UTMF

UTMF(ウルトラトレイル マウントフジ)の DVD を借りてきた。
このところランナーズのような雑誌をまったく見なくなったので、新しい情報に疎くなっている。昨年のUTMFのことは、終わってからもしばらくまったく知らなかった。NHKでドキュメントが放送されたことも知らず、何かのきっかけで知ったのは大会が終わって何ヶ月か経ってからだった。
何とかこの映像を見てみたいと思ったが、すでに再放送も終了していて、結局ネットの英語放送で少し見ることができたくらいだった。わざわざ購入するのはもったいないと感じていた。
かつて1年ほど使っていたネットの定額レンタルを再開したのがきっかけで、そこでこのDVDがあることを知って、さっそく予約したものが昨日届いた。
なかなか見応えのある内容だった。前半はトップランナーが主体で、後半は一般ランナーがメイン。トップランナーをしばらく追っている映像など、カメラマンもかなりの強者だと感じた。
トップランナー編では何と言っても石川弘樹選手のリタイアが印象的だった。全盛期は過ぎたかも知れないが、私のお気に入りのランナーなので、ぜひとも完走してほしかった。
一般ランナー編ではハセツネ優勝経験者の大内直樹選手と父親の大内輝夫さんが共に参加されていて、最後は親子一緒にゴールされたのが感動的だった。66歳の輝夫さんの明るさがとても印象的だった。自分もあんな風に歳を重ねていきたいと思った。
走るテクニックなどにも言及しており、単なる感動物語にはなっていない。
できれば鏑木氏がこの大会の実現に向けて努力されてきたことなどにも触れてほしかったが、それを入れるとあと1回分の放送が必要になるだろう。
今年は日本人が優勝して盛り上がったが、来年はどうなるだろうか。
さて、当然だが私はこの大会には参加経験が無い。それどころか参加申し込み資格すら無い。
資格云々はさておいて、参加してみたいかどうか自分に問いかけてみると、気持ちは微妙だ。出たいような気もするし、それほどでもないという感じもある。
正直、決められたコースよりも自分でコースを考えて、それにチャレンジするということにより惹かれてきているのは確かだ。
ただ、レースでなければ出せない自分というものを見たい気持ちもあるし、ギリギリまで追い込めるのはやはりレースだ。
あまり認めたくないのだが、参加しても完走できない可能性があると感じているという面もある。
年齢的に考えると、やはり早いうちに一度は参加しておくべきだろうと思う。一度でも参加するのとしないのとでは大違いだ。ハセツネも随分前に一度参加しただけだが、それでも一度完走しているので今はもういいという気分になれる。
ただ、UTMFのためにはまず参加資格を得なければならないし、さらに抽選に当たらなければならない。残念ながらハードルはまだまだ高い。