昨日は Herbie Hancock のライブだった。
会場の森ノ宮ピロティホールは全席 1000 名程度のやや小ぶりな会場なのだが、なぜか後方3分の1くらいはすべて空席になっている。それより前はほぼ満員状態だったが、おそらく観客は数百人くらいだったと思う。
これまでに Herbie Hancock のライブは何度も言っているが、野外のフェスティバルだったり、大きな会場ばかりだったので、この客の少なさは以外だった。それでもまだ当日券を売っているくらいだった。
今回の目玉は Hancock よりはドラムの Vinnie Colaiuta。Jeff Back のバンドで演奏しているのを見て驚いて、機会があればぜひ生で見てみたいと思っていた。
バンドメンバーはあとベースの James Genus とギターの Lionel Loueke。二人とも知らないが、James Genus は Brecker Brothers にいたらしい。
オープニングは予想通りの Actual Proof。Colaiuta のドラムは期待に違わず素晴らしい!!。私が生で見た中では Tony Williams(故人)、Jack DeJohnette に並ぶ世界最高レベルのドラマーだ。
その後は Watermelon Man や Cantalope Island など、ほぼすべて 60 年代から 70 年代の曲ばかりだった。唯一の例外はアンコールで Rockit のリフだけをやったくらい。それもすぐに Cameleon に移っていった。
Hancock はもう年も年なので(74)、あまり熱い演奏は期待していなかったのだが、予想をはるかに上回る素晴らしい演奏だった。これまでに見たのはすべてアコースティックバンドばかりで、エレクトリックは初めてだったが、これまでで一番良かったのではないかと感じた。
ただ、15,000 円はちょっと高いなという感じ。12,000 円くらいが妥当なところだ。また、個人的な好みで言えばやはり Hancock はウッドベースのアコースティックバンドの方が好きだ。
とは言え、期待が大きすぎてちょっと不完全燃焼だった Jeff Beck に較べると、予想以上に素晴らしいライブで、満足感を感じながら大阪城公園をジョグして京橋に戻った。