の木からのバスの時間もまったくわからないし、それに何と言っても今日のミスの原因をはっきりさせておかなければならない。
と言うことで本来のルートを逆に戻ることにした。大彦峠はすぐだった。
登山地図にあった車道からのルートは、もっと北にあったのかも知れない。
しばらく登ると送電線の鉄塔に出た。うろうろ迷った場所とは明らかに違う。つまり鉄塔に出た時にはすでにルートをはずしていたのだ。実は gps でも少し西側にずれてはいたのだが、それまでのテープ表示などなどでそこがすでに違っているという考えは浮かばなかった。
さらに登って行くと gps のトラックに近づいてきた。ちょっとしたピークを越えて少し下った所で、gps のトラックに合流した。
左側を見ると赤テープが2カ所見えた。
あのテープに導かれて進んでしまったのだ。あのトラバース道だ。昨秋の大会ではここは北上しているので、それならまず間違うことはない。
間違った場所がはっきりと特定できて、気分がすっきりした。これで次回は大丈夫だろう。
戻る時に鉄塔から北の方向を眺めると、先ほどうろうろしていた箇所が見えた。
向こうの尾根の鉄塔で迷っていたのだ。
大彦峠からはR367の岩瀬に下りることにした。そしてR367を梅の木まで行こう。そうすれば出町柳へのバスがある。ただ、一日に2本しかなく、時間はまったくわからない。いずれにしても夕方だ。結構待たなければならないだろう。
UTMF を意識して、車道は普段よりはちょっと気合いを入れて走った。このところ車道の下りなどで思い切った走り方がぜんぜんできなくなっているので、そのあたりを少し練習しようと思った。とは言ってもキロ5分半くらいのペースだが。
岩瀬に出たのはほぼ午後1時だった。ここからは前方左に蛇谷ヶ峰。
右には釣瓶岳が望める。
R367は交通量が多い。こんな道を走るのはうんざりだが、ここはロードの練習と割り切って、緩い登りでキロ6分少々、下りでは5分後半くらいのペースで梅の木を目指した。このままのペースで何時間も走り続けるのはムリだが、これくらいは巡航速度と感じられるようにはしておきたい。
1時間少々で 10km ほど走って、午後2時過ぎに梅の木に到着した。ここでのんびりバスを待とうと思った。
が、バスの時間を見てみると、出町柳行きは何と5時過ぎ。いくら何でもこれは遅すぎる。しかし堅田行きが3時43分にあるらしい。これで帰ることにしよう。
停留所のそばの休憩エリアの自動販売機でコーラを買って、トイレ脇のベンチに座ってサンドイッチを食べた。
そしてこのあたりでのんびり時間をつぶそうと思ったのだが、持って生まれた貧乏性で、何もせずにぼんやりと時間を過ごすということができない。かと言って、もはや気持ちも切れているので、もう一度走ろうという気分にはなれない。
そこで、時間つぶしとバス代節約を兼ねて、南を目指してR367を歩くことにした。
結局、中村の学校前まで 5km ほどを1時間ほどかけて歩いた。バスの時刻まではまだ20分ほどあるが、この先を目指すとバスに追い越されてしまう可能性があるので、ここでバスを待つことにした。
何とも締まらない一日だったが、まぁこんなこともあるだろう。
淀川80km走
昨日はクラブの練習会だったが、クラブの若手スピードランナー(フル2時間22分)がウルトラに向けた80km走を淀川でやるということで、それに参加してきた。
彼は初ウルトラの3月の淀川で7時間6分で優勝した強者で、キロ6分で行くと言ってはいたものの、きっと走り出したら5分くらいに上がってしまうだろうと予想していた。
で、私はおそらく序盤から単独走になるという想定で、おにぎりやおはぎなど、補給食をしっかり用意して、先日のマラニックの再現にならないようにだけはしようと思った。
スタートゴールの枚方市駅まで電車で往復するのは癪なので、自宅をスタートゴールにしようと思った。
参加したのはクラブから3人と、クラブ外の人2人。そして自転車で伴走してエイドして下さる2人だった。
クラブから参加したもう一人もウルトラのベスト7時間7分という猛者で、まさにピンとキリという組み合わせとなった。
枚方市駅に8時集合で、まずは淀川に出る。距離稼ぎのために樟葉手前まで一旦遡って、穂谷川を越えたあたりで折り返す。
予想に反してキロ6分少々くらいのペース。天気も良く、これならしばらくついていけそうだ。ただ、かなり暑くなりそう。
ダベりながら走ると2時間くらいはすぐに過ぎる。
クラブ外の人が一人、大日のあたりで早期下車。午後から実家の高知で親族の葬儀とか・・・。
毛馬で少し休憩。コーラがおいしい。
距離稼ぎのためにここから大阪城まで往復する。
大阪城公園の噴水でまた休憩。ここでクラブ外のもう一人も下車となった。結局クラブの3人だけが残ることになった。
そろそろ40km近いが、まだまだ余裕がある。キロ6分少々なら大丈夫だ。
ところが毛馬に戻るあたりからスピードランナーの彼が足の不調を訴える。何せウルトラの翌週に韓国でマラソンを走って、2時間30分少々で優勝してきているので、さすがに疲労が溜まっているのだろう。
想定のコースは毛馬から淀川を下って舞洲まで行って折り返す予定なのだが、彼はここから戻るとのこと。
我々はどうするかという判断を迫られたが、私はせっかくここまで来たのでやはり予定のコースを走りきりたいと思った。私の方がはるかに走力が低いので、最後まで持たない可能性は少なくなかったが、やはり限界まで行ってみたいと思った。
と言うことで、自転車1台でサポートしていただいて、ピンとキリの二人で舞洲へ向かう。ようやく全行程の半分というところ。
次第に川幅が広くなって、潮の香りが漂ってきた。遠方に阪神高速の湾岸線が見える。あれを越えたあたりが折り返し地点だ。向かい風が強くなってきたが、日射しが強いので、しんどいやらありがたいやら・・・。
午後3時頃、ようやく折り返し地点に到着した。約50km。ついにここまで来てしまったという感じ。あとは戻るしかない。もちろん、最悪を想定して帰りの電車賃くらいは持ってきているけれど。
まだ若干は余裕がある。キロ6分少々は維持できている。毛馬から舞洲までは遠かったが、帰路になると気分的には随分楽だ。毛馬に戻ると少しほっとした。が、まだ20km以上残っている。
毛馬から再スタートすると、急に脚が重くなってきた。キロ6分半くらいに落ちて、さすがに相棒はしびれを切らしたのか先に進んで行った。その方が私も気が楽だ。
寝屋川あたりまで来ると走り続けるのがかなり厳しくなってきた。もうキロ7分以上だ。
このまま走る続けるのはムリと判断して、公園の水道で水を飲んだり、顔を洗ったり。そして歩きながらぼた餅を食べたりして、復活を期待した。
サポートの方にいただいたぶどうもおいしかった。
枚方市まで残り数キロというあたりで、サポートの方と別れた。私はこのまま家まで帰るつもりだが、他の人は枚方市で風呂へ行って打ち上げをやるので、むしろ放っておかれた方が気が楽だ。
寝屋川のあたりでは最後まで走れるかどうか不安を感じたが、多少復活してきたようで、ペースは上がらないものの家まで走り続けられるだろうと感じにはなってきた。
この後もずっとキロ7分台後半あたりのペースで、おおむね予想通りの6時半頃に家に到着した。
約86km。休憩も入れて約11時間だった。
山田池ペース走
今月の前半はほとんどまともに走れていなかった。
先月末のキャノンボールランでの右膝打撲の影響や、登山教室の随行で新しいシューズを履いたおかげで靴擦れを作ってしまったり、おまけに天候も雨が多くて、20 日までの走行距離が 150km という体たらくだった。
UTMF 参加が決まって気持ちだけは盛り上がっているものの、実態がまったく伴わない状態だった。
しかしここにきて天候の回復と共に、ようやく練習の内容も上向きになってきた。
UTMF という目標が決まってから、普段のジョグに取り組む気持ちがはっきりと変わった。スピードを上げる必要は無いが、スロージョグというような走りはやめて、多少なりとも足に負荷のかかる走りを心がけるようになった。
おかげで普段の軽いジョグはキロ6分かそれ以上というようなペースが多かったのが、6分は切るようになった。しかし体感的には頑張っているという感じはまったく無い。
昨日の山田池も(トータル 10.6km くらい)平均 5’13” くらいで行けた。個人練習では序盤はアップという気持ちでスタートするので、平均でキロ5分台前半というのは後半はそこそこのペースで行っている。
今日も同じコースを行ったが、昨日よりはペースが落ちても構わないというくらいの気持ちでスタートしたのに、終わってみれば平均 5’05” というペースだった。後半はキロ5分を切っていた。しかし体感的にはそんなに頑張ったという感じは無い。
一昨年くらいまでは個人練習でもそこそこペースアップして走ることがあったが、それでも平均ペースではせいぜい5分を少し切るくらいで、5分少々ならわりと頑張っている方だった。
今日くらいのペースなら、以前ならもっと頑張っている感じがしたはずだ。
このところ意識しているのは、息が切れるよりは少し手前で、まだまだ余裕があると感じられる上限のペースで走ること。心拍数で言えば 150 ちょっとくらいだろうか。
月の前半があまりまともに走れなかったせいもあって、非常に良い感じで走れている。
何とかこういう状態を維持して、とにかく故障だけは起こさないように注意して、適度に休みを入れながら UTMF に向けて準備して行きたいと思う。
大文字山、如意ヶ岳、長等山
今日は登山教室の随行で、大文字山、如意ヶ岳、長等山を歩いてきた。火曜日に続いての雨だったが、幸い、午前中の小降りだけで済んだ。
大文字山は何度も踏んでいるが、いつも東山トレイルコースから南北に山頂、火床を辿るルートばかりなので、今日のような東西に抜けるコースは初めてだ。
スタートは地下鉄の蹴上駅で、少し歩いて南禅寺へ。
しばらくは街中の道を歩く。
哲学の道には八重桜。
鹿ヶ谷の登山道に入ると、桜門の滝(ろうもんのたき)。
しばらく登って東山トレイルの道に合流して(実は鹿ヶ谷のコースは東山トレイルのコースの一部)、大文字山の山頂を目指す。
昼前に頂上に到着して、ここで昼食にする。何とか市内が望める。
昼食を終えて、少し戻って如意ヶ岳への道へ分かれる。
雨社はかなり最近、何らかの原因で倒壊した模様。ブルーシートがかけられてる。
さらに進んで、如意寺跡。とは言っても建物の痕跡はまったく無い。
このあたりは地形も複雑で道もいろいろあり、道標もあまり整備されていないので、よく知らない人が初めて来たらかなり迷いそうだ。
少し進むと車道に出て、如意ヶ岳山頂(472m)近くまで行く。
本当の山頂には大阪航空局大津航空無線標識所が設置されているため、入ることができない。
車道を戻る。このあたりからは音羽山が望める。
車道のガードレールをくぐって長等山への山道へ。
長等山の頂上(408m)は小さなテープの表示以外は何も無い。
しばらく東へ行って、三井寺への道を分けて北上する。わずかで三等三角点(370.1m)。このあたりはミツバツツジ。
皇子山カントリークラブのコースを左に見ながら次第に急になる道を下ると、早尾神社に到着した。
ここから京阪皇子山駅、そして湖西線大津京駅までは10分程度だった。
市街地から近い割には山深い雰囲気の場所が多く、天候が今ひとつだったとは言え日曜日なのに大文字山以外はほとんど人に会わず、なかなか味のあるいいコースだった。
藤原岳藤原小屋まで
昨日は雨の中、登山教室の随行で鈴鹿山系の藤原岳を目指したが、時間切れで藤原小屋までで終わってしまった。
朝から終日の本降りを覚悟していたが、朝出かける時は雨は止んでいた。しかし京都駅で集合する頃には雨が降り出し、登山口へ着くまでほぼずっと雨だった。
登りは聖宝寺から。雨は小降り程度だが、雨具を着て歩き出す。気温は高めで、なかなかの急登なので、かなり汗が出る。上着のジッパーを開けて通気をはかるが、それでもかなりの汗。
このルートは頂上までの標高差が約 1000m あって、登山教室のコースとしてはなかなかのアルバイトだ。
4月から新しいコースになって、新顔の方も何名かおられる。そのうちの一人の女性が、徐々に遅れてきた。しばしば座り込んで休憩しないと進めない状態になったので、私がその人に付いて、他の人たちは先行してもらう。
急登を何度も休憩しながら登り切ると、徐々に調子を取り戻して来られたようで、遅いながらもあまり休まずに歩き続けられるようになってきた。
稜線に上がった所には小屋があって、そこで昼食にする予定。上部に来ると所々雪が残っている。3時間半ほどかかってようやく小屋に到着した。
おそらく先行メンバーは食事を終えて山頂に向かっているだろうと思っていたら、何とまだ小屋で食事中だった。
どうも先行メンバーも上部になるとかなりペースが落ちたようで、我々もさほど大きくは遅れなかったようだ。
もうすでに午後1時で、天気も悪いので、今日はここまでにして下山することにする。山頂には到達できなかったが、1000m は越えることができた。
下山は表登山道を西藤原駅の方向へ向かう。それでなくてもこのあたりはいつも足元が悪いそうだが、昨日は雨なので一段とひどく、足を滑らせて雨具を泥だらけにしている方も少なくなかった。
午後4時頃に登山口の休憩所に到着して、そこの水道で靴や雨具のドロを洗って、お迎えのバスで京都に帰ってきた。
一日中ほぼ雨だったが、本降りのような状態の時間帯はあまり長くなかったので、覚悟したよりはマシだった。おまけに昼食が小屋で摂れたので、雨の中で立っての食事という最悪状態は避けられて、たまにはこういうコンディションを経験するのも悪くはないだろうという感じで終わった。
天気も悪く、遅れた方のサポートなどがあって、写真はほとんど撮る余裕が無かった。
音の花温泉マラニック
昨日はクラブの有志恒例の音の花温泉マラニックだった。
昨年はヒザの故障で不参加だったので2年ぶり。このところ連日の雨だが、昨日だけは絶好の好天だった。
UTMF 出場が決まってから、個人練習も少し気合いが入っている。ただしスピード練習のようなものではなく、普段の軽いジョグの時に若干スピードを上げること。特に下り坂では意識してスピードを上げることだ。
昨日は河内森駅の集合だったが、いつも通り家からジョグで行く。朝7時過ぎに選挙を済ませて、11km あまりをおおむねキロ6分くらいのペースで河内森駅へ行った。
このマラニックはクラブ全体の行事ではなく、一部有志だけで行っており、そのために参加メンバーのレベルはなかなか高い。
マラニックと言うものの、先頭の方は結構なスピードのトレランという感じで登り坂も走って行く。
せっかくなので私は練習モードで行くことにした。
まずはほしだ園地に入って、星のブランコを渡り、飯盛霊園へ向かう。一人なら歩くような登りもジョグのリズムで行く。
堂尾池への登りもジョグで上がりきる。
室池を越えて、阪奈道路のコンビニで大休止。ここまででおおむね 20km くらい。家からスタートした私にとっては半分くらいだ。
持参したドーナツをほうばるが、これまで結構頑張ってきているので、これだけで最後まで行けるかどうか若干不安を感じた。しかしこれからは鳴川峠からの下りを除いてはほとんどが舗装道路でアップダウンもきつくないので、何とかなるだろうと思った。
少しトレイルを行って、舗装された生駒のハイキング道路へ入る。一人の時はトレイルの方へ行くのだが、昨日はみんなに合わせて舗装道路を行く。こちらの方が距離は長いが、今日は練習モードだ。
ずっと先頭グループで行く。いつものショートカットもせずに、一気に登り切る。一人では絶対にできないようなペースで走り続ける。まるで生駒チャレンジの大会に参加しているような気分だ。ただし下りはみんなそれほど飛ばさない。
暗峠を越えて、府民の森の休憩所で小休止。ちょっとガス欠ぎみになってきた。
この後、展望エリアへの登りに入るが、このあたりから明らかな疲労感を感じてきた。疲労と言うよりはエネルギー切れだ。空腹感が襲ってきて、力が入らなくなってきた。
口に入れられるものは小さなクエン酸タブレット一つと残りわずかのスポーツドリンクのみ。後は下りだけなので、頂上エリアでこれらを口に入れる。
鳴川峠への下りになるといよいよあやうくなってきた。明らかなエネルギー切れの症状で、頭が少しぼうっとして目の前が白んで見える。連日の雨で道がぬかるんで滑りやすいので、余計に負担がかかる。
鳴川峠からの下りはさらに道がどろどろのずるずるで、ここはいつもこうなのだ。
距離的には千光寺まではもうわずかだが、千光寺から音の花温泉までのロードが残っている。このロードが走れなくなると大幅に遅れてしまうので、何とかそれだけは避けようと、山道はもう早歩きくらいにしようと思った。
途中で湧き水が取れる所があったので、これ幸いと水で空腹感をまぎらわせる。
前回はトップスピードで駆け抜けたフラットな部分もスロージョグという感じで、ようやく千光寺に到着した。
ここはそこそこの観光地なので、きっと自動販売機くらいはあるだろうと探してみたら、案の定小さな自動販売機が見つかった。
なるべくカロリーの高そうなものということで、アズキ入りおしるこというのを飲んで少し回復した。これだけではまだ先が不安なので、甘そうなミルクティーも買って、これを手に持って飲みながらみんなを追いかけた。
ここが走れなかったらどうしようと思っていたが、何とかそれだけは避けられた。
少し遅れていた二人に追いついて、ようやく這々の体で1時半頃に音の花温泉に到着した。
一人だったり、キャノンボールランのような時には絶対にやらないようなスピードで行ったので、この結果は当然と言えば当然かも知れない。ただ、このところは『ちょっとやばいな』と感じると、その後急速にパフォーマンスが落ちてしまう。
元々あまりエネルギーを蓄積できない体質のように感じているが、それがさらに進んでいるような気がする。
UTMF などでもいい結果を出している人はたいていエネルギー補給をしっかりやっていて、時計はそのために持っているというような人さえいるくらいだ。
昔はフルマラソンは水とスポーツドリンクだけで走っていたし、六甲全山も大福一つくらいで走っていたので、その頃のイメージがどうしても拭いきれなくて、ついついあまり補給せずに行ってしまうことがあるのだが、もはやそういうやり方ではダメということをはっきりと認識させられたマラニックだった。
今朝になっても筋肉痛のようなものはほとんど無いので、やはりエネルギー切れだったと思う。
まだまだ準備時間がたっぷるある時期だったので、こういう経験ができて良かったと思う。