後醍醐天皇足跡マラニック

昨日は後醍醐天皇足跡マラニックを走ってきた。
4時間走で43km走った翌日にアップダウンのマラニックに参加するなんて、月間600km以上走っていた全盛期でも考えられなかったが、何の迷いも無く家を出た。
元々順位やタイムを競う大会ではないし、おまけに昨日の今日なので、気楽に楽しむつもりでのんびりスタートした。しかし『山路と急登以外は歩かない。笠置山は走って登る』をテーマにしていた。
山路へ入ってからも少しは走れたが、さすがに人がたまってくるとどうしようも無く、流れにまかせて荒れた山路を歩いた。
また車道に出て2つめのエイドを過ぎると、鷲峰山への登りになる。このあたりまで来ると歩いている人が散見されるようになる。ぼくはまだ余裕がある。金胎寺への最後の登りも何とか走りのリズムでクリアして境内へ入ろうとしたところ、上まで行ってから戻ってこいとのこと。ここはなかなかの急登で、おまけに道が荒れているので、歩きで登った。ここまで2時間3分。
前回は昼食をパスしたが、今回はしっかりといただく。赤飯のにぎりとあたたかいソーメン。あっさりダシがおいしい。
樹林帯の急な下りを慎重に下って、和束がきれいに眺められる場所を過ぎて、今回の新ルートに入る。急登を歩いて登るとなかなかのケモノ路で、よくこんなところをコースにしたなぁという感じ。足下が不安定な下りで案の定転倒。しかしフワフワの斜面だったので無傷ですんだ。
前回は和束はほとんどメインストリートのような車道を走った記憶があるが、今回はこの路は一度交差するだけで、街に下りてからも脇道をくねくねと走る。
和束のエイドでお茶を飲んでから国道へ。前が見えない状態で一人で出てしまって、ルートが多少不安だったが、そのうちに後ろから何人か追いついてきて、抜いていかれた。ゆるい登り。
ちょうど前が見えるのをいいことに、安心して着いて行ったら、何と前から数人の集団が戻ってきた。童仙傍への分かれを行き過ぎてしまったらしい。そろそろ疲れも出てきていたので精神的にはちょっとがっくりきたが、仕方なく戻る。つられて後から来る人もたくさんいて、10人以上の集団で戻ることになった。
本来の道に戻るといよいよ長い登りが始まる。ここから次のエイドまでは、だらだらした登りが延々と続く。前回はこのあたりでは何度か歩いたような記憶がある。GPS で高度を把握しているのでおおむねどのあたりまで来ているのかは把握できているが、それにしても登りが終わりそうで終わらない。
歩いている人たちを何人か追い抜いて、うんざりした頃にようやく前方にエイドが見えた。
ここでオレンジを3切れとポカリを補給して、笠置への下りに入る。登りで追い抜いた人たちにどんどん抜き返されるが、下りで飛ばすと脚の疲労が大きく、故障の危険もあるので、あえてセーブして下る。
下りきって笠置大橋を渡る。視界に入るだけでも数人が前に見える。たぶんさっきの下りで抜かれた人たちだ。そしていよいよ最後の笠置山への登りに入る。
これまでマラニックの大会でこの道は2回登っているが、2回ともほとんど歩いた記憶しか無い。今日は何とかここを走りのリズムで登り切りたい。何とか限界一歩手前くらいの状態で上の駐車場までたどり着き、参拝から戻ってきた多くの観光客の声援を受けて、ようやく階段の所まで走り続けることができた。
階段も2歩ほどは走りで上がったが、さすがにここで走りは断念。境内までの階段は歩いて登り、最後はまた走ってゴールテープを切った。
完走のモチと温泉の券をもらって座り込むと、頭がぼぅっとしてきた。4時間走で走りきった後と同じような感じ。2日続けてこんな状態まで走ったのは初めてだ。しかしまだ下まで下りなければならないので、ここでゼリー飲料を飲んで、重い腰を上げることにした。
下りはいつもの山路の方へ。下りてから温泉への近道を見過ごしてぐるっと大回りすることになってしまったが、無事温泉にたどり着いて、過酷な二日間が終了した。