王滝ダートマラソン考察

王滝ダートマラソンの公式記録が公開された。
42km 部門は参加 227 名、完走者 222 名。私は全体で 69 位、50 台で 30 人中 12 位だった。
優勝タイムは 3:01:40。女性で私より前は一人だけだったが、この人は 3:41:44 で、全体でも 21 位という快足ランナーだった。
私より年上で私より早くゴールされたのは、私の数分前に 64 歳の方のみ。50 台で私より前の人はみんな 50 台前半だった。
この数字を見る限りでは結果は悪くないと思うが、定員 500 人に対して 300 人以下しか集まらない不人気大会なので、招待されていると思われる一握りの選手以外はそれなりのレベルということなのだろう。
一昨年と詳しく較べてみると、約 20km の中間あたりで前回より約2分の遅れ。後半の登りが終わったあたりで約4分、下って 32km あたりのロードに出たところで5分くらいの遅れだった。
何と残りの下りロード約 8km の間で数分もタイムを落としてしまっていた。キロ1分近い遅れだ。右足の不調があったとは言え、ここまで落ちているとは思わなかった。細かく見てみると、キロ6分より落ちている部分も少しあった。
しかし冷静に考えると、このところはロードのフルでも最後の 5km は 30 分以上かかっていることが多いので、それに較べればまだマシかも知れない。
ロードレースは引退気分だが、レース参加を辞めてしまうとさらに落ち込みに拍車がかかると思って、年末には2年ぶりに加古川のフルを走ることにした。
王滝ダートマラソンの翌日は信越五岳が開催されていた。絶好のコンディションだったようで、原良和さんが大会記録を大幅に更新して優勝された(これまでの記録保持者は相馬剛さん)。『UTMB で結果を出したかったので、気持ちは複雑』という弁だった。
このレースは 110km だが、トレイルレースの中ではかなり走れるコースのようで、写真を見るとトップグループの人たちはほとんどが手ぶらで走っている。エイドステーションも充実しているようで、上位3人はキロ6分を上回るペースだった。
平地のウルトラのスペシャリストの原さんは、こういうタイプのレースではめっぽう強い。おんたけウルトラの 100km でも7時間台の驚異的な記録を持たれているが、本格的なトレイルの 100 マイルになるとまだ経験値が足りないとおっしゃっていた。
レースのタイプによる適性というのは、努力だけではどうしても越えられない何かがあるような気がしてならない。
条件が厳しくなればなるほど強さを発揮されるのが鏑木さんで、鏑木さんの練習のハードさはつとに有名だが、やはり何か持って生まれた適性のようなものがあるのではないかと思えてしまう。ご本人はそう思われたくは無いだろうが。
相馬さんもトレイルの 100 マイルでは目立った成績を残せていないので、原さんもひょっとしたら同じようなタイプなのかもと思ったりもする(昨年の UTMF で優勝されているが)。
次元が違うが、実は私もこのタイプなんだろうとな感じているのだ。

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