由布岳

九州山旅もいよいよ終盤になってきた。連日の好天で開聞岳以来8日間続けて山に登ることができた。

昨夜は久しぶりに本降りの雨だったが朝には止んでいた。上部は雲がかかって見えないが、天気予報では次第に晴れてくるはず。

早朝までの雨で道がぬかるんでいる可能性があるので、今日(10/31)は念のためにポールをザックに付けて出発した。

午前7時半、駐車場から車道を渡って登山路に入る。

しばらくなだらかな草原を進む。前方に先行者が何人か見えるが由布岳は雲に隠れて見えない。

30分ほどで山道になった。

円錐形の火山で斜面の傾斜は次第にきつくなるのだが、九十九折れの道がうまく作られているので順調に高度を上げられる。

しばらく登ると阿蘇山が望めるようになってきた。

さらに高度を上げると上部が見えてきた。思いのほか岩でゴツゴツしている。

9時ちょうどに西峰と東峰の鞍部に出た。

まずは最高峰の西峰に向かうが、意外と厳しそう。

急なクサリ場もいくつか出てきた。

劔のカニの横這いのような切れ落ちたトラバースもあったが、9時15分に由布岳西峰の山頂(1583.3m)に到着した。

お鉢巡りもできるようで、この時に山頂にいた何人かはそちらに向かって行ったが、結構危なそうな感じがしたので私は行かないことにした。

いったん鞍部に戻って、9時45分に東峰(1580m)。

日向越えに向かって下りる。序盤はクサリ場の連続。

1時間足らずで日向越えまで下りてきた。

時間があるので日向岳(1085m)に寄っておく。後ろにチラホラ咲いているピンクの花はやはりミヤマキリシマ。ここでおにぎり休憩にした。

ここから日向越分岐までの道は地図に迷いやすいという表記があったが、テープマークがしっかりしているにもかかわらず次が見えにくい場所もあって、確かにわかりにくい道だった。一度少しルートをはずしたがgpsのおかげで方向がおかしいことに気づいて事なきを得て、無事日向越分岐に戻ってきた。

草原に出てしばらくしてから振り返ると由布岳が見えていた。

駐車場には12時過ぎに戻ってきた。今日は日曜日なので無料駐車場は満杯で、向かい側にある有料駐車場もかなり埋まっていた。

今日は由布院に宿を取っている。時間はあるが温泉街を観光するような気にはなれないので、車の中で昼寝したりして時間をつぶしてから今宵の宿に行った。

温泉街から車で10分くらい離れた場所で、古民家を改装したロッジのような宿。4部屋しかない宿で、今日の宿泊客は私一人のよう。

大きな岩のある風呂で、二人くらいしか入れない。私一人なので自由に入れたが、複数客の時はどうするのだろうか。

ネットの評判によると夕食のボリュームがすごいらしい。たしかにその通りで、200gくらいありそうな地鶏と牛肉の炭火焼き。そして大きなアユとエビの焼き物。さらにフライドチキンが4切れ。

どう考えても二人分くらいのボリュームだったが、一人なので残すのも申し訳なくて、何とか完食した。