伏見稲荷から京女鳥部の森

12/13(水)は京都一周トレイルの講座で伏見稲荷から京女鳥部の森を歩いてきた。

京阪の伏見稲荷駅に集合してから表参道で本殿に向かう。

朝から大混雑。

千本鳥居は通勤電車並み。

膝松さんにお参り。

そしてこだま池へ。

空気が澄んでいて大阪市内まで見えた。

階段をひと登りして四辻へ。

時間があるので稲荷山まで足を伸ばした。

四辻まで戻って、いつもの展望場所で昼食にした。

展望場所から愛宕山や西山方面を望む。

昼食後は住宅街を歩いて泉涌寺へ。

今熊野観音寺でトイレ休憩。

最後に京女鳥部の森で今日初めての土道に入る。

こういう道になるとほっとする。

京都女子大学の上のバスの駐車場に下りて、ここで解散した。

鏡山

12/4(月)は講座で湖東の鏡山へ行ってきた。鏡山は別の講座で9月にも行ったが、前半は別のルートで登った。


✳︎GPSのバッテリー切れで終盤欠落

JR野洲駅からバスで希望ヶ丘文化公園まで行った。

公園からの三上山

しばらく公園の舗装道路を行く。一般車は入らないが公園の車はまれに通る。

途中からハイキング道に入る。

いよいよ鏡山への登山道へ。

ほどなく奥鳴谷広場へ。

ここからは意外とがっつり登る。

11時45分、鏡山山頂に到着した。標識は「竜王山」と表記されているが地形図では「鏡山」。

そばの展望台から鈴鹿方面の眺め。

三角点(384.5m)のところへ行って、ここで昼食にした。

下山は前回と同じく道の駅の方に向かう。

今度は琵琶湖と比良山系。

小ピークのアップダウンを繰り返して星ヶ崎城址へ。

正面は近江八幡の山々。

さらに下ると宝篋印塔。

道の駅に下りてここで解散した。このあたりは義経ゆかりの場所が随所にある。

釈迦ヶ岳

大峰奥駈道はかなりの部分を歩いている。テント泊で全行程走破も一時は本気で考えたけれど、もはやそれだけの体力も気力も無いが、やはり全部歩いてみたいという気持ちは残っている。

先日、玉置山からの南部を歩いて、残る大きな部分は奥守岳から笠捨山で、ここは交通機関の便が極めて悪いのでなかなか実行できないでいた。

やるなら前鬼から稜線に出て行仙岳から下北山村に下りるくらいしかなさそうなのだが、あまりにも交通の便が悪くてとても思い切れない。

そこで苦肉の策として釈迦ヶ岳の太尾登山口から釈迦ヶ岳をトラバースして稜線に出て、涅槃岳まで日帰りピストン。そして後日、行仙岳から涅槃岳まで日帰りピストンというのが何とかなりそうなアイディアと考えた。

ただし太尾登山口から涅槃岳までは片道 10km 以上あって、おまけに復路が登り基調になるので簡単ではない。

やるならこれしかないと思って、11/26(日)に決行することにした。

家から3時間少々かかって太尾登山口まで走った。前回来た時もそうだったが、今回も7時半過ぎに到着した時はすでに駐車スペースが満杯で、手前の横のスペースに停めた。

準備を整えて8時前に出発した。相変わらず「熊出没注意」の看板が置いてあるが、今日は熊スプレーを持ってきている。

稜線に上がると目指す方面が見えてきた。ただし涅槃岳がどのあたりかはわからない。

30分ほど登ると釈迦ヶ岳と大日岳が見えてきた。

目指す稜線を眺める。涅槃岳はどれ?

さらに登ると深仙の宿が見えてきた。この時はすぐに行けそうに見えた。

出発して1時間足らずで古田の森。ここは標高 1618m で、涅槃岳(1376.2m)より高い。

しばらく行くと千丈平。水面は凍っていた。

出発して1時間15分ほどで神仙の宿への分岐に到着した。ここからは釈迦ヶ岳へのルートからはずれて右に向かう。

こちらに入ると一気に道の状態が悪くなったのでポールを出した。以前に反対向きに歩いたことがある。

神仙の宿に到着した。分岐から25分程度だったけれど意外と疲れた。

きれいに手入れされている感じ。

よく見たら扉が開けられそうだったので中を覗いてみた。

この時、涅槃岳まではムリなんじゃないかと感じたが、とにかく前に進む。

釈迦ヶ岳の東側の壁はすごい迫力。

大日岳の麓から大日岳を見上げる。

行場に興味はあるけれど高齢者の単独行なので万が一にも事故を起こしてはならない。

それよりも出発してからすでに2時間が経過している。地図を見るとまだ半分も来ていない。往路のタイムリミットを4時間と想定していたが、どう考えても5時間はかかりそうだ。しかも復路が登り基調になるのでそれ以上の時間がかかる。

ここまでがそれほど遅かったわけではないので、計画が甘すぎたようだ。

せめて地蔵岳まででもと思ったりもしたけれど、以前に奥守岳から嫁越峠を眺めた時のことを思い出して、またそれの再現になるだろうと思った。

それくらいならここで引き返して釈迦ヶ岳にでも登った方がすっきりするような気がして、ここで戻ることにした。それほど悩むこともなかった。

神仙の宿を過ぎて釈迦ヶ岳への稜線を登る。写真ではよくわからないが岸壁の右の方に穴がある。これが都津門。

そこに行くだけでも命がけだが、修行の人たちはどうやってあそこまで行くのだろうか。

左の方に古田の森が見える。

あと少し。

10時52分、釈迦ヶ岳山頂(1799.9m)に到着した。

釈迦如来像のそばにある一等三角点。

山頂から西の方面のパノラマ。

山頂は風が冷たいので少し下りたところでおにぎり休憩にした。

もうちょっと下ると水場があった。ここの水場に水が流れているのは初めて見た。

あとは往路と同じ道を淡々と下って、12時34分に登山口に下山した。

帰りは google のナビが京奈和道の渋滞をうまく避けてくれて、5時前には家に帰り着くことができた。

油日岳

11/19(日)は講座で鈴鹿山系最南端の油日岳に行ってきた。行ったことがあるような無いような・・・。いずれにしても記憶は無い。

集合はJR拓殖駅。何かイベントがある模様。

9時過ぎに出発した。

大日堂。戦後に作られたもので、それほど古い歴史のあるものではなさそう。

道標に従って登山道へ入る。

山道に入ってからまずは熊鷹神社。

なかなかの登りが続く。

登りきって旗山に到着。

南に霊山。

小平山との分岐のピーク。

真ん中遠方に御在所岳が見える。

ちょっと下って、ゾロゾロ峠。

この先の稜線のちょっとスペースのある場所で昼食にした。

倉部山を通過。

午後1時前に鈴鹿の主稜線の三国岳に到着した。

ここからは左右の切れたアップダウンが続く。

加茂岳を通過。

午後1時40分、油日岳(693m)に到着した。

山頂には岳大明神。

少し下った展望場所から信楽方面を望む。

少し戻って沢筋を下りて、杣川の林道に出た。

登ってきた油日岳を振り返る。

ほどなく車道になって、油日神社へ。お寺に寄りたい方がいらっしゃったのでひとまずここで解散にした。

午後4時過ぎに油日駅に到着した。

稜線では冷たい風が吹いて、寒い一日だった。

岩湧山、一徳防山

11/14(火)は陸上クラブの仲間と岩湧山から一徳防山を歩いてきた。

似たようなコースを4年ほど前に歩いている。

今日は下山後にフロに入って、打ち上げをして帰るので、出発は少し遅めにした。

午前10時前に南海の紀見峠駅を出発した。

しばらく林道、その後しばらく急登で、10時50分に稜線のダイトレに合流した。

ここからしばらくは平坦な歩きやすい道が続く。

登りにさしかかるとダイトレ名物の木の階段が出てきた。

12時過ぎに岩湧山の山頂(897.1m)に到着した。

ベンチのある展望場所は平日にもかかわらず混雑していた。

我々もここでコーヒーを入れて、ススキを眺めながら一服した。

足元には大阪の市街地。背景は六甲山系。

そして岩湧寺に下りてきた。

お次は一徳防山に向かう。544.1m の三角点のピークからの大阪市街地。

午後2時45分に一徳防山(541m)に到着。ここで少し休憩した。

山頂の少し下からは岩湧山がど〜んと見える。

その後、河内長野ゴルフセンターに下山して、しばらく車道を歩いて南海の三日市町駅にゴールした。

京橋駅の近くの銭湯に入ってから居酒屋で打ち上げをして、楽しい秋の一日が終わりました。

深草トレイル

11/8(水)は京都一周トレイルの講座で深草トレイルを歩いてきた。

京阪の伏見桃山駅に集合して、まずは御香宮でご挨拶。

しばらく車道を歩いて、明治天皇陵への道は右にそれる。

そして伏見桃山城へ。

このお城は戦後に観光用に作られたもので、耐震性能の問題か何かで今は城の中には入れない。

お堀の跡。これは本物。もちろん補修はされているけれど。

また車道に出て、伏見と山科の間にある八科(やしな)峠。

公園でトイレ休憩をとってから大岩山への砂利道に入る。

いつもの大岩山の展望場所で昼食にした。

真ん中やや右のピークが先月の講座終了後に登った山上ヶ峰。その後ろは愛宕山。

昼食後はいつもとは少し違う道で大岩神社へ。

本殿。今は最低限度の管理しかなされていない。

少し下って、堂本印象寄贈の石の鳥居。

このあとまたしばらく車道を歩く。

竹林を越えて、伏見稲荷のエリアに入る。

弘法の滝。滝と言っても自然の滝ではなくて修行のために作られたもの。

伏見神宝(ふしみかんだから)神社。ここは天照大神が祀られている。

伏見稲荷の参道に合流した。やはり大変な混雑。

千本鳥居を通るのは避けて裏道で本殿そばまで行って、ここで解散した。

参道の混雑はほぼコロナ前に戻っている。

証如峰

11/6(月)は講座で北摂の証如(しょうにょ)峰に行ってきた。登るのはもちろん、名前を聞くのも初めての山。地形図には山名は記載されていない山。

千里中央からバスで勝尾寺へ。

お寺には入らずに勝尾寺園地の休憩所で準備する。

豊能自然歩道へ。

意外と厳しい上りが続く。

登りきったら降三世(ござんぜ)明王石蔵。

11時過ぎに証如峰に到着した。

実はここは北摂霊園のすぐそば。

このあと東海自然歩道に入って、眺めのいい場所で昼食にした。市街地が見渡せる。

このあと車道に出て、山道はこれでおしまい。

湧き水が出ているが、水質検査で飲用に適さないことが判明しているので飲まないようにとのこと。ネットで覆ってあった。

泉原(いずはら)に向かう。

これまでも時折パラパラと降っていた雨がまた降り出してきた。

素戔嗚尊神社に寄り道。

本殿は小ぢんまりとしている。

このあと泉原のバス停からバスで千里中央に戻って解散した。

恵庭岳、そして敦賀へ

11/2(木)はいよいよ最終日。苫小牧からのフェリーの出港は夜遅くだが、これまでは最終日は万が一を考えて山へは行かなかった。

しかしウポポイは昨年二度行ったし、これまでも観光での時間つぶしはとても楽しいとは思えなかったので、今回は最終日も山に行くことにした。

天気も良さそうなので、あまり長くないルートで、苫小牧から遠くない山ということで、恵庭岳に行くことにした。実は恵庭岳は昨年のこの時期にも予定はしていたのだが、前日の羊蹄山で結構疲れたので、行先をウポポイに変更したのだ。

ニセコの道の駅から2時間近く走って、幌美内峠の駐車スペースに車を停めた。

恵庭岳へは東側の恵庭岳登山口から登るのが一般的なのだが、ルート検索した結果、登山口の標高の高い北尾根ルートで行くことにした。

準備を整えて9時12分に出発した。

すぐにオコタンペ湖への道に入る。案内板によると今日の昼前に車両は通行止めになるらしい。

車道を10分少々歩いたら左側に踏み跡っぽいものが目に入った。

道標は無いがピンクテープがついていたのでここが登山口だろうと思って這い上がったら、やはり踏み跡が続いていた。

あまりポピュラーなルートではないようで、踏み跡が不明瞭なところもところどころある。おまけに前日の雨で足元が滑りやすいので、早々にポールを出した。

なかなかの急登で、古いロープが随所に出てくる。

出発してから1時間20分ほど登ったら上部が見えてきた。上部は思いのほか厳しそうだ。

男女二人のパーティが下ってくるのとすれ違って、少し登ると本峰と西峰の間のコルに出た。出発してちょうど2時間だった。

本峰(左の突起)はなかなか厳しそう。記録ではピークまで登っているのもたくさんあるが、ガイドブックには山頂部分は崩壊していて登れないと書かれている。

足元は支笏湖。

コルから見えた手前の突起はトラバースして、本峰の最後のガリーを這い上がる。

11時24分、恵庭岳の山頂(1320m)に到着した。

しかし真の山頂は向こうの突起と思うので、ここにザックを置いて突起まで行った。

山頂からのパノラマ。

オコタンペ湖を見下ろす。

時間があるので西峰の方に行ってみようと思ったが、中峰から見える西峰はまだ距離があって、おまけに結構厳しそうだったのでここで引き返した。

ズルズルの急斜面を登っている時は下りも苦労するんじゃないかと思ったが、思ったよりはスムーズに下れて、コルから1時間半くらいで車道まで下りてきた。

案内板の通り、ゲートが閉じられていた。

駐車スペースに戻ってきたのは午後1時27分。トータル4時間15分。予想よりも登りごたえのある山でした。

行動中は飲み物しか補給しなかったのでおにぎりなどを食べてから支笏湖の駐車場に向かった。

ここは冬は無料なのだが夏は有料になる。11月に入ったのでそろそろ無料になっていないかと期待したが、まだ有料(500円)でした。

後ろは昨年登った風不死岳と左に樽前山

こちらはつい先ほど登ってきた恵庭岳。

WiFiが使えて椅子のあるビジターセンターで時間つぶし。

日が暮れてから定番の苫小牧の「なごみの湯」へ。

貸しタオルと1000円くらいの食事がついて1580円というセットメニューがあったので(平日のみ)、それにした。以前からあったのだろうか。

2階の休憩室でのんびり時間つぶしして、マックスバリュでビールと翌日の朝食などを調達してからフェリーターミナルに向かった。

7月はインターハイ帰りの高校生の大集団に愕然としたが、今日は閑散としていた。

帰りも海は穏やかで、静かな船旅ののちに翌日の夜に帰宅した。

羊蹄山

昨年のちょうど今ごろ羊蹄山に登った時、山頂に来るのはこれが最初で最後だろうと思った。体力的になかなか厳しかったし、それなりの満足感もあった。

その羊蹄山にわずか一年後に再訪することになったのは、他に適当な山が見当たらなかったというだけの理由だ。

ただしコースは別のルートを選ぶ。昨年の京極ルートは厳しかった。今日は、2年前の春に山スキーで途中まで登った真狩(まっかり)ルートで登ることにする。

10/31(火)の朝、2年前の記憶の残る駐車場に車を停めて、6時45分に出発した。昨年と違って上部も雪はチラホラ程度。

キャンプ場の車道を10分少々歩いて、いよいよ登山道に入る。

それにしてもこの木は一体何のために設置しているのだろうか。

真新しいもので、土が流れて木が露出しているのではない。歩行の邪魔にしかならない。まったく理解不能。

さっそく急登が出てきたのでポールを出した。

登山道に入ってから15分くらいで一合目。

この少し先で立ち止まって地図を眺めていたら、後ろから単独行の白人男性がやってきて、長い足ですいすいと先に行った。

単調な道を淡々と登る。昨年の京極ルートとは違って歩きやすい。

ちょうど三合目の標識のところで先ほど抜いていった白人男性が休憩していた。スイスから来たとのこと。

ここで私が先行することになった。彼は速く歩けそうに見えるのだが、私と少し離れた後ろをついてくる。正直、うっとうしい。

下界が望めるようになってきたが空気はあまり澄んでいなくて、遠方は見えない。ただし今になって見ると右遠方は洞爺湖と有珠山のように思える。

8時35分、五合目まで来た。一応半分ということ。標高 1100m くらい。

出発して3時間くらい。外輪山が近づいてきた。

道に雪が出てきて、九合目。方向を示す板が反対に打ち付けられているのはこの時はまったく気がつかなかった。

道が完全に雪になって、朝でまだ堅いので、チェーンスパイクを着用した。その間にスイス人男性が抜いて行った。

10時23分、ようやく外輪山に出た。

やはりこの眺めは雄大だった。

ピークはずいぶん遠く見える。

スイス人男性と少ししゃべっていたら下からまた白人男性が一人で上がってきた。半袖Tシャツで腕にはタトゥー。フランス人とのことだった。

さて、最後の難儀な岩稜に向かう。

昨年は逆方向で、歩きにくくてルートもわかりにくかったが、今年も同様だった。突起の上を行くこともあればトラバースすることもあり、迷う人が多いのか間違ったトレースがあちこちにある。

11時14分、ようやく羊蹄山の山頂(1898m)に到着した。

山頂では先着したスイス人が休憩していて、私もここでおにぎり休憩にした。

山頂からのパノラマ。昨年は遠方まで見渡せたが今年はそこまでの展望は無かった。

15分ほど休憩してお鉢巡りへ。

数分で三角点(1892.7m)

昨年登ってきた京極ルートを右に見送る。

12時過ぎに真狩ルートへの分岐に戻ってきた。ここからのパノラマ。

昨年より雪が少なかったせいもあると思うが、二度目で様子がわかっているので昨年よりも楽で、時間も早かった。昨年はお鉢巡りするかどうか迷ったが、今年は迷うことも無かった。

あとは下山するのみ。雪も緩んでいるのでチェーンスパイクは付けなかった。

避難小屋が見える。ずいぶん立派そうだが見に行こうとは思わない。

四合目あたりまで下りてきたら洞爺湖と有珠山、昭和新山を眺めることができた。

洞爺湖のウィンザーリゾートと、その向こうにうっすらと駒ヶ岳が見えた。

午後3時少し前に登山口まで下りてきた。

車道を10分ほど下って駐車場に戻ってきた。昨年の京極ルートより1時間くらい早かった。

山中では白人男性二人以外とは誰にも出会わなかった。お鉢巡りでも誰にも合わず、他のルートのことはわからないが、まさか今日羊蹄山に登ったのはスイス人一人、フランス人一人、日本人一人の三人だけ?

セイコーマートでコーヒーを飲んで、昨日と同じく綺羅の湯で汗を流してから道の駅で一人打ち上げにした。SpringValleyを奮発した。

イワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ周回

10/30(月)は目国内(めくんない)岳と雷電(らいでん)山に向かう予定。新見峠の登山口に向けて走っていたところ、何とすでに道路が冬季閉鎖になっていた。

もう一つ予定していたイワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ周回ルートも登山口の神仙沼レストハウスが通行止めで、今入れるのは冬でも開いている五色温泉しかない。

イワオヌプリ、ニトヌプリ、チセヌプリ周回ルートは五色温泉からでも行けるので、こちらにコース変更することにした。

五色温泉の駐車スペースは私が着いた時は他には誰もいなかったが、出発の準備をしている間に2台やってきた。

8時10分、駐車場を出発して登山道に向かった(正面の橋)。

イワオヌプリという道標に従って進む。

ところが実は道標の方向を見誤っていて(帰ってきた時に気づいた)、余計な遠回りをしただけだった。正しい道に戻ったら後から来た単独行の女性が先行していた。

30分ほどでイワオヌプリへの分岐に来た。イワオヌプリは昨年の一月に山スキーで来ているのだが、せっかくなので寄り道していく。

ニセコのこのあたりは何度も来ているが、こういう完全な無雪期に歩くのは初めてだ。このあたりでこういう光景に出会うのは初めて。

ちょっとした平坦地にケルンがあった。山頂は右奥。

稜線を辿って一番高いと思われる場所まで来たのだが、昨年来た時にあった標識が見当たらないし、それにこんな岩々した地形ではなかった。

しかしGPSでもここが山頂のはずなので下山ルートの方に戻ったところ、昨年来た山頂に出ました。

頭が混乱したので地図で確認したところ、昨年来た時にこちらの方が高いのではないかと思って行きかけたのがさっき登ったピークで、事実標高はこちらが最高地点(1116m)のよう。しかしなぜか山頂の標識はここに立てられている。

山頂からのパノラマだが、遠方は曇っていて見通せない。

下山はザレた斜面を適当に下る。

1時間10分くらいでイワオヌプリを周回して戻ってきてニトヌプリに向かう。

ニトヌプのピークは夏道から少し南の方のはずなのだが、なぜか道のすぐそばに標柱があった。

この標柱と反対側にちょっとしたピークが見える。本当はこちらが山頂なのでは?

登山地図には不明瞭な踏み跡が記載されているが、それらしい踏み跡は見当たらず、ヤブも結構うるさそうだったので諦めて先に向かうことにした。

お次はチセヌプリへ。

歩きにくい道になってきたのでポールを出した。

足元に車道が見えるが、すでに閉鎖されているので車は走っていない。

車道に出たところでカロリーメイトを1本食べた。すでに3時間ほど歩いている。

それにしても岩がゴロゴロの歩きにくい道が続く。北八ツを思い出す。

このあたりは雪の季節しか来たことがなかったのでこんなに歩きにくいとは予想していなかった。しかしもともと火山なので当たり前と言えば当たり前。

ようやく山頂が近づいてきた。

12時過ぎにようやくチセヌプリの山頂(1134.2m)に到着した。本日の最高地点で、唯一の三角点がある山頂。

山頂にはニトヌプリで出会った単独行の女性がおられた。彼女は来た道を戻られるとのことで、私は沼周りで戻るために先に進んだ。一人ならここでおにぎり休憩にしたかったのだけれど。

足元にはこれから先の道がくっきり見える。正面にシャクナゲ岳。当初はここも訪れるつもりだったが、時間と体力を考えるとちょっとムリ。シャクナゲ岳の右奥のピークが当初の目的だった目国内岳。

こちら側の斜面の道はそれほど歩きにくくはなかった。平坦になってきたあたりで後ろからクマ鈴の音が聞こえてきた。先ほど出会った女性が「私もこちらにしました」と言って通り過ぎていかれた。

長沼との分岐のあたりで腰を下ろしておにぎり休憩にした。

長沼まではわずかだった。

沼の縁も歩けそうだったが、足元がぐちゃぐちゃだったらイヤなので少し離れたところのトレースを追った。

最後に長沼にお別れのご挨拶。背景はチセヌプリ。

このあたりは沼地で、足元がどうなのかちょっと心配だったのだが、おおむね木道になっていて問題無かった。

次に神仙沼。妖艶な雰囲気でした。

このあと車道を渡るのだが、渡ったあとの道がわかりにくかった。駐車スペースのすぐ横からなのだが近づかないとテープが見えない。

車道から45分ほどかかってようやく大沼まで来た。ほとんど平坦な道だが距離はたっぷりあった。

しばらく行ったら硫黄鉱山跡。

建物跡のようなものは何も見当たらない。

ここからしばらく、往路にあった分岐まで緩い上りが続く。

駐車場に戻った時は4時10分を過ぎていた。8時間かかった。

インフォメーションセンターの建物のそばでは先に出会った女性がシューズを洗っておられた。「明日はどちらへ?」と聞かれて「羊蹄山かな」と返事しておいた。

自分でも明日はどうしようかと歩きながら考えていたのだが、これ以上奥の方には行けないので羊蹄山くらいしか行く山がない。

五色温泉の露天でニセコアンヌプリを眺めながらのんびりしようと思ったのだが、なぜか建物の玄関のドアが開かない。駐車場には車も何台か停まっていて、中は照明がついて人がいることは明らかなのに。

ドアを叩いてまで入りたいというほどではなかったので、手頃でお好みのニセコ駅前の綺羅(きら)乃湯へ行った。

コンビニで食材を買い出しして、今日もニセコの道の駅に車を停めた。